発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった………   作:ナナシのG愛好家

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 この話も残すところあと三話。次話の投稿の前に、他の作品を書くんで続きはしばらくお待ちください。


激闘!!エーデルガルトVS○○○○

 ガァン!!ガァン!!と、重い盾に、刃をぶつける音が響く。素早い動きで翻弄する白髪の男の速度に、エーデルガルトはどんどん追い詰められていった。

 

「ぐっ、やはり、速い。」

「その程度か。その程度では………ッ!!」

 

 そう呟いた男の突きを、斧で抑え込むように防ぐエーデルガルト。

 

「まだだ!!」

「甘いわ!!」

 

 更に振り下ろされた左手の剣も、大盾を腕に装着し、防いだ。

 

「まさか、あなたが出てくるなんてね。どういう風の吹き回しかしら?」

 

 そして、至近距離で顔を合わせながら、彼女は言葉を投げかけた。

 

「………何のことだ?」

「とぼけても無駄よ。調べは付いているわ。ゼハート・ガレット。『疫災の異民族』ヴェイガンの次代の長ね!!」

 

 疫病の異民族。かつてフェリクスとぺトラが聞き込みで噂に聞いていた異民族だ。

 

「ッ!!」

「貴方達も奴らに一枚絡んでるのかしら?それとも、アイツらの奴隷かしら?」

「奴隷、か。その異民族などと言ういわれ用は、気に食わないな!!」

 

 そう言い、剣を離し、エーデルガルトを蹴りつける。

 

「くっ!!」

 

 その反動で距離を取ったゼハートの鎧の袖口から、細い、鎧と同じ黒い刃を飛び出した。

 

「赤砂石かしら?ヴェイガンの地でのみ取れる鉱石。魔力を送ることで発熱する特性のある。」

「詳しいな。こいつでその固い鎧を焼き切ってやる。」

 

 そう言い、構えるゼハート。その腕の刃は、赤く発熱していた。

 

「おあいにく様。これは、お父様からの、もらい物なのよ………ね!!」

 

 そう言うエーデルガルトは、盾を上に放り、落ちてきたところを、斧でフルスイングした。

 

「何ィッ!?」

 

 ガァン!!と、すさまじい音を立てて飛んできた斧は、彼女の紋章の力もあり、すさまじい勢いで飛んでいく。その姿は、まさに殺人剛速球(盾?)と化していた。

 

「クッ、舐めるなぁ!!」

 

 ギリギリで躱すが、体勢を立て直した時、エーデルガルトは目の前から消えていた。

 

「なっ、一体何処に………ッ!!上か!!」

 

 上には、鎧を外し、士官学校の制服姿で斧を振り上げたエーデルガルトが。

 

「鎧をっ!?」

「ハアアァァァッ!!」

 

 渾身の振り下ろしを、とっさに飛んで躱すゼハートだったが、彼が着地した瞬間、すさまじい音を立てて、両者の立つ足場が崩落した。

 

「ッ!?」

「ウソっ!?」

 

 素早く受け身を取るゼハート。しかし、エーデルガルトは、受け身を取り損ねてしまった。

 

「ぐっ………あっ!!」

 

 更に、落ちた衝撃で脚の骨を折った様だ。痛みで立ち上がれずにいた。

 

「終わりだな。エーデルガルト=フォン=フレスベルグ。」

「いえ………、まだよ………。」

 

 そう言い、彼女は起死回生の逆転の一手。懐に忍ばせた短剣を投げた。しかし、あっさり弾かれてしまう。

 しかし、それでもなお、収納魔法陣から斧槍を取り出し、応戦しようとするエーデルガルト。

 

「………何故そこまでしようとする。」

「決まっているわ………。私には使命がある………。私には………背負うべき宿命がある。私は………止まれないのよ。」

「………俺も同じだ。」

 

 エーデルガルトの答えに。ゼハートも答え返す。

 

「俺もそうだ。ヴェイガンの疫病。アレは実在する。マーズレイと呼ばれる病気だ。この赤砂石は、地面に埋まっているだけで、そこの地質に影響する。

 少量だけならなんともないが、ヴェイガンの地下には、巨大なやつが埋まっているんだよ。」

「そう………なのね………。貴方もまた………背負うもの………。」

「ああ。聞けば、お前は帝国の皇女なのだろう?本来なら、王国の王子を狙いたいところなんだがな。」

「お勧めはしないわ。ディミトリを狙うなら、その首はフクロウみたいに180°回転することになるわよ。」

 

 肩をすくめるゼハート。しかし、エーデルガルトの恐ろしい忠告に、彼は苦笑した。

 

「それは………恐ろしいな。しかし、まぁ、戦場なんだ。お前を殺す理由は、十分だろう?」

「ええ、そうね。最後に一つだけ教えて。貴方達にとって、奴らは何者?」

「………元凶だ。じゃぁ、行くぞ。」

「そう。それだけ聞ければ、十分だわ。来なさい。でも、どうやら、世界はまだ、私を生かしたいそうよ。」

 

 剣を振るおうとしたゼハートにそう言い、エーデルガルトはにやりと笑った。

 

「何?」

 

 キィン!!と、するどい音がして、ゼハートの剣は優美な彫刻の施された剣に阻まれた。

 

「そこまでだ。抵抗できない少女にとどめを刺すのは、いただけないね。」

 

 そう言い、彼女を守ったのは、

 

「申し訳ありません。クシュリナーダ卿。」

 

 トレーズだった。

 

「いえ、ギリギリまで待たせてしまってすまない。ここからは、私が君を護衛しよう。」

 

 そう言い、右手に剣を、左手に盾を構えた。

 

「エレガントロード………トレーズ・クシュリナーダか。」

「そう言う君は………。」

「ゼハート・ガレット。ヴェイガンの将よ。」

「一度、遠巻きに見たことがあるよ。こんな所にいるとは、一体どういう風の吹き回しだい?」

 

 トレーズがそうゼハートに聞くと、

 

「さぁ、なんだろうな。」

 

 と、肩をすくめてとぼけ、彼に背を向けた。

 

「逃げるつもりか?私を甘く見ないほうがいい。」

「貴様こそ、俺を、いや、ヴェイガンを甘く見ないほうがいい。何時か足元をすくわれる。」

「貴重な忠告をありがとう。胸の内にとどめておくよ。」

 

 そう言うトレーズを、フンッ、と鼻で笑い、彼はこの高い塔を飛び降りて行った。

 

「逃げられたか。凄まじい身体能力だ。敵ながら、称賛に値するね。」

「全くだわ。閣下、それより、失礼だけど、肩を貸してもらえるかしら?」

「当然だ。レディ。」

 

 恭しく礼をしたトレーズは、エーデルガルトの手を肩に回し、立ち上がらせた。




 次回、遂に兄弟激突!!

次に登場するガンダムキャラは誰がいいでしょうか?この五人から選んでください。

  • ニルス・ニールセン
  • アンジェロ・ザウパー
  • ヘルベルト・フォン・カスペン
  • リボンズ・アルマーク
  • ラウ・ル・クルーゼ
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