リコリス・ラジアータ   作:暇を司りし神

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嬲られ、咲いて

「ほらほら、まだ終わってないわよ?」

「アガァァァァ!!!」

「ただ鳴いてばかりじゃ困るわね。じゃあこれはどうかしら?」

「ッッッッ!!!!」

「やっと黙ったかしらね?」

 

 さっきから蹂躙されてばかりだ……なんでここまで強いのタナトス。

 死ぬよ? さっきから喘いでるけど死ぬよ? まあ後は殺すだけですし、仕事自体は楽です……楽ですけど、

 

「さっきから何度も私を殺してるようだけど無意味よ? 私は死を司るのだから」

 

 そう忘れていた。タナトスが死を司っていることを。忘れていた。彼女は、決して本気を出していた訳では無いということを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間前……

 

 

「来た……のはいいけどここじゃ無駄に狭いだけね」

「狭い? 結構ここ広いと思いますけど……」

「そういう問題じゃないわよ。まぁとりあえず、神界に移動ね」

 

 ちょっと女子ィ?! 何勝手に決着の場所を変えた上にキモイ所に送ろうとしてるのォ?!

 やめろー!(建前) やめろー!(本音)

 

「まあそんなこと考えてる間には着いてるのだけどね」

「しかも何ですかここ……コロシアムじゃないですか」

「折角、【人】を嬲るのだからこの位はやらなきゃね?」

 

 聞こえてくるのはタナトスを応援する声ばかり……その上、私を食べようとか話してる声も聞こえる。こっわ、神本当にこっわ。

 

「じゃあ始めましょうか……【人】を殺すショーを!!」

『ウォォォォォオオオオ!!!!』

「なんとも連携が取れてる奴らですね……」

「あら、そんなこと言ってる場合かしら?」

 

 そう言われた途端、私の体は宙に浮いていた……いや正確には、蹴り上げられた。

 

「グェ!!」

「まあこの程度じゃ死なないわよ……ね!」

「ハカッッ……さっきから黙って食らってりゃぁうるさい野郎ですね! オラァ!」

 

 一発。その攻撃で終わるはずだった。なのに、平然と立っていた。

 

「なっ!」

「この程度じゃ死ねないわね。ほら更に行くわよ?」

「くっそぉぉおお!!」

 

 それからというもの、私は何回もタナトスを殴った。その度に、殺す能力を上乗せしていた。なのに一切効いてない様子を浮かべていた。そんな中で思いっきりタナトスが私を蹴り上げた時のセリフがさっきのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、能力の格差ってやつを見せつけたところで……」

「ッ?! ガァァァァ!!!!」

「右腕、壊死したわね?」

「なんでバレて──」

「まぁ、私の能力で……ね? やっぱり、死なすのはいいわね〜気分が楽になるわ」

「そんなこと言われても……カプッとな」

「あら、血を吸って大丈夫かしら?」

 

 大丈夫大丈夫、一時的に身体を吸血鬼に戻しただけですし……ってなにこれ?! 人の味が殆どしない! 現人神って殆ど神に近いんですね。ってそりゃそうか、人の状態のまま神になってるんですからねってまっず!

 

「だから言ってるじゃない。神の血を吸っても大丈夫かって」

「な、なっ……イヤァァァァァァァァ!!!!」

「死ぬかしら、これ。まだ死なれたら困るのだけどね? まあいいわ、食べるがいいわ!」

 

 そう言われて、私は神共の方へ投げられる。ボトッと音がするとそこへ、神共が群がる。

 

「幼子じゃのう!」

「食べ頃かどうかは別として、食うてやるか」

「いや、いやぁ……」

 

 まずい、このままでは食べられる。とはいえ飛べる訳じゃ……いや、飛べる。神力を使ってみるしかない。つーか気持ち悪いんだよなぁ……いや本当、なんでここまで気持ち悪いんだコイツら。

 

「な、こやつ! ワシらと同じ神力を!!??」

「やろうと思わなかっただけです。貴方がたと同じじゃ嫌ですからね」

「あら、壊死した部分が全て治ってるわね……?」

「吸血鬼に戻した時、貴女から血を吸った分、回復にまわしましたからね……危うく死ぬかと思いましたが」

 

 やれやれ、死にかけましたが何とか生きてますね。それにしても神力を使う時が来るとは……まぁ有り得る話ではありましたし、仕方が無いといえばそうですね。

 

「さて、第二ラウンドと行きますかぁ?!」

「やってられないわね。また移動しようかしら?」

「させないですよ!!」

 

 持っていたアダマスの鎌を振ると、どっかで見たことあるような衝撃波が飛んでいく。

 

「ちぃ! 小賢しいガキね本当!!」

「小賢しくて結構、ガキで結構。だけど、小さいとか言うのヤメロゥ!(本音)」

「あら、事実ではなくて……ってあらあら? 貴女の彼岸花……咲いてるわね」

「元から咲いてますよ?! いや、最近枯れてたので……このタイミングで咲きますか!?」

「アッサ……」

「はい? 何ですか彼岸花さん?」

「喋れるの?!」

「喋れますよ当然なこと言わないでくださいよ? ねぇ、彼岸花さん」

「そんなことはどうでもいい。既に呼んだ、後はお前次第だ」

「そ、それってどういう?」

「まぁ、僕たちが来るって訳だよね」

「アッサ〜!!! 寂しかったよ!!」

「アッサ……いや、なんでもないわ」

「アッサさん、頑張ってますね。偉い偉い」

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!! バブみが強いよさとりん!!」

「気が付いたら居てね……まぁいいや。君には天罰が必要らしいね、タナトス」

 

 そういうと一護さんは今までにみせたことの無いほどの眼光をしていた。ギラっギラですね。まさに殺してやるって感じの眼ですね。

 

「ふ……ふふ、今更何が天罰よ!」

「え? 分かってないの? 僕の弟子を嬲った罰。それに〜色々あるけど……世界壊しすぎ。僕の労力無駄に使う羽目になるんだけど?」

「うわ、めっちゃ殺す気満々だけど、理由が割と適当だ」

「それ言われたら参っちゃうなぁ……」

「やれやれですね……」

 

 まぁこれで形勢逆転。今度はこっちが嬲ってやる番ですよコノヤロー!!!

 

「 『想起』 ……へぇこんなのが嫌なんですね 『破壊』 」

「な、それは……ウワァァァァァアアア!!!」

「あ、死なないんですね。存在ごと破壊したつもりですが」

 

 割と手加減なしだねさとりん……そんなところも可愛いよ!!

 

「じゃあ今度は私が処す番ね? 『スピア・ザ・グングニル』 これが私の奥の手、そして単純な手とも言うわね。ハァ!!!」

「こんなもの……掴んで──」

「掴めば……死ぬわよ?」

 

 レミリアお姉様がそういった瞬間、タナトスは塵と化した。が、直ぐに復活する。

 

「これじゃあ埒が明かないわね」

「それが彼女の腹の立つところだよね」

「じゃあ私がやるわ!」

「フランお姉様?!」

 

 確かにフランお姉様の破壊(キュッとしてドカン)は多分私達の中でも指折りの威力の技だ。だけど……肝心のフランお姉様が少しだけ不安定というか。危なっかしいちゃ、危なっかしいトドメだ。

 

「じゃあやるよ〜! 『キュッとして』──」

「隙ありぃ!」

「なっ?!」

 

 その瞬間、フランお姉様から目の光が無くなった。




いやぁこれから怒涛な展開ですよ多分。
また次回
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