【悲報】転生したらツンツン頭で知らない部屋にいたんだけど 作：現実殺し
それでは、どうぞ！
1：上条当麻（転生）
やばい。どうしよう。
こういう時ぼすけてっていうんだよな⁉
2：以下、名無しの転生者でお送りします
あれ？なんでイッチのスレあんの？
3：以下、名無しの転生者でお送りします
ていうか今まで何しとったん？
上里ニキとか大変だったぞ
4：上条当麻（転生）
>>3
いやこっちもフィーターと戦って結構やばたにえんだったからな？
5：以下、名無しの転生者でお送りします
フィーター？
6：以下、名無しの転生者でお送りします
何それ？
7：上条当麻（転生）
チーターなフィアンマの略称
8：以下、名無しの転生者でお送りします
>>7
は？
9：以下、名無しの転生者でお送りします
フィアンマ？旧約のラスボスなフィアンマさん？
10：以下、名無しの転生者でお送りします
どうしてそうなった？
11：以下、名無しの転生者でお送りします
わけがわからないよ
12：上条当麻（転生）
>>11
俺が言いたい。
とりあえず今はバッキンガム宮殿の地下を走ってる
13：以下、名無しの転生者でお送りします
>>12
地下？
14：上条当麻（転生）
>>13
うん。途中でなんか騎士っぽい奴に見つかって追いかけ回された
15：以下、名無しの転生者でお送りします
>>14
騎士派に見つかってて草
16：以下、名無しの転生者でお送りします
よく生きてたなイッチ
17：上条当麻（転生）
何か途中で変な怪物出てきてソイツらと騎士派が戦ったからその隙に逃げられた
18：以下、名無しの転生者でお送りします
>>17
はい？怪物？
19：以下、名無しの転生者でお送りします
とあるで怪物って何？
20：以下、名無しの転生者でお送りします
魔神
21：以下、名無しの転生者でお送りします
>>20
それが一発目に出てきたら他何も出せねーじゃんｗｗ
22：上条当麻（転生）
こんなやつ。
『画像』
23：以下、名無しの転生者でお送りします
( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？
24：以下、名無しの転生者でお送りします
ナニコレ？
25：以下、名無しの転生者でお送りします
初めて見たぞぅ……？
26：以下、名無しの転生者でお送りします
あれ？なんかゴブリンっぽい奴も混じってないか？
27：以下、名無しの転生者でお送りします
まさしく怪物
28：以下、名無しの転生者でお送りします
いやでも……えぇ？
29：以下、名無しの転生者でお送りします
こんなやつ原作にもいねーだろ
30：以下、名無しの転生者でお送りします
どういうこと？
31：以下、名無しの転生者でお送りします
カニっぽい？
32：以下、名無しの転生者でお送りします
あれだ。ポケモンのベストウィッシュで出てくる小っこい岩みたいな奴
33：以下、名無しの転生者でお送りします
>>32
ああ！
34：以下、名無しの転生者でお送りします
>>32
的確な例え
35：以下、名無しの転生者でお送りします
まあそれが分かったところで何なん？って話だが
36：以下、名無しの転生者でお送りします
イッチの世界に何が起きているんだ……？
37：以下、名無しの転生者でお送りします
わけがわからないよ。
ていうか、イッチは大丈夫だったのか？
38：上条当麻（転生）
なんかこいつら、俺が殴ったら一瞬で消えたんだよな。
多分幻想殺しが効いたんだと思う
39：以下、名無しの転生者でお送りします
あれ？幻想殺しって生き物に効くっけ？
40：以下、名無しの転生者でお送りします
>>39
あれじゃね？原作のエレメント的な奴だったんじゃ？
41：以下、名無しの転生者でお送りします
まさか木原？
42：以下、名無しの転生者でお送りします
>>41
や め ろ
43：以下、名無しの転生者でお送りします
木原は地雷なんだよなぁ特にこの世界だと
44：以下、名無しの転生者でお送りします
大丈夫？鬱条さん来てない？
45：以下、名無しの転生者でお送りします
>>44
さ、流石にこのタイミングで鬱条さんがこっちに来るなんてないっしょ（震え声）
46：以下、名無しの転生者でお送りします
>>45
フラグ建設乙
47：上条当麻（転生）
不幸だ（白目）
『画像』
48：以下、名無しの転生者でお送りします
ｗｗｗ
49：以下、名無しの転生者でお送りします
あっれ～？同じ顔の人が二人いるぞぅ？
50：以下、名無しの転生者でお送りします
回収の速さ草
―――
――――――
―――――――――
「泣いていい？」
「やめろ」
同じ顔の人間が向かい合っているという光景は、傍から見れば異常だろう。
しかし、どうやら服装の違いから双子か何かだと思われているらしい。特別騒ぎ立てられることはなかった。
「蜜蟻と鈴野は？」
「奥にいる。助っ人のお陰で個々の連中は助かってるよ」
「助っ人？」
「そっ」
上条当麻（転生）は混乱していた。
状況がまるで呑み込めない以前に、何が起きているのか分からない。
だが恐らく、目の前の男、上条当麻（鬱）は理解しているのだろう。故に、上条当麻（転生）は問いかけた。
「今このイギリスで、何が起きてんだ？」
「クーデター。第二王女の暴走……らしい。俺も詳しいことは分かんねえわ」
「ハァ……不幸だ」
「それな」
並んで全く同時にため息をつく上条達。
「そういや、助っ人って誰？」
「あれ？」
上条（鬱）が指さす先には、
「……はい？」
赤い服を着た三頭身ほどの男性がいた。鈴野と何かを楽しげに話している。
どこかゲームの世界のような輪郭を持つ男性だ。
というか、何処かで見た事あるゲームの住人のようだった。
「……村人？」
「……！」
すると、こちらに気づいたらしい男性は、上条達の方へ駆け寄っていき、カンペのようなものを取り出した。
男性がカンペをめくると、そこには文字が書かれていた。
『よう、ワイはどうぶつの森の村長や』
「どうぶつの森ニキ⁉」
意外な助っ人（？）に上条は素っ頓狂な声を上げた。
―――――――――
――――――
―――
80：上条当麻（転生）
参戦‼ 村人ォ‼
81：以下、名無しの転生者でお送りします
>>80
わけがわからないよ（ｎ回目）
82：以下、名無しの転生者でお送りします
どうしてそうなった？
83：以下、名無しの転生者でお送りします
どうぶつの森ニキなにしたｗｗ
84：どうぶつの森ニキ
>>83
こっちが聞きたい。
気が付いたら世界が崩壊してた
85：以下、名無しの転生者でお送りします
>>84
ファッ!?
86：以下、名無しの転生者でお送りします
たまげたな～……
87：以下、名無しの転生者でお送りします
どうぶつの森ニキ混沌極め過ぎて草
88：以下、名無しの転生者でお送りします
何があった
89：どうぶつの森の村長
>>88
マジで分からん。
急に世界がパズルのピースが欠けるみたいに崩壊して、ワイもそれに巻き込まれた。
これはヤバいと思ったら、いつの間にかイッチの世界におってん
90：以下、名無しの転生者でお送りします
>>89
説明されても意味不明
91：どうぶつの森の村長
>>90
だろうな。ワイも理解できてないし
92：上条当麻（転生）
ていうか、なんでどうぶつの森ニキは現実だとそんな銀魂のエリザベスみたいにカンペ持ってるの？
93：以下、名無しの転生者でお送りします
>>92
それな
94：どうぶつの森の村長
>>92
いや、ワイの世界ってどうぶつの森やん？
つまり会話の速度が異常に速いねんゲーム設定らしくて。
だからワイの言葉もアホみたいに加速してまうから、カンペで喋るしかないねん。
因みにこのカンペは通販で買った
95：以下、名無しの転生者でお送りします
>>94
通販って何だよ（純粋な疑問）
ていうか、誰から買ったんだよ
96：どうぶつの森の村長
>>95
オリキュレールっていう船の艦長さん
97：以下、名無しの転生者でお送りします
>>96
？？？
98：以下、名無しの転生者でお送りします
知らないんですけどそんな船……
99：以下、名無しの転生者でお送りします
初耳……どう森にそんなの出たか？
100：以下、名無しの転生者でお送りします
>>99
いやねーだろ……多分
101：以下、名無しの転生者でお送りします
どうぶつの森ニキだし……
102：上条当麻（転生）
とりあえず俺は地上に出ることにしたゾ。
鬱条たちは置いてきた。どうやら今はレディリーさんのとこで働いてて、有給取ってイギリス旅行に来てたらしい。
こいつら不幸やな
103：以下、名無しの転生者でお送りします
>>102
っ（鏡）
104：以下、名無しの転生者でお送りします
自分を省みて？どうぞ
105：以下、名無しの転生者でお送りします
おまいう
106：以下、名無しの転生者でお送りします
どの口が言うねん
107：上条当麻（転生）
>>106
この口……っていう冗談は置いといて、こっからどうすりゃいいんだ？
108：以下、名無しの転生者でお送りします
第二王女を倒す
109：以下、名無しの転生者でお送りします
そしてロシアに逃げる
110：以下、名無しの転生者でお送りします
不法入国だし、是非もないよネ！
111：以下、名無しの転生者でお送りします
問題はどうやってロシアまで飛ぶか
112：以下、名無しの転生者でお送りします
ハニワロケット（ボソッ
113：以下、名無しの転生者でお送りします
>>112
そ れ だ
114：以下、名無しの転生者でお送りします
いや草
115：以下、名無しの転生者でお送りします
最低だろ。
頭陳宮かよ
116：>>114
>>115
極めて何か私に対する侮辱を感じました
117：以下、名無しの転生者でお送りします
>>116
宮崎やめろ
118：上条当麻（転生）
え、なんでハニワロケットでロシアに飛ばすことが決まってるの？
嫌だよ？危ないし
119：以下、名無しの転生者でお送りします
>>118
お前がハニワロケットでロシアに飛ばないのは勝手だ。
けどそうなった場合、誰がハニワロケットでロシアに行くと思う？
万丈だ。万丈は今回の件で負い目を感じているはずだ。だからお前がやらなきゃ、自分から手を上げるだろう。
けど、今のアイツじゃフィアンマには勝てない。そうなれば、学園都市の連中はよってたかってクローズを責める。
お前がやるしかないんだよ
120：以下、名無しの転生者でお送りします
>>119
万丈構文やめろｗｗ
121：以下、名無しの転生者でお送りします
そもそも万丈いない定期
122：上条当麻（転生）
とりあえずどうぶつの森ニキと外に出た。
どういう状況？
『画像』
123：以下、名無しの転生者でお送りします
あれま、荒れ地じゃん
124：以下、名無しの転生者でお送りします
もう戦いは始まっていたというのか……
125：上条当麻（転生）
そもそも何が起きてるか未だに把握してないんだが
126：以下、名無しの転生者でお送りします
何度も言うがクーデター。
第二王女が反旗を翻して騎士派っていう集団を使ってイギリスを乗っ取ろうとしてる。
多分イッチの頭じゃ理由は分からないと思うから知らなくていいぞ
127：上条当麻（転生）
あれが第二王女さん？
『画像』
128：以下、名無しの転生者でお送りします
せや
129：以下、名無しの転生者でお送りします
よし、いけイッチ。
幻想殺し
130：以下、名無しの転生者でお送りします
>>129
お決まりの奴やめろ
131：上条当麻（転生）
そんじゃ、早いとこクーデター片づけてロシアに逃げるか……ってえええええ⁉
『画像』
132：以下、名無しの転生者でお送りします
あれ？なんで上里ニキいんの？
133：以下、名無しの転生者でお送りします
え、上里ニキがイッチの穴埋めてたんだぞ
134：以下、名無しの転生者でお送りします
ほら、早くやれよイッチ
135：上条当麻（転生）
>>134
やめて急かさないで
【リアル中継モード発動】
―――
――――――
―――――――――
「なっ、上条当麻⁉ 何故あなたがここに⁉」
「あれ？ 神裂？ いやむしろ俺が聞きたいですハイ。あ、レッサーってやつ知らない？ 俺あいつに連れてこられたんだけどさ」
「レッサー？ 新たなる光の？」
「おいバカ！ よそ見すんな！」
上里が暢気に話し合う二人を叱責し、鋭い斬撃から守る。
目の前に展開された七枚の花のような盾が、一つずつガラスのように割れていく。
「くっ、まったくどうして……」
「あれ？ アイツどこ行った？」
「―――ッ‼」
「何ッ⁉」
何処からともなく聞こえた声とともに、キャーリサに向けてパチンコ玉が放たれた。
だが、とてもパチンコとは思えない異次元の威力に、キャーリサが後退する。
「あ、どうぶつの森ニキ」
「ファッ!? え、なんでここにいんの⁉」
『ふっふっふ、どうやらワイの出番のようだな！』
カンペをめくるどうぶつの森の村長は、得意げに斧と釣竿を構えた。
―――――――――
――――――
―――
200：以下、名無しの転生者でお送りします
どうぶつの森ニキ強えええええ⁉
201：以下、名無しの転生者でお送りします
なんでカーテナ持ってるキャーリサさんを斧と釣竿とパチンコで圧倒してるの？
202：以下、名無しの転生者でお送りします
こいつ絶対人間じゃない
203：以下、名無しの転生者でお送りします
>>202
それな
204：以下、名無しの転生者でお送りします
あ、キャーリサブ千切れてる
205：以下、名無しの転生者でお送りします
そらそうや。
斧と釣竿に負けるって、これキャーリサさんからしたら伝説の剣が木の棒に負けてるようなもんだぞ
206：以下、名無しの転生者でお送りします
>>205
的確な例え、誇らしくないの？
207：上条当麻（転生）
【くっ、あり得ない！ こんなモノで……‼】
【生えよ大木！】
【ぐああああああ‼】
208：以下、名無しの転生者でお送りします
こ れ は 酷 い
209：以下、名無しの転生者でお送りします
クーデターのトップが地面から急に生える木にやられるとか草も生えない
210：以下、名無しの転生者でお送りします
イッチ何してんの？
211：上条当麻（転生）
>>210
負傷者を戦線離脱させてる。
もうアイツ一人でいいんじゃないかな？（どうぶつの森ニキ見ながら）
212：以下、名無しの転生者でお送りします
せやな
213：以下、名無しの転生者でお送りします
聖人が可愛く見えるレベル
214：以下、名無しの転生者でお送りします
アックアさんとか騎士団長はどこ行ったん？
215：上里翔流（転生）
あ、これか
216：以下、名無しの転生者でお送りします
>>215
お、上里ニキ入ってきたんっスね
217：上里翔流（転生）
>>216
まあね。
あと、アックアや騎士団長は既にやられてる。
一応戦いは終盤でね。バンカークラスターも使われてるし、全次元切断攻撃が強すぎて
218：以下、名無しの転生者でお送りします
ええ……この戦い上条さん原作でもあんまり戦ってなかったような……
219：上里翔流（転生）
いや、なんか変なんでてきて邪魔されてん。
『画像』
220：以下、名無しの転生者でお送りします
あれ？ こいつイッチの時もいなかったっけ？
221：以下、名無しの転生者でお送りします
いたな
222：以下、名無しの転生者でお送りします
ホンマに何なんコイツら？
223：上条当麻（転生）
【……うぐっ】
【どうした？ そんなものか娘よ】
【！ ようやくお出ましか、元凶たる母上よ……！】
224：以下、名無しの転生者でお送りします
あ、女王様だ
225：以下、名無しの転生者でお送りします
いやでもぶっちゃけイギリス国民要らないんだよなぁ
226：以下、名無しの転生者でお送りします
多分どうぶつの森ニキが全部片づけちゃう希ガス
227：どうぶつの森の村長
あ、パチンコの玉切れた。
仕方ない、斧投げるか
228：以下、名無しの転生者でお送りします
>>227
待て待て待て。そんな使い方スマブラでもしないぞ⁉
229：以下、名無しの転生者でお送りします
こいつクーデター滅茶苦茶に潰してて草
230：以下、名無しの転生者でお送りします
あ、悪魔だ……！
231：上条当麻（転生）
なんか女王様が国旗掲げて国民総選挙とか始めたけど全然理解できないんだが
232：以下、名無しの転生者でお送りします
>>231
安心して。理解しなくてもお前はイギリス国民じゃないから理解しなくていい
233：以下、名無しの転生者でお送りします
>>232
もっと世界のこと知って？ どうぞ
234：上条当麻（転生）
【おいおいおい、なんか一般市民が戦いだしたぞ⁉ アイツら皆、能力者なの⁉】
235：以下、名無しの転生者でお送りします
いや違う。
カーテナ＝オリジナルの力が国民に再分配されとんのや
236：以下、名無しの転生者でお送りします
それがあの国旗の力
237：上条当麻（転生）
よく分からんがスゲー。
【よし、そろそろ頃合いだ。イッチ、こいつに乗れ】
【へっ？】
238：以下、名無しの転生者でお送りします
あ、ハニワロケット……
239：以下、名無しの転生者でお送りします
うーん、この……
240：以下、名無しの転生者でお送りします
あっ（察し）
241：以下、名無しの転生者でお送りします
Ω＼ζ°)ﾁｰﾝ
242：上条当麻（転生）
【くそがあああああああああああああああああああ‼⁉⁇】
【ちょ、ぶ――⁉】
243：以下、名無しの転生者でお送りします
キャーリサさん可哀そう……
244：以下、名無しの転生者でお送りします
顔に拳めり込んでるじゃん……
245：以下、名無しの転生者でお送りします
クーデター起こしてなきゃ死刑だな
246：以下、名無しの転生者でお送りします
流石イッチとどうぶつの森ニキ。
俺達に出来ないことを平然とやってのける！
そこに痺れないし、憧れもしない
247：以下、名無しの転生者でお送りします
あ、ロケット爆発した
248：以下、名無しの転生者でお送りします
そういやあのロケットって数秒で爆発したな
249：以下、名無しの転生者でお送りします
ていうかどうぶつの森ニキはどっからあんなの出してるの？
もしかして四次元ポケットでも持ってるの？
250：どうぶつの森の村長
>>249
それは企業秘密だ
251：以下、名無しの転生者でお送りします
>>250
あ、はい
252：以下、名無しの転生者でお送りします
何はともあれ、これでクーデターは解決だな
253：以下、名無しの転生者でお送りします
じゃあついに旧約もクライマックスか
254：以下、名無しの転生者でお送りします
>>253
イッチに前振りはいらねえ！
255：以下、名無しの転生者でお送りします
>>254
モモタロスさん帰って
―――
――――――
―――――――――
「で？ どういうことですかねコレは？」
「どうって……見れば分かるだろ？ 打ち上げだよ……
現在、上条当麻は村人によりハニワロケットに括りつけられ、発射されようとしていた。
周囲にはイギリスに集った転生者組が勢ぞろいしている。
「
「まあ、その、なんだ……？ 頑張れ、無事を祈る」
「発射まで三十秒前ぇ」
「待て待て待て‼ おかしいって、これはいくら何でも‼」
ステイルは完全にどうでもよさそうにそっぽを向き、お菓子のタバコを咥えている。
隣では上里が気まずそうに頬を掻きながら、上条を見て祈りを捧げた。
村人は最早楽しんですらいるように感じる。上条は誓った。必ずこの暴虐の魔王の如き自己肯定の化身を討ち滅ぼさねばならないと。
しかし、時は待ってくれない。上条が身悶えしている間にも、カウントダウンは進み続ける。
「ちょ、ふざけんな！ なんで俺が飛ばされねーといけないんだよ！」
「ステイルはインデックスをクソ女狐こと大悪……
「そうだけど！ 別に移動くらい普通の手段でいいじゃないですかね⁉ ていうか、途中で墜落するんじゃねーのこれ⁉」
因みに、今上条が縛られているロケットは普段使う戦闘用のロケットではなく、移動目的でチューニングされているため、途中で大破するという心配はない。
向こうについてからは保証されていないが。
「残り十秒ー」
「クソが！ くたばれ！」
５、４、３，２，１……と村人が少しづつカウントを進めていったとき……突如、その人物は姿を現した。
「はいはいはーい！ 飛び入り参加しまーす！」
「えっ⁉」
「あ」
直後、縛り付けられる上条にしがみ付くように、頭に包帯を巻いたレッサーがロケットに飛び乗った。
それを見た村人の気の抜けた声が合図となり、ハニワロケットは無事に男女二人旅の為に発進した。
鬱条さんは勿論、後々活躍してくれます。
そして次回は……学園都市編です。ロシア編への布石と伏線回収の為に展開を考えないと……（ハイライトオフ）
因みにfateと禁書の世界が融合してる理由の伏線出したんですが……この作品の初投稿の時期を見ればお察しですね（）