発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった……… 作:ナナシのG愛好家
アロイスという名前の男と闘技場まで移動する途中、色々な記憶が俺の頭に流れ込んできた。
ーここはフォドラの大地、遠い昔からこの国を支配する、歴史と覇道の国、アドラステア帝国、そこから分かれた、おとぎ話と騎士の国、ファーガス神聖王国そして、さらにそこから分かれた王を持たぬ国、レスター諸侯同盟量の三つの国が支配する土地だ。………絶対ガンダムじゃないだろ!!
そして、そのフォドラの大地の中心には、この大地の主流宗教『セイロス教』の本拠地、ガルグ=マク大修道院がある。
ザビーネ=シャル=シュテル(名前変わっとる!!!!)はそのセイロス教の騎士団、セイロス騎士団の騎士の一人、フォドラの英雄の子孫でも選ばれた者達の有する紋章、『シュテルの紋章』を持ち、英雄の遺産。『魔具ザンバスター(ガチのザンバスター一応中世だよね?)』と、聖遺物、『バンガードの槍』を操り、紫の鎧と、魔法を弾くマントを纏い、【”紫雷“のザビーネ】と恐れられている。………お前誰だよ!!!!絶対ザビーネじゃ無いだろ!!!!!しかし、高笑いしながら敵を蹂躙したり、手段を択ばない戦い方から”外道騎士”というあだ名で、味方から(ある意味)恐れられている。前言撤回こいつやっぱザビーネだわ。てか外道騎士とか余計なお世話だ!しかも味方からって何だ味方からって。
前騎士団長、”壊刃”ジェラルドの失踪後、新たに騎士団長となったアロイスは、そんなザビーネにも話しかけてくれる優しい男だ。たまに寒いオヤジギャグを言うのが玉に傷だが、実力、人望共に素晴らしい男で、ジェラルドがいた頃から、次期団長と噂されていた。今からそんな男と戦うわけだが、
「いやーそれにしても肌寒い夜だな。こんな夜は幽霊が出てきそうだ。」
「そういえば団長は幽霊が苦手でしたね。そんなもの実在しないと思いますが。」
「いやいや、そんなことは誰にもわからないぞザビーネ殿。それに、
そう笑うアロイスを尻目に、俺は混乱していた。何で勝手にしゃべるの!?どういう事!?そんな事を考えていたら、ポーンと音がして視界にゲームのシステムウィンドウみたいなものが展開された。
『現在はチュートリアルの最中ですそのため現在身体の支配権の100%を私が掌握しています。今暫くお待ちください。』
いや誰だよ!?
『私は貴方の旅のパートナー天使アズラエルです。』
まさかの大物!?
『いえ、戦士なので天使としての階級は低いです。』
さいですか………というか旅のお供って?
『あなたが転生したのは分かっていると思います。』
まあそりゃあね………
『その旅を快適にサポートするアフターサービス的な役割を担うのが私です。』
なるほど、そんな事をするってことはもしかして天使って暇?
『聞かないでください。』
なるほど………暇なのか。というか、何で俺転生したの?
『転生する人はランダムで選ばれます。今回はあなたが選ばれたんです。』
ああ………というかなんで転生なんてやっていんの?
『魂の再利用というのが目的ですが、実際は暇つぶしかと。』
さいですか………
『では特典の説明に映ります』
特典あんの!?
『チートとかは無いですよ。』
アッハイ。
『まず、貴方の言語は自動変換されます。それにより、「こいつ頭おかしいんじゃねぇか、」とか、思われることはなくなります。』
なるほど。
『それから、敵がどんな攻撃をして来るのかわかる、軽い未来予知の様な能力もあります敵の攻撃や動きが、残像で見えます。』
なるほどなるほど。
『そしてもう一つ、敵の奇襲や、視覚外からの攻撃が飛んできた場合『アラート』が鳴ります。背後、右、左で音が違います。また、アラートが鳴るのは襲撃5秒前なので余裕があります。』
すげぇなそれ。
『それでは、今日のアロイス戦で慣れていただきますマスター。ご武運を。』
なるほど。だからチュートリアルね。
―ガルグ=マク大修道院、訓練場―
俺とアロイスは、向き合っている。アロイスは両手持ちの訓練用斧を、俺は訓練用突撃槍を構え、互いに隙を窺っている。
「参る!!」
先に動いたのはアロイスだ。真っ直ぐ突進し、大上段に構えた斧を振り下ろしてくる。馬鹿正直な攻撃だが、防げば死ぬ。後ろに跳び、まっすぐアロイスに突き出すが、彼は横に飛び退き、斧を振るう。
「くっ!」
凄まじい気迫だ。両手持ちの武器の最大の利点は『振り回すことで遠心力により破壊力を格段に向上させる』ことだ。それは槍でも斧でも同じこと。しかし、一撃の威力は斧が上。そのうえ、ランスは構造上『突く』槍だ。メイスの様に叩きつける戦い方もできるが、同じ土俵で争うには相手が悪い。
「どうした!その程度なのか⁉」
そう言い、両手持ち武器とは思えない速度で斧を振るう。
「まだまだぁ!!」
そう言う俺も、戦い方を突き一筋に変え、対応する。
「クッ!!ならば!!」
しかし、斧を投げ捨て、それを籠手で防ぐ。アロイスの奥の手、近接格闘術だ。アロイスの兵種は『ウォーリアー』将来は、最上級職である『ウォーマスター』を目指しているので、格闘術を覚えている。彼の籠手は特注品で、仕込み手甲が付いているのだ。
「本気を出させて頂くぞザビーネ殿!!」
「面白い、ならば!!」
こちらもランスを捨てカットラスを抜き放つ。
「いざ、尋常に………」
「勝ぶっ!?」
いきなり後頭部を殴られた。どういう事だアズラエルアラート発動しなかったぞ!?
『悪意のある攻撃でないため発動しませんでした。』
さいですか………
「全く、アンタら何やってんだ。殺し合い始めるつもりか。」
そう言ったのは、褐色肌の女性騎士だ。腰には、フォドラの英傑フォドラ十傑が一人、カロンの子孫にして彼の携えていた剣、『雷霆』を腰に差した剣士、カトリーヌ・フォン・カロンがいた。
「これだから男ってのは………。」
と、愚痴をこぼすのは彼女の相棒で、傭兵のシャミア・ネーヴラントだ。こちらはアロイスを殴っていた。
「明日から遠征試験だろ。二人は引率なんだからな。早めに寝ろよ。」
カトリーヌはそう言うと、シャミアと共に訓練場を後にした。
「………帰るか。」
「そうですね。」
残された俺達は、大人しく帰ることにした。
翌日の夜、アロイスと俺の厳しい指導に生徒たちは寝静まっていた。
「静かですなぁザビーネ殿。」
そうアロイスが声をかけてくる。
「ええ、毎年一人は寝れない生徒が居るものですが、団長がみっちり指導したおかげでしょうなぁ。して団長、大司教様の命令って、まだ生きているのかね?」
俺が言っているのは、二十年前に起こった大修道院での火事、その時失踪した前騎士団長、ジェラルド=アイスナーの事だ。俺の記憶の中では、粗暴で適当なところがあるが、アロイスを越える名君であり、武術の際にも秀でた男だ。セイロス教の大司教レアからは、見つけ次第連れ帰るように言われているが、その命令がまだ生きているのか、少し気になった俺は問いかけてみたのだが、すると彼は、
「ああ、もちろんだ、団長は私が必ず見つけ出して見せる!!」
と、決意に染まった眼で返答する。アロイスにとって彼は恩師であり、父親同然の存在だった。となれば、この返答は当然か………そんな事を考えていたら、
「団長!!ザビーネ殿!!」
と、教団の兵の一人が来た。火急の用の様だ。
「何事だ!!」
「敵襲です!!山賊が奇襲してきました。ディミトリ、クロード、エーデルガルトの三名がルミール村方向へ逃走!!敵の頭目は数名の部下と共にそちらへ向かった模様!!敵の頭目は恐らく、【”双斧”のコスタス】と思わ
れます!」
その連絡にアロイスの顔色が変わった。
「何だと!?」
【”双斧”のコスタス】知る人ぞ知る山賊だ。めったに使わないが、二本の斧を起用に振り回し、怒涛の斧撃を見せる。山賊としてもよく、引き際を見極め、見事に退却する。
「団長、彼らが級長を狙ったとなれば!!」
「ああ、可能性は十分ありうる。動けるものは付いて来い!!ザビーネ殿、」
そう言い、こちらを見ている。
「ああ、私も行こう。」
よし、この世界に入ってからの初めての本番戦闘だ!!ザビーネ=シャル=シャロン出陣する!!
と意気込んだはいい物の………
「あれ?」
アロイスも拍子抜けといった様子だ。何故なら、盗賊はもう逃げて行っていたから。
「どういう事だ?これは………まさか………。」
彼らが撃退したのか?たった三人で?ブレーダッドの嫡男ディミトリ=フォン=ブレーダッドは怪力だと聞いたが、それでも………そう思っていると、白髪の少女、エーデルガルト=フォン=フレスベルクを庇う様に立ち、剣を構えた蒼い髪の青年がいた。そして………
「おいベレト、無事か、」
そう声をかけたオレンジを基調とした服と鎧をまとう男は………
「団………長………。」
そう呟いたアロイスは、目をうるうるとさせたまま、男に近づいていく。それを見た男は、
「げっ………」
と呟き、半歩後ずさった。次の瞬間。アロイスは人目を憚らずに男泣きした。
「だんちょおおぉぉぉぉ!!!!お会いしとうございましたああぁぁぁぁぁ!!!!」
すると男、前騎士団長、ジェラルドは、
「相変わらず騒がしい奴だな………久しぶりだな。アロイス。」
そう言い、笑いかけた。
基本的に今作は話がサクサク進みます。
ディミトリは生存ルートと死亡ルート、どちらがいいでしょうか?(皆さんの選択で、この後の展開が大きく変化します。)
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生存ルート
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死亡ルート