無限との出会い
pipipipipipi
目覚ましが鳴っている…
「朝か……」
眠い、ガチで眠いわ、二度寝してやろうか………、とも思ったが今日は普通に学校の日だ。
つか、本当に眠い。昨日は遅かったからな~。
「とりあえず、起きるか………」
さて、おはよう。俺の名前は如月 煉。駒王学園に通っている二年生である。まあ、学生であるからして学園に向かわなければならない。非常に面倒である。
とりあえず、顔でも洗って眠気を覚ましてくるとしよう。
顔を洗った後、朝食に軽くパンなどを食した後、学園に向かう。
「まあ、とりあえず………、行ってきますっと。」
そうして、誰もいない家に向かってつぶやいた後、俺は学園に向かう。
駒王学園。まあ、俺の通う学園なのだが元々は女子高であったため、男女の比率は女子の方が多めである。そんな学園に男子を通わせれば、やはりバカなことを考える奴も少なからずいるわけで………
「今日という今日は絶対に許さないわよ!!この変態バカどもが!!」
『ぎゃあああああああああああああ!!?』
「相変わらずバカなことやってんな~」
三人の男子生徒が竹刀やら何やらを持った女子生徒複数に追いかけられていた。まあ、この光景は日常茶飯事である。追いかけられている男子の名は兵藤、松田、元浜、三人合わせて駒王学園最大の汚点、変態三人組みである。
しかし、よくやる。今は昼休みな訳だが、ほぼ毎日追いかけられているのである。ある意味その執念だけは尊敬すべき点といえるだろう。
そんな奴らとクラスメイトな訳であるが、「彼女が欲しい!」と言いつつ教室でエロ本をひろげるのはどうかと思う。あいつらは本当にモテたいのだろうか?とたまに疑問に思う。
「そうよね~、しばかれると分かってるだろうに。よく毎日バカのことできるわよね?」
「桐生か……」
そう返して話しかけてきた奴の方を向く。
桐生 藍華。同じクラスの女子で、メガネをかけている普通にしてればそこそこなレベルの女子である。若干変態ではあるが……
「まあ、あいつらはいつものことだろう。………ふぁ~あぁ」
「あら、相変わらず眠そうね?昨日ハッスルでもしたのかしら?」
「お前も相変わらずの変態発言ありがとうよ」
まあ、こんな感じの変態である。
「あら、こんな美少女に向かってそれは酷いんじゃない?」
「言ってろ」
こんな感じでいつも話している。なんだかんだで話しやすい相手ではある。そうして話した後、昼休みが終わったんので教室の中に戻る。
そして、放課後
「さて、帰る前に晩飯買いに行かないとな」
と言いつつコンビニに寄る。一人暮らしなので料理ができなくはないが、面倒なのでコンビニに頼ることが多い。
「今日は何にしようかな~…………ん?」
何故かコンビニで季節外れの肉まんフェアなるものをやっていた。売るのは構わないとして何故にフェアなどをしているのだろうか?まあ、きっと何かで余りものでも出たのだろう。
ただ、目に入ると何となく食べたくなってきた。
「仕方ない、今日の晩御飯は肉まんオンリーでいこう」
そう思い俺は肉まんを買い占めた。少しやりすぎな気がするが、たまにはそんな日があってもいいだろう。ただ、俺は肉まんなどは外で食いたいタイプなので………
「確か、近くに公園があったか。そこで食べるとするか。」
「さて、公園に着いたし、さっさと食って帰りますか」
うむ、そうしよう。それなりに暗くなってきたことだしな。そう思い座れそうなところを探し近くにベンチを見つけたのだが………
「ん……誰か座ってるな。子供?」
そう、子供だった。見た目的に小学生くらいだろうか?腰くらいまで届く黒い髪に、ゴスロリっぽい黒いワンピースを着ていて、細く色白い四肢をのぞかせていた。
先ほども言ったがそれなりに暗くなってきているのだが、まだ帰らないのだろうか?
まあ、いいか。とりあえず他に座るとこもないし隣に座らせてもらおう。
「ごめん。ちょっといいかな?」
そう言って俺は、その少女に話しかけた。
「ん………誰?」
「ああ、俺か?俺は如月 煉って名前なんだが、ちょっと座るとこ探してるんだがここ以外なくてさ。隣空いているんなら座ってもいいか?」
「ん………別にかまわない」
「そっか、ありがとな」
許可はもらったので隣に座らせてもらった。さて、これ以上冷める前に食べてしまうかな。と、食べようとしたのだが………
「……………」
何故かわからんが、隣の少女がじーっとこちらを凝視している。食べたいのだろうか?まあ、晩飯時だし腹がへっているのだろう。
そう思い、肉まんの一つを差し出した。
「よかったらこれ、食べるか?」
「これ、何?」
「え………しらないのか?肉まんだぞ?」
「肉まん?」
「えっと、食べ物だよ。とりあえず食べてみろ。」
「ん………」
そう言って少女に肉まんを渡した。というか肉まん知らないのか?小学生くらいの子供でも大体知ってそうな感じはするのだが………
「ん………なかなか美味」
にしてもなかなか独特のしゃべり方をする子である。いや、見知らぬ相手だからだろうか?それにしては緊張した感じもないので、元々こんな感じなのだろう。
そう言えば………
「そういや俺だけ言って聞いてなかったな。お前、なんて名前なんだ?」
「ん………我、オーフィス」
「オーフィスか。改めて、如月 煉だ。煉って呼んでくれていいぞ?」
「ん………分かった」
「よし、じゃあこれも何かの縁だし、一緒に肉まん食べるか?」
「ん…我、一緒に食べる」
「ん、そっか。ほい、肉まん追加」
そう言って、オーフィスに追加の肉まんを渡す。
すると、表情はあまり変わってないが、おいしそうにもぐもぐ食べている。それを見ていると
なんだろうか、すごい保護欲に襲われる。別に俺はロリコンな訳ではないのだが、なぜだろうか?
まあ、そうして二人で食べているとすぐになくなってしまった。
「さて、肉まん食べ終わったことだし、帰るかな」
そう言って立ち上がり帰ろうとするのだが………
「もう、帰る?」
「ん?ああ、そうだな。てか、今更なんだがオーフィスは帰らなくて大丈夫なのか?
もう結構暗いわけなんだが。」
「ん………我、帰れない」
「………………………は?」
はい?今なんて言った?帰れない?
「ん………我、帰れない」
「いや、それは聞いたから。え、嘘、マジで?」
「ん………我、帰るべき場所、帰れない」
「え、えぇ~?」
なんだろうか?迷子か何かなのだろうか?
「えっと、帰り道がわからないとか?」
「違う……」
「じゃあ、なんで帰れないんだ?」
「ん………グレートレッド、邪魔」
「は?」
えっと、どういうことだろうか?まず帰り道はわかるんだろ?でもグレートレッド?さんとやらが邪魔で帰れない………。ダメだ、分からん。あ、そうだ!
「オーフィス、家族は?お前の家族はどこにいるんだ?」
これだ、てか最初からこれを聞くべきだったかn………
「ん………我、家族いない」
ッッ!?
「家族………いないのか?」
「ん………我、ひとり」
「いつから、ひとり……なんだ?」
「ん……我、生まれてからずっとひとり」
「………寂しくは、ないのか?」
「?……我、寂しい、分からない」
「………そう、か」
ひとりで寂しくない、か………。感情がなくなるほど、この少女は孤独だったのだろうか?
いや、違う気がする。この子は多分、今まで感情らしいものを知ることがなかったんじゃ
ないだろうか?
………ん?待てよ?ならオーフィスは今までどのように生きてきたのだろうか?見たところ
黒いワンピースを着ているが不潔というわけでもなく清潔である。誰か、世話を見てくれ
る人がいたのだろうか?いや、さっきひとりって言ってたし………
ああ!!もうそれは後回しだ!とりあえず………どうしたものだろうか………
「にしても……家族がいないってか………」
「ん……煉、悲しい?」
「え?なんで?」
「煉、暗い顔してた」
「そっか………実はさ、俺もオーフィスと同じで家族、いないんだよね………」
「煉もひとり?かなしい?」
「いや、元からそうだったから悲しくはないけど………やっぱ、一人は少しさびしいかな………」
「ん……我、寂しい、分からない」
「そっか………あっそうだ!」
「ん?何?」
「オーフィス、家に帰れないんだよな?なら………家に、来ないか?」
「煉の家?」
「そう!正直俺、家でひとりとか結構寂しいし、オーフィスは帰れないんだろ?
なら、家にこないか?」
「煉の家………行くと、何かおとく?」
「そうだな……。とりあえず、一人じゃなくなるし、俺の家に来るならオーフィスは
俺の家族だ………」
「家族?我、煉と家族、なる?」
「そうだ。そうすればお互い一人じゃなくなるだろ」
「我、家族わからない……」
「そんなの、一緒に過ごしてれば自然とわかってくるさ。それとも……俺と家族に
なるのは、いやか?」
「ん………いやじゃない。我、煉と家族、なる」
「ッッ!!そうか、じゃあ一緒に帰るか!」
そう言って、俺はオーフィスの手を繋ぎ歩き出す。
「ん……我、煉の家に帰る」
「違うぞオーフィス?」
「ん?なに、違う?」
俺は、オーフィスの顔を見て笑いながら言う。
「今日からは俺とオーフィスの家だ。だから、オーフィスにとっても自分の家って
ことだよ……」
「ん………我、煉と一緒に自分の家、帰る」
「ああ、そうだな。一緒に帰ろう!」
そう言って、俺たちは家路をたどる。
その時、俺はまだ何もわかってなかった……
俺が、いったいどのような存在と家族になったのかを……
これが俺と、無限の龍神と称される少女との出会い……
そして、この時を境に
ただただ平凡なはずだった
俺の運命は………廻りはじめた………
どうでしたでしょうか?
正直、読んでばかりだったので書く大変さを初めて知りました。
まあ、読んでいると自分でも何かご都合主義に書きたいなってなったんで
今回初めての投稿をさせていただきました。