とある東京の運転・能力使い(ドライブテクマスター)   作:KBS滝原

15 / 20
AIMバーストの正体が分かり、攻撃中のアンチスキル、美琴、あずま。だが何をしても攻撃が効かない。それどころか、どんどん大きくなっていく始末。そんな中、ついに患者たちを回復させるところまで来たのだった!

ちなみにこの後、日常の非常にどうでもいいお話があります。


第15話 breakdown

吹き飛ばされたハチロクから出てきたあずま。

 

「なんて無駄なことしたの!物理的な攻撃させても、あいつには効かないんだから!とにかく、そこには原子炉があるから、あずま君は、高速道路側から攻撃して!」

 

そういい、二手に分かれて攻撃をしようとした!すると美琴は足を巻き付けられ、原子炉の壁に投げられる!なんとか着地した美琴。その頃アンチスキルでは、黄泉川が連絡をしていた。それは、治療用プログラムをありとあらゆる手段を使い、学園都市中に流せと話す!そして飾利は転送に成功し、学園都市に流す!

 

すると、病院では、暴れていた患者たちが、安静になる。

 

そしてあずまは、引き続き電気系統の攻撃をする!すると、治療用プログラムが流れているからか、再生しなくなった。

 

「悪いわね。これでゲームオーバーよ!」

 

AIMバーストは叫び、赤褐色に変色し、倒れる。一息ついたのもつかの間、すると春生は、気を抜くなと言う!ネットワークの破壊に成功しても、1万人の思念の塊。普通の生物常識では通用しないのだと話す!話が違う!さっきの話では、そんなことは効かされていなかった!

 

「だったらあれだよ!核を破壊すればいいんだ!破壊に成功しても、重要な核があるとしたら、それはまだ再生される証拠だ!それを破壊すれば!」

 

あずまはすぐに思いついた!すると、そこには、その思念の声が聞こえてきた。

 

「俺がやってやる。下がれ。」

 

そういうと、春生は構うものかと言い、生み出した責任があると話すが、

 

「お前が良くてもお前の教え子はどうするんだ?お前の顔を見たいんじゃないのかい?」

 

「それに、あいつに巻き込まれるんじゃない。私が巻き込んじゃうって言ってるのよ!」

 

そういい、電撃を放ち続ける!美琴は別の攻撃をしていた。包み込むように攻撃をしていく。美琴も砂鉄の中でバリアを張る。その中には、あずまの姿が。すると美琴は、コインを一枚、あずまに渡す。そうそれはつまり、レールガンを放つということだ!2人はそれを放ち!AIMバーストの核を破壊した!これがLEVEL5の力だ。

 

護送車に連行される春生。

 

「どうするの?あの子たちのこと。」

 

美琴が聞くと、

 

「諦めるつもりはない。もう一度やり直すさ。刑務所だろうと、世界の果てだろうと。私の頭脳はここにあるのだから。ただし、今後も手段を選ぶことはない。気に入らないならまた邪魔しに来なさい。」

 

春生が言い、乗り込む。だが、

 

「待ちな。これだけは俺に言っておく。俺はお前を許さない。だが、お前にはまた、新たな出発信号機が、進行現示をしている。子供たちのことについて諦めないのなら、手段は選ばないとしても、今度は合法的な手段で走行することだ。」

 

「よくわからないが、君の言いたいことは分かったよ。LEVEL5のマニア君。」

 

護送車は出発していった。するとタクシーがやってきて、黒子が美琴に飛びつく!すると黒子が飾利に伝達する。

 

「レベルアッパーの使用者が、徐々に意識を取り戻しているとのことですわ。あなたのおかげですわ。初春。」

 

黒子と美琴のパターンはもはやテンプレと化している。だがそこに、あずまの姿はなかった。あずまはハチロクを動かし、そのまま下道で、学園都市中心部へ向かっていった。あずまは、かなりの擦り傷を負っている。

 

病院の屋上。

涙子がいる。そこに飾利とあずまが入ってくる。涙子の通常運行に安心した2人。すると涙子は、あずまと飾利を抱きしめる。そこには、申し訳ないという気持ちがこもっていたのだ。そして涙子は、飾利のスカートをめくる!あずまは一生懸命に目をつむる!だが、あずまは涙子を強く抱きしめる。あずまは、涙子が元通りになって戻ってきたこともそうだが、身近にいた存在としてだった。それにあずまは、涙子に言いたいことがあった。

 

「涙子君も、能力がないことに葛藤したんだろ?涙子君は、出口のないトンネルを走り続けたけど、停止信号も現示されていない、その区間に止まってしまっていたんだろう。でもね、俺は言いたいよ。能力の有り無しは関係ない。目の前のことに全力を注ぐ。涙子君は今、長いトンネルからやっと抜け出したんだよ。それは同時に、涙子君に対して、出発信号機が進行現示になったことを示しているんだ。この先、大きいカーブだったり、分岐器を渡らなくちゃいけなかったり、更には道床が悪い線路を走らなきゃいけないことがあるかもしれない。でも、大事なものを忘れず、目の前のことに全力でやれば、それは涙子君に+になるだけじゃなくて、もっといいものが涙子君についてくると思うよ?」

 

涙子が涙を流す。

 

「ほら、よく言うじゃないか。線路は続くよ、どこまでもって!」

 

「あずまさん。それはあずまさんの鉄道に絡めて、ただ言いたかっただけなんですよね?」

 

「いいじゃないか。ほら、泣くんじゃない。君のその前照灯が、濡れてはいかんじゃないか。さぁ涙子君。学園都市のこの先に、人差し指を向けて、出発進行と言おう。まさに涙子君には、今、出発信号機が進行現示になったんだ!さぁ。」

 

すると、美琴と黒子が集まる。

 

「出発進行!」

 

まさに5人の、再スタートが切られた!

 

翌日。

この日は5人全員で通勤通学をしていた。美琴は、あずまの昨日の涙子に対することで何か疑問を持っていた。

 

「あずま君さ、昨日佐天さんに言っていたことで気になったんだけど、停止信号も現示されていない区間で止まってしまっていたと言ってたけど、どういう意味なの?」

 

「普通の電車って、赤信号、鉄道では停止信号と言うんだけど、それがついているのよ。ところが、停電だったり、故障したりすると、赤がつかなくなるわけよ。それで、赤がつかなくなるということは、停止という意味になるんだよ。だって、その先に電車がいるかもわからない状況だから、マニュアルでは、停止せよという意味になるんだよ。それで、司令に連絡して、指示を仰ぐわけよ。当然その先に何が起きるか分からないから、動かすときは、15kmの最徐行で動かすの。」

 

「停止しなくちゃいけないんでしょ?動かして大丈夫なの?」

 

「速すぎるとだめなんだよ。だから何が起きるか分からないから、指定された区間までは最徐行までって指示がされるから、それに従うんだ。」

 

美琴に教え込むあずま。あずまは6年間運転士をやってきて、なんとか、教え込むほどにまで知識を詰め込んだ。だがそれ以前に、他の3人はあずまに関して気になっていたことがあった。なぜ鉄道の乗務員を6年しかやらずに辞めてしまったのか。あずまは元々鉄道で働きたいという思いがあったが、バスも好きであったため、このまま何もできずに人生を終えていくのかと考えたときに、その決断を自分で下したのだとか。

 

「いいかい?俺みたいな人間になっちゃいけないよ?それは確かに俺みたいに他の事もやりたいと思うかもしれないけど、目の前のことに全力で行うのが先決だと俺は思う。だから、俺みたいに頭の悪い奴を参考にしちゃいけないよ。」

 

と自分を卑下して話す。4人は卑下して話すあずまにそんなことはないと話す。5人は分かれ、自分の持ち場へ向かった。

 

あずまは営業所に出勤し、点呼を受け、乗務するバスの点検やセッティングをした後、営業所に戻り、指差確認の励行として、点呼者と共に確認を行う。

 

あずまはバスに戻り、駅へ向けて発進していく。この日は学園都市トラフィックサービス東が自分で敷設した路線の1路線を担当していた。あずまの働く学園都市トラフィックサービス東は、主はタクシー業だが、今後の需要変化を見越して、副としてバスを受け持つという、先を見据えた会社だった。あずまはこの会社に入って感じ取ったのが、もしバス需要が増えるとなれば、分社化する可能性があるという予感がしている。まぁ、もっと先にならないとこれは分からないのだが。

 

「今日は初めての燃料電池バスだからね、普通のバスと違って扱いがかなり違うし、アクセルをちょっと踏んだだけでかなり加速するから、気を付けるように、今日も一日頑張っていきましょう。」

 

上司と思われる男性が同乗する。この燃料電池バスは、アクセルをべた踏みしただけですぐに高速域に入る。しかもお客様を乗せるのだから、これはもっと慎重にならなくてはいけない。

 

最初の出発地へ行くと、お客様がかなり並んでいる。ざっと30人ぐらいだ。現在は8時30分だが、これが時間を経つごとにどんどん並んでいく。当然乗り切れない場合もあるので、アナウンスをする。

 

「お時間に余裕がありますお客様は次のバスをお待ちください。」

 

バスは2分遅れて出発した。この時間帯の学園都市は、交通量が多いだけでなく、路上駐車も多い。あずま自身、前の世界では路上駐車からの飛び出しで事故を起こす間際まで追い込まれたこともある。それの経験もあるため、あずまは今以上に慎重になる。加速が早い燃料電池バスと、飛び出し。いわゆる、「かもしれない運転」だ。そんな神経をすり減らす日々を過ごしている。3往復して余裕が出たころ、あずまは上司からアドバイスをもらっていた。

 

「普通のディーゼルのバスって、アクセルをちょっとしか踏まなくてもあまり加速しないわけよ。だけどこの燃料電池バスと、あの電気バスって、燃料で使っているのは軽油じゃないし、モーターだから、そこも気を付けないと、お客様ひっくり返っちゃうからね。特に車内人身事故というのは以ての外だから、気を付けて。」

 

そんな指導を受けていた時だった。指導していた上司の乗務用携帯電話に、営業所から電話が入る。上司があずまに渡し、応答する。

 

「変わりました、子安です。」

 

「指導受けているところ申し訳ないね。次で一旦戻るでしょ?実はお客様が、君に話があるといって、うちに来ているんだ。」

 

「分かりました。」

 

あずまはこんな時にどういうことかと不思議に思う。

営業所に戻るあずまと上司。そこには、ある女性がいた。

 

「お待たせしました。見習い運転士の子安あずまです。」

 

自己紹介をする。すると女性から、あずまにお願いをしたいという。

 

「実は、今度の大覇星祭で、一般の部を設けることになったんですが、その中に、モータースポーツを取り入れるという案がありまして、それが可決されたんです。」

 

あずまはそれを聞いて驚いた。普通なら、学生たちが主役のはずでは?と。更に大覇星祭は、この学園都市トラフィックサービス東は臨時便の担当になるはずだと思った。なぜこんな話をあずまにしたのか。

 

「そこで、ぜひ、子安さんに出場してほしいんです。」

 

あずまは驚いた。どうしてこんなことになったのか。




突然の願いに驚くあずま。あずまの走行スキルはどうやって入手したのか。更にそれをやったところで何のメリットがあるのか、それがあずまには疑問が残っていた。あずまの決断は果たしてどっちに転がるのか?

次回 決断
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。