それではどうぞ
なんとかさとりさんと二人っきりで話せる雰囲気にはなったけど……何話せばいいんだろうか!? 冷静になってくると急にさっきまでの行動がとんでもなく恥ずかしくなってくる。当たり前っちゃ当たり前だけども……。
さて、何から話そう? 確かあの人曰く、天気デッキは使っちゃいけないらしいけど……。
「あの、月が綺麗ですね……?」
「女が女を口説くのはどうかと思うんですけど……後さっきまでのことから考えて、明らかにそれ。天気デッキってやつですかね?」
「読まれてる……。流石はさとり妖怪ですね。じゃあ今何考えてるでしょう!」
「レミリアお姉様みたいに優しそうとか思ってますね? 確かに、こいしからはたまに『お姉ちゃんは中途半端に優しいよね〜』とか言われますけど……。」
「アッッスーそうなんですね。さとりさん、妹さんがいらっしゃるんですね〜」
「そうだよ〜?」
「ファッツ!? 意識外からこんにちはしてきた!?」
突然現れた意識外から失礼するゾ^〜してきた人は薄く緑がかった癖のある灰色のセミロングに緑の瞳。鴉羽色の帽子に、薄い黄色のリボンをつけていて、どこかさとりさんを想起させるような容姿をしていた。
もしかして、この人がこいしさん?
「当たりよ、アッサさん。この子がこいし。
こいし、ちゃんとご挨拶しなさい?」
「は〜い、お姉ちゃん! 私が古明地こいし! 気軽にこいしちゃんって呼んでね〜アッサちゃん!」
「分かりました〜こいしちゃん。そういえばさとりさん、こいしちゃんの能力ってもしかして……」
「心は読まないわよ、瞳を閉じているから。その代わり、無意識を操るの」
「あーやっぱり……じゃあやることは一つ! こいしちゃん! いや、こいしさん! お姉様を下さい!」
「ん? いいよ〜お姉ちゃん殆ど人と話さないから……夜のお相手とかもいないんだよね〜」
「ちょっ、ちょっとこいし!? そこまで詳しい事情は話さなくていいから?!」
何がやること一つなんでしょうか? ヤることにもなってしまったじゃないか(歓喜)
というかこれ大丈夫? 放送出来る? 主にさとりさんの心の中的に。
「大丈夫なわけないじゃない!? 」
ですよねー知ってましたようん。
そういえばさとりさんってこいしちゃんの心の声は聞こえ……
「ないです」
「ですよねー無意識ですし当たり前っちゃ当たり前ですよね」
「私、心の中読めないから話に置いてけぼりなんだけど〜?」
「ごめんなさいこいしさん。代わりに私のフランお姉様とイチャイチャしてきていいですよ?」
「本当!? フランちゃんは気になってたんだよね〜 」
「多分、フランお姉様とは仲良く出来ると思いますよ! 性格似てますし」
「だといいんだけどね〜まあなんとか落としてみせるよ!」
「そういうつもりで言った訳では無いのだが(困惑)」
「アッサさん? 心の声漏れてますよ?」
「あっ(察し)」
何故かさっきからネタに走ってしまうのは仕方ないことなのだ! 多分、きっと、maybe
フランside
「……? あれ? 誰かいる?」
「いるよ〜?」
「あ、こいしちゃんだ〜! お久しぶり〜」
「久しぶり〜。あ、そうだアッサちゃんと話したよ〜」
「あー…迷惑かけてない? 今、酔ってるからかなり面倒臭い子になってると思うけど……」
「ん、大丈夫だよ〜ちょっと変な子だなって思ったくらいだから」
変な子……全く、アッサったら何をしでかしたのかな?
本当に変なことばっかりしてそうで怖いなぁ。
「お姉ちゃんにプロポーズしてただけだから」
「十分に変なことしてたよあの子!?」
「酔った勢いで結婚しました。とかにならないといいね」
「そういう問題じゃないんだけどなぁ?!」
変なこととは聞いたけどまさか求婚していたとは……うぅ、頭が痛い。しかもさとりさんにかぁ…なんというか女癖が悪いというか、女を選ぶセンスがないと言うか……。
と、とにかく。式をあげるならゼクシィ? ってやつを買ってあげないと……。
「フランさん。それは多分幻想郷に無いですよ。というかなんですかゼクシィって。それ以前に私はアッサさんと結婚する気は無いですよ」
「あーアッサちゃん、振ったー!」
「かなりの優良物件だと思ってたのに……」
「より、スカーレット家といい関係を結べると思ったのに……」
「なんで私はこんなに責められてるんですか!? というか私はアッサさんがこいしが消えた後に、少しだけ日本酒を口にしただけでバタンキューしたので、フランさんたちに任せようかと引きずってきたんですよ!?」
「引きずってきたって……」
「それは無いわ〜お姉ちゃん……」
いくら、さとりさんとはいえアッサを引きずってきたのは流石にちょっと許せないかなぁ……。
というか、なんでそんなにぐっすりと寝れるかなぁ引きずられてるのに。痛いと思うんだけどなぁ……。
「それで……アッサちゃん、砂まみれだけど本当に大丈夫なの?」
「え!? あっ……ご、ごめんなさい! 本当はあまり力が入らなくて、引きずるしかない状態だっただなんて言えなくて……」
「さとりさんのそういうところは可愛いんですけどねぇ……」
「可愛くないです……!」
結局この後もアッサが起きることは無かった。
……問題はもう何個かあるんだよね。これ、多分また異変だってこと、それに…。
「恐らく、あの人が原因ですよ。流石ですねフランさん」
「あ、やっぱりあの人なんだ……でもなんか今回は私達は一切介入出来ない気がするんだよね」
「そうですね、強くなった……という訳では無いはずですけど」
「でも、【伊吹萃香】さんだって鬼なんだからもしかしたら強くなってるかもよ?」
「尚のことありえない……はずですよ」
「まあ、アッサなら自由に動けるっぽいからアッサに任せるしかないかな……」
そんな訳で、お酒に弱すぎる救世主に任せるしかなくなった私達であった。ちゃんちゃん。
アッサちゃんのお酒弱い設定って元はここまで酷いものではなかったり……
また次回