動き出す
「貴方が欲しい! で、合ってるのかしらね?」
「なぜ疑問形なんですか……
今目の前にいるのは永琳さんであった。見事に死亡フラグですありがとうございました。短い妖生でしたが楽しかったです、ありがとうございました。
「なに考えてるの?」
「あ、いえ別に……特になんにも考えてないですよ?」
「本当かしらね? まあいいわ。今夜、貴女の実力ってものを知りたいから、永遠亭まで来てちょうだい。勿論、道中も実力を図るわよ」
なんでなんで図られなければいけないんですか。訳が分からないんですがあのあの。
と言うよりも、この状態。さては人の話を聞いてないな? なんてこったい私完全な詰みじゃないですかヤダー!
せめてア○パ○マ○のあの一人ぼっちさを紛らわせてあげたい妖生でした(白目)
「で、なんで実力を図るんですか……?」
「それは勿論……」
「勿論……?(ゴクリ」
「実験の為よ」
「デスヨネー……ってなんの実験です?」
「それは秘密よ?」
なんで秘密なんですかね本当……せめて伝えてくださいよ、そしたら協力なんていくらでもしますよ。貴女が今危ないんですから。恐ろしすぎますよ、何が起こるか分からないんですから……下手をすればタナトスが裏を引いてる可能性も…?
「とりあえず、夜になったら来てちょうだいね」
「は、はい!」
とりあえず、今は考えたくないから後で考えましょうかね。
なーんて思って、少し寝たらもう夕方だよちきしょー!!?? どうするんだよこの状況!?
「何焦ってるの、アッサ…まだ私は眠いのに……(ムニャムニャ」
「いやいや、そんなこと言ってられないんですよレミリアお姉様!」
「……そういえば今日アッサのところに永琳が来たんだったっけ忘れてたわ」
さとりさん情報早!? さすが私が惚れた嫁ですこと。まあ、多分大丈夫。多分、きっと、maybe……
「命令には従った方がよさげね……あまり刺激したくないし」
「そうですね、レミリアお姉様とかがついてくる訳には……」
「いかない、わね。どうしたものかしら……」
……気の所為なら、レミリアお姉様から永遠亭を破壊するとかなんとか聞こえた気がしますねはい。姉妹ながらちょっと怖いよレミリアお姉様。というか永遠亭を破壊したら薬屋みたいなのが無くなりますよ。それは世間が許してくれぁせんよぉ。
「とりあえず……アッサ、貴女の出来ることを出来るだけやりなさい」
「レミリアお姉様……」
「きっと、それが正しい道になるわ。運命もしっかりと見えるもの」
「レミリアお姉様……!」
レミリアお姉様が言うなら確実だ。運命が見える能力は流石としか言いようがない。だけど……何かある、そう私の頭は告げている。こういう時の私の警鐘は大抵当たる。
不安に駆られる……でもそのタイミングでレミリアお姉様に抱きしめられる。
「大丈夫、大丈夫よアッサ。私達は貴女が暴走した時よりも強くなってるわ、だから……大丈夫よ」
「うん……分かった。安心して行ってこられるよ」
「ええ、行ってらっしゃい(ニコッ」
レミリアお姉様の笑顔に見送られながら私は紅魔館を出た。そのことが、最悪の選択だとも分からずに。
「いやぁ……これマズイですね☆」
さっきから、妖精達の殺意高すぎません?! 攻撃がいやらしくてたまらないんですが!?
「……こんな夜に何しているんだ愛杉」
「え、あっ慧音さん!? そちらこそなにしているんですか?」
「なにをしてるも何も……あの人間の世話を見ていたところだ」
あの人間……? 慧音さんは確かに人間と仲がいいし、実際人間の里に住んでいる。(いいなぁ私も住みたい)
でも、特に誰かに肩入れするようなタイプではないと思っていましたけど……人間の里でもみんなを等しく愛するみたいなことを言われているらしいし。
そんな慧音さんが肩入れするほどの人……ちょっと気になる。
「あの人間……とは?」
「あまり言いたくないのだがね……まあ君はあの時居なかったし、ちょうどいいか。
とりあえず……私と一戦交えてもらおうか!
旧史【旧秘境史 -オールドヒストリー-】」
「ちょっ、いきなりなんですか!?」
普通に話を聞こうとしたが抵抗されては仕方がない。こちらも仕掛けなければ無作法というもの……
というかこんなスペルカード持ってたんですね……最初っからこのくらいのことをやればよかったのに
「まあ仕掛けられたら、仕掛け返しますよね?
不正服【アダマスの鎌】」
「なっ……私の弾幕を全て消しただと? フッ、やるようだな。ならこれならどうだ?!
転世【一条戻り橋】」
後ろから米粒状の弾幕が大量にやってきたと思ったら慧音さんの所まで行ったら消えていく。
どうやら、多少厄介なスペルカードのようだ。ただ、今の私には避けきれないものでは無い……が、ここはあえてアダマスの鎌で全て消し去る。
すると慧音さんは少し驚いたようだが、すぐに苦笑した表情になる。
「君は弾幕ごっこのルールってものを忘れてしまったのかね?」
「忘れた訳じゃないですよ? わざとです。わざと」
「となると……結構君は嫌な性格になったようだな」
「あら、それは言われたくなかったことですね」
そんな小言を挟みながら、慧音さんは冷や汗をかいている。
どうやらこれからはあまり手がないようだ。まだ詰みと言うほど、詰んでもないようだが。
「じゃあ私から攻めようかな?」
そう言って私はスペルカード宣言をするのだった。
今回のアッサちゃんのアダマスの鎌は自機魔理沙のスターダストレヴァリエみたいな感じです。星型弾幕が、鎌状になった感じですね。
次回もお楽しみに