発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった………   作:ナナシのG愛好家

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 今回、オリ主のロールプレイが崩壊します。(偶に)


第十六話聖廟の死闘演舞

 リシテア、リンハルト、ドロテアは的確に魔法を落とし、敵を潰していく。

 

「フェルディナント!!」

「ああ。分かってるいさ、カスパル!!」

 

 フェルディナントは飛び上がり、カスパルの後ろにいた兵士を槍で突く。カスパルは、フェルディナントの下をくぐり。回転する要領で斧を下から勢いよく振り上げ、フェルディナントの後ろにいた剣士の顎を打ち砕いた。息の合った神業を披露した二人は、双子の様な連携で次々と敵を仕留めて行った。

 

「凄い………ボクも負けていられないな。」

 

 アッシュも、槍を引き抜く。その胸には、ハンネマン先生からああ得られた、愚者の証がきらめいていた。

 

「はぁぁぁぁああああ!!!!!」

 

 ディミトリから教わった、尋常ではない怪力を宿す『ブレーダットの紋章』。その『力まかせ』の槍を最大限活用する彼の編み出した動き、槍ノ型(ランスロット)

 ディミトリから教わったのは参ノ型まで、でも、

 

「それでも、戦える!!」

 

 槍ノ型(ランスロット) 壱ノ型、九頭龍乱牙(ヒドラ・イルファング)

 

 十八回の連続付きで、敵を次々と吹き飛ばして行く。名前は恥ずかしいので叫ばない。

 

「いい技だな!!」

 

 隣にいるベレトも、そうアッシュに声援を送った。

 それにアッシュは、ヒマワリのような表情を浮かべ、

 

「はい!!」

 

 と、応えた。

 

「このままいくぞ!!アッシュ、ぺトラ、付いて来い!!」

「「はい!!」」

 

 ベレトは愛剣である鉄の剣を、ぺトラとアッシュは鋼の剣と槍を構え、敵に突っ込んでいく、敵の残りは、38名、しかし、彼らは自然と、負ける気はしなかった。

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 フェリクスSide

 ガァン!!ガァン!!ガァン!!

 凄まじい音が鳴り響く。死神騎士の鎌と、俺の剣が打ち合う音だ。

 

『なかなかやるようだな。』

「フン。貴様も、噂と口だけの贋物ではないか。面白い。」

 

 鎌と愛刀とのぶつかり合いで、手がしびれる。分かる。俺は馬鹿ではない。奴は全力を出していない。

 間違いない、こいつは俺より強い。下手したら、あいつや、兄上より。いや間違いない。こいつの強さは兄上やあいつより上だ。俺はそれに食らいついている。

 圧倒的強者の気が形成するオーラに、重圧に、押しつぶされそうになる。しかし、

 

『妙だな。』

「どうした?戦いの最中に考え事か?随分と余裕だな。」

『貴様、何故笑う?押されているのは分かっているはず、それでもなお、何故、笑うのを辞めない?』

 

 俺は確かに笑っている。

 

「何故笑う、か。それは、楽しいからだ!!」

『ほう、』

「俺には兄がいた。その兄は、俺よりも強かった。俺は、兄を、越えるべき壁としてみていた。

 しかし、その壁は、兄の死と共に崩れ去り、俺には二度と越えられなくなった。

 しかし、それより高い壁を、世界は俺にくれた。そして今、俺の前にさらに高い壁がそびえ立っている。それを越えろと、越えて見せろと世界が言う。それを越えたいと血が騒ぐ!!

 そして、今どこまで登れるか、俺はそれを試している。その時のみ、俺は生きているのだと、実感できる!!」

 

 そう言うと死神が、仮面の奥で笑った気がした。

 

『面白い、ぬるま湯に浸かった貴族共の集まりかと思えば、同類が居たか。来い、その力、測ってやろう。』

「ああい、行くぞ!!」

 

 和刀を捨て、収納魔法陣から、二振りの剣を出す。片方は神聖武器、モラルタの剣、もう一つは、父がよこした、名工ゾルタン=アッカネンの鍛えた名剣。イフリート。

 

「消えろ!!死神!!」

 

 怒涛の猛撃を繰り広げ、そう言う。しかし、

 

『甘い。』

 

 一刀のもとに、弾き飛ばされる。

 

『太刀筋は良いが。貴様では勝てん。諦めろ。』

「…………れ。」

『ん?』

 

 立ち上がり、剣を突きつける。

 

「黙れ………俺は、まだ、立っているぞ!!」

『ほう………。逃げれば追わないと言うのに、なおも挑むか。』

「それが、俺の生き方だ!!」

 

 くらえ、死神、俺の、奥義を!!

 

「二刀流、」

『大技でけりをつけるか。それもまた一興。』

 

 そう言い、死神も、鎌を刀を担ぐように構える。

 

狂牙(イル)………』

「奥義!!」

 

 地面を蹴る。それに対し、正面から迎え撃つかのように、死神は溜めた力を放った。

 

『死刃《ラファーガ》!!』

「双星旋風突《ダブル・サーキュラー》!!」

 

 渦を巻く俺の双剣が、斬り、滅ぼす、死神の鎌が、交差した。

 

『………良い、剣技だ。』

 

 そう言う死神の右肩の鎧は、大きく砕けていた。

 

「フン。素直に、受け取っておくぞ。」

 

 そう言う俺は、肩口を切り裂かれていた。ガランガラン!!と音を立て、剣が落ちる。フン。あれだけ大口を叩いておいて、このザマか。

 

『止めを刺すのは、また今度にしよう。それに、新しい逸楽も見つけた。また会おう。次は、貴様の剣が、練達の域に達した時。』

「………そうか。」

 

 次は、負けん。そう思いながら、俺の意識は闇に沈んだ。

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「どうしました?さっきまでの威勢は何処へ行ったのです?」

 

 そう言いながら、ヒューベルトは持っていた槍をクルクルと回しながら。魔球と魔刃に指示を飛ばす。

 

『なかなか、やるじゃねぇか。だが、これからだぜ!!』

 

 そう言う空を飛ぶ男の肥えには、少し焦りが出ている。魔球からは魔法弾が発射され、男が魔法弾を放っても、不規則な動きで回避する。そして、隙をかいくぐり、魔刃が急所を貫かんと飛んでくる。

 

「威勢だけでは私は倒せませんよ?」

『そうかよ、ならこいつで!!』

 

 魔方陣を描き、黒魔法最上級魔法であり、熱戦魔法、【アグネアの矢】を放つ。

 

「ならば!!」

 

 6つの魔弾が、ヒューベルトの手の前で収束し、黒い光線を放つ。それは、【アグネアの矢】と、正面から衝突し、爆発する。

 

『貰ったぁッ!!』

 

 爆煙の中を一直線に男が突っ込んでくる。しかし、魔刃に阻まれた。

 

『チッ、』

「ククククク………惜しかったですが、それでは私に届きません。」

『何の、まだまだこれからだぜ!!』

 

 そう言う男は、両足の先端から、魔力で形成された刃を作り出し、両手に剣を握った。

 彼らの戦いは、まだ始まったばかりだ。

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『コレでェッ!!』

「甘い!!」

 

 【トロン】の光線をザンバズターで相殺する。

 

『もーらいっ!!』

 

 槍を振ってくるのを、カットラスでいなす。

 この男、槍使いかと思えば、魔法剣士(エピタフ)の類だったか。槍の腕も、魔法の腕もなかなかだ。更に、トロン、シェイバー、エクスカリバー、サンダーストーム、アグネアの矢、ウォルタ(水初級攻撃魔法)、ブラスト《水中級攻撃魔法》、イゼルカント《水上級攻撃魔法》、ボルガノン、ライナロック、こいつ、さっきから高火力魔法を次々と撃ちまくっているのに、息切れ一つ起こさない。アネットやリシテアと同じ、魔道の申し子か………!敵に回ると何と厄介な。

 

『なかなかやるじゃん、そろそろオレ、本気で行くよ?』

 

 こいつの正体は想像ついている。鎧が完全に奴の愛機だからな。でも、いくらメイジと言えアレは出来ないはずだ。

 

『食らえ!!』

 

 一気に多種多様な魔法陣を展開する。いや本当にやるのか!?私はどこぞの崩壊野郎ではないが言わせてもらうぞ。このチートが………!!

 トロンが、シェイバーが、エクスカリバーが、サンダーストームが、アグネアの矢が、ウォルタが、ブラストが、イゼルカントが、ボルガノンが、ライナロックが、一斉に放たれる。

 

 咄嗟にトロンを躱し、シェイバーを撃ち落とし、エクスカリバーとサンダーストームと言うとんでもない時間差攻撃を飛びのいて躱し、アグネアの矢を盾で受ける。衝撃で魔法防御に強いはずの盾がひしゃげたが、まだ何とかなる。ウォルタを退魔効果のあるマントで防ぎ、ブラストを撃ち落とす。イゼルカントとライナロックを飛びのいて躱すが、遂に最後のボルガノンを食らってしまう。

 

「ぐっ!!」

『おお、ほぼ全部避けた………アンタすげぇな。』

「その油断が命取りだ。死ねぇ!!」

 

 ザンバスターを放つ。それを顔をそらして男は避けるが、光線が兜に当たり、兜の一部が砕け、鎧と同じ水色の髪が露わになる。

 

「チッ、このヤロウ、」

 

 兜の割れた顔を手で隠しながら、そう言う彼の声は仮面の声より少し高かった。やはりこの男、アイツか。という事は残りの二人も、待てよ、という事は、

 この世界でも、悲劇と言うものは起きるのだな。

 

「今日の所は退いてやるよ。俺の名は海神(アビス)だ。覚えとけ。」

 

 そう言い、ワープで退散した。

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「はぁぁぁ!!」

 

 ベレトが、次々と敵を屠っていく。ぺトラは重層の敵に一撃離脱戦法(ヒット&アウェイ)を取り、うまく撹乱し、アッシュは弓で的確に敵に打撃を与えて行く。対して、一人も殺せていない様子に、一番奥にある、女神の棺を開こうとしていたダークメイジは、焦りを覚えた。

 

「ええい、封印さえ解ければ、お?おおおおおおお!!」

 

 しかし、唐突に歓喜の声を上げる。封印を解くことに成功したのだった。

 

「封印は解かれた!!奮戦せよ!!我らの勝利はすぐそこだ!!」

 

 ダークメイジはそう言うと、含み笑いをしながら、棺をあさる。そこにあった物に、驚愕することとなる。

 

「これは………いったいどういう事だ!!何故、何故こんなものが!!」

 

 そう言う声には、憤りすら感じる。そこにあったのは、鉄の剣より大きい剣。鉄の剣が片手剣と呼ばれるものだとすれば、これは片手半剣、バスタードソードと呼ばれるものだ。両手で持っても、片手で持っても戦える大ぶりの剣。これだけ言うと、扱いやすいように聞こえるが、両手剣としては軽く、片手剣としては重い、ピーキーな武器だ。

 その件のつばの両側は広がり、竜の翼を彷彿とさせる形になっており、中心にはぽっかりと穴が開いている。その剣を見たダークメイジは、急に怒り出したのだ。

 しかし、

 

「棺が………アッシュ、ぺトラ、ここは任せる。俺は、」

 

 そう言うと、今まで斬り結んでいた兵士を切り捨て、前傾姿勢になり、敵の間を縫いながらダークメイジの元へと向かって行った。

 

「奴をやる!!」

「ええい!!」

 

 やむを得ず、ダークメイジは棺にあった剣を手に取った。

 

「はぁぁぁぁあああ!!」

 

 しかし、所詮、剣技などかじっても居ない素人。ダークメイジのもつ棺の剣は、あっけなくベレトの気力のこもった剣に弾き飛ばされた。

 すかさず、ベレトは棺の剣を手に取った。

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 足止めする奴はいないのかと思ったが、アッシュの見たことも無い様な攻撃に半数の敵が打ち倒された。槍ノ型(ランスロット)弐ノ型飛龍墜落(フォール・オブ・ドラグーン)

 飛び上がり、槍を叩きつけるこの戦技は、武器の耐久度など一切考えちゃいない。しかし、衝撃が生み出す、衝撃波は、多くの敵を吹き飛ばし、床にクレーターを生む。しかし、英雄の遺産でもないただ槍が、この衝撃に耐えられる訳が無い。ポッキリと、槍の穂先はへし折れていた。ディミトリからはは、使う事は進められていなかった。

 

「フン。火力は凄まじいが、これで終わりだ!!」

 

 ダークメイジの副官である重層歩兵(アーマーナイト)がそう言い、斧を振りかざし、振り下ろした。離れているぺトラに、それを止めることは不可能だ。斧は、無慈悲に、アッシュへと振り下ろされた。




 次回、アッシュ、死す!!デュエルスタンバイ!!(大嘘)

 などと言う冗談を置いておいて、次回は、アッシュ覚醒!!ベレト覚醒!!シン、絶望!!の三本です。まあ、どれも予想できていたと思いますが。

 ディミトリは生存ルートと死亡ルート、どちらがいいでしょうか?(皆さんの選択で、この後の展開が大きく変化します。)

  • 生存ルート
  • 死亡ルート
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