「……ところで無縁塚ってどこなんですか?」
「え? そこからなのん?」
普通に砕過さんにツッこまれてしまった。いや、だって私今までは外でたことないんですよ?! 知らないのも仕方ないじゃないですか!!
でも、なんだか名前からして墓地っぽい名前ではありますよね……もしかして怖いとこ? ホラースポット的なサムシング? こっわ、なんでそんなところ知ってるんですか砕過さん……
「あ、そういえばアッサさんって今まで約450年間程、外に出てないんでしたっけ」
「え、何? フランと同じなの?」
「フランお姉様とは別です。というか、この世界のフランお姉様は監禁……? 的なことはされてないです」
すると嘘だろって感じの顔を浮かべる、それとほぼ同時に納得したような顔をしている砕過さん。
うーん、なんかいつの間にか砕過さんのこと知ってたフランお姉様は一体なんだったんだろうか……? というか何故あそこまで興奮してたんだフランお姉様……
「フランさんは相手がいないから興奮してたとか……?」
「どうなんだかなぁ。でも確かに男が少ないのはわかる」
「確かに! 男の人って外の世界と比べると少ないですよね。何故なんでしょう?」
「そんなこと気にしてると死神が来るさね」
「そんな訳……」
そう言って声のした方を振り返ると、いかにも私が死神ですと言わんがばかりの鎌。そしてなんとも大きいたわわ。更には身長が大きい。そして何よりも……ツインテール風の赤髪! ……いや、ツインテールってあんまり好きじゃないんですがね? 赤髪ってところがいいですよね。目も赤だし!統一感があって私は好きです(告白)
「それにしても、おっぱげだ……」
「なんだい、そのおっぱげって。アホみたいな言葉だねぇ」
「アホってなんですか! アホって! ……まあ確かになんとも言い難い言葉ですが」
「なんでそこで自信をなくすんだい。そんなんでスカーレット家の末っ子がつとまるのかい?」
「つ、つとまりますよ! えぇい、こうなったら弾幕勝負だ!」
「こっちとしてもそれが好都合だからいいけど……随分とまぁ強引なこって」
「別にいいじゃないですかぁ!!」
強引なのはさとりんにだけですからね! たとえ相手がたわわだとしても手を抜くつもりは毛頭ないですからねこんちくしょー!
「まずは鎌の耐久勝負といきましょうか?
不征服【アダマスの鎌】」
「私の鎌も負けてないよ?
死符【死者選別の鎌】」
私の鎌状の弾幕が彼女の鎌を振り下ろす動作で掻き消されてしまった。それどころか私の真上に光の矢が降ってくる。
それを私はバックステップすることにより、避ける。
「よっと。危ないですね、じゃあ今度は力比べといきましょう……かッ!」
「受けて立つよッ!」
私のアダマスの鎌と彼女の鎌がぶつかり合う。辺りに金属音が鳴り響く。
しかし、鎌の形状上金属部位が当たるとツルッと滑ってしまう。それで互いに力が流れていってしまい、お互いの鎌が地面に刺さる。
「「あ!」」
「……なんですかこの馬鹿な戦いは」
「さとりの右ストレートだ」
そんなこと言われたって、鎌の形状上仕方ないんですもん! なんて思っていたら相手は既に鎌を持っていた。
「ちょっと
魂符【生魂流離の鎌】」
「ちょっ……ッ!」
ギリギリで避けましたけどあれ結構危ない技ですね。
鎌をクルクルと回し始めたかと思ったらこちらに衝撃波が飛んできて、その後魂みたいな弾幕が残っていましたね。
と、とりあえず私の鎌を……抜けた!
「これで平等ですね。平等院鳳凰堂ですね!」
「んー微妙、三点」
「何点中ですか?」
「百点満点中」
「低くないですか?! ていうか貴女の名前は?」
「あぁ、小野塚小町って言うよ。貴女は確か──」
「愛杉・アッサッスィーノ・スカーレットと申します。どうかアッサとお呼びください」
「いや、私はアンタの名前知ってるんだけどね」
「……もしかして地獄行きのリストに乗ってるとか?」
え、まあ確かに今まで本ばっかり読んでて、神に祈るとかあんまりやってこなかったですけど……って言うか吸血鬼が神に祈ってどうするんですかねぇ?
「まぁ、確かに貴女は地獄行きのリストに乗ってるよ?」
「あー!! やっぱりぃ……」
「まあまあ、落ち着きなって。今からでも挽回はできるからさ」
「それは良かったです……」
「なんでこの人達は地獄行きかどうかの話してるんですか? 数千年以上後の話ですよ?」
「さとりのワン・ツーが入りました!」
砕過さんさっきからそれしか言ってないじゃないですか!
ちょっとはこっちの心配というものをですね……
「おっと、よそ見は厳禁だよ?
死神【ヒガンルトゥール】」
スペルカードが宣言された瞬間、目の前に小野塚さんが現れたと思ったら、勾玉のような弾幕が張られ、すぐに避けるがすぐ次がやってくる。そしてその次はまるでハッ○○ターンの様な弾幕とともに勾玉のような弾幕が張られる。それも避けると、円状に弾幕が張られた後、私を狙った三方向の弾幕が張られる。
ギリギリで避けていくが掠ったりもした。おかけで少しだけ血が出ている。
「ふぅ、危なかった……これは私の──」
「あたいの負けでいいよ」
「え?」
「第一、勝負するのはある意味通過儀礼みたいなものだよ。着いてきな、映姫様に会わせてあげるよ」
「は、はぁ?」
なんで勝負が通過儀礼なんですかね……ていうか映姫様って誰? もしかしなくてもあの世関係の人?
「そうですね、映姫様……となるとあの世の、それも閻魔大王みたいなものですよ、アッサさん」
「え、閻魔って……本当に居たんですね。てっきり外の世界の日本でしか言い伝えられてないかと思ってました」
「まぁ、旧地獄がある以上。今動いている地獄があるってことだね。そう考えれば、アッサは飲み込めるんじゃないかい?」
そう言われてみれば確かにそうだなと思える。旧地獄があるということは今の地獄がある。となれば自然と地獄と天国があるのは明白。そして、それらを管理する閻魔大王がいて当然だと思える。
ふと周りを見てみると、墓地……と言うよりも、足元に大量の石があった。んー……石となるとあまりいい待遇を受けなかった人とかが埋葬されてるんですかね?
「ん? 周りの石が気になるのかい? それはね、外から来た人間の墓だよ」
「外から来た人間……もしかしてこの辺り、結界が綻びてるとか?」
「そうだね、あるよ。それで外のものとかがどこからともなく流れてくるんだよ」
まさか本当に綻びがあるとは……なんとなくで言ってみたんですけどね。
んで……何故か彼岸花さんが震えてるんですけど何故なんですかね? というか、生きてたんですね彼岸花さん、てっきり死んだものかと……ってこれは彼岸花さんに失礼ですね。
「ん? アッサが髪に挿してる彼岸花、妖怪なのか」
「そうですよ。私が枯れそうになっていたところに妖力を注いだら妖怪になりまして」
「んーとなると……その花も、怒られるかもね? 名前は知らないけどさ」
怒られるって……もしかして罪を咎められるとかなんですかね?
「その通りです。愛杉・アッサッスィーノ・スカーレットさん」
「あ、映姫様!」
この人が閻魔大王か〜と思いながら見てました。威厳のある人らしく、身長が高いですね。うーん、身長高い人多い……多くない? もうこれ頭にきますよ〜?!(憤慨) 身長分けろyo!
私の予想だとさん付けなんですけど彼はしないらしいんですよね〜
また次回