いやぁ思ってたよりも白のアネモネが不評で…白のアネモネってもしかして……蛇足!?なんて思ったりしてますはい。
とりあえずどうぞ
「いだだだだ……! 滝行ってこんなに痛いものなんですかねっ!?」
「そんなこと言ってないでほら! 能力をちゃんと操れるように願う!」
「わ、分かってますよぉ……」
今、私は闇乘弌一護さんにやり方を教えてもらったので、滝行にいそしんでいるところです。
こんなことで、本当に願いは強くなるのでしょうか……。
「ん? だって今、君は弱点を殺すことだけに集中してるから、周りの人形が死んでないだろう?」
「い、言われてみれば確かに――ってイテテっ」
「ほら、集中を崩さないの! 今の状態をしばらく保つ!」
中々キツイです……。とはいえ、前よりもだいぶ集中することが出来るようになってきているのを実感するので、ここに来てからの約一年間の修行は無駄ではなかったようで安心しました。
「ほら! 集中集中!」
「はっ、はいぃー」
何故か闇乘弌一護さんが厳しくなってきているのは気の所為でしょうか……。
二時間後……。
「さ、流石に首が痛いです……」
「うーん……、君妖怪だよね? 普通に耐えられるでしょ?」
「痛いものは痛いんですよ!」
「……はぁ、分かったよ。じゃあやめようか滝行」
「やった……!」
「今のを通して、なんとなくでも一人だけ殺せるようになってるといいね」
「はい!」
その後、見事に一人だけを殺せるようになっていたので、私と闇乘弌一護さんは一緒になって喜びました。
「じゃあ次の問題にいこうかな〜」
「……そういえばその形式でしたね。で、次の問題とは?」
「次は二つ目の能力を操れるようになること!」
「……私に本当に二つ目の能力があるんですか?」
「ある……と思うよ? 前までの自分がおかしかったことを思い浮かべてごらんよ?」
「そう言えば……、あの時は時々殺意に呑まれそうになっていたりしていたような」
「なるほどねぇ〜。てことはもしかすると殺意を操れるんじゃない?」
「そんなこと出来るんですかね……」
そんなことを言っていると段々と、日頃の恨みからか、闇乘弌一護さんのことを急に殺したくなってきた。
この一年間そんなことがなかったために正直驚いている。なんで今更? 今までは能力を使ってると勝手になったりすることが多かったけど……。
「まあ、出来るでしょって……、既に出てるじゃん。ほら、操れるように願う……必要も無いかな?」
「何でですか? というかコロサセロ」
「普通におさまれ〜って願ってみなよ」
私は言われた通り、殺意が収まるように願うと、すぐにその衝動は引いていった。
「本当だ……でもどうして」
「さっきの滝行が効いたんじゃない? 僕の思っていた以上の効果だね」
「私の能力って他人に対して効果あるんですかね?」
「うーん……、僕には効かないけど、きっと普通の人妖には効果あるんじゃないかな? 使わないと思うけどね」
「ですよねー」
なんとなく、闇乘弌一護さんには効かないような気はしていたから、そんなに落ち込んでいない。
それにしても確かにこの能力、まず使わない。まあ、使う機会が無いのなら、それに越したことはないのだが。
「そんなこと思ってると使う機会来ちゃうよ?」
「フラグってやつでしたっけ?」
「そうそう。ま、気にしないで行こうか、最後の問題に」
「確か……、寝ている間でも能力を抑えられるようにでしたっけ?」
「そうそう。まあ、滝行であれだけ出来てるんだから、多分大丈夫でしょ?」
「……取り敢えず、寝てみますね」
「うん。そうしな〜」
その後眠ってみると、どうやら意識が落ちたと同時に範囲がまた元の地球全体まで広がり、人形が全部殺し尽くされたそうです。
何故ここまでしか出来ないんだ私は……! 寝ている間でも、いつだって出来なきゃどうしようもないっていうのに……。
「まあまあ、そう焦りなさんなって。今までが出来杉くんだったんだと思うよ」
「……だといいんですけど」
「寝てる間に滝行する?」
「ごめんなさい、意味が分かりません」
「あ、ごめんごめん。まあ、気楽にね……今まで出来すぎてたんだ、さっきも言ったけどね」
「……はい」
ここまで何も出来ないとなると申し訳なく、惨めな気持ちにもなってくる……ってダメだダメだ、こんな心持ちじゃ出来ることも出来なくなる。
まずは普段通りの事をやっていこう。
「普段通り、願うことを意識しながらやっていきますね」
「そうだね、うーん時間が……まあ、大丈夫かなボソッ」
「? 今なんて言いました?(鈍感系主人公)」
「いや、なんでもないよ」
闇乘弌一護さんはニコニコしながらなんでもないよと否定する。それじゃあ、何か言ったみたいじゃないですか……それにニコニコするのやめてくださいよ、笑ってるのに笑ってないようで怖いですよ。
「怖くないよ〜〜」
「やめてくださいよ! 怖いんですから!」
涙目になりながら闇乘弌一護さんにそう伝えるとちぇっ、と言ってニコニコするのをやめてくれた。
こ、怖かった……と、とりあえず、気を取り直していつも通り練習していこう。
二年後……。
「や、やっと眠っている間も、殺すようなことが無くなった……」
「いやぁ、ここまで係るとは思わなかったなぁ……。今までが上手くイキスギィてたってことがよく分かったね……」
「それにしても、まともな修行をしていたのは全然でしたね……」
「しょうがない、本当に強い能力っていうのは願うことでしか操れないからね〜〜」
「困ったものですね……もしかして、闇乘弌一護さんも?」
「もう僕は願う必要を無くなったね。それほどに使い潰したから」
「そこまで出来るまで私もやりたかったですよ……」
「でも、君は殆ど無意識下で願うことが出来るようになった。だから寝ていても能力を抑れる」
「それもそうですね……。自信を持っていきます」
私はここに来てから、だいぶ昔よりも自信がついたと思う。それのお蔭か、少しだけ話し方も前向きになった、気がする。
それもこれも闇乘弌一護さんのお蔭だ。
「なんか照れるなぁ……。それで、これからどうする?」
「時間を戻して貰えませんか?」
「……やり直すのかい?」
「はい。まだまだ皆と……仲良くしたかったから」
「そっか。あ、ちゃんと皆の記憶は残しておくからね」
「えっ、それやったら私殺されませんかね……」
「……多分平気でしょ」
「なんて無責任な……」
私は幻想郷に戻ることを決意した。彼処が私の帰る場所だし、紅魔館の皆とも、もっと一緒にいたかったのだから尚更だ。
「じゃあ、真実は教えたからね」
「はい、タナトスのことも頭に入れときますね」
「いざとなったら助けるから、安心してね」
「はい! では、私は行きます。今まで、本当にありがとうございました」
「ああ、どういたしまして。そして行ってらっしゃい」
そう言って闇乘弌一護さんは見送ってくれた。私は闇乘弌一護さんに手を振りながら、前に歩いていく。だけど、段々と前に進む感覚が無くなっていき――
気が付いたら、目の前に霊夢と魔理沙が立っていた。
闇乘弌一護side
見送ったはいいけど、これから大丈夫かな〜と心配しながら、アッサの将来について考えていた。
……直近の問題は、妖怪絡みかな?
「……直接手を出しすぎると問題になってしまうのも困ったものだね」
「闇乘弌一護様、そろそろよろしいでしょうか?」
「いいよ……。はぁ、また面倒な仕事に戻らなきゃいけないのが残念だ」
「仕方ないですよ……。それにタナトスは彼女達に任せたのであれば大丈夫です」
「君もそう思う? ならいいか」
そんなことを秘書に言って、僕は溜まりに溜まった、膨大な仕事に戻る。
まあ、やらなきゃいけない事が沢山あるだけにタナトスの問題を放棄した僕の責任でもあるから、アッサ達には色々やってあげなきゃね。
手向けは贈った。さて、これから頑張ってよ、《征服されない吸血鬼》さん。
どうでしたか?
まあ、蛇足なら蛇足でそれでいいやなんて思ってたり…
取り敢えず、今回も見て下さってありがとうございます。
次回もお楽しみに