発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった………   作:ナナシのG愛好家

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 投稿遅れて申し訳ございません


第十話 【霧中の禁忌】

 マグドレド郊外、我々はここにてこれからガルグ=マクに攻め入ろうとする大将ロナート=フォン=ガスパール率いるガスパール軍を討つべく、ここにて最終準備を行っていた。

 と言うのも、カトリーヌの部隊が奇襲を受け、残ったのはカトリーヌと精鋭の下位セイロス騎士二人と、騎馬兵(ソシアルナイト)一人だけだったのだ。

 カトリーヌは騎馬兵(ソシアルナイト)に早馬を飛ばさせ、増援を要請した。同時に物資を補給し、ここで増援を待っているのだが、

「やれやれ、雷霆のカトリーヌ殿がご同行とあらば、どんな強敵が現れようと安心。なんて思っていた私が馬鹿みたいですな。」

 そう言い、立ったままテフを飲むヒューベルト。まぁ、レア様の送った精鋭部隊がこのザマでは失望するのも無理は無い、か。

「言い訳する気はないよ。搖動に引っ掻かっちまった申し訳ない。」

 そう言うカトリーヌは何か二回りほどしぼんで見えた。鉄のマグカップに居れた粗茶も飲む気にはなれんようだ。

「カトリーヌ、へこむのもいいがな、頭を切り替えんと。ロナート卿が現れるまでに増援が到着するとは限らんぞ。」

 そう言い、傍でへこんでいる二人の下位騎士にも目を向ける。

「お前たち、」

「は、はいっ!」

「な、何でしょうか!」

「お前たちもだ。騎士であるお前たちがへこんでいては、黒鷲の学級のメンバーの指揮にもかかわる。気持ちは切り替えておけ。」

 そんな事を話していると、霧が立ち込めてきた。

「………霧が出て来たわね。」

「………厄介だな。ロナート卿が近づいてくるのが解りずらい。」

 そうベレト殿がつぶやくと、ポーンと音がした。見ると黄色のウィンドウが出ている。

「ん?」

『マスターこの霧は危険です。魔力が立ち込めています。』

 何だと?という事は、

「………アッシュ、武器の手入れは済ませたか?」

「え?」

「あまり嬉しくはないが、説得(・・)の機会が以外にも早く訪れたようだぞ?」

 その言葉に首をかしげるも、アッシュは耳をそば立てる。すると、音が聞こえてきた。ザ………ザ………ザ………砂利を固い靴が踏みつける音、それも複数。敵軍の襲来だった。

「敵襲!」

 その言葉にカトリーヌと下位騎士二人、ベレト殿と私、あと何人かの生徒も椅子を蹴り立ち上がり、武器を手に取る。

 残りの生徒は慌てて起きる。危機管理能力がなっていないようだな。

 陣から飛び出すと、そこに居たのは十数名の兵士、しかも、遠くにも松明の明かりが火照って見える。

「やられた。待ち伏せしていると思ったら、逆に奇襲を食うとは、」

 と、カトリーヌが苦々しげに呟く。

「今は悔やんでも仕方ないわ!(せんせい)指示を!」

「分かった!密集陣形!この場をやり過ごす!」

 エーデルガルトがあおいだ指示に、黒鷲の学級(アドラークラッセ)の者達は素早く反応した。互いが互いを庇いあうように武器を構え、全方位からの攻撃に警戒する。

 ベレト殿直伝の、生存最優先の密集防御陣形だ。

「うおおぉぉぉ!!領主様を死なせてたまるかぁぁ!!」

「ロナート様は、おら達の手で守るんだぁぁぁ!!」

 ん?この独特ななまりのある喋り方は、

 不思議に思い、近くにいた敵兵を押し倒した。見ると、剣は鋳鉄を打ってそれっぽく見せた荒っぽい剣、保険にもならない様な粗雑な革鎧、

 そして豆だらけの手、これは剣を持つ兵士の手ではない。剣など持たない、鍬や隙を持ち、畑を耕す

「この人たち、城下の………!?何で、ロナート様は一体………」

 アッシュも困惑しているようだ。

「ロナート様………どうか、生き延びて………」

「俺………村人を………この手で………うわぁぁぁ!!!」

 どこかで殺された村人の悲痛な想いと、殺してしまった生徒の後悔の絶叫が聞こえる。………チッ、気分が悪い。おいアズリエル、この霧の発生元を叩く。そうすれば少しはましになる筈だ。

『おや?マスターもどうやら外道になり切れないようですね?』

 御託はいい。さっさと探せ。

『はいはい………ここから北西です、少しずつ移動しています』

 そうか。俺は言われた方向に走った。

「ム!」

 ザンバスターの初撃はMシールドに弾かれた。振り返ったのはダークメイジの証であるカラスのような仮面をかぶった男、ガスパール兵にダークメイジは一人しかいない。ガスパール兵長だ。

 そして、この男の両手は闇のオーラに包まれている。霧を魔法で操っている証拠だ。

「貴様、外道騎士だな!?ロナート様には近付かせぬ!!」

 何が外道騎士だ。今の貴様にそう私を呼ぶ権利があるのか?民を巻き込んでおいて!

 ガキン!ガキン!ガキン!と、魔法と槍の閃光が交差する。

「ええい!かくなるうえは!」

 そう叫び、闇を手に集結させた。それはみるみる黒く染まって行き、闇が(あぎと)を模った。

(混沌闇波禁牙)《ガルドファング》」

 これは、禁術!?一体何処でこんな魔法を!?

「食らいつくせい!」

 闇の咢がその牙をむき、私を消し去ろうと食らいついてくる。聖遺物の槍を突き出し、切り払う。

「なっ、バカな!!」

「この槍は、対禁術にたけていてな。禁術を無効化できるのさ。相手と戦うときは、相手の情報を集めておくことも大切なのだよ。」

 まぁ、禁術を使うと聞いていなかったせいでヤバかったけどな。

































「下がれアッシュ。わしはお前に剣を向けたくない。しかし、立ちはだかるのなら………!!」
「ロナート様………何で、」
【次回、『ぶつかり合う正義』】

 ディミトリは生存ルートと死亡ルート、どちらがいいでしょうか?(皆さんの選択で、この後の展開が大きく変化します。)

  • 生存ルート
  • 死亡ルート
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