とある東京の運転・能力使い(ドライブテクマスター) 作:KBS滝原
こういう小説を書くことがあまりないものですから、グダグダ&迷宮的な小説ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
埼玉県三郷市に住むバス運転士、子安はある日、自前のAE86スプリンタートレノで、走り屋と勝負していた。ゴールをしたその矢先、彼はある強い光の中に入ってしまう。移りこんだ先はなんと・・・
埼玉県三郷市。この街に走り屋バス運転士の若年準ベテラン運転士がいた。彼の名は、子安あずま。バス運転士歴11年の34歳だ。彼は乗り物すべてが好きで、全国の鉄道やバスを乗り通している。それだけではなく、山道や国道、都道府県市区町村道をドライブするのも好きだ。元々モータースポーツや刑事ドラマ・アニメのカーチェイスを見てきただけに、あずまは26歳で、なんと昔の名車、AE86スプリンタートレノを購入。以降は全国の山道に行き、走り屋の皆とドライブ、そしてバトルすることもしばしば。よく碓氷峠や秋名で走っている。3年前に公休を翌日に控えていたため、運転を終えたあずまは、深夜に秋名をすっ飛ばしていた。その技術を買われてか、あずまは、池谷浩一郎発足の、秋名スピードスターズに入った。そんなあずまだが、3年前の人事異動で、なんとあずまはただの運転士から、主任に昇格した。更に運転管理者の資格も持っているため、幅広い仕事をしている。この日、あずまは早番で出勤し、新三郷駅から三郷駅を結ぶ運用を担当。制服に身を包んだその姿は、紳士的である。
(今日もいつもと変わらぬ朝だな。このまま何事もなく、一日が過ぎてくれればいいんだけどね。このところ4日で、現金持ち合わせてない人が多すぎるから、会社としても精算処理するの大変だよ。でも運転しててこんなに楽しいことはないからな、一日を大切にしないとな。)
そう思い込んでいるあずま。40分後、始点である新三郷駅に到着。お客様を乗せ、狭い道を縫うように、三郷駅に向けて走っていく。実は生まれてこのあずま、バスを運転していて一度も事故に遭遇することはないという。車両故障には何回か遭ったことはあるようだが。
(明日のダイヤ改正から、しばらく俺は運行管理者になるからな、バスは運転できなくなるけど、自前のハチロクがあるから、それでしばらく我慢しようか。)
この日あずまは、新三郷駅から三郷駅を往路のみ、三郷駅からピアラシティに行き、そこから三郷中央駅とピアラシティを往復する仕業を繰り返し、車庫に戻った。時間は14時過ぎ。本数が少ないとはいえ、出勤は早朝だ。これもこれでありがたいと思うあずま。
すると、女性の、あずまを呼ぶ声がした。
あずまを呼んだのは、同期の女性運転士、秋川みついだ。みついも運行管理者の資格を持っていて、働く場所はほぼ同じと言ったところだ。2人はこのバス会社の中でも関係が深く、2人が一緒にいる姿は社内でも注目されている。みついが呼び出した理由は、今後の動きについての打ちあわせである。実はみついもしばらく運転から離れる関係で、車両のやりくりに関しての打ち合わせをしなくてはいけなくなったのである。50分の打ち合わせの上、2人は解散する。
深夜23時、神奈川県小田原市。ここにあずまはいた。そう、走り屋とバトルするためである。実は以前、小田原~三島国道1号峠越えバトルの際、あずまは宮ノ下付近を先頭で走っていた。すると後続のバトル車が悪意を含んだ追突をしたのである。あずまのハチロクはブレーキをその時踏んでいたため、ガードレールに右の部分をぶつけただけで済んだのであるが、その時同乗していた、藤原拓海の友人、武内樹が右足を捻挫するケガを負ってしまった。それと同時に、あずまは全てが変わってしまったのである。
仕業乗車するバスは少し荒っぽさが増した他、目はどんどん怒りに染まってしまっていた。
その時のバトル相手は、庄司慎吾。妙義ナイトキッズ所属の、EG6を持つFF使いだ。妙義ナイトキッズのリーダー、中里毅とは犬猿の仲であり、人望がないそうだ。
あずまは、その怒りを、樹が味わった痛みを、苦しみを感じさせようと、真っ当な手段を用いてバトルを行う。小田原駅には、浩一郎、樹、拓海が待機していた。あずまも同じ場所にいた。開始前、あずまの元に、拓海が寄ってくる。実は拓海、渋川の藤原豆腐店を出発する前、父の文太から、あずまにこうアドバイスするよう言われたのだ。
「あずまという運転士に伝えておくんだ。小田原を出発したら、登山電車の箱根湯本駅までは平坦で道幅もそこまで狭くないから普通にスピードを出せる。だが問題はここからだ。箱根湯本を出ると、温泉街に入り、コーナーがきつくなっていく。蛇骨川(じゃこつがわ)の陸橋があるが、そこは焦らず自分のペースを保って走ることだ。決め手の場所は、小涌谷、芦之湯、接待茶屋だ。小涌谷は5コーナーあって、そのうちの最終コーナーは、登山電車の踏切がある。あずまがそこで惑わされないかが問われる。芦之湯はダウンヒルがあるんだが、緩やかと同時にやってくる畑宿のカーブがある。あの部分は広いから、いかに大回りせず自分のポジションで曲がれるかが決め手だ。そして最後は、接待茶屋。バス停の手前の道路だが、コーナーがあまり見られない、片側で上下に分かれてる道路がある。ハチロクの小ささからすれば、そこで抜けると思う。小涌谷のコーナー、芦之湯、接待茶屋で決められるかが勝負になると伝えておくんだ。」
この言葉通りの通告を受けたあずまは、了解の返事を出し、スタートラインに立つ。そして倍返しの国道バトルが幕を開けた。
国道に入ったあずまは、この時点で95kmを出していた。横の登山電車の駅が刻一刻と過ぎていく。開始からわずか7分で箱根湯本駅を通過。この地点では、慎吾のEG6の少し前を走っていた。その頃、バトルを後から観察するため、池谷のR32で追いかける。温泉街。ここにギャラリーが163人いる。双方の速度は、この地点で120km。一般道をもはや走る速度ではない。
(自分のペースで…か。確かにこの先方向別に区画された陸橋がある。最初の難関って奴か。だがなぜ小涌谷が惑わされるんだ?)
あずまはつくづく疑問に思ってしまう。とりあえず頭の中を空にして走っていく。
(3カ月かかったか。まぁいい。もう一度痛い目に遭わせてやる。俺が小田原を制するためなら、こんな手段を使ってでもな!)
慎吾が卑劣な手を使いに出る。だがそれを察知したあずま。コーナーでぶつけられる寸前を切り抜ける!
池谷は、
「この前、樹はあずまが乗っていたときに、あのナイトキッズの庄司という奴から後ろをぶつけられたんだよな?」
池谷が以前の事故のことについて樹に尋ねる。
「はい。確かあの時は小田原に遠征していたときなんですけどね、あずまが大平台の近くに来た時、ナイトキッズのEG6の奴がトランクの部分をぶつけてきて、そのままぶつかったんですよね。あずま、あの事故以来またそうならないといいんですけどね。」
すると拓海が、
「いや、あずまは色々シミュレーションしていますから。あいつはバス運転士なので、何が起きるとかそういう予測は得意だと思います。だから今回は、あずまでも回避してみせると思いますよ。」
そう反論する。
(躱しやがった!まさか俺の読みがばれていたとでもいうのか!?ありえねぇ!)
慎吾は驚きを隠せない。その卑劣な動きがあずまには筒抜けだったのも無理はない。
(ナイトキッズの庄司慎吾。お前のやろうとしていたことは全てお見通しだよ。たとえそうされていても、俺には修正する力があるからね。さてと、もうそろそろ芦之湯か。ということは、もうすぐすると海賊船の港か。だとすると、そこから先は少し平坦と言うことか。)
2台は、畑宿交差点を通過。ギャラリーの興奮具合は半端ではない。
「すげぇ!こんな急カーブを150kmぐらいで通過してたぜ!?」
「ここは交差点自体が広いからな、何を考えてるか分からねぇ」
2台は、小田原駅出発からわずか40分で元箱根港に到着。元箱根港には700人近くのギャラリーが集結していた。この時間はバスが終了しているため、バス停にもあふれていた。
その頃2台は、箱根峠の近くに差し掛かっていた。すると慎吾がまた卑劣な手に出る!そう、車を衝突させるという卑劣な手段だ。この手をもろ受けてしまったあずまだが、すぐに体制を立て直し、走行する。
(マジでやってくれたな。だが今回の俺は一味違うぞ。俺の倍返しドリフト、受けてみろ!)
あずまの目の色が変わった!ハチロクはスピードを増していく!思えばあずまは、勤務先の同僚、秋名スピードスターズメンバーと、拓海を愛している、茂木なつきを同乗させてきた。明日からは運行管理者となる。ここで負けてはいられない。メンバーの期待を裏切りたくはない。頭の中に湧いてくる記憶。そして運命の接待茶屋に差し掛かる!
その頃、後追いの池谷たちのR32は、バトル車の100m手前を走行していた。
「おそらくそろそろ接待茶屋付近に来ているな。あの辺りは、進行方向によって上下に分かれる。もし追い抜くとしたら、このあたりだ。」
「でもよ、上下に分かれてるったって、2人が同じところを走るかもしれないんだぜ?抜く隙があるとしたら一体どこなんだよ?」
樹が反論する。だが拓海は、あずまは決めるところがあると分かったらそこでキメると話す。あずまはこれまでにそのポイント部分で抜いてきた。あずまなら今回もそうするだろうと信じている。
(ふっ、スピードを落としやがったぜ。この区間はスピード回復には時間がかかる。これはもうこっちのもんだぜ!!)
慎吾がそう踏み、ぶっちぎろうとした次の瞬間、後ろには前照灯が見えない!そう、あずまは無灯火で、慎吾を追い越していたのだ!
(バカな!スピードを落としたはずじゃ!?しかも見えないように追い越すとは・・・何が・・・どうなってやがる!?)
(慎吾、お前は誤算があった。スピードを落としてもな、接待茶屋までは上下に分かれている。隙を見て抜くことなんかお茶の子さいさいだ。俺には。倍返しさせてもらったぜ。)
その後、かなりの差が開いた2台。小田原駅から出発1時間20分後、2台は三島駅に到着した。だが、予想していない事態が起きてしまった。あずまが三島駅に進入しようとした瞬間、ハンドルのタイミングを見誤り、ロータリーの壁に衝突!と思いきや、なんと謎の光に進入!この姿を見たギャラリーたちが騒然に!
後日、メディアに取り上げられ、消えた車と運転士という名で世間を驚かせた。
変わって学園都市。広場前には4人の中学生がいた。学園都市の電撃姫、LEVEL5超能力者、御坂美琴、LEVEL4高能力者、ジャッジメント所属の白井黒子、LEVEL2で同じくジャッジメント所属の初春飾利、LEVEL0の佐天涙子の4人がいた。飾利が何か異変を感じる。そう、この白昼であるにも関わらず、銀行の非常シャッターが閉まっているのである。すると、大きい爆発音が!そこから出てきたのは、強盗の3人組の男!逃走しようとしたところを、黒子が塞ぎ、降参せよと警告。すると男3人は笑い出す。
「ジャッジメントも人手不足かよ」
黒子はなぜ笑ってるのか分からなかった。そして黒子は、テレポートの術を使い、1人を撃破!そして足に備え付けの針で1人を捕らえる。
「お嬢ちゃん。今更嘆いても遅いぜ。」
男が手から炎を出す!すると黒子は瞬間移動で避けようとする!逃がすものかと火を放出!だが黒子は背後に回り、また1人捕らえる。すると男1人は子供を人質にしようとしていた!涙子がなんとか必死に抑えようとするが、キックを喰らってしまう!犯人は車を走らせた後、転回し、車道上にいる美琴を跳ね飛ばそうとしているのである。すると、美琴の電撃が発揮!ところが、上には謎の光が!そこから降ってきたのは、なんと、AE86スプリンタートレノ!犯人はその衝撃でハンドルを切ってしまったため、車をガードレールにぶつけてしまう!あずまは急停止させ、様子を確認する・・・が、状況を分かる暇もないまま、そのまま現場を後にした。4人、いや、他の一般住民は唖然とした。突然降ってきた自動車。気が付いたらいなくなっていた。
「お姉さま!?今見ましたか!?上から自動車が降ってきましたわよ!?」
黒子が驚きのあまり美琴に聞く。美琴も驚きを隠せない。だが、4人が共通して分かったことは、この時代の車とは思えない自動車だったことだ。何せAE86は、25年も前の車両だ。(学園都市を2013年とみている)
その後、アンチスキルが到着し、3人組の男は護送車に乗せられた。アンチスキルの黄泉川が、4人に聞くと、ハチロクが降ってきた話を伺った。黄泉川も耳を疑った。直ちに捜査をすると話し、4人から離れていった。
その頃、あずまはここはどこかと唖然をしていた。車をとにかく走らせ、街を走る。だが、手掛かりらしきものは見つからない。どこか広い道路を探し、ようやく停車した。自前の携帯は、圏外ではないが、マップがすごいことになっている。見てみるとここは・・・学園都市・・・となっていた。
「学園都市!?しかもここは東京!?おかしいな。静岡から東京ってそんな短いか?というか東京に学園都市なんかあったか?・・・ん!?なんか駅の建て方が立川駅に似てるな。どうなってんだここは?」
ということで、ナビを見てみると、なぜか学園都市対応のナビに。おかしい。あずまは思った。そう困っている姿をしていると、
「何かお困りですか?」
と声をかけられる。前には制服を着た女子の学生が。ちょうどいいところだった。ここはどこかと聞こうとした。
すると返答が来たのは、東京の学園都市というところだ、と。学生は、あずまが行先に困っているかもと思い、どこか行きたいところあるかと尋ねた。あずまは今のところ大丈夫と言い、お礼を言った。すると学生から言われた一言は、
「変わった車ですね。これはなんという車ですか?」
学園都市ではあまり見ない車なようで、興味を持っていたらしい。彼は、トヨタ自動車が作った、AE86スプリンタートレノという車と説明した。すぐ解散したあずまは、どうすればいいかもわからず、そのまま夜を迎えた。これはまずい、どうにかしないとと思っていた。
久しぶりに書いたものですからストーリーがかなりぐちゃぐちゃで申し訳ないです。努力してまいりますので、皆様よろしくお願いします。
学園都市に突如来てしまったあずま。トレノが学園都市であまり見られないため、注目の的となってしまいました。そんな中彼は、自分の中でも異変を感じてしまうのです。彼が感じた異変とはなんでしょうか?
次回 第2話 注目と進化、今の自分とは