てーってて、てっててー。てーってて、てってってー。てろりろりん!
ヨシヒコ一行の前に、不審な人物が現れた!
「ああん?あんたらどこのモンよ?」
金髪パーマに黒い恰好の若者は、敵意むき出しの視線をとばす。
「あ、いえ。私達は魔王を倒す旅の途中でして」
下手にでたヨシヒコの説明に、若者の眉があがった!
「はああ?魔王?俺か?俺のことか?俺こそが魔王と恐れられるミツハシというものなのだがな?」
両手をポケットにいれ、これ見よがしにのけ反りつつ、ミツハシはヨシヒコ一行をねめつけた!
「なっ!魔王だと?!貴様が魔王なのか?」
「ああ、そうよ!俺様こそが最強魔王!あ!魔王最強?うん。サイキョーマフォー?いやサイキョフマヲォーー!の、ミツハシサマよー!」
「なっ!」
ヨシヒコは驚愕に顔を歪める!
「なるほど。この気配、流石の魔王。いや、マフヲォー!」
緊張から額に汗を流し、ヨシヒコは唾をのむ。
「いや、ちげーし。明らかにちげーし」
その横で、半眼のムラサキが言葉をはさんだ。
「タイラな姉さん。ちげくねーし?あ、ねーし?」
ミツハシは不吉な顔でゆるゆるとムラサキにガンを飛ばす!
「ふむ。では仕方あるまいな」
ダンジョーがゆっくりと腰の刀に手を掛ける。
「ま、まて!まてまてまってまって?ウィエイト!ウェイト!それ、剣だよね?」
「うむ。勿論そうだが?」
「んー!ええとね。そうゆうのってどうかと思うよ?危ないじゃん?お巡りさんに見つかったら没収よ?ボッシュートよ?ヒトシ君とちゃらららーんよ?」
「あ、うむ?」
ミツハシの勢いにダンジョーは手を止めた。
「ほっ。そうそう。いい?だいたいね?魔王には剣とか効かないから!ね?」
困惑に手を止めるヨシヒコ一行に、ミツハシは安堵の息を吐く。
「んー、ごほんごほん。さて。この魔王に対峙したからは、覚悟はできているんだろうな?」
仕切り直したミツハシは、ドヤ顔で不吉な視線を向けた。
「勿論です。私は勇者として、魔王を倒す!」
「まってー!まってまってってー!」
厳しい表情で剣に手を掛けるヨシヒコに、ミツハシは慌てて待ったをかけた!
「うんうん。がんばってるね!とりあえず、今それはいいからさ!それで、なんか困ってることとかない?」
「ええと、私達は魔王を退治するのに必要な物を求め、ハレオラカウョキ村に向かっているところなのです」
「え!迷ってたの?いってよー!えーと、ここからだと、ああいってこういってねー」
ミツハシは親身に行く先を教える。
「ありがとうございます!」
「ふ。困ったときはお互い様……。だろ?」
ヨシヒコはキメ顔☆のミツハシと熱い握手を交わすのだった!
「えーっと。なにこれ。なに、このノリ。こんなんでいいの?再放送が面白かったってだけのこんなんでいいの?番宣?これ番宣なの?」
眉をよせたメレブがやたらと金髪を揺らしつつ、首を傾げるのであった。
→番宣かも?『今日から俺は』の再放送、くそおもしろかったので、つい;
→→この共演観たかったなって、ヨシヒコ11話に賀来さんでてたらしいです!びっくり!