発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった………   作:ナナシのG愛好家

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雷鳴の剣士

 その空間は、巨大な洞窟だった。いや、トンネルと言った方が正しいかもしれない。

 巨大な縦長の筒の中央に、十字の足場があり、数々の浮島が浮遊している。

 その十字の足場の二本の線の交点、丸くなっている広場で、ぺトラは凄まじい速度で振るわれる剣を野生の勘と持ち前の身体能力でさばいていた。

 

「くっ!!あなた、とても、速く、あります。アカツバメの、何倍、あります!?」

 

 両手に持つ二本の短剣で、少女の剣をさばく。

 文字通り、雷光のように現れては、長年、飛ぶ鳥などを落とすことで鍛え上げられたぺトラでも追う事の出来ない速度で背後に現れ、彼女の頚を狩るのに特化した、鎌の様な刃が襲う。

 ただでさえ通常の刃より捌き辛いこの剣が、この速度で振るわれるのだ。セイロス騎士団一の剣豪、カトリーヌでも、これをさばききるのは難しいだろう。

 

「アタシ相手にここまで耐えるなんてね、やっぱアンタ、出来る!!」

 

 少女も、ぺトラの実力を見抜いている様だ。文字通り雷光と化し、一瞬で離れる。剣の周りには、三つの雷の球体が、

 

「そらっ!!」

「くっ!!」

 

 咄嗟いその場から跳び、回避するぺトラ、姿勢を低くし、敵がどの位置にいるのか警戒し気を張り巡らせる。

 次の瞬間、少女が背後から現れた。

 

「後ろ!!」

「読めています!!」

 

 しかし、事前に察知していたぺトラは、獲物を狙う鷹の様に短剣を突き出す。が、

 パリッ!!

 

「ッ………!!」

 

 乾いた音が響き、再び、ナイフを突きだそうとしたぺトラの背後に少女が現れた。

 

「後ろだと言った………はずだよ!!」

 

 そう言い、渾身の一撃と言う、最大の隙をさらしたぺトラを切り裂こうとする。しかし、

 

「まだ………死ぬ、訳、行きません!!」

 

 ぺトラの怒号と共に、少女の剣が上に弾かれた。ぺトラの放った、下からの蹴りによって。

 

「ウソッ!?」

 

 少女は驚いた。ぺトラの履いていた靴の靴底から、一本の短い刃が飛び出していたのだ。

 

「『切り札』役に、立ちました。ヒューベルトさん、感謝です。」

 

 そう、この仕込みブーツ、ヒューベルトから譲り受けたのだ。彼の生家、ベストラ家の三代前の当主が愛用していた品で、彼曰く、

 

『この品は性に会いません。我が家の蔵で腐らせておくよりは、ブリギット式の体術を使う貴殿に『切り札』として持たせておくのが得策と言うものですよ。ククク。』

 

 との事らしい。

 

「へぇ、暗器か。事前情報には無かったけど………全く、クロニエは適当だから………。」

 

 一方少女は、そう呟きポリポリと頭をかいた。

 

「仕切り直し、望みます。」

 

 そう言い、再びナイフを構えるぺトラ。しかし、今度は左腕をダラン、と下げている。

 

「へぇ、言うじないの。それでこそだよ。」

 

 そう言い、再び加速する少女。ぺトラの左側を通り抜け、すれ違いざまに剣できろうとした瞬間。

 

「はあぁぁぁッ!!」

 

 右腕のナイフで剣を防いだぺトラは、左手をグッ、と引いた。

 

「うわっ!!」

「ぐぅっ!!」

 

 何かに足を取られ、つまずく少女。同時に。ぺトラの方から、バキボキバキィッ!!と、痛々しい音が響いた。

 見ると、ぺトラの左腕、その小指、薬指、人差し指に糸が巻き付いていた。これを使って少女を転倒させたのだ。しかし、その代償として三本の指はあり得ない方向に折れ曲がってしまっている。

 

「せぇっ!!」

「肉を切らせて骨を断つって?やってくれる………!!」

 

 更に右手で、ナイフを一本投擲するぺトラ。少女はそれをとっさに弾くが、ぺトラはそのまま新しいナイフを抜き、獣の如き瞬発力で少女に飛び掛かった。

 とっさに起き上がる少女だが、加速が間に合わず。剣でさばく。仕込み刃を、身体をそらして回避した少女は、渾身のカウンターを放とうとするが、

 

「ハアァァァッ!!」

「ッ!?」

 

 その瞬間、ぺトラは少女に、残された最後の武器で襲いかかった。

 少女の肩口に、かぶりついたのだ。

 

「ガッ!?アァッ!!」

 

 ぺトラは悲鳴を上げる少女から飛んで離れ、ペッ、と、口の中に入った血と肉塊を吐きだした。

 

「やってくれるじゃないか………。でも……・・、どうやらお預けだね。」

「何が………」

「アンタも、その指じゃ戦えないでしょ。アタシもだよ。それに、時間切れだ。」

「ッ!?」

 

 そして、ぺトラの視界が白く染まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方少女は、コナン塔から離れた、森の方に転移していた。

 

「ハァッ、ハァッ………」

 

 服の裾を破り、傷口に押し当てる。

 

「大丈夫か?キキ。」

 

 すると、奥からフォドラでは珍しい、黒髪の青年が出て来た。

 

「ああ、アンタか。大丈夫だよ………これくらい、うっ………!!」

「無理はするなよ。戦場では命取りだぞ。」

 

 青年にそうなだめられるキキ。青年は、布を外し、手当てをする。

 

「回復魔法をかけないとな。とりあえず、今はその布を当てとけ。隠れ家に戻ろう。エルドアが回復をかけてくれる。」

「ああ、感謝するよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                          シロー。」




 短くてスマヌノ。ぺトラにはこういった泥臭い戦い方が似合うんじゃないかな~って思って書きました。今回の登場キャラは、機動戦士ガンダム第08MS小隊から、まさかの主人公、シローとサブヒロインのキキが登場です。エルドアやサンダースも来てますよ。正直皆さん予想してなかったと思う。
 あとはなんとぉ!!の人とか某連邦の士官さんとか出そうと思ってます。

次に登場するガンダムキャラは誰がいいでしょうか?この五人から選んでください。

  • ニルス・ニールセン
  • アンジェロ・ザウパー
  • ヘルベルト・フォン・カスペン
  • リボンズ・アルマーク
  • ラウ・ル・クルーゼ
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