発狂眼帯に転生!しかしそこはフォドラの大地だった……… 作:ナナシのG愛好家
「………ふん。わざわざ誘い込んで来たのだからどんな策を巡らせているのかと思ったら君一人とはね………。先生、」
そう言い、ローレンツは木を見つめた。すると、その裏からアメジストのような紺色の髪を持つ男、ベレトが出て来た。
「いくら君とはいえこのボク、ローレンツ=ヘルマン=グロスタールの相手が務まるとでも?失望したよ。己の力を過信するとはね。」
「それは………、やってみないと解らないぞ。」
そう言い、鞘を付けた剣を引き抜く。
「?それもそうだ。やってやろうじゃないか。」
そう言い、彼も槍を構える。
「せあっ!」
一気に踏み込み距離を詰め、突きを繰り出す。それを交わしたベレトは剣を繰り出すが、
「そういうところが甘いのだよ。君はぁっ!!」
躱し、そう言いながら遠心力を掛けた木槍の一撃を食らわせようとするが、躱される。さらにベレトが付きを繰り出すが、ローレンツは体をひねって躱すと。槍を振り上げ叩きつける。
しかしベレトには余裕で躱され、連続で斬りつけてくる鞘がある分剣は重くなっているはずなのに、それを全く感じさせない動きだ。それもそのはず。木剣を使ったことのないベレトは木剣が軽すぎた。ジェラルドはそれがハンデになると思っていたのだが、ベレトは木製のの鞘を付けることで剣を重くし、扱いやすくしているのだ。
「くっ、」
ベレトの連撃に、ローレンツはだんだんと余裕がなくなってくる。焦る彼は、藪の深い場所に自分が追い込まれている事に気付いていなかった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、やるね先生、私をここまで追い込むとは、どうやら買い被りではなかったようだ。」
「…………」
満身創痍でそう言うローレンツに対し、ベレトは全く息を荒げていない。無表情で剣を構える。
「しかし、これで終わりにする!」
そう言い、構えを取る。それに対しベレトは剣を大上段に構え、飛び上がる。
「そんな大振りな攻撃!吹き飛ばして見せよう!恐れおののけ!秘技、旋風槍!!」
そう言い、身体を中心に一回転し遠心力を乗せた槍術、旋風槍を繰り出すが、
ガッ!!
「何ッ!?」
それは不発に終わった。ローレンツの槍は傍に生えていた樹木に当たったのだ。リーチの長い槍は深い森では最も当たりにくく、不便な武器になる。
「はあぁぁっ!!」
「ッ!?しまっ、」
そこにベレトが飛び込んでいき、剣を振り下ろした。
細長い槍は、ベキッと音を立ててへし折れた。
「グッ、だがまだd………」
「せぁっ!」
「ぐぼあぁ!!」
腰に刺した手槍を引き抜こうとしたが剣の柄で殴られローレンツは撃沈した。
「イグナーツ君!君はよく戦った。しかし、この状況では君はどうやっても勝てない。諦めたまえ。」
「グッ、強い。流石は実践を積んだ先生、的確な指示だ。」
実はイグナーツとフェルディナントは相性が極端に悪い。連撃と反射に優れたフェルディナントは引き絞ってから打つ動作が行われる間に槍を回転させてイグナーツの弓を弾くことができるのだ。さらに、一撃一撃の威力を高め、連撃を捨てているローレンツの槍に慣れているイグナーツはフェルディナントの槍を見切れない。
「ガッ!………」
腹に再び木槍の一撃を受け、彼は倒れた。
「こんな所か。さあ次だ。」
「そうだね。早く勝って………ふぁ、寝ないと。」
「リンハルト、せめて今寝るのは勘弁してくれないか?」
「わかったよ。とりあえず、エーデルガルトとヒューベルトの増援に行こうか。」
そう言い、凸凹コンビは森へ走って行った。
カッ、と、乾いた音がして木で出来た矢が木に当たった。その木の裏からエーデルガルトが飛び出し、手に持った木製の手斧を矢を討った男、アッシュに投擲した。
「おっと、」
それを弓ではじくと、背後から気配を消したヒューベルトが木製のナイフを振り上げ襲ってきた。
「うわっ、」
飛びのいて躱すと、さらにエーデルガルトが斧を振り上げ襲ってくる。飛びのいて躱すと、さらに二人の連撃が襲ってくる。弓を捨て、剣を抜き、アッシュは応戦するが、腕っ節の弱いアッシュにエーデルガルトの一撃は防げない。体勢を崩したところに、ヒューベルトの闇魔法、ドーラΔが飛んできた。
「うわぁぁぁぁ!」
それに吹き飛ばされ、アッシュは気絶した。
「一足遅かったか。終ってしまったみたいだね。」
すると、木々をかき分け、フェルディナントとリンハルトが来た。
「よかった戦うのめんどくさいし。あ、残念だよ。」
ごまかすリンハルト。
「あら?貴方たち、もう終わったの?」
「フッ、私にかかればこれくらい………」
「ああ、終ったよ。」
リンハルトがカッコつけようとしたフェルディナントのセリフを横取りする。
「リンハルト!それは私の………」
「戦闘中の口論は厳禁だよ。それより、どうする?」
そう聞かれたエーデルガルトは、
「そうね、先生を待ちましょうか、」
「しかし、あまり悠長に時間を与えていると、あちらが何を仕掛けてくるかわかりませんよ?特にクロードは、」
「そうね。なら今すぐ進軍しましょうか。全軍でディミトリ達
「いや、ディミトリの相手は俺がする。」
そう言い、ベレトが現れた。
「
「ヒューベルト、俺と来い。フェルディナントとリンハルトはエーデルガルトの指揮の元、
「………解ったわ。行くわよ、フェルディナント、リンハルト。」
そう言い、岩場へ向かって行く。最後に振り向いて言った。
「やられないでね。」
「ああ。もちろんだ。」
その言葉に安心したのか、そのまま岩場へと向かって行った。
「よろしかったのですか?」
「何が?」
「立った二人で四人を相手取るなど。」
「問題ない。メルセデスとディミトリを先に倒す。お前はドゥドゥーを相手取れ。」
「………畏まりました。」
森の中から二手に分かれた
「二つの学級と同時に戦おうってのか?へぇ、たいした自身だな。」
そう言い、笑みを浮かべ進軍を開始した。
一方でディミトリはこちらに向かってくるのが二人という事で眉を寄せたが、すぐに気を取り直し、
「好機と見た!一気に畳み掛ける。」
そう言い、
「おおおおお!」
雄たけびを上げ突っ込んで来たドゥドゥーの斧を飛び上がって躱すと、そのままディミトリに剣を振り下ろした。
ディミトリもそれを受け止め、槍を打ち返す。
ガァン!!ガァン!!ガァン!!と、木の武器が打ち合っているとは思えない様な音が鳴り響く。
「クッ!」
その際、飛んできた矢を剣で払う。
「あらあら~やはり歴戦の先生には当たらないかしら。」
矢を構えたメルセデスはニコニコと言う。
「やれやれ、仕方ありませんな。魔力を使い切ることになりますが、」
そう言い、加勢に来たのはヒューベルトだ。ドゥドゥーも背後から追いかけてきた。すると彼は六門の多重魔方陣を展開した。
「はぁぁぁッ!」
そこからドーラΔが六発撃ち出せれる。それはドゥドゥーに二発、メルセデスに四発向かって行った。とっさに躱した二人だったが、
「えっ!?」
「なっ!?」
そのドーラΔはまるで追尾するように軌道を変え、追尾して命中したのだ。二人は地面に倒れ伏し気絶した。
「………魔力切れの付けが来ましたか。エーデルガルト様、後は任せましたよ。」
そう言い、ヒューベルトも気絶した。
「やってくれたね。エーデルガルト。」
そう言い、クロードは倒れ伏すヒルダを見た。手斧が脳天に直撃したリンハルトも倒れているが、些細な問題だ。
「ここからは本気で行かないとな。」
そう言い、弓に矢を三本同時につがえたクロードの眼は燃えていた。
ディミトリは生存ルートと死亡ルート、どちらがいいでしょうか?(皆さんの選択で、この後の展開が大きく変化します。)
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生存ルート
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死亡ルート