発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった………   作:ナナシのG愛好家

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第十二話 【舞い降りる影】

「ベレト、ザビーネ、此度の遠征、大義でした。」

「はっ!」

「ありがたき幸せ。」

 

 現在、我々はレア様に報告に来ていた。

 

「生徒の中には、民兵と戦うのを躊躇した者も多いとか。」

「ええ。中には、それを手にかけてしまい、後悔するものも、」

「そうでしたか。それは、辛い思いをさせてしまいましたね。しかし、民と言えど、他の民に危害を加えかねない、罪深き者には罰を下さねばなりません。愚かにも天に刃を向けた者の末路。生徒たちも理解できたことでしょう。」

 

 耳が痛いな。かつてこの体(ザビーネ・シャル)も身勝手な思想で仲間を裏切ったからな。その末路は、最後まで自らの思想をつぶやきながら、殺し損ねた男に吹き飛ばされるという死に方をした。

 

「さて、問題はカトリーヌから報告のあった、『密書』の方だ。」

 

 密書。それは、ロナート卿の懐にあったのを、アッシュが偶然発見したものだ。そこに書いてあった内容は、大まかに言えばこうだ。

 

「今節、青海の節に開かれる、『女神再誕の儀』に合わせて大司教を暗殺するという、実現性は限りなく低いが、許しがたい内容が記されていた。」

 

 言いながら、セテスは怒りで拳を握っている。

 

「してセテス様、」

 

 ベレト殿が口を開く。

 

「女神再誕の儀って、何ですか?」

 

 その質問に、謁見の間に居たベレト殿以外の物がズッコケた。

 

「女神再誕の儀と言うのは、女神の御住いとされている『青海の星』が空に現れる時期となり、この地に女神が舞い下りてくださる日だ。セイロス教内では一二を争う聖なる日となる。そんな日にレア(大司教)の命を狙うなど………あってはならん!」

「セテス殿、血が………」

 

 先ほどからセテス殿の拳からは血がしたたり落ちている。怒りで握りしめている証拠だ。それを見かねたレア様は、

 

「とにかく、貴方達の学級には騎士団の警備が手薄な所の警備を命じます。本来このようなことは騎士団がするべきなのですが、人手が足らず………頼みましたよ。」

「「はっ!!」」

 

 青海の節(七月)七日、

 教室で、我々は防衛の計画を練っていた。

「ここと、ここと、ここと、ここが教団の配置する位置。金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)の面々は高台で警戒。上空には飛行部隊が展開されており、青獅子の学級《ルーヴェンクラッセ》は城下の警備。私たちは修道院内で警戒すべき場所を調べるわ。」

 

 地図を広げたエーデルガルトを中心に、どこを防衛するかの意見を出し合おうとした時だった。

 バン!と音がして、扉が開かれた。そこに居たのは青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)の剣士であり、あのカトリーヌと同等の実力を持つと言われ『剣星』と呼ばれる青年、フェリクス=ユーゴ=フラルダリウスと、金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)の中でも最年少で、魔道の知識に長ける才女、リシテア=フォン=コーデリアがいた。

 

「フェリクス?今はまだ………」

「リシテア?どうしてここに?」

 

 アッシュとエーデルガルトが反応する。

 

「アッシュ、お前たちが作戦会議の最中だというのは知ってる。俺がここに来たのはそいつに用があるからだ。」

 

 そう言い、ベレト殿を顎で杓った。リシテアも、

 

「私も同じです。先生に用あってきました。」

 

 と、頷いた。

 

「俺は強くなりたい。お前の学級に入れば、さらに剣を磨ける。だから頼む。俺をお前の学級に入れてくれないか?」

「私、貴方の学級に興味があるんですよ。私、もっともっと成長したいんです。マヌエラ先生より、貴方のほうが良いと思いました。お願いできませんかね?移籍。」

 

 どうやら移籍の相談だったようだ。するとベレト殿は微笑み、

 

「ああ。むしろこちらからお願いしたい所だ。よろしく頼む。」

 

 と言った。それにしても、あの鉄仮面を微笑ませるとはな。珍しい事もある者だ。悪くは無いな。

 

「さてと、役者がそろった所で一つ、意見をよろしいですかな?」

 

 そう言ったのは、エーデルガルトの傍に影の様に立っていたヒューベルトだ。

 

「ああ。何だヒューベルト、」

 

「彼らの狙いは、本当に大司教なのでしょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「……………………………………………え?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガルグ・マク周辺一人のメイジが、戻って来た使い魔の報告に微笑んだ。

 

「敵はあの偽の密書のおかげで、女神の塔周辺に警備を集中させている。ロナート卿は、良い仕事をしたな。」

 

 その報告に、他の者達も、ニヤリ、と口角を釣り上げた。

 

「ああ。我々の真の目的は大司教の命などではない。それは後々貰い受けよう。今の目標はアレなのだから。」

「万が一ばれた時は頼むぞ。」

 

 そう言ったのはリーダー格のダークメイジだ。その目線には、禍々しい鎧に身を包み、髑髏の仮面を付けた男が、そして、その男の隣には、闇のオーラを出す禍々しい鎌があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死神騎士よ。」




 次回、新たなガンダム界からの刺客が登場!ヒルダと同じ髪色のあの人です。

 ディミトリは生存ルートと死亡ルート、どちらがいいでしょうか?(皆さんの選択で、この後の展開が大きく変化します。)

  • 生存ルート
  • 死亡ルート
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