【悲報】転生したらツンツン頭で知らない部屋にいたんだけど 作:現実殺し
……やっべえやっべえやっべえよ。
今まで何やってたかまるで思い出せない……と言うか、コレ待ってる人いるんでしょうか?
まあいなくても書くんですが
1:上条当麻(転生)
村人村長ぶっ殺ーす♪
2:以下、名無しの転生者でお送りします
鼻歌交じりになんてこと言ってんだこいつ
3:以下、名無しの転生者でお送りします
なんかだんだんイッチがサイコってきてる希ガス
4:以下、名無しの転生者でお送りします
てかあの村人ニキに勝てるんスかね?
5:上条当麻(転生)
>>4
勝てる勝てないじゃなく、ここで俺は、アイツに立ち向かわなきゃいけないんだ!
6:以下、名無しの転生者でお送りします
>>5
無免ライダーパクんな
7:以下、名無しの転生者でお送りします
てか、あの人ら完全に音信不通だな。スレにも出てこんぞ
8:以下、名無しの転生者でお送りします
まあ忙しい人は普通スレに出ないし。
こんなに掲示板頼りまくってる人も珍しいからね
9:上条当麻(転生)
>>8
えっ、そうなの? そういえば、誰かがスレ立てしてるとこあんま見なかったけど……
10:以下、名無しの転生者でお送りします
大抵の人は自分で何とかするし、強いて言うなら暇つぶしに駄弁ってるぐらいだしなぁ
11:以下、名無しの転生者でお送りします
なお、最近は暇すぎてイッチの珍道劇をスレ越しに眺めるのが主流になっている模様
12:上条当麻(転生)
>>11
オイ俺の人生は見世物じゃないんですけど⁉
13:以下、名無しの転生者でお送りします
はははっ、よいではないかよいではないか
14:上条当麻(転生)
なにもよくない……まあいいや。
取りあえずこいつ何とかして
『画像』
15:以下、名無しの転生者でお送りします
あー
16:以下、名無しの転生者でお送りします
レッサーちゃんねはいはい
17:以下、名無しの転生者でお送りします
ていうかまず、この子どうやって新約乗り切ろうとしたのか聞いてよ
18:レッサー(転生)
>>17
お答えしましょうか?
と言っても、全次元切断ってあれ、当たればエイワス倒せるって本編で言及されているんですよね。
ぶっちゃけそんだけ強力なら何とかなるんじゃね? てか、イッチ条さんが下手なことしなければイギリスに被害来ないのでは? となってね
19:以下、名無しの転生者でお送りします
>>18
はえー意外と考えてたんっスね。確かに不幸人間が不幸を呼ぶのは否定できない。
てか、オティヌスどうするつもりだったん?
20:レッサー(転生)
>>19
それは諸々の事情があって言えません。
まあでも、大丈夫の予定だったと言っておきます
21:上条当麻(転生)
>>20
存在が不穏すぎる……マジでどっか行ってくんないかな?
22:以下、名無しの転生者でお送りします
そういやイッチ。このスレ知ってるか?
23:上条当麻(転生)
>>22
ファッ⁉
24:以下、名無しの転生者でお送りします
たまげたな~
25:上条当麻(転生)
うっそだろアイツ大丈夫なのか⁉
26:以下、名無しの転生者でお送りします
まあ大丈夫みたいじゃん?
27:以下、名無しの転生者でお送りします
つか、麦野ん殺ったのか。
何気にやばいなフレンダネキ
28:以下、名無しの転生者でお送りします
しかし、これで終わりではなかった
29:以下、名無しの転生者でお送りします
いずれ第二第三の麦野んが……
30:以下、名無しの転生者でお送りします
>>28
>>29
マジでありそうで笑えないんだよなぁ~
31:上条当麻(転生)
もうイギリスとかロシアとか全部ほっといて今から帰ろうかな
32:レッサー(転生)
【それはそれで困ります! イン何とかさんはどうするんですか!】
【大丈夫だよ。アイツはずっと生き続ける……俺達の心の中で】
【
33:以下、名無しの転生者でお送りします
外道麻とかいう新ワード
34:以下、名無しの転生者でお送りします
つか、必死過ぎじゃねイッチ?
35:以下、名無しの転生者でお送りします
……まさか
36:以下、名無しの転生者でお送りします
おっとぉ?
37:以下、名無しの転生者でお送りします
キマシタワー
38:上条当麻(転生)
は、え、何が?
39:以下、名無しの転生者でお送りします
ふ~ん
40:以下、名無しの転生者でお送りします
みんな! 茶化すのはよくないよ!
イッチフレンダネキの事どう思う?(直球)
41:以下、名無しの転生者でお送りします
>>40
鏡見ろ定期
42:以下、名無しの転生者でお送りします
>>41
人間の屑だな
43:以下、名無しの転生者でお送りします
ひっでぇ言われようwww
44:上条当麻(転生)
まあいいや。
とりあえずどう動けばいいでしょうか(他力本願)
45:以下、名無しの転生者でお送りします
>>44
なんでわかってないの?馬鹿なの?
46:以下、名無しの転生者でお送りします
えぇ……原作上条さんでももっと考えてるよ?
47:以下、名無しの転生者でお送りします
とりあえずエリザリーナ独立国同盟ってとこ池
48:上条当麻(転生)
>>47
それなら多分近いっていうか何となくそっち方面に進んでるっぽいな
49:レッサー(転生)
そりゃ私が誘導してましたから
50:上条当麻(転生)
>>49
え
51:以下、名無しの転生者でお送りします
誘導されてるイッチ草
52:以下、名無しの転生者でお送りします
気づかないの流石鈍感
53:上条当麻(転生)
ま、まあいいや(汗)
つか、なんか囲まれてきてない?
54:以下、名無しの転生者でお送りします
へ?
55:上条当麻(転生)
『画像』
これ囲まれてね?
56:以下、名無しの転生者でお送りします
囲まれてますねクォレは
57:以下、名無しの転生者でお送りします
あのーレッサーちゃんー?
58:レッサー(転生)
はぁーい皆さん大好き&大嫌い!
愛憎入り混じる並々ならぬ感情を向けられる存在、レッサーでぇーす!
59:以下、名無しの転生者でお送りします
>>58
どういうキャラだよ(困惑)
60:以下、名無しの転生者でお送りします
えっとぉ、これはいったい……?
61:レッサー(転生)
じゃ、捕まっちゃいましょー!
62:以下、名無しの転生者でお送りします
>>61
ファッ!?
63:上条当麻(転生)
殴っていい? 俺史上初だよ? 自分の感情だけで女を殴りたいと思ったの。
こいつ実はロシアの回し者じゃないよな?
64:レッサー(転生)
んもう失礼ですねぇ。
エリザリーナ独立国同盟に向かうのにこれが一番手っ取り早いんですよ
65:以下、名無しの転生者でお送りします
てか、なんでお前ら隣にいるのにスレで会話してんだ(困惑)
66:上条当麻(転生)
しょうがないじゃん
67:レッサー(転生)
喋ったら撃たれちゃいますもん
68:以下、名無しの転生者でお送りします
>>66
>>67
仲いいかよ
69:上条当麻(転生)
レッサーがロシア語で喋ってる。
ぺらぺら過ぎて怖いわ
70:レッサー(転生)
これぐらいは必須スキルですよ。
あっ、英語も喋れない人には難しかったですか?www
71:上条当麻(転生)
>>70
氏ね
72:以下、名無しの転生者でお送りします
イッチ条がんばww
73:以下、名無しの転生者でお送りします
なんで英語喋れないこと知って……いや普通に察せるか
74:上条当麻(転生)
ねえ
75:以下、名無しの転生者でお送りします
どした?
76:以下、名無しの転生者でお送りします
またなんか不幸イベントか? でぇじょうぶだ、お前なら何とかなる
77:上条当麻(転生)
フィアンマっていつくらいに出てくるの?
78:以下、名無しの転生者でお送りします
>>77
ん?
79:以下、名無しの転生者でお送りします
えっと、確かエリザリーナ独立国同盟で色々話し合ってるときのはずだけど……。
なんだ急に
80:上条当麻(転生)
……不幸だ
―――
――――――
―――――――――
「不幸だ」
上条はいつものように、諦めたように呟いた。
目前に広がる死の一歩手前状態のロシア兵にすら目が行っていない。
じゃあ、彼の視界は何が占めているのか。
答えは一つだ。
「わざわざ俺様が来てやったぞ? 光栄に思えよ」
「そりゃあどうも。せっかくで悪いけど回れ右して帰ってくんない?」
右方のフィアンマ。
神の右席最後の一人にして、この戦争の元凶そのもの。
そんな男が、まるで遠い友人に会いに来るようなテンションで自分を迎えに来たと言うのだ。
――泣きたい。
そんな本音が胸中を占める。
が、ビビり倒す内心を欠片も外に出すことなく、不敵に笑い上条は言葉を続ける。
「何しに来たんだよ」
「決まっているだろう。右手を貰いに来たんだよ」
瞬間、フィアンマの右肩辺りから赤黒い腕のようなものが現出する。
嫌な予感がする――よりもさらに速く。
上条は空を見上げていた。
訝しむ上条だったが、体はちっとも動かせない。拘束されていると言うよりは、全身の力が、空気を抜いた風船のように失われている。
直後に、だった。
途方もない激痛が全身を駆け巡った。
「ッ‼」
声を出す暇もなかった。
力が出ないなど関係なかった。
上条は無理にでも体を動かし、地面に向けて足を延ばす。
ドサッ!
彼の足が地面につき、同時に崩れ落ちる。
何をされたのか分からない。
だが、推測はできる。
殴られたのだ、全身を。あの巨大な拳で。
垂れる鼻血を拭い、ガタガタと生まれたての小鹿のように震える膝を叩く。
視線の先には、妙な粒子をバラまきながらも力強く拳を握るフィアンマの『右腕』がある。
生きているのは奇跡―――などではないだろう。
フィアンマが手加減したのだ。あくまでも、上条を殺すことなく、しかし上条には絶対に躱せない程度の出力で力を振るった。
だが、それも『右腕』の全霊の一撃とは程遠いだろう。
しかし、戦慄は覚えない。
「キツイな。いきなりかよ」
「随分余裕だな。もう少し強くした方がよかったか?」
軽い掛け合いだ。
息の詰まりそうな殺し合いが始まってすぐに生まれた休息の時間。
それは二秒と続かなかった。
フィアンマの拳から極太の光のレーザーが空に向かって伸びる。
乾いた笑みを零す上条。不敵に笑うフィアンマ。
フィアンマは右腕を振り下ろし、上条は右腕を振り上げる。
歯車が噛み合うように、二つの力が衝突した。
「ぐっ――!」
「無駄だぞ? 圧倒的に足りていない」
何が、とは聞き返さなかった。
上条は咄嗟に掌の上で光を放つ柱を掴み、右脇に逸らす。
フィアンマの一撃が地面に衝突し、積もった雪が煙幕のように巻き上がる。
「……つまらんな」
呆れたようにフィアンマが言う。
きょろきょろと周囲を見渡すが、上条の姿は見当たらない。
おまけに、ゴミのように転がっていたロシア兵は今の攻防の余波で吹き飛んでいった。
尤も、フィアンマには関係ないことだ。
彼は『右腕』を開き、まるで虫をはたき落すように腕を振るう。
巻き上がった雪が軒並み吹き飛ばされ、その中から上条が姿を見せた。
「だよな」
分かっていた、とばかりに上条はそう言う。
しかし、額に滲む汗や背後に庇っている少女。
それらが上条の期待を物語っている。
少しでも時間が稼げれば。
少しでも逃げる時間を稼げれば。
少しでも。少しでも。少しでも――。
少しでも、傷つく人を減らさなければ。
フィアンマは上条を狙ってきた今の状況。
ここで倒れているもののほとんどがそれに関わる必要のない人間だ。
ならば、守るのは自分の義務。
責任なのだ。上条は覚悟を決め、右の拳を握り締める。
「いい加減、真面目にやろうぜ。お互いにな」
「そうしてくれると、こちらも楽でいい」
互いに不敵に笑う。
一方は本当に余裕を持って。
もう片方はただのハッタリをかまし。
――特別な『右腕』を持つ者たちが衝突した。
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――――――
―――
108:以下、名無しの転生者でお送りします
もはや実況が追い付かない件について
109:以下、名無しの転生者でお送りします
なんでフィアンマさんいきなりイッチのとこ直行してんすかね?
110:以下、名無しの転生者でお送りします
あれやろ、待ちきれなかったんやな(優しい目)
111:以下、名無しの転生者でお送りします
>>110
サンタクロース待つ子供かよ(呆)
112:レッサー(転生)
うーむ、劣勢ですかね
113:以下、名無しの転生者でお送りします
>>112
お前は何やってんだよ
114:以下、名無しの転生者でお送りします
いきなりフィアンマに瞬殺されたと思ったらなに死んだフリしてんだよ
115:レッサー(転生)
いやだって、勝てるわけないでしょう。
それに、ここで幻想殺しを奪われても中の人がフィアンマを潰してくれるじゃあないですか
116:以下、名無しの転生者でお送りします
>>115
右腕飛ばされる前提の勝利やめて
117:レッサー(転生)
まあとはいえ、サボり続けるのはなんか心に来るので(社畜魂)
ちょっとだけ邪魔しちゃいましょうかねえ
『ほーい!』
118:以下、名無しの転生者でお送りします
あ、鋼の手袋が壊れた
119:以下、名無しの転生者でお送りします
一瞬だったな
120:以下、名無しの転生者でお送りします
まさにガラスのように砕け散りやがった
121:レッサー(転生)
『ぐあああああ!』
『まあこんなものか。では……そううまくはいかないか』
122:以下、名無しの転生者でお送りします
ん?
123:以下、名無しの転生者でお送りします
どしたフィアンマ=サン?
124:以下、名無しの転生者でお送りします
なんか急に動き留まったな
125:以下、名無しの転生者でお送りします
てか、今更だがなんでコイツイッチ条にいきなり凸ったんだ?
126:以下、名無しの転生者でお送りします
>>125
さあ? まあなんか理由があるんじゃないか? イッチなら多分何とかなると思うけど
―――
――――――
―――――――――
フィアンマは首を僅かに傾けた。
その一瞬後に、頬を掠めるように何かが通過した。
上条が驚愕し息を呑む。突如出現した正体不明の攻撃に、ではなく。
フィアンマが不意打ちとは言え、
「しかし、意外だな。お前がここに来るとは。テッラの忠犬め」
「随分言ってくれるな。否定しないが」
「……それで、何の用だ? まさか、手綱を離されて路頭に迷った犬風情が、俺様の邪魔をする気か?」
「邪魔をする? はっ、まさか」
まるで親しい友人のように会話し。
しかし怨敵を呪うように殺意を乗せ。
その少年は一歩、上条の前に出る。
上条はその少年を知っていた。
知ってはいたが……まさか、ここで邂逅するとは思っていなかった。
ましてや、以前とはその装いがまるで異なっており、上条は現れた人物が一瞬誰か分からなかった。
声を聴かなければ、記憶の検索エンジンにヒットすることは決してなかっただろう。
浅黒く焼けた肌は薄まり、やや白くなっている。そのうえ、以前のような口元のニヤつきは鳴りを潜め、完全に別人となっている。
むしろこれだけ変わっていて、誰が分かるんだよ、と言いたくなるほど、ソイツは以前とは別人だった。
前方のヴェント。
かつて九月三十日に学園都市を襲撃したローマ正教、神の右席の一人。
そして、上条と同じ転生者の一人だ。
「君を殺すつもりだ」
「それはテッラの指示か?」
「いいや」
まるで上条を背に庇うように立ち。
右手に携えるハンマーをフィアンマに向ける。
その顔に、以前までのような悲壮感は微塵もない。
あるのは自身の目的を、為すべきことを見つけた魔術師の顔だった。
「僕の意志だ。僕は他の誰も出ない、僕自身の意志で為すべきことを為す」
「……変わったな」
素直な言葉だった。
フィアンマは自分でも驚くような評価が思わず口をついて出たことに内心驚愕する。
どうやら、自分は思っていたよりずっとあの少年のことを気にかけていたようだ。
だが、もはやそれも細事に過ぎない。
「お前、なんでここに……」
「
その言葉には、表現の難しい力がこもっていた。
上条は笑った。
何も、ヴェントの言うことが可笑しかったわけではない。
嬉しいのだ。
ヴェントが変わったことが分かったから。
彼が、自分の意志で一歩を踏み出していることを知れたから。
ならば、自分も後れを取るわけにはいかない。
上条は立ち上がり、再度拳を握る。
「
「今更聞くのか。……フッ切ったよ。自分の全てが間違っていたとは思わないけど、正しかったとも思っていない。
だからここからは、正しいことをしようと思ってる。まあ、難しいだろうけどね。
なにせ、僕は魔術の世界の住人だ。常に死が隣り合わせにある。
……だからせめて――」
「?」
「――知り合いのピンチに駆けつけてやるくらいの気概は見せることにした。それで文句ないだろ?」
へっ、と上条がなぜか笑った。
「なら、足引っ張んなよ」
「心配するな。君の出番はないよ」
かつて衝突した二人。
だが、今は一つの目的のために。
それぞれが全く異なる意志を抱きながらも、到達のために力を合わせる。
開戦の火蓋が切って落とされた。
今年最後の投稿。次の投稿は半年後かな?()