発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった………   作:ナナシのG愛好家

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フレン大捜査線

「フレンが消えた?」

 

 ベレトは、セテスの報告を驚いて復唱していた。

 ここは大聖堂の謁見の魔。重要な会議があると、緊急収集された上位騎士と、教師一同は、その報告に驚いていた。

 

「大聖堂中を探し回っていたのだが、どこにも見つからないのだ……ああ、フレン!!」

 

 そして、この報告をしたセテスは挙動不審な動きを繰り返している。

 

「ふむ……最近、城下で何やら物騒なうわさもたっている。この事件、どう取るべきか……。」

「でも、ガルグ=マクの外に出るなら、門番さんとかが見てるんじゃない?」

 

 考えるハンネマンに、そう意見するマヌエラ。

 

「フレンは私の家族と言っても過言ではありません。それが行方不明となると、私も気が気でないのです。創作に力を入れたいところですが、」

 

 と、レアはジェラルドの方を見る。

 

「西方教会の件で、アロイスとカトリーヌは出向いてる。こういうの(捜索と追跡)が得意そうなのはシャミアだが、東方教会の方で、フェルディナントから気になる連絡があって調査に出ている。かくいう俺も、会議の為にとんぼ返りしてきたが、明日には修道院を出なきゃならん身だ。」

 

 と、ジェラルドも肩をすくめる。

 

「つまり、今動ける上位騎士は私だけか。」

 

 腕を組んで、壁に寄りかかっていたザビーネがそう声を出す。

 

「なんと!! ではどうすれば……!!」

「それなんだが、」

 

 途方に暮れるセテスに、ベレトが声を上げた。

 

「ベレト、何か妙案でも?」

 

 レアのその言葉に、ベレトは頷く。

 

「ガルグ=マクの中、もしくは城下にいるのであれば、我々士官学校で力に出来ることはないか?」

 

 その問いに帰ってきた返答は……。

 

「確かに、妙案ですね。」

 

 肯定だった。

 

「うむむ、しかし、吾輩が担任の青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)は今節は大修道院の外に任務がある。ここは二学級にお任せするしかないであろう。」

 

 と、ため息を付いて言ったのはハンネマンだ。

 

金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)には、城下への仕事ね。城下で情報収集させてもらうわ。」

 

 と、マヌエラが提案する。

 

「なるほど、確かに、教会関係者ではなく学生ならば、口も緩まるかもしれませんね。」

 

 と、レアが許可をしたことにより、会議ではこの案が通ることになった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「と、いう訳で今節の課題はこれだ。」

 

 【フレン大捜査線】

 

 黒板にはそう書かれている。

 

「各自、それぞれの方法で聞き込みなどを行うように。」

 

「「「またかよぉ!?」」」

 

 前の前の節でも似た様な事をした記憶がある生徒たちから、そんな声が上がったことは余談である。

 

「で、どーっすかなぁ。」

 

 そう声を出すのはカスパルだ。

 

「とりあえず、手分けして聞き込みするしかないでしょうね。」

 

 エーデルガルトがそうため息を付いて、

 

「そうですねぇ、とりあえず、知り合いの詳しそうな人とかに当たってみます。」

 

 ドロテアはそう言って立ち上がる。

 

「チッ、アネット、シルヴァン、来い。俺たちは聞き込みだ。」

「へいへい。フェリクスさんから直々のご使命だ。やってやるさ。」

「分かったよ。フェリクス。」

 

 フェリクスは、そう言いシルヴァンとアネットを連れて出ていく。

 

「では、私は私の動かせる部下に命じて捜索を開始しよう。ギルベルト殿にもあたってくる。」

 

 ザビーネも、そう言うと出ていく。

 

「ヒューベルトとフェルディナント、あと、ピトーとパルヴィーズは私と残って。師、貴方もいい?」

「ああ。」

 

 フェルディナント達からも了承を取り、他のメンバーも散らばっていった。

 

「さて、他のメンバーがいなくなったところで、フェルディナント、」

 

 エーデルガルトの眼光が鋭くなる。その顔に、フェルディナントも、今回は冗談なしだと顔を引き締める。

 

「この二人、一体どういうことなの? フォドラの大陸の外から来た獣人っていうのは。」

「説明した通りだ。ピトー、パル。彼らは問題ない。見せて大丈夫だ。」

 

 フェルディナントが、心配そうな目をした二人にそう声をかけると、二人は頷いてフードと帽子を取った。

 

「これは…………!!」

「実際に見ると、驚くわね。」

 

 ヒューベルトの声に、エーデルガルトも苦笑する。

 

「リンハルトの仮説が正しければ、彼女たちは大陸の外の獣人と言う種族らしい。私も細かいことは分からない。とだけ。」

「彼女たちの大まかな話は聞いてるわ。昔のことを無理に聞こうとは思わないから、安心して。」

 

 フェルディナントの話を聞いたエーデルガルトは、二人にそう言って優しく微笑みかけて。

 

「私たちの他に知ってる人間は?」

 

 と、問いかける。

 

「まず、彼女と会った休暇に一緒に言ったフェリクス、アネット、ペトラ、リシテア、リンハルト、ドロテア、カスパル、アッシュ。あと、レオニーだ。唯一他学級のレオニーには、絶対に口外しないようくぎを刺した。

 それと、エーギル家の養子にするために父上に、事情を説明したのはレア様とセテス殿。担任と副担任である先生とザビーネ殿に先生の父君であるジェラルド殿は知っている。」

「結構いるわね。」

 

 特に教会の上層部は軒並みその情報を握ってるのね…………。

 と額を抑えるエーデルガルト、すると、ピトーが、

 

「あのさ……大司教様って人に話すとき、もう一人誰かいなかった?」

「ほう? 本当ですかな? フェルディナント殿。」

 

 ヒューベルトがそう問いかけると、

 

「ウム…………そういえば、あの時確かセテス様の側にフレン……が…………。」

 

 と言ってから、ハッとなる。

 

「まさか、フレンはその為にさらわれたのか!?」

「その可能性は否定できませんな。」

「どうする? 学級ではその方針で動くか?」

「いえ。学級では動けないわ。レオニーにも協力してもらって、事実を知っている者たちだけで、秘密裏に動きましょう。」

「分かった。それじゃあフェリクス達を探しに…………。」

 

 と、ベレトが立ち上がったところで、

 

「先生!!」

 

 と、シルヴァンが駆け込んできた。遅れてアネットとフェリクスも入ってくる。何やら

 

「シルヴァン? どうかしたのか?」

「フェリクスが狙われた!!」

「は?」

「いや、狙いは別みたいなんだがとにかく」

「落ち着けシルヴァン!! 何があったか、順を追って話せ。」

 

 飛び込んできたのは、そんな報告だった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「で、どういう事なんだ?」

 

 いったん集結された黒鷲の学級(アドラークラッセ)の面々。シルヴァンは、ことの顛末を話した。

 シルヴァン達は、アッシュと合流し、城下に出向いて聞き込みをしようとしていたらしい。アッシュの紹介で情報通な商人のアンナという女性を紹介してもらおうとした時の話だ。

 いきなり、フェリクスの足元に短刀が突き刺さったらしい。

 

「フェリクスからは外れのか?」

 

 よかった。と安堵しようとしたベレトだったが、

 

「というより、外した。と考えるべきかもしれません。賊は露店の屋根の上にいたのですが、直前まで誰も気が付きませんでした。ありゃぁプロですよ。アサシンどころかシノビかもしれねぇ。」

「シノビ?」

「怪しげな術で逃げたんですよ。シノビの職に伝わるニンポウってやつかな~と。」

「なるほど。それでシルヴァン、賊は?」

 

 と問いかけると、アッシュが口を開く。

 

「すみません。さっきも言ったように、怪しげな術で逃げられてしまって。」

 

 あのコナン塔にいた奴らと同じなのではないか。と、アッシュは伝えた。

 

「なるほど、コナン塔の賊徒ですか…………たしか、来節にはマイクランの処刑も予定にありましたな。」

 

 ヒューベルトがそう声を出すと、

 

「兄貴……。」

「リーヴ……。」

 

 と、リシテアとシルヴァンが暗い顔をする。

 

「あと、短刀には紙が括られていた。」

 

 読むぞ、と、フェリクスがそれを取り出す。

 

『緑色の髪の娘は預かった。 返してほしくば、ベレト=アイスナー、フェリクス=ユーゴ=フラルダリウス、エーデルガルト=フォン=フレスベルグ、そしてエーギル家の嫡子と養子二名を連れて、この場所まで来い。

 この場に入っていいのは10人までとする。

 このことを公表したり、他学級に言いふらすことは禁じる。

 大司教、騎士団長、もしくはそれに連なる側近たちの入室も禁じる。破れば、娘の顔は二度と拝めぬものと思え。』

「「「「「…………。」」」」」

 

 それを聞いた一同は沈黙する。

 

「選抜チームを組む必要がありそうね。」

 

 エーデルガルトは深刻そうな顔でそう呟いた。

 

「癪だけど、犯人の要求をのまないわけにはいかないわ。フレンの命がかかってるからね。」

「ですが、あまりに危険ではないですか?」

「ええ、そうね。いったい何人の敵が待ち受けているのか分かった物じゃないわ。だからこそ、そんな状況下でフレンを連れて全員無事で生還できるメンバー。それを絞る必要があるわ。私、師、フェルディナント、フェリクス、ピトー、パルヴィーズで六人。残り四人をどうするかよ。」

 

 すると、意外とすんなりと決まっていった。まず、魔法戦力が足りないということで、リシテアがとヒューベルトが抜擢された。アネットとシルヴァンが不安そうだったが、あとは戦力として申し分のないザビーネと、遠距離攻撃が得意なアッシュだ。

 ベルナデッタも名前が挙がったが、本人が断固拒否した。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《詳細不明 謎の空間》

 

 カツ、カツ、と鋼鉄の靴音が響く。

 

「死神。」

 

 仮面をつけた鎧姿の人物が訪れた部屋にいたのは、かつて聖廟でフェリクス、そしてベレトと激闘を繰り広げた死神騎士だ。

 そして、鎧をまとった老人がいる。

 

「……タレス、何のつもりだ。」

 

 魔法で変換された声で、仮面の人物は老人に問いかける。

 

「何のつもり、とは何のことだ?」

「とぼけるな。我々が拉致したフレンを、なぜおまえたちが使う。そしてなぜ、この部屋より勝手に持って行った。」

 

 やるとしても、一言我によこすくらいはできたはずだ。と、睨みを利かせる仮面の人物。

 

「ほう、それは申し訳ない。生憎と、そういう暇がなかったものでな。」

「…………。」

「あ奴らは鋭い、もしまだこの場にいたら、情報を元に飛び込んできたかもしれぬ。」

「抜かりはない。借りに来ても、死神がいる。」

「そういう問題ではないのだよ。」

 

 諭すように、タレスと呼ばれた男は言う。

 

「これで奴らを完全に始末する。炎帝よ、死神を借りるぞ。」

「チッ。かまわないが、ここまで好き勝手にやったんだ。対価は払ってもらうぞ。」

 

 その言う炎帝に、タレスは当然だ。と答え、邪悪な笑みを浮かべていた。

次に登場するガンダムキャラは誰がいいでしょうか?この五人から選んでください。

  • ニルス・ニールセン
  • アンジェロ・ザウパー
  • ヘルベルト・フォン・カスペン
  • リボンズ・アルマーク
  • ラウ・ル・クルーゼ
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