エイプリル特番下!
「わあ!桜が満開だよー!」
晴天にひらひらと花弁の散る桜並木に、まどかは目を見開く。
「そうね」
そんなまどかにほむらは目を細め、相槌を打つ。
まどかは満面の笑みを浮かべ、嬉しそうにくるくると回る。桜色の髪とスカートが揺れる。桜の中でおどけるまどかは、ほむらにはとても眩しくて。
「んーみんな、まだかなー」
「あら。まどかに連絡きていないの?三人とも急用だそうよ」
「ええー!」
小首を傾げていたまどかは、ほむらの答えに仰天する!
「そっかぁ。残念」
まどかは俯き、溜息一つ。
「じゃあ。みんなの分も、いっしょに楽しんじゃおうよ!」
気分を切り替え、顔を上げたまどかは、ほむらに悪戯っぽく微笑んだ。
こうかはばつぐんだ!
まっかな顔をしたほむらは目を見開き、思考停止に固まってしまう!
「……暁美さん」
その時。ぽつりと声が掛かった。
「?」
「!!」
まどかとほむらの視線の先には一人の人物。
それは、肩を大きく上下させている、巴マミだった!
「暁美さん。よくもまぁまぁ、こんなことしでかしてくれたわね……」
「ん。よくわからないわ?」
異様な圧を発し言葉を発するマミに対し、ほむらは無表情でそっぽを向き、手櫛で髪をなびかせた。
「鹿目さん主催のお花見会の連絡に、ウソを混ぜたでしょう!」
「えーっと。情報伝達に齟齬があったのなら謝るわ。それに結果として嘘になってしまったとしても、ね?」
ほむらは首を傾る。
「……エイプリルフールとでもいいたいの?」
「世間的にはそうみたいよ?」
怒りに震えるマミに対し、ほむらは目を細め、にまりと笑う。
「!!!」
マミの眉が跳ね上がり、その全身が怒気を纏う!
「まって!」
一触即発の二人の間に、すかざすまどかがまったを掛けた。
「……二人とも、喧嘩しちゃだめっていっつもいってるよね?」
険しい表情のまどかは、二人を睨む。
「……私との約束を破ってそんなに喧嘩したいなら、いいよ。私、二人のこと、嫌いになっちゃった……」
「!!!!!」
まどかの肩を落としての呟きで、マミとほむらに激震が走る!
「か、かなめさん……?」
「ま、まどか……!」
先ほどまでの臨戦態勢は霧消し、二人はおろおろと、項垂れるまどかを囲む。
「…………」
「鹿目さん、ごめんなさい!私、ちゃんと約束守るから!」
「私も!まどか、ちゃんといいつけにしたがうわ!ごめんなさい!」
まどかは「……本当に?」と、二人に視線を走らせ小さく呟いた。
「ええ!約束するわ!」
「も、もちろんよ!」
厳しい表情のまどかは、上目遣いに二人に睨む。
「もう……!マミさんも、ほむらちゃんも、私のとっても大事な人なんだよ?どんなことがあっても嫌いになるわけないよ。だから……エイプリールフールだからって、あんな嘘つきたくないよ……」
「!!!!」
まどかは涙を流し、唇を震わせる。
「ひどい嘘ついて、ごめんね。でも、二人が仲直りしてくれて、よかった。本当よかったよ……」
まどかは固まる二人を抱きしめて、ぐずぐずと泣き続けた。
*****
「えっと。たまにはまどかに叱られたいって、あなたの発案だったわよね?」
「ちょっ!賛同したのだし、あなたも一蓮托生の同罪よ!」
正座して向かい合う、ほむらとマミの二人は、深く項垂れていた……。
どこまでも優しいまどかに、たまには叱られてみたい!
そんな二人の思い付きからの企みだった。
あまりの反応に、エイプリルどっきりを告白するタイミングは失われ。まどかを盛大に騙す結果となった。
二人は罪悪感に打ち震えていたのだ。
「でも……」
「ええ……」
いつもは見れないまどかの表情。そして、自分達への感情の吐露。
あんなに思ってくれているなんて!
二人は蕩けた表情で、にまにまとするのであった。
サイコレズ達のあとのまつりーよー(つんてけつんてけつんてってん!
ひさしぶりのまど☆マギサイドでした