リコリス・ラジアータ   作:暇を司りし神

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罪と罰

 え……? あの禍津神砕過さんが人間好きじゃない……だと…? いやいや、あんなにも善人オーラがある人が? いやいやまさかぁ……

 

「とりあえず、この事に関してはそちらの世界の私が詳しく言うでしょうし、ここまでとします」

「は、はぁ……」

「あそこまで雰囲気が変わるとは……流石閻魔様ですね」

 

 若干うわ言のような感じに褒めてしまったが、実際そう思っている。

 まぁとはいえ、お預けというか一生聞けないと考えるととても悔しいですけどね!! 悔しいデスッ!(某芸人)

 

「お説教はここまでかね。まぁ珍しく短い方だったね。良かったねアッサ」

「え、あ、まぁ……そうですね…? なんか複雑なんだよなぁ((ボソッ」

「あら、あなた達には今、大事な用事があるのでは?」

「うーんと……。あ、そうでしたね…風見幽香さんを退治しなければでしたね」

 

 すっかり忘れてたって言うか……思っていたよりも説教の方が短かったから意表を突かれたというか? まぁ忘れてたっちゃあ忘れてたので、忘れてたってことにしときましょうかね。

 

「まだ怒られ足りないと思っているんですか? でも時間が無いですしね……また今度ですね。貴女達が風見幽香のところに行っている間、小町を叱りますかね」

「えぇ?! 私がですか?! こりゃまたなんでですかね……?」

「分かっているとは思いますが、貴女はサボり過ぎている。その件で──」

 

 今の内に太陽の畑へレッツラゴーしちゃった方がよさげですねこれ。

 

「第一ですね、貴女のそのサボり癖のせいでこの間も霊が溢れかえりそうになっていたんですからね。それに──」

「……小町さん、絞られてんな」

「なんかまだ離れてはいけない気がしてきた……」

「ちょっと、アッサさん。砕過さん、さっさと行きますよ?」

「「はーい……」」

 

 結局私達は小町さんが怒られているのを横目に、無縁塚を後にするのだった……

 ごめんなさい、小町さん。あなたの犠牲は忘れません(記録三歩)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで……太陽の畑に来てみれば」

「まさかあんなに沢山あったひまわりが……」

「妖怪化してるとは思いもよりませんでしたよ!?」

 

 本当……なんででしょうね(白目) 途中から弾幕を張ってくる花達に出会いながらまさかまさかと思ったらこの有様……私より大罪じゃないですか?!

 何やってるんですか、風見幽香さんは?! 花が好きって聞いたことはありましたけど、全部妖怪化させる程に嫌いになったわけじゃないですよね?!

 って、あっ、待ってくださいよ彼岸花さん。あなたを妖怪化させたのは枯れて欲しくなかったからで……。

 え?! 私の髪を出ていく?! そんなご無体なぁ……ふぇ? 冗談? よ、良かった……

 

「アッサ、どうしたんだそんなに顔をコロコロ変えて? 百面相の練習か?」

「いや、違いますよ……。ただ彼岸花さんと話してたんですよ」

「そういえば、その彼岸花も妖怪だったな。声出せるの?」

「んー……大きな声は無理ですけど、ギリギリ聞き取れるくらいの声なら出せますよ」

「はえ^〜」

 

 ……なんでこんな状況でこんなマヌケな会話してるんだ私達は。まあいいけども! 気が楽になったけども! でもやっぱり妖怪化しているとはいえ、植物は植物だ。出来れば綺麗なまま残しておきたい。

 そんな考えを殺さんとばかりに無慈悲に攻撃してくる、ひまわり。まあひまわり以外もあるんですけど、何故か攻撃してこないんですよね。

 ……そろそろひまわりゾーンも抜け──ッ!?

 

「なんですかこの妖気は!?」

「それも尋常じゃないゾ〜?」

「(このままだと)死んじゃうんじゃないの〜☆(某コック)」

「あらぁ、あなた達もチョコを買いに──」

「「それ以上はいけない!!!」」

 

 私と砕過さんはほぼ同時に蹴りを入れた。

 蹴りを入れたはずだった。

 なのにそこにはひまわりがあった。

 

「「!?」」

「そこまで驚くことじゃないんじゃない? まあ、昔の私だったら、殺す勢いで怒るだろうけど……今の私では怒るも何も、感情が抱けないわね」

「貴女は、なんでそこまで力に執着してるんですか……?」

「簡単、花を守るため……だったわ」

 

 だったってことは……力に溺れたってことですかねこりゃ。ていうかなんでひまわりをあの某早口オバサンと見間違えたんでしょうかね……?

 まぁいいとして。今にも首が飛んでっちゃうんじゃないかってほどの殺気ですねクォレは……自分、チビっていいっすか?

 

「ダメです(某先生)」

「あぁぁぁぁぁぁあああ(某以下略)」

「なんでこうなってるんですかね……(放心)」

「怖すぎて漏らしたのかしらね? まぁそれも私の強さあってこそね」

 

 違いますねぇ?!(某先輩) 確かに貴女の妖力はとんでもないんですが、ちびる程じゃないんですよ。

 チビったのはその殺意にですよはい……。うん、素直に操るか……

 

「あら、さっきまであなた達にすごぉく怒ってたのに、何故かあんまり殺る気が無くなってきたわね」

「あ、作用してる。良かっ──」

「それに対してより殺る気が湧いてきたわね!!!」

「なんでぇぇぇぇええええ???!!!」

 

 なんで? なんで?! なんで!!?? なんでそうなるんですか?! これだから殺意マシマシさんは嫌いなんですよ!!

 

「とりあえず私の殺る気を削いだ、そこの吸血鬼から殺してあげるわ」

「なんですとぉぉぉおお?!」

「覚悟なさい!!」

 

 ここで私が狙われるとか聞いてないんですけど?! ……いや、やるかぁ…さっきまで特に何もしてないし。本来余裕だってこと見せなきゃならんし。

 

「はァァァァ!!!」

「よっと」

「クッ!? はぁぁぁあ!!」

「よいしょっと」

「何?!」

 

 風見幽香さんがしたのも、私がしたのも単純なこと。風見幽香さんは私に対して拳で挑んできた。私はそれを握り潰すように止めた。

 

「確かに貴女は強くなったのかもしれない」

「クソ! 離せ!」

「しかしですね、妖怪としての位的な意味ではそもそも私より下なんですよ貴女は」

「離しなさいよ!」

「話聞けやオラァ!」

「グェッ!」

 

 そう言って私がやったのは腹蹴り。膝で思いっきりやったので、かなりの威力かと。というか話を聞かなければ殺すくらいでもいいって言う、スカーレット家の家訓に従いましたまる

 

「それ……嘘ですよね?」

「まぁもちろん嘘ですよ? そんな家訓ある家なんて潰れてしまえばいい」

「話を聞いてれば随分と舐められたもの……ねッ!!」

「グヘェ!! 頭突きは卑怯ですって!」

「なら膝で腹を蹴り飛ばそうとしたのも卑怯よね!」

「うわっとと。手刀が簡単に頭に入りますかってんだyo!」

「きゃぁ!!」

 

 最後に一発入れたのはパンチ一発。まあある有名な人が言ってましたね。

 

「パンチは必ず一発だけだ」

「それじゃあ私を倒せな──」

「ただし蹴りは何発も入れるんですの!!」

「なッ!」

「まぁとはいえ、何回も蹴るのも面倒です」

 

 だから……うん。汚ったない方法だなこれ。考えたのは……私か。うん、今後絶対使わないようにしよう。

 

「その一発のパンチで貴女の改良された部分を治した(殺した)としたら?」

「なっ?!」

「それ、ありかよ……」

「まぁ、今やアッサさんの能力は言わば森羅万象を殺す程度の能力……らしいですよ」

「それもう、程度の能力じゃないんじゃねぇの?」

 

 アイアグリー。いやまじ本当、なんでここまでの怪物能力になったのやら……? ……あ、そっかぁタナトスのせいだったわコンチキショー!!!!

 

「花が……これから私はどうすれば──」

「また、お花育てて下さい」

「でも、取り返しのつかないことをしてしまった……」

「それを分かっているなら……必ず罪を償うことは出来ますよ」

「……そうか、それもそうね。なら……」

 

 その刹那、私はとんでもなく遠くまで殴り飛ばされていた。

 ……は? なんで今の方が強いんですか?! 想い人(お花)がいれば最強ってことですかぁ??!!

 

「後ついでに貴方も……」

「ちょっ待てよ(某キムタク)」

「あ、じゃあ私も……」

 

 その日、幻想郷で三つの流れ星がお昼に見れたとの報告がありましたとさ。

 ……はぁぁぁ、もうこの関係はこりごりですぅ。




まぁこんな感じで……
また次回
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