霊烏路空のヒーローアカデミア〖改〗 作:シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人)
休日なのに朝早くから学校行ったのに教室行ったら誰も居なくて生徒・先生専用のサイト見たらリモート授業になっててナエトルになったシドさんです。
(これ書いたの勤労感謝の日)
文章書いてて思ったんだけどさ。……これ逆だわ。「出久 お空と出会う」の方がしっくりくる
──出久side──
僕の名前は緑谷出久。まぁ、覚えてもらう必要はないんだけど…。
そんなことより僕は今、ある女性とカフェに来ている。女子とあそびにいくどころか女子友達すらいない。せいぜいクラスメイトと事務連絡するくらい。めっちゃ緊張してる。心臓がすごいドクドクなってるのが分かる。名前はお空ちゃんていうらしい。初対面でいきなり愛称だなんてすごい抵抗がある。せめてもう少しクラスメイトと話しておけば良かった。
こんなことになったのは数分前、公園で考え事してると突然彼女から話しかけられたんだ。
───数分前───
お空「ねぇ君!どうしたの?こんなところで頭伏せちゃって」
出久「フェッ!…。(お、思わず変な声出しちゃったよ。)」
お空「元気ないの?……そうだ!今暇?」
出久「う、うん。」
僕は困惑気味に答えた。
お空「じゃあさじゃあさ!今からカフェに行こうよ!」
出久「へ?」
僕はそれを聞いてフリーズしちゃったんだ。
お空「よし!そうと決まればレッツゴー!」
出久「え?…えぇ!ちょ、ちょっと!」
それを聞いてまたフリーズしちゃった。…気付けば手を繋がれて走ってた。
爆豪光己「…へぇ。出久くんやるじゃん。」
お空と手を繋いで走っているのを影で見ていた爆豪母であった。
───そして現在───
ヤバい。思い出したらすごい恥ずかしくなってきた。
カップルと思われてないかとかやけに周りの視線が気になっちゃう。
出久「ブツブツブツブツブツ…」
お空「どうしたの?」
出久「…へ!?す、すみません。ちょっといろいろ考えこんでて。」
いけないいけない。仕方ないかもしれないけど女性をほったらかして1人考え込むのは如何なものかというくらいの常識は持っているつもりだ。
お空「まだ頼むもの決まってないの?もう次だよ?」
出久「い、いや頼むものは決まったんだけど別の考え事してて。」
お空「ふーん。…まぁいいや。」
店員「次のお客様ー!こちらへどうぞー!」
お空「あ!私たちみたい!」
どうやらまわってきたようだ。
お空「私から頼むね。」
出久「ど、どうぞ。」
お空「ありがとう!(o^─^o)ニコッ」
出久「…う、うん///」
ヤバい。すごいドキッとした。お母さんや店員さん以外でこんな笑顔向けられたの
はじめてかも!
お空「えーっと!マンゴーふらぺちーの1つと、チーズケーキ1つください!」
店員「誠に申し訳ございません。マンゴーフラペチーノは期間限定の商品でして、つい先日までだったんです。お手数お掛け致しますが他の飲み物をご注文してください。」
お空「えー!ふらぺちーのないのー?じゃあねぇ、…ホットミルクお願いしまーす。」
なんだろう。お空ちゃんの言動ひとつひとつがすごい可愛く見える。
(恋に気付かない出久であった。)
店員「かしこまりました。チーズケーキがおひとつ、ホットミルクおひとつで合計740円になります。」
お空「はーい。…これでお願いします。」
店員「はい。1040円お預かりします。…300円のお返しとレシートになります。お連れ様の方どうぞ。」
出久「え、あ、はい。えーっと、カフェラテのトールサイズとシナモンロールください。」
店員「かしこまりました。カフェラテのトールサイズがおひとつとシナモンロールおひとつで968円になります。」
お空「はい。これでお願いします。」
出久「え!わ、悪いよ。初対面の人にいきなり奢ってもらうなんて…。」
お空「いいのいいの!お燐から沢山お小遣いもらったし!」
出久「そ、そう?ありがとう。」
若干遠慮気味に礼を言う出久。
お空「どういたしまして!(o^─^o)ニコッ」
出久「…ウッ///」
しばらくはお空の笑顔になれないであろう出久であった。
飲み物とスイーツを食べながら他愛もない話をしたあと本題に入る。
出久「ね、ねぇ、お空ちゃん。僕ヒーローになりたいんだ。」
お空「え!そうなの?私もヒーロー目指してるんだ!仲間だね出久!」
出久「それでね、実は僕無個性なんだけどさ、どうやったら無個性でもヒーローになれるかなって悩んでるんだ。」
お空「なりたいって願ってたらいつかその願いはかなうよ!私なんて何年も雄英受験して落ちてるんだし!」
出久「え!?お空ちゃん今何歳なの!?」
お空「10までは数えてた。」
出久「え?そっからは?」
お空「数えてない。」
出久「えぇ…(困惑)」
困惑と同時に随分と若い年齢不詳な子だなぁと思う出久であった。
お空「まぁでもこのままじゃヒーローにも警察官にもなれないよね。きっと。」
出久「お空ちゃんまでそんなこと言うんだ。さっきは願ったら叶うって言ってくれたのに…なんでみんな決めつけるのさ!僕の気持ちも知らないで!」
お空「うにゅ?だって出久もやしっ子だもん。」
出久「ウッ!」
強烈なストレートを食らってしまった出久、
お空「なれるかなれないかじゃなくてなりたいって思う気持ちが大切だと思うんだよ。私だって最初の方はテスト1桁台しかとれなかったけど、毎年毎年ちょっとずつだけどあがってきてるんだよ?出久はなんか努力した?」
出久「い、いや。してない。」
お空「願いは努力した人にしかやってこない!」
出久「!!?」
その言葉を聞いて出久は強い衝撃を受けた。
まるで目が覚めるようだった。
お空「…って誰かが言ってた気がする。」
後半の方は出久の耳には聞こえてこなかった。
出久「ありがとうお空ちゃん!おかげで目が覚めたよ!今日から体力作りにも力を入れるよ!」
お空「うん!どういたしまして!合格できるように頑張ろうね!」
出久「うん!」
お空「あ!そうだ!メルアド交換しない?実は一緒に住んでる人達以外でメルアド交換したことないんだよねぇ。」
出久「え?僕なんかでいいの?」
お空「うん!出久がいい!」
出久「…あ、ありがとう///」
決して表には出さなかったが内心は超絶喜んでいた出久だった。
────近くの駅前────
出久「今日はいろいろありがとうね。楽しかったよ。」
お空「私も楽しかった!また遊ぼうね!ばいばーい!」
出久「ばいばい!」
あー、今日は絶対忘れられない思い出になったなと確信する出久であった。
───一方その頃出久家では───
とうおるるるるるるるる
1本の電話が鳴り響く。
緑谷引子「はい、緑谷ですけど。」
爆豪光己『あ、引子さん?久しぶり!元気にしてる?』
電話越しから聞こえてきた声は友の声だった。
引子「光己さん久しぶり!どうしたの?急に電話寄越して」
光己『今出久君いる?』
引子「ん?出久ならまだ帰ってきてないわよ?出久に用があったの?」
光己「いえ、逆よ。いない方が都合がいいから。」
引子「なんで?」
引子は理由が分からなかった。
光己「今日ね、久しぶりに散歩に行ってたのよ。」
引子「それと出久になんの関係が?」
引子はますます出久が出てくる理由が分からくなった。
光己『まぁ聞きなさいって。…それでね、久しぶりに出久君見たなぁって思ったらさ、走ってるから急いでるのかなぁと思ったのよ。そしたらよく見るとね、可愛い女の子と手を繋いで走ってたのよ!』
引子「…え!?ほんとに出久?ほんとに出久がかわいい女の子と手を繋いで一緒に走ってたの?」
内気でヒーローの事ばっかりだった出久が女の子と一緒に走ってるだなんて信じられないのだろう。
光己『ほんとだってば!…もしかしたら彼女かもね。』
引子「い、出久に彼女!!……ハッ!今夜は赤飯ね!!」
光己『慌てちゃダメよ!…それと出久君にも言ったらダメだからね。』
引子「な、なんで?」
光己『私が言うまで知らなかったんでしょ?だったらそういうお年頃で言いたくないかも知らないじゃない?だったら自分で家に連れてくるまでそっとしておいてあげるのが1番なのよ。』
引子「わ、分かったわ。…ありがとう。久しぶりにお話できて楽しかったわ。」
光己『えぇ。こっちも楽しかったわ。じゃあ電話切るね。』
その夜、無駄に豪華なご飯が出てきた緑谷宅であった。
出久「…え?なんでこんなに豪華なの?」
───一方、地霊殿では───
お空「ただいまー!」
お燐「おかえりー!遅かったねぇ。そんなに遠いところまで探しに行ってくれてたの?」
お空「え?」
お燐「…え?買ってきてくれたんじゃないの?」
フリーズする2人。
お空「…ご、ごめん。」
そこから1時間お燐にお説教をくらったお空であった。
緑谷引子です。出久の母です。出久に彼女ができたなんて今でも信じられません!光己さんには抑えろって言われたけど思わず料理を豪華にしちゃいました。いつ彼女を連れてきてくれるのか今から楽しみで仕方ありません。
【次回予告】
幼い頃から憧れだったヒーローのオールマイト。そんな出久にはもう1人の憧れていたヒーローがいた。そんな2人と出会う日が訪れる。出久は2人に出会ってどんな道を歩むことになるのか。
[次回]
「出久、運命の分かれ道」