ようやく、更新できたな………
皆様、長らくお待たせいたしました。短くはありますが、休暇に入ったので投稿させていただきます。
「「使い魔?」」
「ええ、アーシアとイッセーは持っていなかったでしょう」
その日、俺は普通にオカルト研究部に来ていたのだが
いきなり部長が二人にそんな話をしていた
「使い魔っていうのは、私たち悪魔の手足となってくれる存在なの。私の場合はこの子がそうなの」
そう言って部長は赤い蝙蝠を出す。他にも姫島先輩や木場、小猫ちゃんも使い魔を見せていた。
なるほど、手足になるということはこの二人の場合仕事も楽になるということか
「と言う訳で、今日は二人の使い魔を手に入れに行こうと思うわ」
なるほど、それはいいのだが………
「部長、俺はどうすればいいんだ?」
そう、俺は別に悪魔ではないから行く必要はないから、今日は帰った方がいいんだろうか……
「あら、あなたも行くのよ?」
は?
「いや、俺、別に使い魔ような気がするんですけど。というか、俺使い魔手に入れられるんですか?」
「大丈夫なんじゃない?あなた確か、神器でバイサーの力を奪ってなかったかしら」
ああ~、そういえばそうだった、忘れてた。一応魔力もあるんだっけ、俺。
「一応、あなたも持っていてもいいんじゃない?」
「まあ、いたらいたで助かると思いますけど………」
「部長、準備が整いました」
姫島先輩の方を見ると、何やら魔法陣が出来ていた
部長は頷いて…
「それじゃあ皆、向かいましょうか」
魔法陣で転移したと思ったら、見知らぬ森に転移していた…
のは、いいのだが………
「何で、俺一人っきりなんだよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!?」
いや、どういうこと!?確かに一緒に魔法陣入ったよね?それで、なんで俺だけしかいないの?事故?事故なのか?てか、みんなは?俺だけこっちに来てるとかじゃないよね!?
ああ!!帰り方分からない!どうする!?
「とりあえず………歩くか……」
そう、とりあえず動こう……。いつか、どこかにたどり着くはずだ………あの世とかはごめんだがな……
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まあ、そんな感じでかなりの距離を歩いてきたんだけど……
「ああ~、疲れた。のどが渇いた……。せめて、水場くらい見つけないとヤバいな………」
うん、まず水場だな。水があれば人間、当分死ぬことはないだろ。
そう思い、獣道らしきところを通りながら水場を探していると……
「ん?おお……こりゃすごいな……」
眼前には広く、透明度の高い泉が広がっていた。
「凄いな……こんなきれいな泉を見るのは初めてだ……」
光が反射してキラキラ輝いている。まあ、こんなに綺麗なら飲んでも害はないだろう。そう思って水を飲もうとしたのだが……
がさッ……
「ん?誰か来る?」
誰だ、こんなところに?もしかして、部長たちか?いや、でももし仮に違うとしたら何が来るか分からんしな……。一旦隠れるか。
そう思い、俺は姿を隠す。そうしながら様子を見ていると………
「……………は?」
泉の中に漢が現れた……
「……………………」
何だろう、あまりのことで思考がフリーズしてしまっている。だって仕方なくないか?清らかな泉に鍛え抜かれた、まさに漢というべき格闘家のような存在が現れたんだぞ!?場違いにもほどがあるだろうが!?
「てか、なんなんだよあれは………」
あの存在がなんあのか考えていると………
「ああ、あれはウンディーネの女性型だな。見たところ、ウンディーネ中ではそれなりの実力を持っているように見受けられるな。」
すぐに背後から声がした……
「ッ!!!!?」
俺は即座にその場から距離を取りながら背後を見る。そこには………
「ほう、それなりにいい動きだが……無駄が多すぎるな。」
黒いコートに身を包んだ長身の男が佇んでいた……。
金色と黒色が入り乱れた髪。その双眸は右が金で、左が黒という特徴的なオッドアイだった。
だが、それは問題ではない。問題はこの男から感じる圧倒的なプレッシャー……
ただ見られているだけなのに、体が強張ってしまう……
「………あんた、何者だ?」
俺は何とかそいつに質問する
「ふむ、何者か。そうだな………その問いに関しては戦いと死を司る者、と答えようか」
「戦いと、死?」
どういう意味だ?戦いと死を司る?意味が分からない………でも、こいつはヤバい
「さて、こっちは質問に答えた。今度はそちらの番だ」
そう言って今度は俺が質問される……
「実はここには懐かしく、珍しい気配を感じたから来たのだが………そうしたら、お前がこの場にいた」
「懐かしい、気配?」
「ああ、オーフィスの気配だよ」
「ッ!!?」
衝撃を覚える……。こいつ、オーフィスを知っている!?てか、俺からオーフィスの気配?もしかして、神器に込めたオーフィスの力に気付いて……?
「だが、お前からはオーフィスの気配を感じても無限の力は感じない。つまり、オーフィス本人ではないわけだが………それについて聞きたい」
「…………」
どうする?素直に教える?いや、そうしたらどうなるか分からない以上教えるのは危険だ……。なら、どうする……。無限化を使うか……いや、使ったとしてもこいつにかなうビジョンが浮かばない………それなら
「よし、逃げよう」
『Infinite!』
レイナーレから力を奪った分も含めて今は一秒半の無限化が可能だ。こいつ相手じゃ逃げ切れるかギリギリだが……やるしかない
「ほう、神器か」
「悪いが逃げさしてもらう!!」
カッ!!
俺は目くらましに光力を閃光弾のようにして放つ。
「今のうちに………」
バッ!!
無限化が続いている間に逃げようとする………だが
「ふむ、確かにそれなりに速いが………先ほども言ったが無駄が多すぎて、速度を生かせていないな」
いつの間にか男は俺の頭上にいた……
「なっ!!?」
「さて、今の状態がなんなのかは知らんが……察するに、これくらいなら耐えられるだろう?」
ドゴンッ!!
背中に鋭い拳が放たれる
「かは……ッ!」
重すぎる一撃を喰らって地に伏せてしまう……
『Reset』
ッ!!マズイマズイマズイ!!無限化なしでこいつと張り合うなんて無理だぞ!?クソッ、どうする?
「まあ、そう急くな。別にとって食いはしないから安心しろ」
「………」
そうは言われてもな………
「思いっきりぶん殴った相手に安心しろっていわれてもな………」
俺は警戒心バリバリで言葉を返すが……
「思いっきり?ちゃんと手加減していただろう?」
ッ!?あれで手加減かよ!?無限化してなかったら死んでたぞ!!てか、こいつほんとになんなんだよ!!?
「さて、質問の続きだが……さっきのはなんだ?一瞬ではあるが、確かにお前から無限の力を感じた。だが、お前はオーフィスではない。しかも、蛇を使った不完全な無限ですらない……。今度は俺から聞こうか、お前は何者だ?」
………どうする?いっそ話してしまうか?少なくとも、今のこの男はプレッシャーこそ感じるが殺気はない。それなら……
バサァッ
俺は黒い翼を広げる
「ほう、堕天使………ではなさそうだな?」
「そうだ、これは俺の神器の能力だ」
そう言って俺は右手を見せる
「ふむ、見たことがない神器だ。これでもそれなりに知っているつもりではいたんだが………。もしや、新種か?」
……まあ、新種になるのかな?
「多分、新種かな?これが俺の神器、暴食無限龍の籠手《ウロボロス・グラトニル・ギア》だ」
「ほう、やはり無限が関係していたか……。しかし解せんな、何故ドラゴンの力を宿していながら堕天使の翼をもっている?それに、よく見ればお前……人間か?」
「一度にそんな質問されても困るんだが………」
「ふむ、そうだな。それなら……その神器の能力はなんだ?さしずめ、それが分かればすべてわかるのだろう?」
ッ!ほんとに何者なんだこいつ?とんでもなく強いうえに頭も切れる………ただ者じゃないのは確かだけど……
「………この神器の能力は、相手の力を吸い尽くして自らの力に変換するんだよ。」
「ほう、つまり力を吸い取った分だけ、どんどん強くなれると言う訳か……だが」
笑いながら男は言う
「得た力も、使いこなせていなければ宝の持ち腐れだな」
「………ッ!」
俺は光の槍を両手に出して切りかかる、だが………
「だから、動きに無駄が多すぎると言ったはずだ」
ひらりと躱され、また背中から殴り飛ばされる
「がはっ……」
……驕っていた
強くなったと思っていた、でもそれは周りよりも強いだけ……まさに、井の中の蛙か……情けなさすぎて笑えてくる………
あいつは、こんな俺を見てどう思ってたのかな……
強い力を得たから強くなったと思いあがって、結局本当の強者に敗北する………負ける?
…………………いやだ、負けたくない………俺は、あいつに無様な姿を見せる訳にはいかない
いつまでも、助けられてばかりは、いたくない………だからッ
「まだ、俺はっ………」
「ほう、まだ動くか……伸びしろはあるようだな」
『お~い、れ~ん?』
「ッ!?」
「ん?誰だ?」
この声、イッセーか!
『イッセー?本当にこっちなの?』
『はい部長!確かにこっちから物音がしたんです!』
どうやら、部長もいるようだ。てことはオカルト研究部は全員いるのかな?でも……
「もしや、お前の知り合いか?」
「ッ………」
マズイ……こいつに襲われたら、皆は……
「だったら、どうする?」
俺は男を睨みつける
「そう睨むな、別に襲ったりはしないさ。邪魔ものは去るとしよう……」
そう言って、男は踵を返しこの場を去ろうとする
「ああ、そうだった。忘れていたな」
男は振り返り、俺に言う
「お前の名は?」
「………煉、如月 煉だ。あんたは?」
「ああ、結局名乗ってなかったな。俺の名はクロウ・クルワッハ、三日月の暗黒龍などと呼ばれている」
「…………あんた、ドラゴンなのか?」
「ああ、その通りだ」
バサァ
そう言って男は……クロウ・クルワッハは漆黒の黒い翼を出す
「なっ!?」
「如月 煉。お前の力はなかなか興味深かったが、使いこなせければ意味がない」
「それは………」
「今回はそれが身に染みて分かったはずだ。」
「俺は当分ここにとどまるつもりだ。もし、お前が強くなりたいと願うのであれば………再びここに来るがいい。俺が、直々に鍛えてやろう」
ッ!?
「………ど、どうして?」
「なに、ただの気まぐれだ。それに、最近は自らを練磨する以外は暇で仕方ないからな。暇つぶしにお前を鍛えるのも一興かと思っただけのこと」
そう言うと、改めてクロウ・クルワッハは踵を返しこの場を後にする。
「さらばだ、如月 煉。願わくば、また会うことを期待しているぞ?」
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「お~い、れ~ん」
「イッセー?本当にこっちなの?」
「はい部長!確かにこっちから物音がしたんです」
そう、俺たちは今物音がした方向に進んでいる。
それというのも転移魔法陣を通ってこの使い魔の住んでいるという森についてのはいいのだが………
何故か煉だけがその場にいなかったのである!!部長曰く………「もしかしたら、眷属以外だから問題があったのかしら?」などと言っていた。要するによく分からないらしい。でも、転移した際に煉も一緒に転移はしていたらしいので、まずは皆で煉を探すことから始めることになったのである。
そうして、探していると………
ドォン………
「ん?何だ?」
なにやら物音?のようなものがした。っていうより何か落ちるような……
とにかく行ってみよう!
「部長!多分こっちです!」
そうして、今に至る訳である。
「それにしてもなんで煉だけ別になったんですかね?」
俺が部長に尋ねると……
「さっきも言ったけどよくは分からないわ。あれは眷属以外でも転移できるものだから………。大丈夫だと思っていたのにね」
「そんなことより、大丈夫でしょうか?ここは使い魔の多い森です。危険な魔物にでも襲われていたら洒落になりませんよ」
と、木場が心配になるようなことを言う
「おい、木場。そんなこと言うなよ、心配が増すだろ?」
「ごめん。でも、もしもってことがあるし………」
「とにかく、急ぎましょう。如月先輩が心配です」
と、小猫ちゃん
「そうですわね、少し急ぎましょうか」
と、朱乃さんが言う
でもな……
いざとなれば、あいつには神器がある。あの堕天使たちを簡単に倒したんだ。多分大丈夫だろう。
そう思っていた。この時までは………
「煉~、どこだ~?いないのか~?」
「…………イッセー、か?」
少し奥から声が聞こえた。ようやく見つかったな、そう思い声のした方へ近づくと………
傷だらけで倒れているあいつがいた
「煉!?おい、大丈夫か!?」
そう言いながら、煉おもとに行く
「ああ、大丈夫だ。見た目ほどおおげさじゃないさ………」
そうは言うが、見た目はかなり酷いくらいになっている
「大丈夫な訳ないだろう!部長、こっちです!!煉がいました。酷い怪我をしています!!」
そう叫ぶとみんなが集まってきた。そして、傷だらけの煉を見て身を見開いていた
「煉先輩!!」
小猫ちゃんに煉に寄り添う
「アーシア!回復を頼む!!」
「はい、すぐに!!」
アーシアが近くに来て手をかざす。そうして、少しずつではあるが傷が治っていく……
「煉先輩、大丈夫ですか?」
「小猫、そんな心配そうな顔をするなよ。見た目ほど酷くはないからさ」
そう言って、煉は小猫ちゃんの頭を撫でる
「ところで、煉?一体私たちとはぐれてる間に何があったの?」
部長が質問をする。そうだ、一体どうしたらこんなことになるんだ!?こいつには神器もあるから心配はないと思っていたのに………
「まあ、俺もよく分かっていないんですけどね………」
「どういうことかしら?」
「なんか、俺の神器が気になってきたとか言ってましたけど………」
神器を?まさか、またレイナーレみたいなやつが!?
「煉!まさか、また堕天使か!?」
「いや、堕天使ではない。それに気になるだけで、別に奪おうとはしなかったし。ほんとに気になってきた感じだった………。」
「それで、どうしてこんなことになるのよ………?」
部長が訝しむように聞くが……
「まあ、逃げようとしたら………逃がしてもらえなかったというか………」
よく分からないな。てか、こいつが逃げようとしたって……そんなにヤバい奴なのか!?
「部長、煉がここまでやられるってことは、相手はただ者じゃないですよ。一旦、戻りましょう。傷の方も心配ですし………」
「…………そうね、ここにいてまた襲われても面倒だしね。みんな、いったん戻るわよ!」
『はい!』
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そんな感じで俺たちは部室に帰ってきた
「ありがとう、アーシア。もう大丈夫だ」
「待ってください!まだ完全には治ってないんですよ?」
「かなり回復したから大丈夫だって……」
グイッ
「おお!?」
何やら引っ張られてソファーに座らせられる
「いいから、アーシア先輩に直されてください」
小猫だった
「いや、だからだいじょ……」
「直されてください」
「……………はい」
しぶしぶ直されることにした。大丈夫なんだけどな~……
「いいから、おとなしくしてろよ。お前、見るからにヤバかったんだから」
「そうは言うけどなイッセー?俺はもう動けるんだからいいとは思わないか?」
「んなこといいから、早くアーシアに回復してもらえ」
はあ、みんなして心配性だな……
しばらくして……
「はい、もう大丈夫ですよ」
「ああ、ありがとう、アーシア。」
さて、傷も治ったことだし………帰るか
「それじゃ、傷も治りましたんで帰ります」
そう言って帰ろうとするが
「待ちなさい」
部長に止められた。まあ、そりゃ止められるか
「何ですか、部長?」
「あなたを襲った相手に関して教えてもらいたいのよ。せめて背格好くらい知っておかないと、対策が立てられないわ」
「そうですね、分かりました。」
そう言って俺はあいつの、クロウ・クルワッハの特徴を伝える
「さて、それじゃ俺は帰りますね。傷が治ったとはいえ疲労は抜けないもので………」
「ええ、構わないわ。帰るのは一人で大丈夫かしら?」
「大丈夫ですよ、さすがに帰るくらいなら大丈夫ですよ」
「部長、私が送って行きます」
小猫ちゃんがそう言って挙手していた……。いや、だから
「そう、ならお願いするわ。さすがに心配だしね。」
「部長、それなら俺も行きます。途中まで道も一緒なので」
イッセーまで……
「別に大丈夫なんだがな……」
「心配くらい、させてください…」
「そうだぞ?あんな怪我ならいくら治ったって心配するさ」
「………そうだな、お言葉に甘えるかな」
そう言って、俺たちは部室を後にする……
まあ、そんな感じで家に帰ったのだが……
「ただいま~」
トコトコ
「お帰り…」
「ただいま、オーフィス。ミッテルトはどうした?」
「部屋にいる……」
「了解。」
そう言いながら、リビングに向かう。
あれ、そういえば………
「なあ、オーフィス?」
「ん、何?」
「クロウ・クルワッハっていうドラゴン、知ってるか?」
「知っている。」
ああ、やっぱり知っているのか。まあ、同じドラゴンだし知ってて当然か
「邪龍の中で最強のドラゴン」
「は?邪龍?」
「そう、邪龍」
邪龍?つまり、邪なドラゴンってことか?
「煉、何故クロウ・クルワッハ、知ってる?」
「いや、今日襲われてさ……」
「…………どこで?」
「いや、冥界の使い魔の森ってところで……って、オーフィスどこに行くんだ?」
「………クロウ・クルワッハ、殺す」
あ、あれ、どういう展開?
「あの~、オーフィスさん?おれ大丈夫だからそこまでしなくても……」
「我、煉傷つける者、許さない……」
うん、凄い気持ちは嬉しいけど……
「いや、俺生きてるからそこまでしなくていいって、な?ほら、もう遅いしご飯にしよう」
そう言ってオーフィスをなだめる
「そう、それならいい」
ふう、おちついたか……まあ、そこまでしなくても大丈夫だよな?そこまで悪いって感じはしなかったし……
『もし、お前が強くなりたいと願うのであれば………再びここに来るがいい。俺が、直々に鍛えてやろう』
「……………気が、向いたらな」
「煉?」
「ん?ああ、そうだったな。早くご飯にしようか」
「我、お腹すいた」
そういて夜は更けていく…………
どうでしたでしょうか?
正直、今回はあまり構想できていないので出来がいまいち化もしれません。
ひとまず、一章は完全に終了となります。この話は、焼き鳥戦の前の伏線のようなものです。
出来れば休み中に二章を終わらせられるように頑張ります