一切小説が浮かばなくて困ってます。
取り敢えずどうぞ
当たり前だが、その場が騒然とした。
それもそうだ。また同じ異変を起こすと言っているのだから。異変を起こされるのは困るっちゃ困るんだよね……、主に紫さんが。
だけど、春を奪った時の異変って確か紫さん関わってたしなぁ……。
「えっと……幽々子さん? どういうことです? マジで」
「簡単よ〜。戻ってきたお祝いの異変みたいなものよ〜」
お祝いって……。もうちょっと気遣いというものをですね……、考えてくださいよ……。
「アッサッスィーノさん。心の声、聞こえてますからね」
「あっ、そういえばそうでしたね……。騒がしくて申し訳ないです」
「いえ、大丈夫ですよ。思っていたよりも愉快な方と分かって……少しうんざりしてたところです」
「本当に申し訳ないです……」
古明地さとりさんから注意を受けたところで、私は改めて考えてみる。
これ、もしかしなくても、面倒なことになってしまうのでは? と。
「あの、幽々子さん――」
「いいのよ〜、そんな遠慮しなくても〜。来年の春に起こすから紫もまたよろしくね〜」
「ちょっ、幽々子!? 本当にまたやるの?!」
「やるわよ〜? なにか悪いこと言ったかしら?」
「なにか悪いどころじゃないわよ! とんでもなく悪いことよ!?」
「まあまあ、そんなカッカせずに〜」
「誰だって怒るわよ!?」
そんな感じで幽々子さんと紫さんの言い合いはかなり長い時間続き、みんなうんざりし始めたところで終わった。
しかし、結果的にまた異変を起こすとの事。こりゃダメみたいです……。
もうこうなったら受け入れるしかないのかな……うん。
もういいや、お姉様達とじゃれ合おう。うんそうだ、そうしよう。
といった感じで夏が終わり、秋になった。
とはいえ、今のところ特にやることがあるわけでもなく……。
「レミリアお姉様〜、何かしようよ〜」
「……最近、アッサが甘えん坊になった気がするわ」
「ん〜? 別にいいじゃんレミリアお姉様。私だってまだまだ甘えたがりなんだからさ〜」
「理由になってないわよ!?」
そんなことを言われて、確かに最近甘えん坊気味になっている自分がいるなぁと思った。
しかし、かれこれ三年ぐらい会えなかったんだから別にいいじゃん! みたいな思考に陥っており、開き直っている節がある。
……アレ? これってまずい? 大丈夫なのかな私。
「……考えてみると確かにまずいかも」
「あれ? アッサ、どうしたの?」
「レミリアお姉様ごめん! やっぱり自立します!」
「えっあっちょっ、アッサ!? 自立しますってどういうことよ!?」
私は唐突に思い立ち、レミリアお姉様の部屋から、ダッシュで自室に戻った。
いつものように本を読んでれば気が紛れるかと思い、図書館で大量の本を借りた。その時パチュリーになんか心配されたけど平気平気! 多分、きっと、maybe……。
そしてまた月日が流れ、冬。
私は冬になるまで、寝ている時とご飯を食べている時以外は自分の部屋に籠って、ずっと本を読み耽っていた。
そして途中から思い始めていた。違う違う、そうじゃない……と。
そして今、その違う、そうじゃないが爆発しそうなのだ。
パチュリーが心配してたのはこれかぁ。
「パチュリー……。やっぱりお姉様達に甘えたいです」
「……なんとなく、そろそろそう言うんじゃないかって思ってたわ」
うぐッ……読まれてる。パチュリーはよく、私の考えてることとか言おうとしたことを先読みしてみせる。
その読心力たるや、実はパチュリーは古明地さんと同じサトリ妖怪なのではないか、と疑ってしまうほどである。
「はぁ……あのねアッサ。あなたの威厳のために今まで言わないでおいたけど、あなたかなり顔に出る性格よ。今なんてサトリ妖怪かって疑ったんじゃないの?」
「ウグッ!? 当たってる……そ、そんなに顔に出てる?」
「ええ出てるわよ、顔に文字が書いてあるんじゃないかって疑うほどにね」
「そ、そこまで……」
ガックシと肩を落とす私。だって仕方ないじゃないですか! 今まで考えてることがダダ漏れだったなんて思わないじゃないですか!?
本当にどうしよう……。
「もうここまで来たら個性と言っても過言じゃないわね……とは言っても、アッサはちゃんとその辺を無意識にみたいだけど調節できてるみたいだから大丈夫よ」
「そう……なの?」
「ええ、そうよ。だから大丈夫。後は――」
「良かったぁ! じゃあ闇乘弌一護さんに考えがバレてたのは顔に出てるからじゃなかったのか!」
「ちょっとアッサ、話を最後まで聞き――」
「取り敢えず、このままお姉様達に会いに行こう!」
「ちょっとアッサ! ……全くもう」
パチュリーが呆れていたが、お構いなしに私はお姉様達のところに向かうのだった。
お姉様達は普段、あまり一緒にいない。
さすがに食事は一緒に取るが、特にフランお姉様なんかは自由奔放で神出鬼没なのだ。それが、今はまだ飯時ではないはずだが、たまたまお姉様達が一緒にいるのが妖力を伝ってわかったので、そこに向かう。
「レミリアお姉様! フランお姉様!」
「わっとと、危ないわよアッサ」
「アッサだ〜! 久しぶりにアッサから来たね!」
レミリアお姉様が走ってくる私を優しく抱きとめてくれた。その様子を見ていたフランお姉様が、嬉しそうな顔をして話しかけてくれる。
あぁ…幸せだなぁ……お姉様達も幸せって感じてくれてるかな?
「お姉様達、今幸せって感じてる?」
「勿論よ。籠り気味だった妹が元気に走ってこっちに向かってきて話しかけてくれてるんですもの。嬉しいに決まってるわ」
「当たり前だよ! ずっと本ばっかり読んでて構ってくれなかった妹が構ってくれてるんだもん!」
レミリアお姉様は優しい母のように、フランお姉様は元気な妹のように答えてくれた。
良かった……。二人とも幸せを感じてくれている。
……でも、もしかしたらまたタナトスのせいでこの幸せが壊されるかもしれない。そう考えると殺意すら湧いてくる。
……いけない。そんなことは考えなくていいんだ。
いくらタナトスでも、二回も壊したりはしないはず。だから大丈夫。
「アッサ? どうしたの? なにか考え事?」
「ううん。フランお姉様特には――」
「ダウト」
「え?」
「なにか辛いことを考えてたんじゃないかしら?」
「レ、レミリアお姉様。そんなことは……」
「あるんでしょう?」
「……はい、実は少しだけ」
やっぱりレミリアお姉様とフランお姉様にはかなわないなぁと思いながら、私はタナトスのことをもう少し詳しく話したのだった。
いつになったら私はスランプが抜け出せるんでしょうかね…
まあ、それは誰も答えられないって分かってはいるんですけどついつい…
取り敢えず今回も見て下さってありがとうございます。
また次回お会いしましょう