なんだかんだであっという間に終わってしまったガチルノ戦。禍津神さん……いや、砕過さんが強いということが十分にわかったって言うのと、とてもいいドラマを見れたことにとても感激しております、アッサです。
「アッサさん、その……」
さとりんが言葉を濁しながらも何かを言おうとしている。なになに、私も感動しました!! アッサさんもそうですよね?! ってぇ?! 仲間だね! さとりん!
「いや、全くもって感動ポイントが分からなかったのですが……」
「ズッテーン!!」
ついつい効果音自分で言っちゃったよ恥ずかぴ。
いや、そこじゃない。なんでこの感動的な物語が分からないんですか?! お腹がアルマゲドンして、そこでトイレを勧める。そして最強の名を傷つけることなく、トイレに行くチルノさん。名シーンばっかじゃないですかぁ!?
「頭が痛くなってきました……」
「どうしたんだ、さとり。なんか頭抱えてるけど」
「あ、ちょうどいい所に!」
「どうしたアッサ。そんなハイテンション気味になって」
「先程は感動のシーンをありがとうございました!」
「???」
それからというもの、私は砕過さんに感動したシーンの一つ一つをどこがどう感動したかなどを丁寧に説明した。途中でだんだんと顔をひきつらせていたのは何故か分からないが……まぁ感動が伝わっていればいいんですよ!
「さとり」
「なんでしょうか?」
「俺も頭痛くなってきた」
なんで二人して頭抱えてるんですかぁ!!!
「アッサさまぁ!! なんで今まで居なかったんですかぁ!! めっちゃくちゃ大変だったんですからねぇ!!」
「恐らくですが魔理沙の事ですかね?」
「そうなんですよ! 魔理沙さん酷いんですよ?! 毎回私を通り越して図書館に直行していくわ、闇乘弌さんは大して相談に乗ってくれないですしetc.」
「あはは、大変でしたね……」
なんてことも道中にあったなぁと思いながら飛んでいる私、アッサ。現在、美鈴さんにめちゃくちゃ愚痴られています。
「と、とりあえず。この方、禍津神砕過さん。簡単に言うと……平行世界の幻想郷の住民です」
「あ、これは失礼しました。私、紅美鈴と申します」
「ご丁寧にどうも……もう名前知ってるけど(ボソッ」
「ちょっと、砕過さん……」((ボソッ
まさかの砕過さんは美鈴さんのことを既に知っていたのだ。まぁ確かに、私のことをフランお姉様と見間違ったあたり、私達姉妹とその仲間たち()は知っているか、と納得がいった。
「あ、そうだ! アッサ様、レミリアお嬢様とフランお嬢様がおかえりになられてますよ!」
「え? レミリアお姉様とフランお姉様が?」
「はい! なにやら込み入った様子だったのであまり詳しい事情は分からなかったですが……お客様と共にお嬢様方の所にお連れしましょうか?」
「そうですね、お願いします」
美鈴さんの様子を見る限り、この先も愚痴られるんだろうなぁと思いながらも、心配だったのでついつい案内をお願いしてしまった。
「ふふ、流石はアッサさんですね」
なんてニッコリ顔でさとりんにいわれたらき゛ゅ゛ん゛と来ちゃいますね。
「美鈴、私がアッサ様達をお連れするわ。貴女は引き続き門番をしていなさい」
「さ、咲夜さん?! うぅ、分かりました……」
「ちょっと咲夜さん、美鈴さんは──」
「仕事に私情を持ち込まないの。後で話は沢山聞くわ。それまで我慢してちょうだい」
「さ、咲夜さん……!」
なんだかんだで仲良いですよねこの二人。幸せに結婚して……どうぞ(勧め)
「さて、アッサ様のことです。近状が気になるかと思うのでお話しながら……ね?」
「はい!」
「まるでお姉さんだな……」
「そんなものですよ」
そんなこんなで私達は咲夜さんと話しながら紅魔館内を歩き始めた。
地霊殿でお燐さんから聞いた通り、怪しい女の人が現れたらしい。お燐さんから聞くよりわかり易く、聞いてて心地が良いと思えるなぁとか思いながらもしれっと重要なことを言っていた。
曰く、私の親しくない人(私のことを敵視している人)を中心として、能力を強くすると言っている。また、実際にそれで強くなった人ばかりらしい。
「……明らかにタナトスが干渉してきてますね」
「そのタナトスってのは相変わらず悪趣味なことしてるんだな」
「恐らくですが、チルノさんの件は素の能力かと……」
素の能力であそこまでいけるんですか……とんでもないですね、妖精って……
「一回、パチュリー様にも会いましょうか。お先に失礼しますね」
「あ、ちょっ……行っちゃったよ」
「案内するんじゃなかったのか?」
「まぁ、いいんじゃないですかね?」
そうして私達は、図書館に向かうことになった。
「で、アッサやさとり、それに……禍津神砕過ってのが来たのね。あまり煩くしないでね?」
「なんで俺だけフルネーム……」
「分かりました。この本は読んでもよろしいですか?」
「良いわよ。貴女は本を大事にしていそうだし」
「私も読書を嗜む身なので……」
「ならこの本がオススメよ──」
「初めて見ますねそれ。どういう──」
どうやら本好き同士で話が通じ合うらしい。色んなことを話している。あれ? それって私には読ませてくれなかった魔導書では? ちょっ、私にも見せて……見せて!!(大声)
「「煩いです!」わよ!」
「なんで二人してつっこむですか……」
「ま、まぁ落ち着けってアッサ」
砕過さんが慰めてくれる。お兄ちゃんを持つとこんな感じになるんですかね……。
まぁ、それはどうでもいいとして……
「いつの間にか腕を上げましたね、パチュリー」
「あら、わかるのね。まぁレミィの妹だし、それくらいは当然って感じね」
「信用してるんですね」
「まぁ師匠してるからね魔法の」
「師匠ってほどのことはしてないわよ。ただ、下手っぴな魔法を見て、それじゃスカーレット家の名が汚れると思ったから最低限を教えたまでよ」
「理由、酷!?」
酷いって言ったって本当に私の魔法ってどうしようもないんですよね……いやマジで。
「とりあえず、確認したいことは出来たのでお姉様達のところに行きましょうか」
「そうですね」
さとりんが渋るかと思っていましたが意外とすんなり答えましたね。
「お久しぶりってほどお久しぶりじゃないけどお久しぶりですお姉様達!」
「久しぶりだね、アッサ!」
「久しぶり、アッサ。その後ろの男の人は……?」
「禍津神砕過だ。砕過って呼んでくれ」
「砕過ね。分かったわ」
最初の挨拶は上々ですかね……? とりあえずフランお姉様はその獣のような目はやめていただきたいです。狙ってるんですか?
「それで……なんで紅魔館にいるんですか?」
「簡単に言えば、またヒントを与えに来た……かしら?」
「ヒント? また異変が起きてるんですか?!」
「まぁそんなところね。とりあえず、死神に会うといい。だそうよ」
死神……? 私自体が死神みたいなところありますけど、本当に死神がいたんですね。なら地獄もあるってことですか。……地獄に行けばいいのかな?
「その様子だと分かったようね。行きなさい、運命は貴女と共にあるわ」
「はい、レミリアお姉様!」
「大丈夫! 殺されるなんてことは無い……と思うわ! アッサなんだし!」
「はい! フランお姉様!」
そんな訳で、死神を探しに本当の地獄を探しに行くことになった。
サブタイトルって重要なんだなぁとか思いながらもでもスタイルは変えていかないっていう。
また次回