発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった……… 作:ナナシのG愛好家
今回は、BGMにLISAさんの【炎】をお勧めします。
コナン塔の、かつては会議室として使われていた、なぎ倒された長机のある荒んだ広い部屋。そこでは、仮面を付けたステラと、辛そうな顔をしたシンが、剣を打ち合わせていた。
「何で!?どうしてなんだステラ!!」
「うるさい!!私の名を気安く呼ぶな!!」
シンの言葉を突っぱねるステラ。そのまま、彼女の剣技を前に、彼女を傷つけようとしないシンは、ジリジリと後退していった。
「なんでなんだ!?君は!!あんなに優しかったのに!!今の、君の眼は!!どうしてそんなにも冷たい!?何があったんだ!!」
「黙れェッ!!貴様なんて知らない!!」
そう吠え、渾身の突きを繰り出すステラ。それを大剣で受け流すシンだが、同時にステラの蹴りが炸裂する。
「ガァッ!?」
「終わりだアァァッ!!」
壁叩にきつけられるシン。そこに、ステラの刃が迫る!
「うおおぉぉぉっ!!」
しかし、シンはそれを大剣を掲げ防いだ。
「しぶといッ!!」
「当たり前だろ!!ステラッ!!」
「気安く呼ぶなと、言っている!!」
そのまま、片膝を突いた体制でステラの剣をさばくシン。
「俺達は家族だっただろう!?何で剣をぶつけなくちゃいけない!?」
「黙れェッ!!私の友達は、家族はッ!!アウルとスティングだけだああぁぁぁッ!!」
「ッ!?まさか………記憶が………?」
シンの言葉も、ステラには届かない。絶叫と共に、シンの急所をひたすらに狙ってくる。
「何でだ!?思い出してくれッ!!ステラッ!!」
「うるさあぁぁぁい!!黙れ黙れ黙れェッ!!私の家族はアウルとスティングだけだ!!やけに頭に響く言葉で語りかけて………来るなあアァァァッ!!」
絶叫と共に飛んでくる連撃。かろうじて往なすシンだったが、ステラの眼に、涙がたまっているのに気が付く。
「ステラ………。」
「喋るなッ!!お前の言葉は頭に響く!!心がぐちゃぐちゃにかき乱されて………気持ちが悪い!!」
「違うよステラッ!!それは君の心が抗ってる証拠だ!!抗う事を止めちゃだめだ!!」
「うるさああぁぁぁい!!私は、私はああぁぁぁぁッ!!」
涙を流しながら、ステラは絶叫と共に振り抜いた剣で、シンの大剣を吹き飛ばした。
「死ねえええェェェェェェェェェッ!!!!」
そして、剣を突き刺そうとする。が、
『大丈夫!!俺が、君を守るから!!』
その瞬間、脳裏に、そんな言葉がよぎった。
「ッ!?」
とっさに、シンから剣をそらすステラ。
「ステラ………。」
「分からない………。何なんだお前は………。」
「俺だ。シン・アスカだよ。思い出してくれ、ステラ。」
そう言い、地に手を突き、涙を流すステラを抱き締めた。
「あ………(この感じ………懐かしい………何で?)」
そんな事を思うステラ。そして、今まで風をされていた記憶が、フラッシュバックした。
森ではぐれた時、アウルと一緒に必死で探してくれたシン。
花冠を、誕生日プレゼントにくれたシン。
湖でおぼれた時、助けてくれたシン。
優しく笑いかけてくれたシン。
「シ………ン………?」
「ッ!!そう!!そうだよ!!ステラ!!俺だ!!シンだ!!シン・アスカだよ!!」
問いかけたステラを、そう肯定し、優しく抱きしめるシン。温もりを感じたステラは、今まで押し留めていた涙を、ポロポロとあふれさせた。
「シン………シン!!」
「ステラ!!」
お互いに抱き合い、泣いていたが、その瞬間、ステラの体に、闇の鎖が巻き付いた。
「きゃっ!!」
「ステラ!!」
そして、二人を引きはがした。
「全く。獣風情が、儂の作品を汚しおって………!!」
静かな怒りと共に現れたのは、青白い肌の、杖を突いた義眼の男。あの時、シンに傷を与え、彼の妹マユを殺し、ステラ達をさらった男だ。
「お前は………!!」
「嫌っ!!助けて!!シン!!」
「貴様は黙っておれ。」
助けを求めるステラの額に、人差し指を向ける。闇の光線が彼女の額に入り込み、ステラは気絶した。
「まさか記憶の最適化を破るとは。侮れん。まぁ、またかけ直せばいいだけのことか。」
そう呟く男に、
「お前………ステラに何をした!!」
「知れたこと。小うるさい獣を黙らせたにすぎんわ。」
「黙れ!!ステラは獣なんかじゃない!!人だ!!涙を見ただろう!!それを踏みにじって!!何が楽しい!!」
「実験道具に感情など不要よ。感情は弊害にしかならぬ。」
「違う!!それは絶対に!!感情は生きるのに必要なものだ!!感情と共に生き、感情と共に死ぬ!!絆を知らないお前には、この素晴らしさが分かるまい!!」
「キャンキャン喚くな。所詮はうるさい子犬よ。」
「ふざけるな!!二度も奪われてたまるか!!ステラを返せ!!」
そう叫んだシンの言葉に、男は初めて、驚きを露わにした。彼がずっと前に、仕留めそこなった青年だと気が付いたのだ。
「貴様は………死んだのではなかったのか?」
「死ねるか!!みんなを助けるまでは!!」
「面白い………貴様を回収させてもらいたいところだが………。今日は時間が無い。帰らせてもらおう。」
そう呟いた男の背後に、ワープゲートが現れた。
「ッ!!ふざけるな!!待て!!」
「ハァッ!!」
追いかけようとするシンに、複数闇の球体が飛んできた。
「クソッ!!この!!」
それを払い、追おうとするシンだが、時すでに遅し。ワープゲートは閉じようとしていた。
「そうがっつくでない。また再び会いまみえよう。せいぜいその時まで、儂を殺す算段でもつけておくことだな。
あとは、それが皮算用にでもならぬよう。あの女神にでも祈っておれ。ククク、フハハハハハハハハハハ、ハ―――――――ッ!!」
高笑いと共に、男は消えて行った。
なんか書いてて気が付いた。これシンとステラじゃなくてバナージとマリーダじゃね?
そして、ステラを連れ去った男。一体何処ルタの誰ロン何でしょうね?そして、次は一体何時―ル村で会えるのでしょうね?
話に付いていけてない読者様、この世界の彼らが知りたい読者様のための、
キャラステータス公開!!
エーデルガルト=フォン=フレスベルグ
フォドラの大陸、その南に位置する大国、アドラステア帝国の次期皇帝。
炎のような苛烈さと、百合のような清廉さを併せ持つ少女。
その態度は、大人びており、駆け引き上手。
ディミトリの部屋には、彼とエーデルガルトが、一人の女性と共に映っている魔法写真がある。そこを見ると、エーデルガルトの髪は黒い。
一体二人には何の関係があるのだろうか?
武器
大盾
エーデルガルト専用の、特殊な大盾。
盾の裏には折り畳み式の大斧が仕舞える仕組みとなっており、紋章を持つ彼女にこそ使える盾。
表面には黒鷲の彫刻が彫られている。
銀の斧
銀製の大斧。彼女のメインウェポン。盾で敵の攻撃を往なし、一撃必殺を狙うのが彼女の戦法である。
大斧
盾の裏にしまわれた隠し武器。予備の斧。滅多に使う事が無い。
斧槍
帝都の武器庫にあった一品。槍と斧の複合武器(キメラウェポン)多彩な攻撃を繰り出せる業物。
バリスタ
右腕の籠手に仕込まれたバリスタ。鍛冶屋の作った試作品。対魔法士様の武器。
短剣
ファーガス製の短剣。大事そうに、いつも持っている。とっさに武器として使う事も。誰かからの贈り物らしいが………。
赤鷲の鎧
エーデルガルトが、父から入学祝として渡された鎧。彼女に合わせた重層鎧。
赤金鋼(あかがねこう)製の鎧で、重層鎧にしては軽く、関節部は動かしやすく調整されている。
物をしまうことも出来るポケットも付いている。
壊れた懐中時計。
エーデルガルトが身に着けている懐中時計。
もう壊れており、全てのパーツを交換しないと治せない。それを知った彼女は、治すことを頑なに拒否している。
ベレトが聞いた時は、兄からの贈り物と答えた。彼女は皇位兼証権第一位だが、兄とは一体………
銀のブローチ
銀で出来たバラを模したブローチ。姉からの贈り物らしいが、所々傷だらけで、花弁の部分には、血がこびり付いている。
綺麗な小石
エーデルガルトの部屋に置いてある、袋に詰められた綺麗な小石。妹がくれたものらしいが、あまり妹の事は離したがらない。
ヒューベルト=フォン=ベストラ
帝国宮廷内の不正などを取り締まる代わりに、内政に干渉する権限を持たない役職、宮内卿の役職を先祖代々受け継いでいる家、ベストラ家の跡取り息子。
その性格は冷淡で、常に何を考えているか分からない黒い笑みを浮かべている。ベルナデッタの悲鳴には、頭を痛めている。
原作では魔法一筋のキャラだが、今作では暗器を追加。
特徴
右腕の入れ墨
次代の皇帝の従者としての証。五歳の頃に彫り込まれている。描かれているのは、双頭の大蛇。
武器
暗器
鉄製の暗器。耐久性は低い。懐の革鞘に、常に十本程忍ばせている。機能性を重視しており、耐久性は無いが軽い。
ブーメラン
左腕の袖口に仕込んでいるブーメラン。弓や魔法の裏をかける強力な武器。
銀のナイフ
銀製のナイフ。右腕の袖口に仕込んでいる。主に脅しに使う。歴代のベストラ家では、暗器やブーメランで穿てない重層兵の喉をかききるために使われている。
黒曜鉄のナイフ。
靴底に仕込んでいるナイフ。黒い独特の波紋を浮かべることで有名な黒曜鉄製のナイフ。軽く、しなやか。
ベストラ家の権威の象徴。家から無断で持ち出している。靴底に仕込んでいるので見つかっていない。
かつて、五代目の宮内卿だったアーグルム=フォン=ベストラは、先代の宮内卿が悪事に手を染めようとした時、皇帝の目の前で、このナイフを使い先代を暗殺し、その忠義を示したと言われている。
魔法
ドーラΔ
闇の初級魔導。魔力のトンネルを作ることにより、軌道を捻じ曲げることが出来る。
ウォームZ
闇の初級魔導。ヒューベルトはこれを昇華させ、一部の空間を削り取るまでに至っている。
バンシ―Θ
闇の中級魔導。本来は呪念の球体を召喚し、襲わせる魔法だが、ヒューベルトのバンシ―Θは闇の鎖を召喚し、敵を縛る。
クエイクσ
闇の中級魔導。闇の波動で、辺りに衝撃波をまき散らす。タレスのメガクエイクΣの簡易版。
アル・ダ・Ñ℣
ベストラ家の秘伝魔導。魔力を使い、自在に飛び回る闇の剣を召喚する。掴んで武器にすることも出来る。
ファ・ル・Ñℨ
ベストラ家の秘伝魔導。魔力を使い、魔力弾を発射する魔力球を放つ。今のヒューベルトでは、重層兵の装甲に穴はあけられるが、ある程度の魔力を持つ者には阻まれてしまう。
複数の球体を融合させ、強大な魔導光線を放つことが出来る。
これらの魔道は魔法老師の二つ名を持っていたベストラ家第18代目当主ノール=フォン=ベストラが編み出した魔法。
ヒューベルトは偶然、この魔法が記された、ノールの魔道書を見つけてしまった。このことは、彼の父も知らない。
次回は、青獅子組から、シルヴァンとフェリクスの紹介です。
次に登場するガンダムキャラは誰がいいでしょうか?この五人から選んでください。
-
ニルス・ニールセン
-
アンジェロ・ザウパー
-
ヘルベルト・フォン・カスペン
-
リボンズ・アルマーク
-
ラウ・ル・クルーゼ