とある東京の運転・能力使い(ドライブテクマスター) 作:KBS滝原
そんな時、美琴とあずまを狙った集団が近くまで来ていたのだった!
ここで、モータースポーツで使用されるサーキットを説明。使用するサーキットは、東京ドームおよそ7.8個分あり、コースの距離は38.74キロ。コーナーは14コーナーある。一番難易度が高いのは、第5コーナー。このコーナーは、150度の鋭角になっており、更に上り坂になっている。更に、第9コーナーは、長い直線距離のあとに出てくる、157度のカーブだ。更にこのカーブは、第5コーナーとは違い、19‰の勾配だ。そのあとは、緩やかなコーナーがあるが、いかにコーナーでのテクニックにより相手を追い越すか、いかに直線距離で追い越すかがこのモータースポーツの勝負を決める鍵となる!
モータースポーツ開始前、あずまは4人と一緒に話し合っていた。色々な話を終え、あずまはピットインエリアにいる仲間たちの元へ向かおうとしていた。美琴が呼び止める。
「これを。御守りとして、持っていって。」
美琴は自分の髪をほどき、花のヘアピンをあずまに御守りとして渡す。あずまはそれを受け取り、代わりに、全員に御守りとして、電車のネクタイピンを渡した。
「美琴君、黒子君、飾利君、涙子君。君たちは最高のメンバーであり、最高の後輩だよ。どんな結果でも、俺は皆と一緒になれてよかった。そう思ってる。」
「あずま君。もう一回言ってくれる?記念に録っとくから。」
あずまは真面目に言ってると話すが、黒子はオーバーだと言った。更に飾利も、今生の別れじゃないしと言う。
あずまは言わなきゃよかったと後悔する。
そして、今現在、あずまのハチロクは3周目を迎えた。2番手に追い上げた。だがその時、あずまは異変を感じた。サーキットの上に、何かきらんと光る物が!まさか!あずまは急ブレーキをかけ、更に急ハンドルを切った!
「おっとどうしたことか!?ハチロクがスピードを落としてふらついた!」
会場の空気が慌ただしくなる。そう。実はこのとき、あずまを狙撃しようとしたスナイパーがいた!察知したあずまは、弾の軌道がみえるため、左にきり、更にブレーキでスピードを落としたのだった!
観戦していた4人も様子がおかしいことに気づく。と、その時、美琴の携帯に電話が入る。あずまからだ。
「大丈夫なの!?さっきふらついてたみたいだけど、というかレース中でしょ!?携帯大丈夫なの!?」
美琴があずまに聞くと、あずまはそれより重要な通告があるとし、今から言う指示を聞くよう話す。
「第7コーナーを曲がった時に、スナイパーみたいな奴がいたんだ!おそらく、俺らを襲った奴らだ!美琴君と黒子君は、スタジアム外に行って、奴らを倒せ!更にアンチスキルに連絡して、EWNSの奴らが来たと話せ!涙子君と飾利君は、ピットにいる仲間と合流して!俺が無線飛ばすから!」
「だけど大丈夫なの!?あずま君がレース中に狙われたんだから、また狙われる可能性は····」
「大丈夫だ!俺は俺でなんとかする!こんなつまらないことで、死んでやるものかよ!」
そう言い、あずまは電話を切る!更にピットと無線を飛ばす!
「これからピットインするけど、重要な案件だ!とりあえずこれで話すぞ!緊急事態が起きてる。女子中学生2人が来てたら、そのピットで待機させて!」
その時、あずまのハチロクは、ピットインの近くまで来ていた。あずまはピットインし、その最中にメモを書く!
メモには、
SOS サテン ウイハル wait と書かれている。
その頃、サーキット周辺では、部隊が殺害計画を進行していた。
「あなたたちですか。まったく世話を焼かせますわね。ジャッジメントですの。殺人未遂の容疑で、拘束しますの。」
すると奴らは銃を向かせ、黒子に放とうとする!黒子はテレポートで攻撃を回避!後ろに回り込み、3人をまず倒した。
美琴は17人を引き付け、更に電撃で一網打尽にした。
その頃、飾利と涙子は、ピットに入っていた。
「君たちが初春さんと佐天さんか。話は聞いているよ。さぁここへ。」
ピットの作業員が飾利と涙子を案内する。
あずまはピットインし、燃料補給ならびにタイヤ全てを履き替えた後、出発。
ピットインしていたため、7番手まで落ちた。だがあずまは、これ以上にもっと事が重大であることを知らなかった。実は、この出場しているドライバーの中に、あずまの殺人を計画した男がいた!それにまったく気づいていないあずま。だがあずまは、それ以上に、皆の期待を裏切りたくないという思いがある。それは、会場の観戦に来ている約6.7割は、あずまに期待しているということだ。あずまはその期待を背負い、ハチロクを走らせている。中途半端な気持ちで走り屋とかモータースポーツをやるのはごめんだと思っていた。すると、ここであずまが見せる!あずまの前を走るエスティマ。なんと第5コーナーの上り坂で失速!アウトから攻め込み、追い越した!
このシーンに観客は盛り上がる!
その声を聞いた美琴は、更に40人を撃破!黒子は7人を撃破し、これに至るまでに137人を撃破!だが、まだまだ相手は、246人近くいる!すると、美琴の近くに、殺戮兵器が寄ってくる!美琴が電撃を放つが、なんとコンクリートでブロック!
一方、レース中のあずまは、黄泉川に連絡。
「レース中じゃん!?大丈夫か!?」
「黄泉川さん!部隊は攻撃範囲を広げようと、第7学区のサーキット付近から遠ざかろうとしています!サーキットから3km圏内を封鎖してください!」
「了解したじゃん!」
黄泉川は、アンチスキル部隊を3km圏内に回し、封鎖を指示!
その頃、あずまは3番手にまで追い上げた!残り7周!するとあずまの後ろをべったりくっつく、ポルシェ911の姿が!そう、あずまの殺害を企んでいたドライバーだ!すると、ポルシェ911は、あろうことか、あずまのハチロクにぶつかりに行こうとしていた!あずまはそれに気づき、スピードを落として回避!すると、このポルシェ911にブーイングの声が!それは当然だ。フェアプレーの精神に反する行為だ!あずまは回避したあと、スピードを回復させる!そして、スタート位置である周回境界点には215kmで進入した!そして第1コーナーに進入しようとした次の瞬間!ポルシェ911が故意に衝突し、あずまのハチロクは制御不能に!そしてハチロクは横転をしたあと、7回転し、壁に衝突し停車。この事態にスタッフたち大勢がハチロクに駆け寄る。ハチロクは大破していて、中を覗くと、意識のないあずまの姿が!
救急車が1台、サーキットの中に入る!飾利と涙子はあずまの元に駆け寄ろうとするが、ピット作業員に止められる。
「だってあずまさんが!」
「気持ちは分かるが、レース中だ。危険すぎる!」
サーキット会場は騒然としていた。その話を聞いた美琴は、怒りが頂点に達し、攻撃が倍増した!
その時、常盤台中学の制服を来た女子2人が到着!
「ここは私たちにお任せを!」
2人は、湾内絹保と、泡浮万彬だ。
絹保は、水流操作(ハイドロハンド)、万彬は、流体反発(フロートダイヤル)の能力をもっている。黒子と同級生だ。美琴は2人に任せ、その場を立ち去る!立ち去る美琴を追おうとする9体の殺戮兵器!2人はそれを攻撃しようとする!万彬はフロートダイヤルで9体の殺戮兵器を地面に押し付ける!そこをハイドロハンドで攻撃!あまりの呆気なさに驚きを隠せない2人。美琴と万彬、絹保はあずまが入院している病院に向かった!
病院に行くと、そこにはあずまの姿が。頭には包帯が巻かれている。カエルの顔をした医者が来る。
「先生!あずま君は?」
「幸い、強靭な体のおかげで、骨折等は体に見受けられなかったが、頭をおそらく強く打ってしまったんだろう、意識が未だにない。しかし、200km以上のスピードで激突されてしまって、更に車両は大破。特に車の頭上部分が壁に当たってしまってみたいだ。」
このあずまの姿を見た美琴。怒りがこみあげてくる。
「私行ってくるわ。あずま君をこんな目に遭わせたあげく、あずま君の大事な、ハチロクを破壊されて、許せるわけがない!」
その姿を見た万彬、絹保は、美琴に落ち着くよう話すが、
「私を止められる奴は倒せ!どうなっても知らないわよ!」
2人は固まる。あずまの無残な姿を見た美琴は、サーキットに向かった。
その頃、サーキットでは、あずまに激突したポルシェ911に激しいブーイングが。
すると、怒りが頂点に達したのか、ポルシェ911に物が投げられる!
「ハチロクに激突し、ポルシェ911には走行資格が失われました!」
ピットに戻るポルシェ911から出てきた運転士。
「よくやったな。これで子安あずまも、終わりだ。報酬は後で払う。」
ピットの作業員を装っていたEWNSの11人は、ピットに通じる通路を歩いて戻ろうとする。と、その時!
「ただで戻ろうとするなんて、甘いわ。あんたたちだったのね。あずま君と私を殺害しようとしたのは。どうしてそんなことをしたのかしら?」
美琴の怒りは頂点に達していた。
「子安あずまを殺害すれば、俺たちが学園都市の頂点に立てると思ったからさ!奴はハチロクで名をはせ、更に貴様、御坂美琴とつながっていると聞いた。お前ら2人を殺してしまえば、更に学園都市の頂点に立てる。世の中は弱肉強食だってことを、思い知らせてやるのさ!たとえLEVEL5だろうとな!」
小太りの男が話す!その発言を聞いて、美琴の怒りのボルテージは更に上がる!そして、電撃を放った!
「あんたたちがやろうとしたことが、いかにあずま君を苦しめたか、思い知らせてやるわ!」
11人に対して電撃を放つ!11人は気絶し、美琴は更に続ける。
「言っておくわ。力さえあればなんとかできると思ったら大間違いよ。あんたたちは、LEVEL5の器じゃない。」
そういい、黒子に電話する。その時、黒子はようやくEWNSの連中を撃破したばかりだった。
「どうされましたの?お姉さま。」
「あずま君を卑劣な手で倒した連中を捕らえたわ。今、サーキットの中にいるわ。」
電話を切る美琴。すると、黒子が瞬間移動で到着する!
「お姉さま~!心配しましたのよ?お怪我は!?」
「大丈夫よ。それより、こいつらがあずま君を卑劣な手で倒した連中よ。さすがの私でも、怒りを抑えられなかったわ。」
説明する美琴。その後、アンチスキルの隊員が到着し、男たちを拘束する。
病院では、意識を無くしていたあずまが、意識を取り戻す。急いで戻らないととし、動こうとすると、絹保があずまを止めようとする。
「だめです!そんな体で動いてしまっては!」
「誰だ君たちは!?」
とりあえず先生を呼ぶようにと指示!すぐにカエル医者が到着した。
「大丈夫だね。脳波に異常はないから、おそらく明日には退院できるだろう。しかし、あの200km以上の走行で、かなり損傷を受けるはずなのに、君の体は骨折どころか、外傷もない。一体どういう体をしているんだい?」
「それは分からんのですよ。何か偶然でも起きてるんですかね。俺、34年生きてきてますけど、ほとんど偶然に救われてるんですよ。今回、こうやって体に傷がないのも、たぶん偶然なのでしょう。」
そう話すあずま。今思えば、今までの事故で入院してきて、外傷がなく、退院がそこまで長くない。どういう生き方をしてきたのか、自分でも分からない。
「俺のハチロクをぶっ壊した奴には、それ相応、いや、それ以上の苦しみを味わってもらう。美琴君を巻き込んだその代償も、払ってもらう。
やられたらやり返す。倍・・・いや、356倍返しだ。それが私の、LEVEL5としての流儀なんでね。」
「さすがハチロクの操縦手!噂はかねがね、あのハチロクを操れるLEVEL5のバス運転士ですね!」
「元々走り屋か何かをされていたんですか!?」
2人の質問に戸惑うあずま。そもそも誰?あずまにはそれしかない。
「失礼しました。私、常盤台中学1年の、湾内絹保と申します。」
「同じく常盤台中学1年、泡浮万彬と申します。」
「1年?ということは、黒子君と同級生というわけか。失礼した。私は学園都市トラフィックサービス東、運転士見習の、子安あずまです。以後お見知りおきを。」
3人の関係が始まった瞬間であった。
大覇星祭中に激突されてしまい、入院したあずま。諦めまいという精神が強く、あずまはその連中のいるアジトをようやく特定。倍返しなるか!?
次回 LEVEL5の流儀