とある東京の運転・能力使い(ドライブテクマスター)   作:KBS滝原

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涙子たちは都市伝説をファミレスで話していた。しかし内容がお粗末なものだったものであるため、雰囲気はぶち壊しに。そんな中、事件が発生する。


第7話 都市伝説と1st mission

あるファミレス。美琴、黒子、飾利、涙子、あずまは5人で、ブラックシートに被りながら、都市伝説を話していた。

 

これは、先輩の友達の彼氏が、実際に見たという話だ。ある蒸し暑い夏の夜、その彼氏さんが、人気のない公園を通りかかった時のこと、ある女性に、駅までの道を尋ねられた。その彼氏が、快く道順を説明していると、どこかうつらな女性が、ふわーっと手を挙げ、突然がばーっと、

 

ブラウスを脱いだという話だ。

 

涙子がその話をしていたが、雰囲気が破壊された。

 

「って、全然怖くないじゃん!!」

 

美琴がブラックシートが起き上がって言った。黒子がその次に、雰囲気を作ってもそんな話をしてはまったく怖い要素がないと両断してしまった。涙子は実際に実現したら怖くないのか?と話した。美琴は怖くないと言い、それは変質者だと指摘した。

するとあずまは、以前いたところの都市伝説を話す。それは、2004年にネット社会を騒がせた、「きさらぎ駅事件」だ。

 

「これは、2004年に発生した、ある奇怪な事件の話だ。ある掲示板に、はすみという女性が、いつも使っている電車が止まる様子がないと話し、掲示板に書き込んだ。そして到着した駅はきさらぎ駅といい、周りは草原に囲まれている。更に深夜のため、タクシーやバスはなく、家族に迎えに来てもらおうとしたが、そんな駅は知らないとはじき返され、警察にもいたずらだろと言われてしまった。しょうがないので歩いてみると、遠くで太鼓の音が、更にそれに混じって鈴が聞こえた。成す術もなくなったはすみさんの書き込みに、ネットの方は駅に戻れと言うが、はすみさんはそれを無視。更に太鼓と鈴の音が徐々に近づいてきた。そのまま歩き続けたはすみさんは、伊佐貫トンネルと言うトンネルに近づいた。そして勇気を振り絞り、トンネルを抜けようとして、書き込みはストップ。25分後、トンネルから出たはすみさんは、前に人がいたため、近くの駅まで送ってもらう事をお願いした。その方は親切な方で、ビジネスホテルがあるという紹介もしてくれた。ネットは落ち着いたが、さっきからどんどん山の方に向かっていて、運転士も一切話しかけてくれない。そしてバッテリーが切れたため、この書き込みを持って、掲示板から姿を消しました。そしていまでも、そのはすみさんの生存は、分かっていません。」

 

この話を聞いた4人は体がすくむ。

 

「はすみっていう女性は大丈夫なの!?」

 

「今でも見つかってないって、まさか亡くなってたりするとか!?」

 

4人がざわつき、いろいろな考察をし始めた。

 

「まぁまぁ、落ち着きなさい。これは、俺がここに来る前に起きた出来事であってな、今、学園都市では起きてないだろ?」

 

場を収拾させようと頑張っているあずま。そんな5人のところに、黒子から連絡が入った。黒子の表情が険しくなる。黒子が飾利、あずまを招集し、現場へと向かった。

 

事件は第二十二学区の地下街の駐車場。ハチロクを走らせてきたあずまは、黒子と飾利を地下駐車場に向かわせ、あずまはハチロクを待機させていた。

地下駐車場。そこには、車上荒らしをしていた男1人組を発見した。黒子が最初に飛び出し、あの台詞を吐く。

 

「ジャッジメントですの。器物損壊および窃盗の罪で拘束しますわ。」

 

そういい、黒子は犯人近づいたその時、後部座席のドアが突然開き、黒子を吹っ飛ばす!後ろにいた飾利が止めようとするが、スタンガンで気絶させられる!男3人は別の車に乗り、地下駐車場を後にした。

 

音を聞いたあずまは、ハチロクを追跡体制に入れていた。そして、出てきたのはRX-7!急加速させ、車を追っていく!

 

地下駐車場では、黒子が飾利を起こそうとしていた。意識を取り戻した飾利だが、ここでは少し前の犯人を追い詰める件について、その動きの衝突が発生した。

 

「大体いつも白井さんはそうじゃないですか!無茶して独断先行ばっかり!だから始末書の数が減らないんですよ!」

 

「聞き捨てなりませんわね!私がいつ独断先行を・・・」

 

「いつって、いつだってそうじゃないですか!今回だって応援が来るまで待っていればよかったのに!」

 

応援が到着するのを待って追い詰めたい飾利と、犯人を逃がさないために独断で向かいたい黒子の意見の衝突が勃発。

 

一方その頃、あずまはというと、ハチロクで犯人を追跡していた。

 

「後ろから追っかけてる奴って、あの子安あずまって男ですよ!?ハチロクの使い手と呼ばれている恐ろしい走り屋ジャッジメントですよ!?」

 

「だが、奴の乗っているハチロクは非力だ。俺らのRX-7とは比べ物にはならない。こっちは上り坂に強いんだよ!」

 

犯人は上り坂のある第十三学区方面へ逃走した!奴らはハチロクが非力であることを知っている!上り坂には弱い。つまり上り坂で振り切るという作戦だ。あずまにはこの作戦が読めていたようで、追跡中に作戦を練っている。

 

(やはりあいつらは上り坂に持ち込む作戦か。確かあの上り坂となるところには、そこにつながる回り道があったはずだ。つまりそこに行けば、奴を倒せる!)

 

あずまはこの作戦で行くため、犯人の行く道を先回りしようという作戦だ!あずまは犯人の行く道路からそれ、すぐ先のわき道を通っていく!片輪走行で900m走行!そして犯人は予定通り坂道のある道へ!犯人はハチロクに驚き、急ハンドルを切ったが、ガードレールに激突してしまう!

3人を引きずり下ろし、ガードレールの円柱部分に縄を3人ごと縛り付けた。

 

その頃、一七七支部には、飾利と美偉、そして涙子がいた。そこには黒子の姿がなかった。その時、電話が入る。

 

「あずまです。第十三学区にて、地下街の車上荒らし犯人、捕まえました。アンチスキルには、連絡済みです。」

 

その話を聞いた2人は現場に急行した。13分後、あずまの元に2人が到着した。

 

「お疲れ様です。犯人はそこにみんな縛り付けられてます。ガードレールにRX-7を物の見事にぶつけてくれましたが。」

 

「それより、あなたのハチロクという車は大丈夫なの?」

 

「大丈夫ですよ。」

 

美偉は驚いた。なんで犯人を仕留めることが出来たのか。というかどういうテクニックを使ったのか。飾利は思った。もはやこれは何でもありだ。と。

 

「さぁ聞かせてもらいましょうか。なんでお前らは地下駐車場であんなことをした?」

 

そう聞くと、犯人は黙り込む。するとあずまはガードレールを蹴る。

 

「どうなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

険しい表情で蹴り続けるあずま!見かねた飾利が、あずまの体を抑え、どうにか冷静にと言うが、あずまはかなりお怒りの様子。すると、

 

「あるゲームをやっていたからだよ。それで実際にやったら、面白くなってよ、お金まで手に入るというのだから止められなかったんだ。」

 

犯人の1人が自供すると、あずまは先ほどよりも大きい怒りを感じるようになった。危ないと思い、体を必死に押さえる美偉と飾利。あずまの異常な力についていけない。

その時、アンチスキルが到着した。

 

到着した際に出てきた黄泉川は驚いた。RX-7がかなり無残な状態になっていることを。

 

「君がハチロクという車で犯人を追い詰めたのか。」

 

「ええ。だって私、昔は走り屋やってたんですよ。」

 

そういう黄泉川はもっと驚いた。犯人3人組は護送車に乗せられ、連行された。

 

その頃、常盤台中学の寮208号室。黒子がベッドに口を当て、何か嘆いている。美琴はそれにイラついてきたのか・・・

 

「あーうっとうしい!あんたね、そんなに気になるならとっとと初春さんと仲直りしてきなさいよ!」

 

黒子が渋々拒否のような反応をすると、美琴は、このまま行けば、飾利は本当にコンビを解消される可能性が高いと警告した。黒子は・・・

 

「それぐらいで終わるなら、所詮その程度の関係だったってことですわ、」

 

美琴は疑問に思った、飾利と黒子は性格が違う。なのになぜコンビを組んでいるのか。それは、ある誓いがあったからだった。銀行強盗の事件の後、まだ小さい飾利は、約束することを誓った。己の信念に従い、正しいと感じた行動をとるべし。自分の信念を曲げず、黒子のようなジャッジメントを目指すと。黒子もお約束を守りたいと言った。そして、黒子と飾利で、一人前になろうという約束を交わしたのだった。

 

それを聞いていた美琴は、

 

「へぇー。いい話じゃん。」

 

とは言ったが、黒子の表情が何かこわばっていることを感じた。黒子はその約束だったのかと気づいた。黒子は美偉からの連絡を受け、RX-7が事故を起こしたという現場に向かった。現場を見た黒子は、

 

「本当にハチロクで仕留めてしまうなんて、これはもはや次元を超えていますわ。何があったか説明してくださいまし。」

 

「奴らが、この上り坂の方向に、向かおうとしてたんだ。俺のハチロクが非力だっつう事を知ってたのかもしれないけど、俺はそれで感づいたよ。先回りしてやるってね。だからここから出てきて犯人を仕留めたんだが、犯人がハンドルを切ろうとしたみたいなのか、そのガードレールにものの見事にぶつけてくれたわけよ。」

 

黒子は大きなため息をつく。現場検証が終了したのは午後3時。涙子の家に向けてハチロクを走らせるあずまは、かなり疲弊しきった表情で戻っていった。

 

だが、このハチロクを操る子安あずまを、気にくわない人物がいたのだ。

 

ある男の家。

部屋を真っ暗にしていた男は、爆弾の開発をしていた。

 

「子安あずま、貴様は終わりだ。」

 

そういい男は、パソコンを閉じた。そして、子安あずまの写真に、ダーツの矢を投げる!

 

涙子の家。

帰宅したあずまは、着替えて入浴をした。15分後に出たあずまは、なぜか咄嗟に、涙子を抱きしめた。涙子もどうしたものかとあずまに聞く。すると、

 

「お願いだ。ちょっとだけこうさせてくれ。」

 

5分後、抱擁を解いたあずまは、涙子に尋ねられた。

 

「どうして、急に私を抱きしめたの?」

 

「あのさ、涙子君の前でかなり大粒の涙を流した時あったじゃん?あの時ってさ、俺があの事故に巻き込まれたというところでおかしくなったって話したんだけど、実はさ、俺の就職した会社でね、その亡くなった同期の女性とさ、瓜二つの人がいてさ、またおかしくならないかなぁって心配になってたんだよ。だから急に抱きしめないといけなくなっちゃったんだ。ごめんね?気分悪くしてたら。」

 

すると涙子は、

 

「決めたでしょ?私はあずま君の力になりたいって。だから、何か精神的にやばいことがあったら、私に相談してね。他の人に相談してもいいから。」

 

そういわれて心を打たれたあずま。すると、飾利から連絡が来た。

 

「初春です。今お時間よろしいですか?」

 

「いいよ、どうしたの?」

 

「実はお願いがありまして、明日、一七七支部に急なお願いなんですけど、来ていただけますか?」

 

「ちょっと待ってね。」

 

すると、あずまは仕業表を見る。

 

「14時に退勤するから、16時あたりに行けると思うんだけど。」

 

「そうですか。実は、ジャッジメントの定例会議がありまして、それに明日、あずまさんにご出席していただきたく連絡を差し上げました。なんでも、新しく入った方なので、出席いただきたいとのことなんです。」

 

「そうか。じゃあ出席できるけど遅れるかもしれないということをお伝えお願いできるかな?実は明日、ちょっと営業路線やったあと、特定輸送やらなきゃいけないから。」

 

そう言って、あずまは電話を切った。ジャッジメントとして一人前に育てたい、そしてガクトラの社員の熱意、それを背負わなくてはいけないあずまは、明日も忙しい朝を迎える!




ジャッジメントの初仕事をこなしたあずま。しかしあずまを気に食わない男がいた。その男がとった行動に対し、あずまはどうするのか?

次回 ハチロクの実力者、2nd mission
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