勇者ヨシヒコと魔法少女   作:ぶんた

28 / 34
 七夕特番デス!


番外編。その5

 てーってて、てっててー。てーってて、てってってー。てろりろりん!

 

「ちょっとまて!」

 

 街道を進むヨシヒコ達の前に、立ちふさがる人物が現れた!

 

「む!山賊か?」

 

 険しい顔のヨシヒコ一行は、臨戦態勢となる!

 

「私は人を捜しているのだ!織姫という女人だ。心当たりはないか?」

「……」

 

 男の必死な問いかけに、ヨシヒコ達は眉をよせた。

 

「すみません。その女性には、心当たりはありませ……」

「なら!一緒に捜してくれよ!」

「!」

 

 ヨシヒコの答えに、男は豹変し叫ぶ!

 

「一年に一回。それも晴れた日だけなんだぞ?たったそれだけしか会うことのできない可哀そうな俺に、協力してくれよー!」

 

 男は涙ながらに絶叫した!

 

「…………」

 

 男のあまりに悲痛な在り様に、ダンジョー、メレブ、ムラサキは眉をよせる。

 どのような境遇かはしらないが、思い人同士が会うことに、それだけの条件を背負わされているのは気の毒に思えた。

 

「それはたいへんだな。私らも協力する……」

「ちょっと、待ってください!」

 

 ムラサキの言葉をヨシヒコが遮った!

 

「うまくいけば一年に一度は出会う機会があるのですよね?それって、恵まれてますよね?」

「ええっ!」

 

 ヨシヒコの力説に、周りが怯む。

 

「私は最愛のマミさんと、いつ会えるかもわからないのですよ?そういうあなたこそ、私に協力すべきです!」

「!!」

 

 理屈からいくとそうなるのだろうか?

 

「待て!ともかく私のチャンスは今日なのだ!人として協力してくれ!」

「ふざけるな!もしかするとマミさんと出会うことのできる、ねこやの扉がでているかもしれない!私の方が優先順位は上だっ!」

 

 男とヨシヒコは睨みあう!

 

「う、うーん。とりあえず、別々に捜せばいいんじゃね?」

 

 めんどうくさくなったのだろう。ムラサキはほっぽっとくことにした。

 

 

 

*****

 

 

 

「兄様……」

 

 そんな剣呑なやりとりをヒサは木陰から覗いていた。

 

「あんなに想われているのですよ?いってあげては?」

「ああいうところがイヤなのよ……」

 

 ヒサの隣の女が、さも嫌そうに首を横に振る。

 ヒサとついさっき知り合った織姫という女人だった。

 

「せっかくの機会のようですけれど、よろしいのですか?」

「そうなんだけど……」

 

 複雑そうな織姫の顔を、ヒサは心配そうに見つめる。

 

「織姫様。差し出がましいかもしれませんが、いわせてください。会いたいと願っても、会うことのできないことが当たり前なのですよ?会うことのできるその機会は、絶対逃してはなりません!」

「…………」

 

 ヒサの迫力に押されてか織姫は小さく頷き、ヨシヒコにつめよる男、彦星へと歩み出す。

 

 星の川輝く夜。多くの人が大切な人と出会えてますように。

 

 織姫の背中を見つめ、ヒサは祈るのだった。

 

「あ、そういえば貴女はいいの?」

「え?はい。私は見ていられるだけで」

「え?そ、そう……」

 

 釈然としない織姫は首を傾げた。 




 あなたのお住まいの土地の天候はどうでしょう?
 場所によっては、たいへんなことになっているようですので、気を付けてください。

→翌日読み返してびっくり。ひどい(汗)。なんかいい話でイケルと思ったらしいです。すいません……。
とりあえずオチっぽいとこ足してみたもののアカン;そのうち差し替えると思います
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。