発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった……… 作:ナナシのG愛好家
マグドレド郊外、我々はここにてこれからガルグ=マクに攻め入ろうとする大将ロナート=フォン=ガスパール率いるガスパール軍を討つべく、ここにて最終準備を行っていた。
と言うのも、カトリーヌの部隊が奇襲を受け、残ったのはカトリーヌと精鋭の下位セイロス騎士二人と、
カトリーヌは
「やれやれ、雷霆のカトリーヌ殿がご同行とあらば、どんな強敵が現れようと安心。なんて思っていた私が馬鹿みたいですな。」
そう言い、立ったままテフを飲むヒューベルト。まぁ、レア様の送った精鋭部隊がこのザマでは失望するのも無理は無い、か。
「言い訳する気はないよ。搖動に引っ掻かっちまった申し訳ない。」
そう言うカトリーヌは何か二回りほどしぼんで見えた。鉄のマグカップに居れた粗茶も飲む気にはなれんようだ。
「カトリーヌ、へこむのもいいがな、頭を切り替えんと。ロナート卿が現れるまでに増援が到着するとは限らんぞ。」
そう言い、傍でへこんでいる二人の下位騎士にも目を向ける。
「お前たち、」
「は、はいっ!」
「な、何でしょうか!」
「お前たちもだ。騎士であるお前たちがへこんでいては、黒鷲の学級のメンバーの指揮にもかかわる。気持ちは切り替えておけ。」
そんな事を話していると、霧が立ち込めてきた。
「………霧が出て来たわね。」
「………厄介だな。ロナート卿が近づいてくるのが解りずらい。」
そうベレト殿がつぶやくと、ポーンと音がした。見ると黄色のウィンドウが出ている。
「ん?」
『マスターこの霧は危険です。魔力が立ち込めています。』
何だと?という事は、
「………アッシュ、武器の手入れは済ませたか?」
「え?」
「あまり嬉しくはないが、
その言葉に首をかしげるも、アッシュは耳をそば立てる。すると、音が聞こえてきた。ザ………ザ………ザ………砂利を固い靴が踏みつける音、それも複数。敵軍の襲来だった。
「敵襲!」
その言葉にカトリーヌと下位騎士二人、ベレト殿と私、あと何人かの生徒も椅子を蹴り立ち上がり、武器を手に取る。
残りの生徒は慌てて起きる。危機管理能力がなっていないようだな。
陣から飛び出すと、そこに居たのは十数名の兵士、しかも、遠くにも松明の明かりが火照って見える。
「やられた。待ち伏せしていると思ったら、逆に奇襲を食うとは、」
と、カトリーヌが苦々しげに呟く。
「今は悔やんでも仕方ないわ!
「分かった!密集陣形!この場をやり過ごす!」
エーデルガルトがあおいだ指示に、
ベレト殿直伝の、生存最優先の密集防御陣形だ。
「うおおぉぉぉ!!領主様を死なせてたまるかぁぁ!!」
「ロナート様は、おら達の手で守るんだぁぁぁ!!」
ん?この独特ななまりのある喋り方は、
不思議に思い、近くにいた敵兵を押し倒した。見ると、剣は鋳鉄を打ってそれっぽく見せた荒っぽい剣、保険にもならない様な粗雑な革鎧、
そして豆だらけの手、これは剣を持つ兵士の手ではない。剣など持たない、鍬や隙を持ち、畑を耕す
「この人たち、城下の………!?何で、ロナート様は一体………」
アッシュも困惑しているようだ。
「ロナート様………どうか、生き延びて………」
「俺………村人を………この手で………うわぁぁぁ!!!」
どこかで殺された村人の悲痛な想いと、殺してしまった生徒の後悔の絶叫が聞こえる。………チッ、気分が悪い。おいアズリエル、この霧の発生元を叩く。そうすれば少しはましになる筈だ。
『おや?マスターもどうやら外道になり切れないようですね?』
御託はいい。さっさと探せ。
『はいはい………ここから北西です、少しずつ移動しています』
そうか。俺は言われた方向に走った。
「ム!」
ザンバスターの初撃はMシールドに弾かれた。振り返ったのはダークメイジの証であるカラスのような仮面をかぶった男、ガスパール兵にダークメイジは一人しかいない。ガスパール兵長だ。
そして、この男の両手は闇のオーラに包まれている。霧を魔法で操っている証拠だ。
「貴様、外道騎士だな!?ロナート様には近付かせぬ!!」
何が外道騎士だ。今の貴様にそう私を呼ぶ権利があるのか?民を巻き込んでおいて!
ガキン!ガキン!ガキン!と、魔法と槍の閃光が交差する。
「ええい!かくなるうえは!」
そう叫び、闇を手に集結させた。それはみるみる黒く染まって行き、闇が
「
これは、禁術!?一体何処でこんな魔法を!?
「食らいつくせい!」
闇の咢がその牙をむき、私を消し去ろうと食らいついてくる。聖遺物の槍を突き出し、切り払う。
「なっ、バカな!!」
「この槍は、対禁術にたけていてな。禁術を無効化できるのさ。相手と戦うときは、相手の情報を集めておくことも大切なのだよ。」
まぁ、禁術を使うと聞いていなかったせいでヤバかったけどな。
「下がれアッシュ。わしはお前に剣を向けたくない。しかし、立ちはだかるのなら………!!」
「ロナート様………何で、」
【次回、『ぶつかり合う正義』】
ディミトリは生存ルートと死亡ルート、どちらがいいでしょうか?(皆さんの選択で、この後の展開が大きく変化します。)
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生存ルート
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死亡ルート