とある東京の運転・能力使い(ドライブテクマスター) 作:KBS滝原
5日目。この日の大覇星祭は、一般の部、5人グループのクイズが開催されていた!
参加するグループは、11グループで、それぞれ別々の会場にて開催されていた。
それには、あずまも参加していた。あずまは、テンプレの4人、美琴、黒子、飾利、涙子と出場していた。
クイズのルールとやり方はこうだ。クイズは2ndstageまで開催され、1stステージは、答えが5文字の問題に1人1文字ずつ回答。5問1セットで、チャレンジできるのは2回までとなる。
2ndステージは、答えが5つ以上ある問題を5人が1つずつ回答。1人正解で10pt獲得でき、チャレンジできるのは3問。電車が5編成ずつ走り、車止めに突っ込むまでに正解できればクリアとなる。
開催前日、涙子の家では、打ち合わせが行われていた。そこには、美琴、黒子、飾利の姿があった。
「なんかこのクイズ形式、どっかで見たことがあるような・・・。」
あずまにはデジャヴ感がとれて否めなかった。当然、以前の世界ではこれと同じ番組が放送されていたのだから。
「知っているという事は、どういう問題が出るか分かるってこと?」
涙子が聞く。
「そうだね。俺が今まで見てきた問題は、一般常識問題かな。あとは時々時事問題も出てくるよ。例えば、ことわざだね。親しき中にも礼儀ありという言葉あるけど、その部分をひらがなで書きなさいという問題だったり、あとは、英語のスペルを書けとかだね。色々出るよ。だから、あまり難しく考えないで解けば、おそらく全問正解できると思う。しかも今回は、参加するグループは、最初みんなリーグ方式で戦っていくからね。それで決勝まで進むって感じかな。」
あずまが知らないと思われることを話した。
そして当日。あずまは、グループのうち5番目にいた。
「それでは、5日目の一般の部、クイズを始めていきたいと思います!」
司会者がルールを説明する。そして、まずは3会場に分かれて開催。そして、あずまたちのクイズ戦が幕を切って落とされた!
「第一問。これ、何?」
スクリーンには、ガソリンスタンドが出てきて、燃料を給油する姿が。
「カタカナで書いてください。ディーゼル車で使用されている燃料のうち、よく使用されている燃料です。」
(これはもう余裕ですわね。)
(あずま君がいつもハチロクで使っている燃料だからね。)
各々が余裕で答えを書く。そしてすべての答えが出そろった。
「ディーゼル車で使用されている燃料のうち、よく使用されている・・・レギュラーガソリン、正解!1問クリア!10pt獲得でーす!」
司会者が言う。その後、あずまたちは全問正解をし、ついに決勝戦にまで上り詰めた!するとあずまの元に、当麻がやってくる。
「決勝まで上り詰めたんだって?あずまなら絶対優勝できるさ!頑張れよ!」
当麻があずまに激励の言葉を放ち、立ち去る。美琴と黒子はテンプレのじゃれあいだ。そこに、絹保と万彬がやってくる。
「すごいですね!御坂さん!白井さん!」
「湾内さんに、泡浮さん。」
「優勝までもう少しですね。御坂さんと白井さん、あと、あのあずまさんという方と他の2人さんの力なら、なんとか優勝できると思います!」
2人もまた、激励の言葉をいただいた。時間は昼食時間帯に差し掛かっていた。
美琴は、両親の元で昼食を食べていた。母は、御坂美鈴。父は、御坂旅掛。
そこを、あずまが通過しようとした。あずまはイヤホンで何か音楽を聴きながら歩いていた。そこを美琴が呼び止める。
「あなたが子安あずまさん?私は、美琴の母、御坂美鈴です。」
「どうも、学園都市トラフィックサービス東、運転士見習の子安あずまです。」
「それにしても、あずま君も美琴と同じLEVEL5とはね、驚いたよ。両親はいるの?」
返答に詰まったあずま。それはそうだ。元々この世界にいたわけではなく、両親はいない。
「両親はいますけど、今は働いているので、今日はここに来ません。」
なんとかそれで返答したあずま。あずまはこれが聞かれることをまったく予想していなかったのである。それに気づいていた美琴。美琴は何も言う事が出来なかった。
そして午後1時。運命の決勝戦が始まる。
「さぁ、子安あずまさん率いる、柵川常盤台高速線チームと、小竹愛羅さん率いるダブルミックスステーションチームの決勝戦が始まります!では、行きます!最初は、ダブルミックスステーションチームからです!
第1問! これ、どこ?」
司会者が話すと、スクリーンには、ひしめき合うトラックの姿が。そして、トンネルの幹線道路。
「漢字でお答えください。お台場から少し離れたところにあり、不純物で埋め立てられたこの島はなんでしょうか?」
ダブルミックスステーションチームは、余裕で回答をする。
「不純物で埋め立てられた島、オープン!
中央防波堤 正解でーす!1問クリア、10pt獲得でーす!」
ダブルミックスステーションチームは、1回戦を全問正解し、2回戦は3問止まりの80ptを獲得した。少し焦りを感じるあずまたち。
「それでは、次は柵川常盤台高速線チームのクイズでーす!第1問!この駅は、どこ?」
スクリーンには、黄色い帯の電車に、ピンク色の地下鉄の電車、更に茶色の電車と、緑の電車、青の電車が映っている。
「ひらがなでお答えください。東京都文京区の、東西南北が交差する駅です。ちなみに子安さん。この問題は余裕ですよね?」
「まぁそうですね。何せ学生時代よく通いましたからね。」
(確かあずまさんがおっしゃっていた、あの駅ですわ。)
(東西南北の交差地点。面白い場所のはず!)
少し戸惑いながらも、13秒後に回答が出そろう。
「東京都文京区にある、東西南北が交差する駅、オープン!
いいだばし駅 正解! 1問クリア 10pt獲得でーす!さぁ、どんどんまいりましょう!第2問!この英語のスペルを書け。
スクリーンには、地球が映っている。これも余裕で回答をするあずまたち。
「地球のスペル EARTH 正解!2問目クリア 10pt獲得でーす!さぁ子安さん。まだまだ余裕の表情ですけど、いかがですか?」
「まぁ余裕とは思いますけれども、余裕な時ほど兜の尾を締めよと言いますから、気を引き締めていこうと思います!」
司会者からのインタビューに答えた。観客からはあずまたちを応援する声が!あずまは事故直前の、あのサーキットのことを思い出した。学園都市のみならず、学園都市以外の方も期待していることを察し、なんとしてでも正解して、優勝させてみせると誓った。
「さぁ行きましょう。第3問。これ、なんという?」
すると、今度は方角を英語に直し、カタカナで直した問題が出てきた。
「カタカナで書いてください。東は、イースト、西は、ウエスト、南は、サウス、北は、ノース、では、中央は、なんというでしょう?」
(これはさすがに分かるわ。だって俺の地元の大手のバスがそうだもん。)
顔に笑みを浮かべるあずま。
「中央をカタカナで、オープン! セントラル正解!3問目クリア!御坂さん。これはいい展開になってきましたね!少し全問正解が見えてきましたよ?」
「そうですね。目標は全問正解ですので、最後まで気を抜かず、答えていきたいですね。」
「さぁ全問正解も見えてきました。少し難易度が上がります。第4問!この大学は、何?」
すると、銅像が出てきて、校舎が出てきた。だがここで歯車がかみ合わなくなってしまう!
「漢字でお答えください。大隈重信が開設した、東京都新宿区にある大学です。おっと!白井さんと初春さん、2番目と3番目の方が悩んでいるぞ!!」
ここに来てまさかの回答に詰まる事態発生。黒子と飾利は、どうにでもなれということで、とにかく回答した!
「大隈重信が開設した、新宿区にある、早天田大学、残念!白井黒子さんが間違えたー!」
黒子が落ち込む。
「もしかして黒子君さ、順天堂大学と答えようとしたろ?」
「そうでございますの・・・。」
「順天堂大学は大隈重信が開設したんじゃないんだよ。大隈重信が開設したのは早稲田大学なのよ。」
すると黒子はここであっと気づく。
その後、あずまのチームは、2回戦で3問目止まりになり、70pt獲得。ダブルミックスステーションチームがここで10ptリードしている。果たしてこのままどうやって追い越すのだろうか?
「さぁ決勝戦もいよいよクライマックスに入ってまいりました!さぁ向原さん。10ptリードしていますけれども!」
「絶対に逃げ切って見せます!」
少し焦りを感じるあずまたち。だが勝負を分けるのは、この2ndステージになる。3回戦までにいかに決着を付けられるかが求められる!
「第1問!問題、山手線の駅、5つ答えろ。」
1番手は、上野と答え、2番手はすぐに秋葉原と答え、3番手は新橋と答え、4番手は少し迷いながら、渋谷と答えた。そして5番手はすぐ後に新宿と答え、1問目は正解した。」
その後、ダブルミックスステーションチームは、110ptを獲得した。これで、差は120ptに広がった。あずまたちのチームは、残り13回答えると優勝。つまり、飾利が答えられなかった瞬間、柵川常盤台高速線チームは敗北が決まってしまう。応援の声が増し、緊張感が更に高まる。
「第一問!問題、東京都の駅で、町が入る駅、5つ答えろ。
美琴は、信濃町と答え、黒子はすぐに永田町と答えた。だが飾利がつっかえてしまった!なんとか思い出そうとするが、あまり思い出せない!5秒前に、なんとか、御徒町が出た。涙子も悩んでいたが、上野御徒町が出てきた!そして衝突1秒前に、あずまが、板橋本町と答え、第1問はなんとかクリア!会場はウェーブし、あずまたちは輪になって喜ぶ!
「いやー、危なかったねー!」
「アメ横に、御徒町と言うのが出てきて、なんとかそれで答えられました。」
飾利が安堵しながら言う。
「私も、上野御徒町と答えて、だめかなと思ったら合ってて、驚きましたよ。」
「このクイズはね、場所が同じとはいえど、違う駅名だったらいいんだよ。例えば今みたいに、御徒町って言って、涙子君が上野御徒町って言ったでしょ?仲御徒町でもOKだし、新御徒町でもOKなんだよ。」
すると司会者が、
「さすが鉄道マニアのLEVEL5!このクイズを分かってらっしゃいますね!さぁ、まいりましょう、第二問!問題、五月七日で、つゆり、というように、日付が苗字になっている漢字、5つ答えろ!」
美琴は少し考えながらも、ほずみ(八月一日)を回答。黒子も少し時間がかかりながら、わたぬき(四月一日)を回答。飾利はすぐに、くさか(六月一日)を回答!涙子は、3秒前に、しわすだ(十二月一日)を回答!だがあずまは、答えられず、スクリーンに映っている電車が車止めに激突!
「ゲームオーバー!柵川常盤台高速線チーム、40pt!さぁ子安さん。」
と言われた瞬間、あずまが何かを思い出したかのように、あーっ!と叫んだ!それは、さおとめ(五月乙)の存在だった。
「まぁこれはしょうがないわ。」
「そうですわね!次がラストチャンスですから、気合を入れていきましょう!」
全員がオーッと返事する!
「さぁ柵川常盤台高速線チーム。優勝には、全員正解が必要です!さぁ優勝をかけた戦い!それではラストチャンスまいりましょう!第3問!問題!」
この声に、会場の空気が張り詰める!それは、あずまたちのチームの優勝にかけていたからだ。全員が祈り始める!
「サッカーワールドカップで、2009年までに開かれた国、5カ国答えろ!」
美琴はメキシコと答え、黒子はアメリカと答え、飾利はブラジルと答えた。涙子がかなり苦戦していた!同じ国を答えたがだめだ!衝突2秒前、涙子はドイツと答え、そしてあずまは、ウルグアイと答えた!
あずまたちのチームが勝利し、会場は大きな拍手と歓喜に包まれた!5人が輪になって喜びの舞をした!そして会場には、無数の紙吹雪が噴射された!
「2009年大覇星祭、一般の部クイズ部門!優勝は、柵川常盤台高速線チームでーす!」
するとさっきより更に大きい拍手が!会場がかなり熱気に包まれている!
そして6分後、表彰台に上ったあずま。大覇星祭責任者から、首のついた金メダルをかけられる。そして、美琴が登場し、賞状が美琴に贈られた。
「賞状、大覇星祭、一般の部クイズ部門 柵川常盤台高速線チーム殿。貴チームは、大覇星祭一般の部クイズ部門において、チームワークを発揮し、フェアプレーの精神のもと、多大なる成績を納められました。よって、ここにこれを称します。2009年6月27日、大覇星祭主催者」
賞状を受け取り、更にあずまが、優勝トロフィーを受け取った!
会場は大盛況に見舞われた!
大覇星祭一般の部閉会式の後、あずまは4人の元に集まった。あずまの目からは、勝利をした涙が。
「みんな、ありがとう!一生懸命に戦ってくれて、互いにフォローして、そしてこの結果にこぎつけることが出来た。俺は君たちと、本当にチームを組めてよかった!俺はこの世に生まれて最高だよ!君たちは最高の後輩だ!」
4人も涙を流す。あずまは1人ずつ抱きしめていく。あずまは未だかつてない喜びを分かち合えたのだった。すると、あずまの携帯に、一本の着信が入る。
「はい。」
「黄泉川じゃん。EWNSというグループの一味の男1人が、吐いたじゃんよ。アジトを。」
「了解しました!」
すると、奴らのアジトの場所、そして居場所が、あずまの目に現れた!果たしてこの先の行方は!?
一般の部クイズ部門で優勝し、更にアジトを割り出すことができたあずま。果たして、あずまと美琴を殺そうとした奴らに対して、倍返しなるか!?
次回 レッドゾーン