魔王学院の仮面ライダー ~傍若無人な仮面ライダー、始祖の学校でカメンライドする~ 作:たかきやや
俺達がアノスと合流した後、アノスが家に招待してくれたので、行く事にした。
『転移』で飛んだ次の瞬間、目の前には鍛冶・鑑定屋『太陽の風』の看板が見えた。
木造で、二階部分が住居になっている。
「ついたぞ。俺の家だ」
アノスがそう口にするが、ミーシャはじーっと目の前の看板を見つめたままだ。
俺は内心で生転移にはしゃぎながら、魔法について呟く
「『転移』か。便利な魔法だな」
「そうだ。だが貴様も似たようなのを使えるだろう?」
「あー『オーロラカーテン』か。確かに似てるな。」
ミーシャは呟くように言葉を漏らした。
「……失われた魔法…」
「なんだそれ?」
「使い手がいなくなった魔法のこと。主に神話の時代に失われた」
―うん、知ってた―
「……アノスは天才……?」
「規格外の方が合ってたりするかもな」
と言うとアノスは笑う
「……本気……」
「いやいや、悪い。これぐらいで天才や規格外って言われるのがこそばゆくてな」
「……アノスは何者……?」
「魔王の始祖だ」
―ああ、知ってる―
俺は遠い眼で明後日の方を向いた。ミーシャが目を丸くして驚いている。
「……転生した……?」
「信じるか?」
「普通は証拠を求めるな」
と、俺が言うとアノスは堂々と言い放つ。
「俺が証拠だ。この俺の魔力がな。もっとも、この時代の連中は魔眼が弱すぎて、俺の力の深淵を見ることさえできないようだが」
困ったようにミーシャが黙り込む。
「まあ、見てれば分かるだろ?」
とフォローを入れて、区切りをつける
「そうだな、そのうちわかる。行こうぜ」
「……ん……」
アノスは家のドアを開けた。
カランカラン、と店のドアベルが鳴った。
「いらっしゃ――あ、アノスちゃん、おかえりなさい」
店番をしていたアノスの母さん。イザベラさんがアノスの方へ歩いてくる。
「……ど、どうだった?」
「合格したよ」
「おめでとうっ!おめでとう、アノスちゃんっ!すごいわ! 一ヶ月で学院に合格しちゃうなんて、本当にどうしてそんなに賢いの、アノスちゃんはっ!今夜はご馳走にするわねっ!!アノスちゃんはなにが食べたい?」
「そうだな。できれば、キノコのグラタンがいい」
―うん。知ってた―
「ふふー、わかったわ。キノコのグラタン、アノスちゃん、大好きだものね。そう言うと思ってお母さん、ちゃーんと下ごしらえしてあるのよ」
「ああ、それと母さん、お客さんがいるんだが」
「ん? お客さん? だあれ?」
アノスは振り向き、背中に隠れるようにしていたミーシャと後ろにいた俺を紹介する。
「ミーシャ・ネクロンとディケイド・マスクドライドだ。今日学院で知り合った」
「……よろしく……」
「お邪魔します」
と俺とミーシャは挨拶する
「アノスちゃんが……アノスちゃんが……」
イザベラさんは動転したように大声で口走った。
「わたし達のアノスちゃんが、もうお友達を連れてきちゃったよぉっーーーーーーーー!!!」
家中に響き渡る声。
すると、バタンッと勢いよく工房のドアが開かれた。
「イザベラ!本当か!?アノスに初めての友達が出来たのか!!」
とアノスの父さん。グスタさんが歓喜の声で入って来る。
「振り返れば、お前が生まれたのがつい先日のように思い出される」
グスタさんはなんだか気取ったポーズを決めて、窓に視線を注いでいる。
「いつか、父さんはこんな日が来るだろうと思っていたんだ。だけど、長いようで少し短かったな」
はは、と爽やかにグスタさんは笑った。
「いや、めでたい。イザベラ、今夜はご馳走だ。派手におもてなしするぞ」
「うん、わかってるわ、あなた。アノスちゃんのお友達だものね」
満面の笑みを浮かべる父さんと、また涙ぐむ母さん。
二人は向かい合い、うんうんとうなずいている。
「とっても賑やかで楽しい人達だな」
「うむ」
「ああ、そうだ、アノス。今日は手伝わなくても、父さんたちだけでやるから」
「ほらほら、ミーシャちゃん達に部屋でも見せてやりな」
と言って二階押されるが
「流石にただでご馳走になるのもアレなので、少しは手伝わせて下さい」
「そう?じゃあ、お願いしようかしら?」
「そうか。そこまで言うなら頼むぞ」
俺は二人の手伝いに回り、アノス達を二人っきりにする。
「よし、じゃあ━━」
レシピを読みなから、約一時間程で。キノコグラタンを完成させ、ついでにもう一品作った。
ディエンドいる?
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いらない
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レイと同じ時期に転校で
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勇者側に
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ディエンドらしく神出鬼没でお宝狙いで