リコリス・ラジアータ   作:暇を司りし神

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間に合ったので投稿です。
それではどうぞ。


煽るの無しです!

「紫さん、えんだぁぁぁああってなんですか?」

「え? あ、いやなんでもないのよ、うん」

「すっごい怪しいんですけど……怪しいので殴ってもいいですか?」

「なんで殴るのよ!? も、もちろん私も抵抗するわよ! 弾幕で!」

 

 そんな訳の分からない、意味不明な言葉を交わし合って、紫さんとの弾幕勝負の火蓋が切って落とされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 紫さんとの弾幕勝負に、レミリアお姉様とフランお姉様も加わりたいと何故か言い出した。

 

「レミリアお姉様にフランお姉様、良いんですか? 紫さん、かなりやり手だとは聞いていますけど……」

「いいのよ、私もあの八雲紫の本気ってのを見てみたいの。なんだか、ワクワクするじゃない?」

「私も気になってたんだもん! あの妖怪と遊んでみたい!」

「あの妖怪って……。一応、私は妖怪の賢者とも呼ばれてるのだけれど……まあいいわ。 本気を見せてあげる。理不尽を味わいなさい!」

 

 紫さんが右腕を振ると、私たちの目の前の空間がいきなり裂けて、いっぱいのギョロリとした眼球が姿を現しました。それから、夥しい数の弾幕が襲いかかってきます。

 

「ッ! お姉様たち避けてッ!!」

 

 咄嗟に叫びはしたものの、レミリアお姉様とフランお姉様は避け切ることができず、直撃してしまいました……ですが吸血鬼なだけあって、平気な顔をして煙から出てきます。

 まあ、私は避けれたんですけどね、初見さん (ウザい)

 

「痛た……遊びじゃないから避けられないような弾幕でもいいって訳ね。じゃあ私は……[キュッとしてドカン]」

「ちょっとフラン!? それはやり過ぎよ!」

「別にいいわよ、既に避けてるから」

「!? なんで私の手に『目』が無いの!?」

「簡単よ、スキマで私の貴女の言う『目』を移動させたのよ。まあ、境界を曖昧にして、そもそも出現させないって方法もあったのだけど」

 

 流石、妖怪の賢者と呼ばれているだけのことはあるようで、フランお姉様の能力を封じることが出来るようだ。

 私にはとてもじゃないけど出来ない。 第一『目』ってなんですかフランお姉様……。

 

「それじゃあ運命を…運命を……って、運命が見えない!?(ジャジャジャーン!) 一体どうして」

「運命と意思の境界を曖昧にしたのよ。 このくらいはちょちょいのちょいね」

「クッ、流石は八雲紫と褒めるべきところね」

 

 レミリアお姉様の能力まで……。というか、その境界って本当に表裏一体みたいな感じなんですかね?

 まあ、いっか。じゃあ私も失礼して……。

 

「それじゃあ、そろそろ私も少しだけ力を出しますよ」

「あら、末っ子ちゃんが? まあいいわ、来なさい!」

 

 私は少し小さい、威力を重視した弾幕を放った。

 紫さんは少しだけ、肩透かしをくらってガッカリしたような顔をしている。

 

「あら、残念ね。少し張りきっていたから、どんな攻撃が来るかと思ったけど……」

「それはどうですかねぇ?」

「……? まあいいわ。スキマで末っ子ちゃんのお姉さん達に当たるように……ッ!? スキマが消えた?! 」

 

 私は威力を重視した弾幕を撃った。それは間違いない。まあそれはあくまでも[能力の威力]を調節したという訳である。

 闇乘弌一護さんとの修行で、能力を自在に操れるようになった今、弾幕に能力を付与することなんておちゃのこさいさいなのです。まあ、多分ですけど。

 でも今こうやってスキマを消せましたし、実験は成功ですね。

 ……ただ、当たってもそんなに威力は無いようで、紫さんはピンピンしている。

 

「やられたわね……。まさかここまで能力を扱えるようになっていたなんて……。けれど勝てるわ。 二人も足を引っ張ってくれる姉がいるのだしね!」

「……今、なんて言いました? 」

「お荷物が二人もいると、言ったのよ。それがどうかした? 」

「……っさない。許さない! レミリアお姉様とフランお姉様を侮辱するヤツは、絶対に許さない!!」

「でも事実でしょ? 足を引っ張りかねないことは」

「黙れ! ここで再起不能になってもらう!」

「出来るかしらねぇ?」

 

 紫がそう煽った瞬間に、私は能力を少しだけ使った。紫の能力だけを殺したのだ。そうすれば枷がなくなり、お姉様達が能力を使えるようになると考えたからだ。

 

「なっ!? 能力が使えなくなった!?」

 

 実際、その読みはあっていたようで紫は能力が使えなくなっていた。

 

「運命が見える見える。八雲紫、貴女が負ける運命がね!」

「アハハ! これでおしまいよ![キュッとしてドカン! ]」

 

 そうして紫は私達、紅魔の姉妹に敗北したのだった。八雲紫は所詮、先の時代の敗北者じゃけぇ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいませんでしたぁ!!」

「い、いいのよいいのよ、気にしなくても。元はと言えば、煽ったのは私なんだし……」

「それでも!」

 

 今、私は紫さんに対し、地面にめり込むほどに頭を下げた土下座をしている。

 確かに紫さんも煽ってきたけれど、だいたい初めに煽り出したのは私だ。さらにお姉様たちを貶されたとは言え、私は激情に身を任せて紫さんの煽りに乗っかってしまった。

 お姉様達も危険に晒すし、どの道いけないことをしたのは私なのだ。

 

「お姉様達も! 本当にごめんなさい!! 」

「いいの、アッサ。 あのとき八雲紫に煽られた時、本気で怒ってくれたこと。とても嬉しかったわ」

「私も! 嬉しかったよ! ……だけど、あんまり怒ったアッサは見たくないかな。ちょっと心が泣いていたような気がするの」

「うぅ……照れますね。でも私は泣いてないですよ多分」

「多分じゃん!?」

 

 実際のところは分からない。それこそ、あの悟妖怪である、さとりさんに聞いてみないことには。

 けれど、私は顔に文字が書いてあるんじゃないかってくらい、心を表面に出している(お姉様達のみ)らしい。そう考えると、フランお姉様の言葉は的を射ているのかもしれない。

 

「うぅ……悩みどころです」

「まあまあ、取り敢えず頭を上げてもらって……」

「それは出来ないです!」

「……あのぉ、みんな西行妖が咲いていることを忘れてないかしら〜?」

「「「「「「「あっ」」」」」」」

 

 幽々子さんの言葉で思い出した全員であった。

 ちなみに、少し前に来ていた妖夢さんが土下座を見て、思いっきり顔を引き攣らせていた。悲しいなぁ……。




ポケモンにどっぷりな私ですが、許してください。
それではまた次回。
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