「そういえば、こっちのフランって料理するのか?」
「……へ? なんですか藪から棒に」
「いやなに、ちょっとばかし気になって」
「なるほど? まあ、しないと思いますよ? それにそういうことは未だによく分からないんですよ」
そう、私はよく分かっていない。レミリアお姉様が普段どのように過ごしているのか、フランお姉様がどのように遊んでいるのか。ハッキリとは知らない、分かるのは妖力の動きだけだ。なにをしているかなんて分かるわけが無い。
そんなことを考えていると、ふと禍津神砕過さんが頭を撫でてきた。慣れていないのか、壊れ物を扱うように髪にそっと指が触れた。
「なんか……申し訳なかったな。まぁ、アレだ。アッサが藪から棒に、なんて難しい言葉を知ってるなんて思わなかったわ。なんか見た目すっげぇロリだし」
「あー! ロリって言った! この人ロリって言ったー! さとりんもロリなのに!」
「ちょっ、アッサさん?! 私を巻き込まないでくださいよ?!」
なんか禍津神砕過さんが無理やり和まそうとしてきたから、ちょっとした返しをしてあげた。まぁさとりん可愛いから。こういう時にさとりんに話を振ると大抵可愛い反応が返ってくるから嬉しくて仕方ない私ですわぞ?
「ははっ、とんでもない玉突き事故起きたな」
「半分以上貴方のせいですけどね?」
「本当ですよ!!!」
「あ、そうだ。古明地のそのよく分からないアクセサリー……? みたいなのってなんなんだ?」
あ、そこ触れますか。まあ別に大したことじゃないと思いますけど……なんというか古明地って、さとりんのことを呼ぶ人ってなかなかいない気がする。
「古明地なんて他人行儀に呼ばず、遠慮なくさとりとお呼びください。その方が慣れてますし、何せ私には妹がいるので」
「おっと、妹さんがいたのか。そいつは失礼した。んで、その不思議な三つ目のおめめみたいなのはなんぞいな?」
「サードアイって言います。まぁこれで人の心を読むんですよ」
「え? 心読むの? 恐怖なんだけど」
「そう言いながら、怖がりもせずむしろ受け入れようとしているのは嬉しいことです」
あら、受け入れようとしてるんだ。凄いなぁ……私は慣れちゃったって言うか……ん? 私も受け入れた一人では?
「あ、アッサさんも受け入れてくれたからこそ、婚約を認めたんですからね!//」
「ほ、本当ですか?! あ、ありがとうございます//」
面と向かって言われると恥ずかしいよぉ〜!!!//
……禍津神砕過さんの方見てみたらこれが通常運転なんだなって言いたそうな顔してらぁ…
「若いなぁ……」
「そんなこと言って〜、禍津神砕過さんは誰が好きなんですか〜?」
「ウザイ女子の典型かって。ん〜霊夢……かもな」
霊夢ですか。見る目があると言うべきなのか言うべきじゃないのか……
そもそも向こうの霊夢を知らないからなんにも言えないけどね☆
「そんな話してるところ申し訳ないけど、お邪魔するわよ〜」
「カッチャマァ……」
「ルーミアか……なんか雰囲気違うな前見た時より」
「きっとタナトスのせいですね」
「タナトスぅ? 誰だそれ?」
「まぁ……イタズラ好きな変な奴と思ってください」
タナトスの説明してると時間ないですしね……。
てかこの流れは……
「「ぷよで勝負だ!」」
「なんでですか?!」
「ぷよってなによ、美味しいの?」
ルーミアさん、そこでぷよって美味しいのって言われても答えられないですよ。……美味しいのかな?
「ともかく、先手必勝!
不殺【450年の意味】」
「俺そこまで弾幕張れないからなぁ……」
「意外ですね。結構な力をお持ちなようですからてっきり弾幕勝負は得意かと」
ちょっと?! 私が弾幕勝負してる間にお話してないでくださいよ?! 集中出来ないじゃないですか!!
「ふぅぅ。集中して……ハッ!」
「おっとっと。ただ狙ってるだけじゃ当たらないわよ?」
「そのようですね。というか貴女はどういう能力を持ってるんですか?」
「そうねぇ……まぁ見せてあげるわ!」
そう言うとルーミアさんの周りが暗くなっていく。ん? 暗いどころじゃなくないですか?! あれじゃん! 真っ暗闇! 全然周りが見えないよ?!
「これが私の能力! 闇を操る程度の能力。どうかしら? 美しいでしょう?」
「美しいかは別として、なんとなく妖力で居場所は分かるんですよ!」
「フギャン!」
どうやら自分も見えてないらしい……。そりゃ私の弾にも当たりますわな。
……というか別に強くないってことはタナトスの影響を受けていらっしゃらない?! ちょっと困りましたね……。
「あ、明るくなった」
「急に暗くなるからビックリしたんですが……」
「ルーミアにしては随分と暗くなったからビックリした」(小並感)
ルーミアさんってそっちの世界でも弱いんですね……。
「あ! ルーミアがやられてる! お前だなやったの!」
「えっと……貴女は?」
「聞いて驚け! 私はチルノ様だぞ! 幻想郷の中でさいきょーなんだぞ!」
「は、はぁ……?」
え、チルノさんってこんな感じなんですね。アタマヨワソ。
でも可愛いし、無害ならいいことなんですがねぇ……ルーミアさんのこと言ってましたし、これは敵ですよね。
「ルーミアを倒したことからお前を挑戦者とみなし、今からお前にしょーぶを仕掛けるぞ!」
「お、お手柔らかにお願いしますね〜……」
「おてやわらかにってなんだ? とりあえずしょーぶだ!」
「まぁ待てチルノ。このアイスでここは手を打たないか?」
「アイス!? い、いや騙されないぞ! そう言って変なもの渡すつもりだろ?」
「いや? 【砲禍】」
「うわぁぁぁぁ?!」(ピチューン)
……えぇ。明らかなオーバーキルじゃないですか。なんでそこまでするんですか?!
「あぁ、あいつ妖精だから復活するんだよ」
「あ、なるほどぉ。だからオーバーキルする必要があったんですね」(某RTA走者)
「まあ確かにゾンビ戦法なるものをやられなければ勝てますね」(フラグ)
「さっきはなんてことしてくれたんだ!」
あ、チルノさんカンカンだ。えぇ、折角倒せたのにさとりんのフラグのせいでまたやり直しか〜……
「じゃあ真面目にやりましょうか」
「そうだそうだ!」
「分かった分かった、二対一な」
「別にいいぞ! 私はさいきょーだからな!」
そんなこんなで第二ラウンドの始まりなんですね。
……ただし
「このあたいが本気を出すんだからちゃんとやってよね?」
「……はぁ?」
どんどんムキムキの怪物になっていくチルノさん。え、本当にやばいじゃないですか、これもタナトスの影響?! こっわ、何それこっわ。
「アタイがこの姿になるのは初めてじゃないけど……壊れないでね?」
「ピィッ」
チルノさんがとんでもない
ちなみにチルノがガチルノになるのはタナトスなようでタナトスじゃないです。
次回はこの続きをエタリオウさんが書いてくれました!
ではまた次回