そろそろ原作アニメもベルリン編が放送開始。今回ほどdアニメ入っておいてよかったと思ったことは無かったです
そしてモンハンもついに待望のスイッチ版最新ソフトが発表されましたね!和風仕立てっぽいので西洋モチーフのリオレウスとかラギアクルスみたいなモンスターの出番が不安ですが、アオアシラが出てきたところからして渓流周辺に出てくるモンスターはありそうですね。ジンオウガとかタマミツネもいいけれど、そろそろアマツマガツチの再登場も期待したいですね。…新アクション次第ではここでの出番も…
いつもはスラアク使いな僕ですが、和風ということは太刀や弓の方が映えそうなのでそっちも練習しとくべきか…
長々と失礼。ではどうぞ
1944年…ネウロイの侵攻はある程度鎮静しつつあった。というのも、欧州北端より発生したネウロイは欧州、オラーシャ方面へと南下を始め、オラーシャのウラル、欧州のガリアを占領した辺りで大陸の端に到達し、そこからは樺太、ブリタニアを拠点とするウィッチたちとの海上戦が主となり、戦線が膠着状態に陥ったからだ。
しかし、占領された各国の首都上空に現れたネウロイの拠点…『巣』と呼ばれる巨大な黒雲の塊から無尽蔵に現れるネウロイにより、人類は常に後手に回らざるを得ず、欧州奪還を目的とする第501統合戦闘航空団『ストライクウィッチーズ』もまた、最優先解放区であるガリアを目前としながら攻めきれない現状となっていた。
そんなある日、最近501に加入した新人隊員の『宮藤芳佳』…ストライカーユニット開発の第一人者である『宮藤一郎』を父に持ち、上官である『坂本美緒』からの誘いと父からの便りを手に欧州までやってきた少女…は、基地司令官であるミーナと坂本からの呼び出しを受けていた。
「失礼します!み、宮藤芳佳軍曹、入ります!」
「ええ、いらっしゃい」
「ハッハッハ、なかなか様になってきたじゃないか宮藤!」
「は、はい…」
まだ慣れない軍隊式の挨拶とともに入室した宮藤を、執務室のミーナと坂本が朗らかに迎えた。
「あの、今日はどうしたんですか?」
「ええ…宮藤さん、もうここでの生活には慣れたかしら?」
「は、はい!リーネちゃんやルッキーニちゃんとは仲良くなれましたし、バルクホルンさんやシャーリーさん、ハルトマンさんにも良くしてもらってます!…ただ、その…ペリーヌさんとはまだ打ち解けられてないんですけど。サーニャちゃんやエイラさんともあまり…」
「ああ…ペリーヌか。アイツも自分の故郷が目の前にあるのに、思うようにならなくて気が立っているのだろう。根は良い子だから、悪く思わないでやってくれ」
「サーニャさんやエイラさんも夜勤が多いから、交流の機会が少なくなってしまうものね。その辺りは、こっちでも考えておくわ」
「は、はい…」
「それでなのだけれど、宮藤さんもそろそろガリア沿岸…ネウロイ占領下付近の哨戒任務をやってもらおうと思うの」
「ええッ!?わ、私が…ですか?」
「宮藤、我々の任務はネウロイを迎え撃つだけではない。まずは目前のガリア、そしてやがては欧州全土の奪還こそが501に課せられた使命だ。その為にも、こちらから打って出る機会を見過ごすようなことがあってはならない。定期的に奴らの占領下を偵察し、その動静を記録することは立派な任務なのだ」
「は、はい…!でも、私ひとりじゃ…」
「ん?ハッハッハ!そう怯えるな宮藤、私やミーナもまだまだひよっ子のお前を一人で奴らの本拠地に送り込むほど鬼ではないぞ!」
「今回の任務は、ハルトマン中尉と一緒に行ってもらいます。宮藤さんはあくまで記録観察に専念し、万が一ネウロイと遭遇した場合は中尉が相手をするので、宮藤さんは帰還することを最優先とするように」
「でもそれじゃあ、ハルトマンさんが危ないんじゃ…」
「なに、そう心配するな。ハルトマンもカールスラントきってのエースウィッチだ。引き際はちゃんと弁えている、普段こそアレだが、戦場ではアイツの言うことを聞いていれば大丈夫だ」
「けれど、十分に気を付けてね。それじゃあ、一四〇〇にドッグに集合して頂戴」
「はい!」
そして既定の時間となり、ドッグには出発準備を終えた宮藤とエーリカ、見送りに来た坂本、バルクホルン、シャーリー、リーネが集まっていた。
「芳佳ちゃん、気を付けてね。私も一度行ったことがあるけれど、近づきすぎなかったら大丈夫だから」
「うん、ありがとうリーネちゃん!」
「あんまり緊張するなよ、いざとなったらあたしが特急で助けに行くからな!」
「ハルトマン、くれぐれも宮藤を頼むぞ。…今日のお前は珍しく寝坊しなかったからな、いつもと違うから逆に不安なんだが」
「も~、酷いなトゥルーデ。私だってこういう時は気を引き締めたりするって!…もう絶対に、私の大切な人を失ってたまるもんか…!」
「…そうか。済まん…」
「ハルトマンさん…?」
何時になく張り詰めた雰囲気のエーリカと、その様子に沈鬱な表情を浮かべるバルクホルンに宮藤が首を傾げていると、坂本が空気を切り替えるように宮藤を肩を叩きながら声をかける。
「まあ2人とも、今回はただの偵察任務だ。気負わず行ってこい、いざとなったら転進しても構わん。…ただ、最近はこの辺りでも『凶星』が現れることが多いからな。もし凶星が見えたら、ネウロイがいるかもしれんからそれだけは覚悟しておけ」
「凶星…?」
「あ、芳佳ちゃんはまだ見たことが無いんだっけ?凶星っていうのは、ここ数年でネウロイの現れる地域でよく見られるようになった、赤い流れ星のことだよ。私も一度だけ見たことがあるんだけど、本当に真っ赤で凄いスピードで飛んでたんだよ」
「…あ、そういえば昔見たことがあるかも。確か、7年前に扶桑の近くにネウロイが出た時に…」
「なんだ、見たことあったのか。あたしも正体を見てやろうと思って追っかけたことがあったんだけどな、スピードではなんとか追いついたんだがとんでもない高さを飛んでたんでな~。あそこまで上昇するのに魔法力が足りなくて諦めたんだよな~」
『人類最速』を自負するシャーリーは、全力を以てしても追いつけなかった凶星のことを思い出し悔し気に語る。
「ウィッチの間ではあの凶星がネウロイを駆逐しているという噂があるが…正直眉唾物だ。凶星にも用心しておくべきだろうな」
「えー?そんなこと言うけどさ、トゥルーデだって凶星が飛んでた時に空振りしたことあったんでしょ?だからあれは味方だって!…多分」
「またお前は適当なことを…!大体、赤い光といえばネウロイの光線と同じだろう。あれが奴らの仲間でない保証は無い!まだ正体もわからんというのに…」
「まあそう熱くなるな。居るかどうかも分からん凶星より、今は確実に居るネウロイだ。…そろそろいい時間だ、気を引き締めて行ってこい!」
「りょーかい!んじゃ、行くよ宮藤!」
「は、はい!宮藤芳佳、発進しますっ!」
ストライカーを履いた2人が魔法力を発動させると、ハルトマンの横髪がダックスフントの耳の様に黒く染まり、宮藤の頭からは豆柴の耳が生え、2人のお尻から犬の尻尾が生える。ウィッチが自身の使い魔の力を開放した証である。やがて魔法力を受け取ったストライカーからプロペラが出現し、魔法力を動力として回転を始める。その勢いで2人はドッグから海へと続く滑走路を滑空し…ドッグから飛び出すようにして、大空へと飛び立ったのであった。
「…凶星、か」
徐々に遠くなっていく2人の背中を見送りながら、坂本がふと呟く。偶々隣にいたシャーリーは、歯切れの悪いその言葉に怪訝そうな顔になる。
「どうしたんだ、少佐?」
「…ああ。さっき宮藤が凶星を見たと言っていた、7年前…『扶桑海事変』の時なんだが、私もその時凶星を見たのだ。…それも、目の前でな」
「え?じゃあ少佐、凶星の正体知ってんの?」
「いや、はっきりと見たわけではない。…あの時は、哨戒部隊がネウロイと接敵したという報を受けて、偶然近くを飛行していた私が先行して駆けつけたんだ。幸いなことにその時の被害は軽微なものであったが、私が駆け付けた時…赤く明滅する光を放つ黒い影が飛び去って行くのが見えたんだ。その勢いはまるで砲弾のようでな、とてもじゃないが追いつこうなどとは思えなかった。その後、救助した部隊から話を聞いたんだが、一様にこう言っていたんだ。…『空から赤い光が落ちてきて、ネウロイを全滅させてしまった』…とな」
「ってことは…凶星がそいつらを助けたのか?」
「結果的にはな。凶星にその意図があったのかは分からん、偶々目についたネウロイを倒しただけかもしれんしな…」
(…ただ、見間違えかもしれないんだが…私はあの赤い光の中に、『人影』のようなものが見えた気がしたんだ。それも、当時の私とそう変わらない…下手をすれば私よりも年下の、子供のような人影がな…)
まだ扱いきれなかった魔眼を必死に使い、ネウロイなのかどうかを確かめようとして見えたものを、坂本は言葉にはせず思い浮かべる。…あの時飛び去った凶星が落としていった、あれ以降お守りとして制服の裏に縫い付けてもらっている『黒い破片』を服の上から握りしめながら。
…同時刻、ブリタニアの北方…スオムスからバルトランドにかけて広がるスカンディナビア山脈、その最高峰であるガルフピッゲン山の山頂に一人の男が座り込んでいた。北国の、しかも2000mを超える山脈の頂上であるにも関わらず男の服装はごく一般的なもので、しかし男はまるで寒さを感じていないかのようにただ静かに目を閉じていた。…やがて、唐突に男の目がぱちりと開く。
「…また活発になり始めた『巣』があるな。この方角は…ガリアの巣か。ここ最近は大人しかったんだけどな」
『力』に目覚めて以来男が会得した、『この星の脅威となる存在』を感知する超常的な感覚が、はるか南方で活性化し始めたガリア上空のネウロイの巣を感知する。
「あの辺りってどこのウィッチが居たっけ…?まあ…なんでもいいか。俺にできるのは、ネウロイが被害を出す前に間引きすることだけだ。大掛かりなことに関しては、現場のウィッチの人たちに任せるとしよう。…運が良ければ、アイツらとも再会出来るかもしれないしな」
そう言いながら立ち上がった男は、自身の『力』を開放する。すると、先の宮藤たちの様に男の体から『魔法力』が溢れ、その姿を変えていく。
しかし、その変化は宮藤やエーリカの物とは異なっていた。男の黒髪が逆立つと、まるで『角』のように硬質化する。首回りから手足首にかけてが鱗が寄り固まったような『甲殻』で覆われ、尻から生えた尻尾は黒みを帯びた銀色の鱗で覆われ、宮藤たちのものよりはるかに太く、長く、頑健なものであり、男は邪魔にならないようそれを腰に巻き付けた。そして一際目を引くのが、男の肩甲骨辺りから飛び出した『三又の翼』である。鳥のような羽毛も、蝙蝠のような翼膜もないその翼は槍の様に鋭く尖っており、三又に分かれた一つ一つの裏側には大きな穴が空いていた。
「さて、エネルギーの充填も満タン…いっちょ、飛ばすとしますか…!」
キィィィィィンッ…!
男が大きく深呼吸をすると、翼に空いた穴から甲高い音と共に赤い光が凄い勢いで噴出し、徐々に大きくなっていく音と共に噴き出す光も増していく。そして
バシュゥゥンッ!!
炸裂音と共に男の体が飛び上がり、一瞬にして超高度に達すると翼の向きを変え、南方…ガリア方面へ目掛けて『彗星』の如く赤い光の尾を引きながら飛び去って行った。
エーリカ…基本的には原作通りの実力と性格ではあるが、バルクホルン以上に大切な人をネウロイに奪われる悲しみを知っているため、ネウロイとの戦いでは普段からは想像できないほどにストイック。仲間の命の為なら軍機だろうが軍事機密だろうがお構い無しで行動するので叱責が絶えないが、本人は一切後悔しておらず、バルクホルンやミーナもその辺りは理解しているので強くは責めれないでいる。
宮藤…原作通りの主人公。実は実家の診療所に昴の実家が薬を卸していたので、幼い頃に昴と面識がある。扶桑海事変の頃に夜の散歩に出かけた際、夜空を駆ける赤い凶星を目撃している。…ちなみに実家の裏山の奥地は大昔から殆ど人の手が入っていない原生林となっており、基本的には立ち入り禁止となっているが、誤って入ってしまった人や逃げ込んだ犯罪者などから奇妙な噂が絶えない。曰く、『山が動いていた』、『赤いクマに襲われて喰われそうになった』、『大きなフクロウが飛んでいた』など…