リコリス・ラジアータ   作:暇を司りし神

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一方的

「お前を殺す」

「デデン!」

 

 なんて茶番みたいな状態から入りましたが……この部屋に入って一言目がそれって物騒では?

 

「致し方なし、ていうか僕が間違ってたらしくてね」

「間違っていた? 珍しいこともあるんですね」

 

 何かと何かが似ていたとか? それなら何となく分かるんですが……

 

「そうだね、似ている。というよりも似ていた……かな?」

「似ていた? ていうか何と何が似ていたんですか?」

「サクッと言っちゃうと、君の【人】化と純化」

「……は? 【人】と化してたんですか!?」

「まあ、そうだね。なんでかな?」

「こっちが聞きたいですよ?! え、なんで似ていたんですか?」

「えっとね〜アハハ〜分かんないや〜」

「首取りますよ?」

「笑顔で言われると怖いなぁ」

 

 曰く、この部屋に入った瞬間に【人】になったらしく……え? ちょっと本気で何言ってるか分からない状態なんですけど。もしかしてアレですか? さっき人と関わっていたりしていたから云々の話で闇乘弌さん【人】だからそれで私も【人】になったってことなんですかね?

 ……となると、強くなるのは楽になれるような? もしかして、あっさり最強になれるんですか! なろう系ですか! やったぜ!

 

「そういうことじゃないよ? また暴走して周り巻き込んで死ぬよ君」

「え? マジですか? またよく分からない滝行するんですか?」

「よく分からないかどうかは別としてさ。似たことはするよ、【人】としてやるべき事はやるからさ。任せてよ」

 

 そんな訳で私の修行みたいなのが始まる……と思っていたら、目の前で思いっきり戦闘態勢に入っている闇乘弌さんが。

 ……え? 戦うんですか? 私聞いてませんよ?

 

「取り敢えず、手合わせ願おうかアッサ君」

「マジでやるんですか? 話にならないと思うんですけど……」

「大丈夫大丈夫。話にはなるから、笑い話程度には。」

「そういうことじゃねぇよ?!」

 

 そんなことを言っているうちに、闇乘弌さんがすごい速さで私の目の前に立つと、いきなりエルボーをしかけてきた。

 ギリギリでよけると、エルボーをしかけてこなかった方の腕を私のお腹にめり込ませていた。体からミシミシと良くない音が聞こえてきた。

 

「グェ……ゲホッゲホッ!」

「その具合なら僕がある程度本気を出しても死なないかな? じゃあ行くよ?」

 

 そう言って闇乘弌さんが取った戦闘態勢はボクシングのデトロイトスタイルだ。簡単に言うとはじめ○一○で○柴さんが使っていたと言えば大体分かるでしょうかね?

 闇乘弌さんの場合はどうやらオーソドックスらしく、左腕をだらーんと下げて、右拳を顎の前まで持ってきています。

 

「いやぁ、説明ご苦労さま〜。どうやら君は無形の位なんだね」

「楽なので、それに強者は常に余裕を持ちさないとレミリアお姉様から言われてましてね」

「どうやら、どちらが強者か分かってないようだね」

 

 闇乘弌さんは左腕を振り子のように左右に動かしている。あれはタイミングを図っているのもあるが基本あんな風に間○さんは動かしていた。

 流石、別名死神の鎌。動いているのがみていて怖い。

 刹那、闇乘弌さんの左腕がそんな方向に動くのかといったレベルの動きをしながら迫ってくる。それを私は避けに避けまくる。かなりギリギリの交戦だけどこれは近付けばいける……ッ!

 

「甘いよ」

「え? グハァッ!」

 

 何が起きたか分からなかったが少しだけ時間が過ぎて分かった。

 ほぼ無茶な事だが、フリッカーに飛燕を混ぜたらしい。フリッカーばかりに気を取られていたから、飛燕が混じっていることに気付かず、モロに右頬に食らってしまった。

 けど、いくらなんでもパンチが重すぎでは? まさかこれ、は○めの○歩のキャラの強さ全部混ぜ混ぜしてるやーつ?

 

「当たり〜。じゃあ次はなんの攻撃が当ててみてよ」

「いや、そういうゲームでは無いですよね?」

「あ、そうだった。じゃあ、えい☆」

「グェ……オロロロロ」

「普通に吐いたね。まあ、あの力で殴られたらねぇ……」

「ゲホッ、いくらなんでもあの人達は人間ですし私には効かないのでは?」

「そう? じゃあこれをくらっても効かないって言える?」

 

 闇乘弌さんは腕を鞭のようにしならせる。それで叩かれた瞬間、あまりの痛さで泣きそうになった。

 どうやらただ腕をしならせてるだけじゃないようです。恐らくは身体全体をしならせて、攻撃の瞬間だけ全身に力を込めているようなそんな感じ。

 んーよく分からない。ていうかこの攻撃、誰かがやってましたね。鞭打ちみたいな感じで的なこと言ってたような気がする。

 

「そうだね、彼が一番気に入っているSSってやつのオリジナルキャラクターの攻撃だね。そしてやっぱり効くじゃないか〜それで強くなったつもりかな?」

「む、それはなにかムカつきますね……。彼って誰なのかは後で聞くとして、すぐに攻撃しますよコノヤロー!」

 

 私はそう言うと、今のところ一番の攻撃力を持つスペルカードを宣言した。したはずだった。

 

「 奇跡【 ╶今までの全て╶ 】」

 

 そのスペルカードはありえないことばかりだった。魔理沙のマスタースパークが出てきたり、霊夢の無想転生が出てきたり、レミリアお姉様のスピア・ザ・グングニルやフランお姉様のレーヴァテイン等、今まで出会ってきた全ての人のスペルカードが詰まっていた。

 なぜ最初に奇跡がつくのだろうかとばかり思っていたが、それどころではない。闇乘弌さんが全て食らっていたのだ。

 

「闇乘弌さん!!!」

「痛た……流石、アッサ君と言ったところかな」

「闇乘弌さん……良かったぁ」

「おいおい、仮にも君が放ったんだろう? なら倒せたことを喜ぶべきじゃない?」

「そ、それもそうですね……? え、倒せてなくないですか?」

「いや? 僕はそもそもちょっとでもダメージが僕に入ったら倒せた判定にしてるから」

「ちょっと何言ってるか分からない」

「あはは、それでいいんだよ。どうやらまだ完璧ではないんだね(((ボソッ」

「何か言いました?」

「いや? なんでもないよ。ほら、後は羽根とか戻してあげないと」

 

 そう言われてみれば羽根とか戻すのがそもそもの目的だったのを思い出す。

 羽根がないと私じゃないみたいですし早く戻し方を教えてもらわないと。

 

「そうだった! ど、どうやって戻せるんですかね?」

「君レベルになると簡単さ。自分の姿を想像すればいいよ」

「想像……分かりました。えーと、こう!」

 

 いつも通りの姿になったと闇乘弌さんに言われたので鏡を見せて欲しいと言ったらダメと言われた。何故だ、何故なんだ……別にいいじゃん普通の姿なんだから。

 そういじけていたら、どうやら変なところがあると言われて、動かないでと言われたので動かないでいたら治ったと言われた。

 治してくれたっぽかったのでありがとうございますって言ったら笑顔を返された。

 そうして、またこの精神と時の部屋的なサムシング部屋から出たのだった。




若干ゃリョナったような気がしたんですが気のせいでしょう。
また次回
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