リコリス・ラジアータ   作:暇を司りし神

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相見えるその時まで
どうして


 さてさて、私は今日……というかここ毎日、地霊殿にいます。理由は言わずもがな。

 最近、なんだか嫌な予感がするのが本音です。なんというか、どす黒い邪悪を感じるというか、吐き気を催す邪悪というか……。どっちにしろ邪悪だなぁおい!

 とまぁそんな冗談は置いておいて。気になったので今日は闇乘弌一護さんに来て貰えるかな〜どうかな〜っていう感じで、呼ぶことにしました。

 

「誰に説明してるんです、アッサさん……?」

「あ、そんな汚物を見るような目をしないでください。いくら何でもそれは泣きますよ?」

「え、あ、ごめんなさい……」

「あ、あぁそんな落ち込まないでさとりさん。可愛いから襲いたくなる」

「えぇ……」

「そんな汚物をry」

 

 こんな調子で大丈夫かって? 大丈夫じゃない。大問題だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、とりあえずどうやって呼ぶかなんですが……とりあえず名前を呼んでみることに──

 

「呼んだ? 呼んだよね? うん、読んだ呼んだ。絶対呼んだ。お久しぶりだね、アッサ君」

「まだ呼んでないのにでてきた!? この人、さてはN○Kの──」

「それ以上はやめようか、僕よりも強い力によってこの世界丸ごと壊される」

 

 なんてことだ、闇乘弌一護さんよりも強い力があるなんて……恐るべし、○HK。

 とりあえず最近の話をすることに。

 

「まあ、まさか記憶を残して復活させるとは思いませんでしたよはい……」

「あぁ……うん。その件は本当に申し訳ないと思ってる。けど、おかげで自分の強さとか、再確認出来たでしょ?」

「ま、まぁそうですけど……」

 

 なんて返事をしていると、闇乘弌一護さんが一瞬いやらしい笑みを浮かべて、

 

「それに、奥さんも出来たみたいだしね」

 

 なんて言う。うん、当たり前のようにさとりさん顔真っ赤にするよね、その様子を見て私が鼻血出すよね、闇乘弌一護さん面白いものを見れたみたいな顔してたよね、ぶっころ案件ですよ闇乘弌一護さん。

 

「僕を殺せると思う? 神ですら傷一つ付けられないのにね」

「おぉう……すいませんでした」

 

 思いっきり土下座した。いや、だってまだ死にたくないもん。まださとりさんにエッチなこと仕掛けてないもん。

 なんて考えてたら、さとりさんからは殴られ、闇乘弌一護さんからは撫でられた。あ、殺す気無かったんですねよかった。でも痛いよ、痛いよさとりさん。

 パーの方が痛くないはずだからそっちをやってくださいよ。

 

「じゃあ、今ここで平手打ち。やられてみますか?」

「やめてください、死んでしまいます」

「死なないでしょ、君」

 

 闇乘弌一護さん未だに面白いものを見てる時の顔してる、すっごいムカつく……ていうか今の闇乘弌一護さん百合に挟まる男なのでは?

 あっふーん(察し) 殺されたなこりゃ

 

「いや、多分挟まってないでしょ」

「私は挟まってると思うんですけど」

「じゃあ、私はさとりさんの意見に賛成して挟まってるってことで」

「裏切り!? 酷い、アッサさん、僕を見捨てたんですね?!」

「地味に可愛い声出さないでください!」

 

 それ、私が日本にいた時に社畜さんにみせてもらったアニメで一番好きなキャラの声なんですけど。

 心の奥底見たなこの人、本当に恐ろしい人だ全く。

 

「というか、僕を呼んだ理由は?」

「……あッ」

「忘れてましたね……。最近どうやらアッサさんが何かを感じ取っているようで」

「ふむ? 例えばどんな感じだい?」

「どす黒い、吐き気を催すような邪悪を感じます」

「……ふむ? じゃあ、彼女じゃないのか」(ボソッ)

「…? 彼女? え、他に誰かいるんです……?」

 

 どす黒い、吐き気を催す邪悪以外の何かってそれはそれで怖いんですけど。え? じゃあ私はまた別の何かを感じ取ってるってことですかね?!

 

「とりあえず……その邪悪の方は多分、幻想郷にいるよ。多分、きっと、maybe」

「なんでそんなに微妙なんですか……?」

「いや、だってこのレベルの邪悪ってなかなかいないんだよ、この幻想郷に……。まあ、二人いるんだけどね」

「二人もいるなら、かなり居るじゃないですかヤダー!!」

 

 最近このネタ使いすぎて、もう擦るところないと思うんですよね。まあ私の鮑は擦らなきゃ感じないんですがね。

 

「唐突にドギツイ下ネタはNG」

「私も少し、それはどうかと思いましたよアッサさん……」

「え? あ、すいませんでした……」

 

 そういえばこの二人、心読めるんでした、そうでした。コマタナコマタナ。それはそうとその二人とは……?

 

「聞かない方が身のためだと思うよ……」

「あぁ……なんとなく一人は思い出せました。あの妖怪ですか、確かにちょっとどす黒い何かはありそうですよね」

「私話から置いてかれてるぅ!」

「とりあえずは置いておこう。最近、タナトスが動き始めたんだ。この幻想郷を潰そうってね」

「……は? それってどういうことですか!? なんでよりによってあいつが?!」

「落ち着いて、アッサ君。落ち着かなきゃ話ができない」

 

 そうは言われても困る。あのタナトスが、また幻想郷を襲おうとしている? 頭がどうにかなりそうだ。まだ、時を止められるって言われた方がマシだ。その方が話的にはちゃっちいことだ。

 どうしよう、またみんなが巻き込まれる……?

 

「いや、君はもう完全に自分の能力を掌握しているから……とりあえず、詳しい話はまた明日にしようか。今日はあまり話せない状況だろうから」

 

 そう言って闇乘弌一護さんはどこかに消えていった。

 私はその様子を見ていなかった。なにしろ、取り乱していたから。あのタナトスが幻想郷を襲おうとしていると聞いてしまったから。また、私の大切な人達が死んでしまうと思ったから。




どうなるんでしょうね、アッサちゃんは?
また次回
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