【悲報】転生したらツンツン頭で知らない部屋にいたんだけど 作:現実殺し
まあ、やったことないのでコレジャナイ感半端ないと思いますが。
(もし楽しめるのなら)楽しんでいってください!
日間ランキング1位?……ごしごし|д゚)チラッランキング1位……ファッ!?(9月15日時点)
「おーっす」
「……」
海原との戦いを終え、御坂のもとに帰ってきた上条。
「あれ? どうなさいましたかお嬢様?」
「……」
何故か顔を真っ赤にして自分を睨みつけている御坂に、上条は困惑する。
「……バカ」
「へっ?」
「うっさいこの馬鹿! 何よあれ……もう!」
「え、いや、はい?えっと、一体何の話で……」
「ふん!」
何故かはわからないが機嫌を損ねてしまったようだ。
「え~っと、その、なんかよく分からんが機嫌損ねたなら、なんか詫びるが……」
「…………………じゃあ」
そう言って、二人はやってきた。
「ほら! さっさとあれ取りなさい!」
「うへぇ、クレーンゲームってマジかよ……」
ゲームセンターへと。
「で? このデカいカエルのぬいぐるみ取ればいいのか?」
「カエルじゃない。ゲコ太」
「へいへい。ゲコ太様。ただいま取らせていただきますよっと」
そう言って、上条は一〇〇円を投下する。
そして、ボタンを押して、アームを移動させる。
「この辺りか?いや、もうちょい右か?」
「ちょ、行きすぎなんじゃないの!? もう少しゆっくり行った方が……」
「こういうのは勢いが大事なんだよ。よし、ここだ!」
アームはがっしりと、ゲコ太ぬいぐるみを掴んだ。
……掴んだが
「「あぁ!!」」
持ち上げようとした段階でぬいぐるみがアームから落ちてしまい、見事に100円無駄にした形となった。
「くそっ、割といい感じだったから悔しい! もう一回じゃオラァ!」
怒りに任せて上条が100円を投下する。
「「こい、こい、こい、こいッッ!!!」」
一体、何円使ったのか、500円から先を数えていない。
アームはぬいぐるみとともに、少しずつゴールに向かっていき
「「やったぁぁぁぁああああ!!!」」
ごとん、と。取り出し口から出てきたゲコ太を見て大喜びする中2と高1。
「いやー、中々手強かったぜ」
「(≧▽≦)」
上条が額の汗をぬぐう。果たして、一体いくらの100円玉が犠牲になったのか。
御坂は喜びの余り声も出ていない。
「さて、と。まだ時間あるか。次はどうする?」
「え?……あー、うん。よし! ついてきなさーい!」
「え、あ、ちょっとぉ!?」
御坂に引きずられ、いろんな場所を巡っていく。
「ひゃっほぉぉぉぉおおおお!!!」
「ギャアあああああああああ!!!」
遊園地のジェットコースター。
絶叫する御坂と号泣する上条。
「ふっふーん、どう?」
「似合ってんじゃねぇの?」
御坂と言えば、常盤台の制服か、動きやすい服装をしているイメージだが、今の彼女はまさしくお嬢様と言った格好だ。
膝下まで伸びるスカート、キチンと整った服。どこに出しても恥ずかしくないお嬢様だ。
「……もう少し他に感想はないわけ?」
「感想つってもな―」
「だったら……」
そして、再び別の衣装に着替える御坂。
「どう?」
「どうしてそこでチャイナ服が出てくんだよ。まあ、似合ってるっていうか……」
「なによ? はっきりしなさいよね……はっ!?」
チャイナ服のせいか、足元が際どい為、目のやり場に困る上条。
そして、自分が勢いに任せとんでもない格好をしたことに気づいた御坂が、照れ隠しに上条に電撃を放ったのは余談。
「ストライクゥゥゥゥゥゥ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!! また外したぁぁぁぁ!!!」
デートと言えばここ、ボウリング。
「ホォォォォムラァァァァァン!!!」
「空振り三振バッターアウト!?」
他にも、いろんな場所を遊びぬいた二人。
「ふぅ。次は……映画か?」
「あ、これなんてどう?今人気ナンバーワン映画!」
「なになに?『アルティメットマン』? ……なんか、どっかで聞いたことあるような気が……」
「ほら! さっさとチケット買うわよ!」
「あ、おい!」
ここから下は、その映画の内容だ。
能力者が発するAIM拡散力場が、地下で眠る古代恐竜に影響を与え、突然変異で進化し、巨大怪獣にしてしまい、その怒りで学園都市で暴れまわるという、どこかで聞いたことある内容だった。
暴れる怪獣に対し、
そんな中、主人公のツンツン頭の少年が、謎の巨人に変身し、怪獣に立ち向かった。最初は優勢になる巨人。だが、AIM拡散力場の影響で、学園都市の能力者の力を振るう怪獣に、巨人は徐々に押されだした。
すると、ツンツン頭の少年の恋人のツンデレ少女や、街の人々の声援で復活した巨人は、最後に全エネルギーを右手に集中させ、怪獣をぶん殴ると、怪獣は爆発四散し、事件は一件落着。
巨人は何も語らず、その姿を消した。ありがとう、アルティメットマン。
……なんだこれ?(by作者)
「いやー、なかなか面白かったわねー」
「そうだなー」
何故か主人公の髪型が上条に似ていて、ヒロインの恋人が御坂に似ていた気がするが、気のせいだろう。
「……もうこんな時間か」
「え?……あぁ、私ももう少しで門限ね」
「じゃあ、ここらでお開きか?」
「う~ん……」
既に時刻は6時を回っている。学生のデートなら、十分に終わっていい時間帯だろう。
「…………………………あ、そう言えば、私たちデートしてるんだった」
「え、今更?」
思い出したように言う御坂に、上条が逆に驚かされる。
しかし、御坂の方は、デートをしていると自覚した途端、猛烈な嬉しさに襲われ悶々としていた。
「ん? 大丈夫か?」
「ふぇ? ……あ、いや! ダイジョブダイジョブ!!」
「そ、そうか?ならいいが……あ、じゃあさ。最後に飯でも食ってかねえか?」
「晩御飯ってこと? ……まあいいけど……近くにファミレスとかあったかしら?」
「う~ん……お、ここ見てみろよ」
上条が携帯で地図を確認する。
「あ、結構近いとこにあるのね」
「おう。じゃあ、行こうぜ?」
「え……あ、うん」
何故か急に大人しくなった御坂に、上条は首を傾げる。
「おい」
そんな彼らに声をかける者たちがいた。
「あん?」
「へっ、楽しそうだなアンタら」
「まあな。滅茶苦茶楽しかったぞ」
「ふぇ!? え、そそ、それってつまり……」
「へ~、そんなに楽しかったんだ。じゃあ、俺らが楽しい思いしてもいいよな?」
いつの間にか、上条達の周 囲を複数のガラの悪い男たちが囲んでいた。
「スキルアウトか?」
「おう。こっちも金がたんなくてよ。ついでに女の方にも用があるから、一緒に来てもらうぜ」
「……はぁ、ついてねぇよ」
ため息をついた上条が、同情するような視線をスキルアウトに向けていった。
「
瞬間、凄まじい雷撃が、スキルアウト達を襲った。
「「「ギャアあああああ!!!」」」
「な――!?」
「え、
上条が御坂のほうを見ると、いつの間にか先ほどまでの大人しい態度は消え、好戦的な視線で不良たちを見ていた。
「やっぱお前はそうでなくっちゃな」
「それで? わざわざケンカ売ったんだもの。せめてお腹空かせるくらいには動かしてくれるんでしょうねえ?」
「「ひ、ひぃぃ!?」」
「び、ビビるな! 女がだめでも、男の方なら……食らえ!」
リーダー格の男が、上条に向かって炎を放った。どうやら、それなりのレベルの能力者らしい。
「よっ、と」
「な――!?」
しかし、渾身の一撃は、まるで埃を払うように、上条の右手に掻き消された。
「な、なんだこいつら――!?」
「ば、化け物だ!」
「おいおい逃げんなよ。今日の上条さんはちょっとばかしバイオレンスなんだぜ? ただで済むと思うなよ?」
「「「ひぃぃぃぃぃ――!?」」」
完全に戦意を喪失している不良たち。
だが、中には完全に諦めてはいないものもいる。
「バカ! 数じゃこっちが有利なんだ! 囲め!」
その声で、震えながらも素早い動きで上条達を囲む不良たち。
どうやら、リーダー格の男の言葉はそうとう強制力があるらしい。
「さて、と。そんじゃ、行きますか」
「おう。にしても……」
御坂と上条は、互いに背中を預けながら、全く同時に呟く。
「「ホント、退屈しないな(わね)。この街は!!」」
夜の街の一角で、凄まじい悲鳴が木霊した。
この後不良たちはどうなったのか……皆さんのご想像にお任せします。
そして次からは掲示板機能復活です!
にしても、果たしてこれはデートだったのか?うp主はデートなんてしたことないので分かんないです。