もぞもぞ…
「ん?………なんだ?」
明るい…。どうやら朝のようだ。しかし、目覚ましはまだなっていない。なので、もう少し寝ようとしたのだが、なんか体が重いような気がするな……、と思いつつ布団をあげると………
「すぅ……すぅ……」
小さな少女が俺に抱き着きながら眠っていた……。オーフィスだ。この子を家に連れてきて二日目くらいなのだ。一応寝る場所は用意しているのだが、大抵夜のうちに俺のベットに潜り込んでいる。まあ、俺としてはこんな可愛い子が潜り込んでくるならそれなりに歓迎なのだが(俺はロリコンではない)、如何せんこの子の教育上大丈夫かが心配だが………まあ、気にしないでおこう。とりあえず……
「オーフィス?起きろ、朝だぞ?」
「ん…朝?」
「ああ、朝だ。おはよう、オーフィス」
「ん、おはよう」
そう言って、お互いに起床する。とりあえず、顔などを洗って身支度を徒とのた後、一緒に朝食である。一応、オーフィスが来てからは、栄養が偏らないように面倒だが自分で料理をするようにしている。それに、やはりご飯は誰かと食べた方がおいしく感じる。と言う訳で、今日の朝はシンプルに目玉焼きでいいだろう。栄養バランスはどうしたかって?まあ、朝はあまり時間をかけたくないので勘弁してください。そんなこんなでできたので……
「んじゃ、いただきます」
「…いただきます」
そう言いながら、朝食をいただくわけだが、そういえば…
「オーフィスってさ、俺が学校でいない間何してるんだ?」
そう。俺は学園で基本午前中は家にいないので、オーフィスは基本一人でお留守番をしているわけだが……いつも何してるんだろうか?
「ん?我、家にいる」
「いや、その間なにしてるかってのを聞いてるわけなんだが……」
「ん……何も、してない」
「………は?」
え?何もしてないって、まさか家にいて暇な間ずっとぼーっと過ごしているのだろうか?
それはさすがに………不健全じゃないだろうか?てか、このくらいの子なら普通外で遊ばせ
た方がいいのでは?………よし。
「オーフィス、暇だったらたまには家からでて散歩でもしてきたらどうだ?」
「散歩?」
「あまり家の中ばっかだとつまらないだろうからな。たまには外に遊びに行ったらどうだ?
ああ、でもあまり遅くまで外にいたらだめだぞ?危ないからな。」
「ん、分かった。我、出かけてくる。」
「よし。さてと、そろそろ時間だから俺は行くな。あまり遠くに行ったらだめだからな?」
そう言って、俺は学園に向かう。
「それじゃ、いってきます」
「ん…行ってらっしゃい」
やはり、家に誰かがいて応えてくれるくれる。それは幸せなことであると俺は改めて考える。
そう思いながら俺は学園に向かうのであった。
そうして、学園に着いたのはよかったのだが……そこで俺は、信じられないことを耳にした。
なんと、あの変態っ三人組筆頭の兵藤に彼女ができたらいいのである!マジかよ!?
あの兵藤だぞ!?と信じられなかったのだが、どうやら本当のことらしい……
当の兵藤は、彼女ができたことを知り合い全員に自慢していた。まあ、そうすると否定したくは
あるが一応中学からの付き合いで同じクラスである俺のところにも来るわけで………
「よう、煉!実は俺さ……とうとう彼女ができたんだよ!!!」
「いや、知ってるよ…。つか、あれだけ言いふらしてればいやでも分かるわ。」
よほどうれしいのであろう…周りのこともあまり見えていないようだ。まあ、一応友達ではあるし
祝福はしといてやるか………
「とりあえず、おめでとうだな、兵藤」
「おう、ありがとうな!そうだ、煉!ちょっと相談があるんだが…いいか?」
「そうだな、彼女できた祝いだしな。構わんないぞ。んで、なんだ?」
「ああ、実はさ……」
どうやら今日の放課後に彼女と軽くデートっぽいのに誘われたらしいのだが、どういうところに
連れて行くべきなのか悩んでいるらしい。というか……
「いや、そのくらい人に聞かないで自分で考えろよ?」
「そうなんだけどよ……軽くとはいえ初めてのデートだろ?だからさ、折角だし楽しませて
やりたいんだよ、ダメか?」
意外だった……いつも馬鹿のことばかりしてるので彼女ができたら真っ先にヤラせてくれとか
言いそうなイメージだったのだが、どうやら彼女が相手の場合それなりに誠実に付き合いたいと
思っているようだ。仕方ない……
「分かったよ…ただ、俺もあまりそういうのは詳しくないからあまり期待はするなよ?……てか、何で 俺に聞くんだ?ほかの奴に聞いた方がまだマシだと思うんだが……」
そうだよ。俺は別に彼女いたとかそういう経験はないのだから、
あまり力になれるとは思わないのだが………
「え?いや、最近お前明るい気がするからさ。彼女でも出来やがったのかこの野郎!?とか
勝手に思ってたんだが、違うのか?」
明るくなった?俺が?
「そう、見えるか?」
「ああ、何日か前から微妙にだけど」
「そう、か……」
どうやら俺は微妙にではあるが明るかったらしい…。まさか、こいつに言われるとは思わなかったが
まあ、なんだかんだで付き合いは長いし……根はいいやつだからな、こいつ。
「よし!じゃあ、デートプラン考えていこうか!」
「おう、よろしく頼むぜ、煉!」
そんな感じで休み時間なども活用しながら俺たちはデートプランを考えていった……
そして放課後になり、いよいよ……
「よし、煉。それじゃあ、行ってくるぜ!」
「おう、遅れないようにしろよ?あとあまり緊張しすぎないようにな?」
「任せろ!お前と考えたプランもあるし完璧だ!」
うむ、初めてのデートに気合が入ってるようだ。空回りしないといいんだがな……
「まあ、いいか……それじゃ、行って来い!」
「了解!煉!今日はありがとな!今度なんかおごってやるよ!」
「はいはい、期待せずに待ってるよ」
そう言って俺は兵藤を見送った……
さて、俺も帰るかな。………いや、確か今日はスーパーの特売だったような?仕方ない、少し遅くなるが、買い物してから帰るか………オーフィスも待ってることだし、急がないとな。
で、買い物して急いで帰ってきたはいいんだが………
「オーフィスの奴、まだ帰ってないのか?」
そう、オーフィスは家にいなかった。そろそろ夕方なんだがな……早く戻れって言ってあるし
大丈夫だとは思うが………
「なんか、いやな予感がするんだよな」
そう、あまりカンとかをあてにするタイプではないんだが……、今日に限って胸騒ぎのような
ものを感じている。気のせいだといいのだが………
「一応、探しに行くか。そうだ、もしかしたら公園で時間つぶしてるのかもしれないな」
そういえば、初めて会った時もずっとあそこにいたし今日もあそこでぼーっとして時間を
忘れているのかもしれない……ただ
「今日のデートプランのラスト、夕方の公園に連れて行く予定なんだよな……」
そうなのである。今日、兵藤のために考えたデートプラン。最後に行くところくらい自分で
決めたらどうだと言った時に、『それなら最後は夕方の公園に連れて行きたい』といかにも
ベタなシチュエーションを考えていた。まあ、初めてのデートだしいいかな?と思ったのだが
まさか、こんなことになろうとは……
「俺が行って邪魔にならないことを祈りますかね……」
そう言いながら、俺はあの公園へと向かった………
で、公園に着いたのだが………
「オーフィスいないな~。もしかしてここじゃなかったかな?………ん?」
少し離れたところにある噴水のところにカップルらしき二人組がいた。
………おい、ていうかあいつら
「どう見ても兵藤とその彼女じゃねえか………」
そう言いながら俺は嘆息する。まいったな、ほんとに遭遇するとは思わなかったな……
仕方ない、一応俺もプランを考えた訳だし、物陰から少し見守っておくとしよう。
そう思いながら、温かい目で見ていたら………
「………………は?」
俺は目を疑った……。突然兵藤の彼女らしき人が光ったと思ったら、何やら恰好が変わっていた。
先ほどまで、学校帰りだったのだろう。他校の制服を着ていたのだが………さっきの清楚な雰囲気は
どこにもなく、露出の高いボンテージのような派手な格好になっていた。
いや、この際それはおいておこう光って恰好が変わったのも驚きはしたが、正直俺はそちらには
あまり目を向けていなかった………
俺が見ていたのは兵藤の彼女の背中に生えているもの………
「………黒い、羽?」
そう。彼女の背中には本来あるべきでないもの、羽。黒い羽根が生えていた……
この時点でもう俺の頭はパンクしそうなんだが、彼女はいきなり手を掲げると
何やら光の槍?のようなものが出てきて、その切っ先は………兵藤に向けられていた。
いやな、予感がした
「おいおい、まさかっ!?」
次の瞬間、兵藤はその光の槍に貫かれていた………
「え…………、ごふっ!」
「兵藤おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
兵藤が膝をついて倒れながら、こちらを見る……
「煉?な、んで……こ、こに?」
腹からの血が止まらない………このままじゃ!!
「悪い………煉。い、一緒に、かんが、えたの………無、駄に……なっちまった」
「バカなこと言ってんじゃねえぞ!?死ぬな!あきらめてんじゃねえよ!!!」
「何バカなこと言ってるのよ、その子はもう死ぬの」
その時、女の声が聞こえた
「おかしいわね、人払いの結界を張ったつもりだったのだけど。まあ、仕方ないわね」
「おい………」
俺はその女に話しかける…
「てめえ、何で兵藤を刺した!?彼女じゃねえのかよ!!こいつは!今日の初めてのデートを
楽しみにして、デートプランとか、一生懸命考えてたんだぞ。それなのにてめえは!!?」
「そうねぇ、一生懸命なことはわかってたわ。いっぱい考えてたんでしょうね?甘い、甘い
おままごとようなデート………ここに来るまで笑いをこらえるのが大変だったわ」
まるで馬鹿にしたようにいうその女……
「てめえ……よくも!!」
そう言って俺は殴りかかるとする。
「遅すぎるわね………」
そう言って躱された後にその女に思いっきり蹴り飛ばされた
「ガハッッ!!?」
やばい、強い。全然追いつけない。つうか、明らかにこいつ人間じゃないだろ……
羽も生えてるし
「さて、くだらない友情劇も見れたことだし………そろそろ死んでもらおうかしら?」
まずい、非常にまずい。このままじゃ俺も兵藤みたいに殺される!どうすれば!?
「運がなかったわね。じゃあ、さようなら……イッセー君の友達君?」
ヒュンッ!
そうして俺に、光の槍が放たれる。やばい、これは死んだかな~。脳天直撃コースだよ……
てか、意外と冷静だな……麻痺してんのか?
まあ、いいか。もう無理そうだし……死ぬのも、ありかな………
そう思っていたのだが、ふとあることが頭をよぎった。
あれ、俺死んだら……あいつまた、一人ぼっちじゃないか?
最近であった黒いワンピースの少女、そうだ……俺は、まだ……
「あいつを残して……死ぬわけには、いかないんだよ!!」
そう思いながら俺は右手を振りぬいて槍をはじこうとする……が、
「ぬおっ!?」
ガキンッ!!
まあ、はじけはしなかったが、何とか逸らすことはできたようだ………
ていうか、よく逸らせたな俺?しかも音おかしくなかったか?
「バカな、神器だと!?ありえない……さっきからそんな反応なんてなかったのに。
いや、しかもいまだに反応がない?どういうこと?」
何をぶつぶつ言っているのだろうか?てか、やっぱり音おかしかったよな、と思いつつ右手を
見ると………
「な、な、なんじゃこりゃあああああああああああああああああ!!?!?」
そこには何やら灰色の籠手を着けている俺の右手があった……
「え、え?なんだよ、これ?」
いや、マジでなんだこれ?ん、待てよ。ということは、さっきはこれのおかげではじくことが
出来たのだろうか?なら、まあ……後回しだな!
「まあ、いいわ。見たところただの『龍の手』のようだし、さっさと死になさい!!」
ビュンッ!!
ッッ!?やばい!さっきのより速い!反応できな……
バッ!バシンッ!
………え?なんか槍が目の前で誰かに、はじかれた?
一体、だれがやったのかと思い見てみると俺の目の前に………
腰まで伸びている黒い髪を、風になびかせながら
黒いゴスロリ風のワンピースを着た、俺のよく知る少女がそこにいた………
「お前、煉に、何してる?」
「オーフィス?」
そうそこには、最近俺と家族になったオーフィスが立っていた………
「なっ!?なんで、私の槍が!こんなガキに!!」
そう言って、また光の槍を投げてくるが…
「無駄……」
バシッ!
ただ、虫でも叩いてるかのように簡単にはたき落す
「んっ」
そして、オーフィスが攻撃?しようと手を振りぬくと………
カッ!っと手が光ったと思うと……
ドッゴォォォォォオオオオオオオオッ!
なんか、すさまじい何かが放たれた……
俺は……うん、もう呆然とするしかないよね?あっはははは!
「何よ!?なんなのよ、あんた!?こんな奴がいるなんて聞いてないわよ!?」
「煉、我の家族、我、家族に手を出す者、許さない」
いや~、なんかそんなん言われるとてれるね?まあ、うれしいんだけどね
どうやらオーフィスも家族愛みたいなのを感じてくれているみたいだ
なら、まあ、目の前のことは別にしてオーフィスとは触れ合うとしよう
まあ、そうしないと………もう、理解が追い付かずに頭がパンクしそうだよ………
てかマジでこれどういう状況なんだよぉぉぉぉおおおおおお!?
カッ!
「ん?今度はなんだ!?」
何やら兵藤の方が光ったと思ったら……
「え?あの人って……」
何やら、魔法陣のようなものが出たと思ったら、そこから紅い髪をしたスタイルの
いい女性が出てきた。
「ちっ!グレモリーの娘か!」
そうだ……駒王学園で二大お姉さまの一人、リアス・グレモリー先輩だ…
てか、今どうやって出てきたのだろうか?
「こんにちわ、堕天使さん。この場でこれ以上勝手をするなら、ここの管轄を任されている
者として見過ごすわけにいかないわ」
「ふん、まあいいわ。ここは引かせてもらおうかしら」
バサッ
そう言って、羽ばたいていった。どうやら、ここから去ったようだが……
ガクッ
「うお、やば…」
どうやら緊張が解けたせいで体の力が抜けてようだ……が、
「煉、体、大丈夫?」
オーフィスが俺の体を支えてくれたおかげで転ばずにはすんだようだ
てか、今更だがこいつ何者なんだろうか?あんな攻撃するんだからあの女より確実に強いよな?
まあ、オーフィスは俺の家族だし……まあ、いいか
「さて、オーフィス。帰ろう、か……」
やべ、なんか緊張解けたら今度は眠くなってきたな……どうしよう
「煉、大丈夫?」
「悪い、オーフィス。少し眠いかも……」
「煉、寝てていい、我、煉、運ぶ」
どうやら、俺を俺を家まで運んでくれるようだ。てか、オーフィスに任せて大丈b……
まあ、さっきの見た感じ大丈夫そうだな
「オーフィス…後で、いろいろ聞いていいか?」
「ん……構わない」
「そっか…悪い、もう限界、だか、ら……頼むわ」
そう言って、俺は意識を手放し、体をオーフィスに任せた
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これはどういう状況なのだろうか?
私、リアス・グレモリーは何か強い願いを感じて悪魔との契約をするための魔法陣を介して
その場に来たのだが、そこにはおそらく私を呼んだであろう腹を貫かれて死にかけの駒王
学園の学生と、同じく駒王学園の制服を着て、灰色の籠手をしている少年、そして………
おそらく死にかけの少年を殺そうとしたであろう堕天使と……それを圧倒する小さな少女がいた
「ちっ!グレモリーの娘か!」
どうやら堕天使の方はこちらに気付いたようだ
「こんにちわ、堕天使さん。この場でこれ以上勝手をするなら、ここの管轄を任されている
者として見過ごすわけにいかないわ」
「ふん、まあいいわ。ここは引かせてもらおうかしら」
バサッ
どうやら堕天使の方は引いたようだ……
さて、問題は
「そっか…悪い、もう限界、だか、ら……頼むわ」
そう言って籠手を着けていた少年が気絶して、先ほどまで堕天使を圧倒していた少女に
抱えられていた。少女は少年を抱えたまま去ろうとするが……
「待ちなさい」
「………何?」
私は彼女を呼び止める。正直、戦いはほとんど見ていないが、辺りを見ると公園はめちゃくちゃに
なっていた。先ほどの堕天使はそれほど強い力を感じなかった……
おそらく、やったのはこの子だろう………何者なのかしら
「あなた、何者かしら?正直ここを任されている身としては、あなたのような存在を
見過ごすわけにはいかないのだけど………」
「我、煉の家族、それだけ……」
煉、あの抱えてる子の名前かしら?とにかく………
「とりあえず、一緒に来てもらえるかしら?」
「無理、我、煉連れて、帰る」
「悪いけど、そういう訳にもいかないのよ。それでも来ないなら、
仕方ないけど力づく…………」
ゾクッ!!?
ッッ!?な、なに?今の、殺気……この子が?
「煉、疲れてる。我、煉、連れて帰る。邪魔、するな」
「ッッ!!」
ダンッ!
そう言って彼女は彼を抱えながら跳躍した。
「あの殺気……ただ者じゃないのは確かね……。どうしたものかしら?」
いや、今は考えるだけ無駄だろうか?とりあえず戻って対策を立てた方が賢明ね
「……ん、うん……」
そう考えていると先ほど………腹に穴の開いていたはずの少年の呻きが聞こえた
「そういえば、あっちのインパクトが強すぎて忘れてたわね。まあ、今回は予想外の
拾い物があったわけだし、あの子のことは明日考えましょう。まずは、えっと……
この子の家の住所は………」
そんなことを考えながら、今日の日もまた落ちていく………
さて、一話に比べて文字数三倍近いですね………
こんな感じでまあ、やっていきたいと思ってます
改善点の多い作品ではあると思いますが、読んでくれて
ありがとうございました