悪を名乗る偽善者   作:クロトダン

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電王熱が再燃した勢いで映画BDボックスとクライマックス刑事を購入して、ネガ電王のアクションに興奮してつい書いてしまった。




悪を名乗る偽善者

――三人称視点――

 

 

「ハッ、ハッ、ハッ…!」

 

 草木が寝静まった真夜中の森をローブ姿の男――錬金術師がローブを翻しながら必死の表情でナニカから逃げるように暗い森の中を走っていた。

 その錬金術師の跡をザシッ、ザシッと足音を響かせながら暗闇から現れたのは、白を基調にしたスーツに蒼白い模様が刻まれた紫色の鎧を纏い、顔を覆い隠した蒼白い模様が刻まれた紫色の桃彷彿させる仮面を着けた男――仮面ライダーネガ電王がゆっくりとまるで散歩するかのように歩いていた。

 

「ハッ、ハァ、うあっ!?」

 

 ネガ電王から逃げていた錬金術師は広い場所に出ると身を隠そうと森の奥に逃げ込もうとしたが、彼の背後から銃声が聞こえた途端、足に痛みが走り顔から転んでしまった。

 錬金術師は何が起きたのか自身の足を確認すると彼の右膝から下が引きちぎれていた。

 

「あ、ああああああっ!?!?!?足がっ!俺の足がァァァァァァッ!?」

 

 自分足がなくなったのを認識してしまった錬金術師は、認識した途端激痛が走ると足を失ったショックと痛みに耐えきれず叫び声を上げた。錬金術師は涙と鼻水まみれになった顔のまま、地面を這いずってこの場から立ち去ろうとするが錬金術師の努力虚しく、ネガ電王が彼に声を掛けながら姿を現した。

 

「おいおい、逃げんなよ?せめて苦しまずに楽に殺してやろうとしてんのにチョロチョロすんなよなぁ?」

 

 ネガ電王は紫のデンカメンの角を撫でながら錬金術師に告げると錬金術師は後ろを向くとひきつった表情でネガ電王に声を掛けた。

 

「何なんだよお前はっ!?どうしてこんなひどい事をが出来るんだ!?」

 

「はぁ?何言ってんだお前?オレのネガデンライナーを奪おうと先に襲いかかってきたのはそっちだろ?誰だって人の物に手ぇ出してきた馬鹿を始末するのは当たり前だろうが、ぁあ?」

 

 ネガ電王は無茶苦茶な言葉を錬金術師に告げると右手に持ったネガデンガッシャーガンモードの銃口を地面を這いずっている錬金術師に向ける。

 

「ま、待て!もうあの電車には手を出さない!それどころかまだ誰にも知られていない聖遺物の情報も教える!だから――

 

「興味ねぇよ、馬鹿が」

 

 錬金術師の言葉を無視したネガ電王は最後まで聞かず、右手に持ったネガデンガッシャー・ガンモードの引き金を引き、錬金術師の眉間を撃ち抜いた。

 

「ったく、ドイツもコイツもネガデンライナーを寄越せと言ってくるし……追い込まれて次に口を開けば命ごいを言いやがるしよぉ。他に言う言葉はねーのかよ?」

 

 錬金術師を殺したネガ電王は首を回しながら、不満を吐くと錬金術師だった死体を蹴りつけイラつきをぶつけていると――。

 

―ヒュッ―

 

「あ?」

 

 彼の耳に空気を裂く音が聞こえるとネガ電王は慌てる事なく一歩引いて身を反らすと、ネガ電王がいた場所に白銀の刃が頭上から振り下ろされた。

 

「見つけたぞ!ネガ電王!」

 

 現れたのは《絶刀・天羽々斬》の聖遺物を纏ったシンフォギア装者、風鳴 翼がネガ電王を睨みつけていた。

 

「……ああ、誰だと思ったらこの前のザコの一人か?あの時ボコってやったのにまだ懲りねーのかよ?」

 

「黙れ!今日こそは貴様の狼藉を止めてみせる!」

 

 ネガ電王は現れた彼女の姿を見て、以前戦って戦闘不能にまで追い込んでやったのを思い出すとため息を吐きながらそう告げた後この場から去ろうと彼女から背を向ける。それを見た翼はそうはさせないと剣のアームドギアを手に地面を蹴り、ネガ電王の背中を斬りつけようと剣を振り降ろした。だが――

 

「ハァ…」

 

「なっ!?」

 

 ネガ電王はネガデンガッシャー・ガンモードの銃身で()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「前にも言ったろ?オレはテメーらザコ共より……」

 

フルチャージ

 

「――強いってな

 

 剣身を受け止めながらデンオウベルトの中央にあるターミナルバックルにライダーパスをセタッチしてエネルギーがチャージされた銃口を彼女に向けた。

 

「しまっ……!」

 

「おせーよ」

 

 銃口を向けられた事に気付いた翼は直ぐにその場から離れようとしたが、その前にネガ電王が引き金を引き、ガンモードの銃口から赤紫色のエネルギー弾【ネガワイルドショット】が彼女の()()向けて放たれそうになった瞬間――

 

―ギィィンッ!!―

 

「ムッ?」

 

 別方向から放たれた銃弾がネガデンガッシャー・ガンモードの銃身を弾き、銃口から放たれたエネルギー弾が誰もいない空間を突き抜けていった。

 攻撃を中断されたネガ電王はゆっくりと顔を銃弾が放たれた方向に向けると木々の間から現れた人影が彼の視界に入ってきた。

 

「翼さん、お待たせしました!」

 

「ったく、先走んなよ先輩!」

 

「立花!雪音!」

 

 現れたのは翼と同じシンフォギア装者、《撃槍・ガングニール》の聖遺物を纏った立花 響と《魔弓・イチイバル》の聖遺物を纏った雪音 クリスが彼女の下に駆け寄り、各々の得物をネガ電王に向ける。

 

「あの時はよくもやってくれたな!」

 

「今度こそあなたを捕まえます!」

 

「……ハァ~、ザコが三人になったところでオレをどうにか出来ると思っているのか?」

 

 ネガ電王はため息を吐くとデンカメンの角を撫でながら、目の前の装者達に声を掛けて銃口を向けて引き金に指を掛けた瞬間――

 

「あなたの相手が!」

 

「三人だけだと!」

 

「思うなデス!」

 

 彼の背後から《銀腕・アガートラーム》の聖遺物を纏ったシンフォギア装者、マリア・カデンツァヴナ・イヴが蛇腹剣にしたアームドギアを振り下ろし、彼女の後に現れた二人のシンフォギア装者、《鏖鋸・シュルシャガナ》の聖遺物を纏った月詠 調と《獄鎌・イガリマ》を纏った暁 切歌がそれぞれ左右から巨大な回転鋸と三枚の刃をネガ電王に向けて放たれた!

 

三方向から同時に放たれた攻撃がネガ電王に襲いかかり、避けられずネガ電王に直撃すると誰もが確信したがその予想をネガ電王は容易く打ち破った!

 

「フンッ!」

 

―ギギギィィンッ!!―

 

「「「なっ!?」」」

 

 三方向からの攻撃をガンモードからソードモードに組み換えたネガデンガッシャーで身体を回転する事で三人の攻撃を凪ぎ払ったからだ。

 

「ったく、ザコ共が…もう一度痛い目に合いたいらしいな?」

 

フルチャージ

 

 左手に持ったライダーパスでデンオウベルトのターミナルバックルにセタッチした瞬間、デンオウベルトこら音声が流れフリーエネルギーがネガデンガッシャー・ソードモードの剣身に注がれ、赤紫色の稲妻を纏ったネガデンガッシャーの刃先が宙に飛ぶとネガ電王は刃先がなくなったネガデンカッシャーを巨大な剣で凪ぎ払うように大きく振り回した!

 

フンッ!

 

「「「「「「うああぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」」

 

 ネガ電王が放ったネガデンガッシャー・ソードモードの必殺技、【ネガストリームスラッシュ】が六人の装者達の身体を簡単に吹き飛ばし、飛ばされた刃先がネガデンガッシャーの元に戻った。

 

「クッ……!」

 

「うう……っ」

 

 地面に倒れた装者達は痛みに耐えながらなんとか立ち上がろうとするが()()()()()()()()()、ネガストリームスラッシュを喰らったせいで上手く立ち上がる事が出来なかった。

 

「これでわかっただろ?オレはお前らより強いって事がな。これ以上痛い目に逢いたくなかったら、もうオレに関わってくるなよ」

 

 そう言ったネガ電王はライダーパスを上に掲げると辺りに低い音楽が流れだすと暗闇に染まった空から紫色の電車――ネガデンライナーが線路を引き、収納しながら地面に向かい速度を落としながら彼の背後に停車した。

 

「じゃあな。今度会ったらもう一度ぶっ飛ばしてやるからな覚悟しとけよ?」

 

 倒れた装者達に告げるとネガデンライナーに乗り込んだ後、ネガデンライナーは空に向かって動き出し空中に空けた時空の穴に車体を潜らせ、装者達の前から完全に姿を消失させ、それをただ見ることしか出来なかった装者達は悔しそうにネガ電王が消えた空を見上げた。

 

 

――三人称視点、終了――




続きません。
続きを書く事があったら、主人公の行動理由を書こうと思います。
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