霊烏路空のヒーローアカデミア〖改〗   作:シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人)

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お空とビッグ3、+戦闘訓練前編

入学式の後日、今日から普通に授業が始まる。ヒーロー科だからと言って、先日のようなヒーローになるための授業だけではなく、国語や数学、英語といった授業も普通に行われる。

 

─昼休み─

 

僕とお空ちゃんは、飯田くんと麗日さんと一緒に食堂に来ていた。

 

「うぇ〜!ヤダー!授業しんどーい!」

 

「お空ちゃん!もうちょっと静かに!」

 

「?今日の授業のほとんどは中学の復習だったぞ。そんなことでこの先どうするんだ。お空ちゃん。」

 

不思議がりはしたが心配しているようだ。

 

「私も勉強苦手なんだ!一緒に頑張ろうね!お空ちゃん!」

 

「うん!頑張ろうねうらちゃちゃん!」

 

「なに!?その斬新な略し方!そんな略仕方初めてされたんだけど!」

 

「…へ?」

 

「…え?」

 

「(…!)お空ちゃん!もうそろそろ同じクラスの人の名前くらい憶えようよ!」

 

「…ごめんね2人とも。多分もうちょっと時間かかるかも。オールマイトですらおっちゃん呼びから変わらないし…」

 

「「名前おぼえるだけなのに!?」」

 

2人ともびっくりしてるなぁ。それもそうだ。名前おぼえるだけなのにそんなに時間がかかるとは思わないだろ。

 

「じゃ…じゃあ!俺の名前をおぼえているか?」

 

飯田くんがお空ちゃんに不安そうに聞いていた。

 

「うん?…う〜んとねぇ…えーっとねぇ…あ!いだてん君!いだてん君でしょ!」

 

「違う!ちょっと惜しいけど違う!ぼ…俺の名前は飯田天哉だ!」

 

飯田君が下向きながら机を叩いていた。

 

「じゃあ天ちゃんで!」

 

「天ちゃん!?」

 

飯田君が凄いびっくりしていた。あだ名を付けてもらったことがないんだろうか。

 

「だめ?」

 

「い、いや。別に構わない。あだ名を付けてもらったことがないから少しびっくりしただけだ。今度こそこれからよろしく、お空ちゃん!」

 

「よろしく!いだてん君!」

 

「いや戻ってるじゃないか!」

 

再び飯田君が下を向いて机を叩いていた。

 

「…うにゅ?」

 

「…無意識なのか。(困惑)」

 

「ご馳走様でした!私戻ってるね。」

 

「「いや自由かよ!?」」

 

「あっはっはっはっ。2人とも、ほんとにごめんね。」

 

先程からお空にツッコミっぱなしのふたりに謝ることしか出来なかった。

 

「…ってお空ちゃん!1人で戻るの!?…あ、あれ?」

 

「お空ちゃんならもう行っちゃったよ?ある意味嵐のような子だね。」

 

「しかし、あの記憶力が本当ならどうやって雄英に合格したのだろうか。」

 

「そ、それは僕ともう1人の方が一年以上かけてお空ちゃんに勉強を教えたから…もう水の泡っぽいけど」

 

「…って!そんなことしてる場合じゃない!お空ちゃんを探さないと!」

 

「「なんで?(なぜだ?)」」

 

2人が不思議そうな顔でこちらを見てくる。

 

「いや〜…ちゃんと教室に戻れてるかなぁって…」

 

「「えぇ····(困惑)」」

 

2人とも凄い困惑していた。それもそうだろ。学校内で迷子になるなんて普通思わない。どこのファンタジスタだよ。

 

「と言うより緑谷君…」

 

「友達というより、母親みたいだね。」

 

「……」

 

その言葉に出久は何も言えなかった。

 

──教室に戻ってみると──

 

「お空ちゃん!戻ってきて…」

 

「「居ないね(居ないな)」」

 

やはり戻ってきていなかった。

 

「まぁでも授業まであと15分くらいあるし戻ってくるでしょ!」

 

「そうだといいんだけど…」

 

出久は既に嫌な予感がしていた。

 

━━その時お空は━━

 

「…あれぇ?ここどこだぁ?」

 

…やっぱり迷っていた。

 

「なんでなんで?私たちのクラスの前に見たことない子が居るよ?」

 

「波動さん…多分1年生じゃないかな?この学校広いし、迷う子が居ても不思議じゃない。」

 

「あ〜!なるほど!可愛いし声掛けてみようか!」

 

「え…いきなり話しかけるの?」

 

「ねぇねぇ羽生えてる君!もしかしなくても1年生?」

 

「うにゅ?…そうだよ!あなただれ?」

 

「私は波動ねじれ!ねじれちゃんて呼んで!それで隣に居るのが天喰環君!きみの名前は?」

 

「私はね〜、お空っていうんだ!ところで私のクラスどこか知らない?」

 

1年生のくせにかなり馴れ馴れしいなと思う天喰であった。

 

「お空ちゃんて言うんだぁ!う〜ん…ここの学校広いからなぁ。ヒーロー科なら場所は分かるけど、お空ちゃんて何科なの?」

 

「先生はヘッドだよ!」

 

「…ヘッド?イレイザーヘッドのことかな?ていうことはヒーロー科1年A組かぁ…つまり私たちの可愛い後輩じゃん!」

 

「そこじゃないでしょ波動さん…いろいろ聞きたいことは山ほどあるけどあと5分位で午後の授業が始まる。送り届けるならはやくしないと僕たちが授業に遅れちゃう」

 

「それもそうだね。お空ちゃん1年A組はこっちだよ!」

 

「送ってくれるの!?ありがとうねじちゃん!」

 

「うううん!気にしないで!」

 

━教室前にて━

 

「ここが1年A組だよ!」

 

無事に授業が始まる前に教室に着くことができた。

 

「ありがとう2人とも!ばいばい!」

 

「どういたしまして!また今度ゆっくり話そうね!」

 

「自分の教室の場所くらい覚えなよ。」

 

「はーい!」

 

この時、天喰は2人をコミュ力のバケモノだなと思った。

 

───

 

教室に入ると、緑谷と飯田と麗日がお空に寄り添ってきた。

 

「お空くん!授業前に戻ってこれたんだな!」

 

「今から探しに行こうとしてたところなんだよ。1人で帰ってきたの?」

 

「違うよ。ねじちゃんとあまきに送って貰ったんだ!」

 

「「「「(…誰?)」」」」

 

この時はみんな知らなかった。この2人が雄英ビック3のうちの2人であるということに…。

 

「それはそうとして3人とも!もうすぐ授業が始まるぞ!席に着いておこう!」

 

「「「はーい。」」」

 

4人が席に着こうとしたら瞬間、ドアが思いっきり開いた。

 

ドン!

 

「わーたーしーがー!」

 

「「「「きっ…」」」」

 

「普通にドアからキタッ!」

 

「オールマイトだっ!」

 

「すげぇ!ほんとに先生やってるんだな!」

 

ナンバーワンヒーローの登場により、生徒たちはすごくテンションが上がっていた。

 

「私の担当はヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行う科目だ!単位数も最も多いぞ!…早速だが、今日はこれ!〖戦闘訓練!〗」

 

戦闘訓練と聞いて生徒たちのやる気はさらに高くなる。

 

「そしてそいつに伴いこちら!…入学前に送って貰った個性届と要望に伴って作られたコスチューム!」

 

「「「「「「「「おぉ!」」」」」」」」

 

「順次着替えたらグラウンドβに集合だ!」

 

「「「「「「「はーい!」」」」」」」

 

━━グラウンドβにて━━

 

オールマイトが入り口で待っていると、生徒たちが現れ始めた。

 

「格好から入るってのも大切なことだぜ!少年少女!…自覚するのだ!『今日から自分は、ヒーローなのだ』と!」

 

「いいじゃないか!みんな、かっこいいぜ!…さぁ始めようか!有精卵ども!」

 

「お空ちゃんのはいつも着てた服だよね?それでもいいの?」

 

「良いよ!やっぱりこの服が1番落ち着くし、何故か燃えないんだよね。この服。」

 

「なんで!?…って麗日さん!その服ッ!」

 

お空の隣に居た麗日のスーツを見て思わず顔を隠してしまう出久だった。

 

「あはははは。ちゃんと要望書けばよかったよ。パツパツスーツになっちゃった///恥ずかしい。」

 

麗日は恥ずかしそうに出久に答えていた。

 

「ヒーロー科最高!」

 

「…えッ!?」

 

思わず峰田の独り言に反応してしまった。

 

「さぁ!戦闘訓練の時間だ!」

 

オールマイトが発した一言でクラスの緊張感が高まった。

 

「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!」

 

質問したのは飯田だった。

 

「いいや、もう2歩先に進む!敵退治は主に屋外で見られるが、真に賢い敵は屋内に潜んでいることが多い!みんなには、ヒーロー組と敵組に別れて2対2の屋内戦闘を行ってもらう!」

 

「基礎訓練もなしに?」

 

ご最もな質問だ。高校に入って初めての戦闘訓練。いきなり対人戦をするとは思わなかったのだろう。

 

「その基礎を知るための訓練さ!…ただし!今度はぶっ壊せばOKなロボじゃないのがみそだ!」

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

 

八百万が質問したことをきっかけに、様々な質問がオールマイトに飛んでいく。

 

「ぶっ飛ばしていいんすか?」「別れるとはどういう別れ方でしょうか!」「相澤先生みたいな除籍はあるんですか?」「このマントヤバくない?」

 

一つだけ訓練関係なしの非常に切実な質問が混ざっていた。

 

…マント?知らん。

 

「ん〜!聖徳太子ィ~!」

 

頑張れ。オールマイト。

 

「いいかい?状況設定は敵がアジトのどこかに核兵器を隠していて、ヒーローがそれを処理しようとしている。勝利条件は、ヒーローは時間内に敵を捕獲するか、核兵器を回収することだ。逆に敵は、時間終了まで捕まらずに核兵器を守るかヒーローを捕まえること。時間はあまりないから、触った瞬間に回収判定になるぞ!」

 

設定がものすごくアメリカンだった。

 

「コンビ及び対戦相手はクジだ!」

 

「適当なのですか!?」

 

真面目な飯田が瞬発的に質問をした。"クジ"という部分が引っかかったのだろう。

 

「プロは他事務所のヒーローと即席で急増チームアップをすることが多いし、そういうことじゃないかな?」

 

それを、ここぞとばかりにヒーローオタクの緑谷が飯田に解説をしていた。

 

「そうか、先を見据えた計らい…失礼致しました!」

 

「いいよ!早くやろう!」

 

始めようとした直後、また八百万から質問があった。

 

「ちょっと待ってください先生!私たちのクラスは21人ですわ!1人余ってしまいます!」

 

「残りの1人は、私と戦ってみるか、戦ってみたい人と戦うかを選んでもらう!エキシビションマッチのようなものだな!1つだけ星型がある!それを引いたものにエキシビションを行ってもらう!(お空少女が残りのひとりにならないことを願うばかりだが…)」

 

「分かりましたわ。ありがとうございます。」

 

くじの結果

 

Aグループ 緑谷&麗日

Bグループ 轟&障子

Cグループ 峰田&八百万

Dグループ 爆豪&飯田

Eグループ 芦戸&青山

Fグループ 砂藤&甲田

Gグループ 上鳴&耳郎

Hグループ 常闇&蛙水

Iグループ 尾白&葉隠

Jグループ 切島&瀬呂

 

☆…霊烏路空

 

「(…ほんとにお空少女に星が来るとわ!あんまり戦いたくは無いしチームワークというのを覚えて欲しかったんだがなぁ…まぁ仕方ない!)」

 

「最初の対戦相手は〜!…こいつらだ!」

 

その2つのボールには、AとDが書かれていた。つまり、

 

緑谷&麗日 vs 爆豪&飯田

 

因縁の幼なじみ対決の始まりである。

 

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