勇者ヨシヒコと魔法少女   作:ぶんた

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番外編。その6

 てーってて、てっててー。てーってて、てってってー。てろりろりん!

 

  ヨシヒコ一行の前に、不審な人物が現れた!

 

「ああん?あんたらどこのモンよ?」

 

 金髪パーマに黒い恰好の若者は、敵意むき出しの視線をとばす。

 

「あ、いえ。私達は魔王を倒す旅の途中でして」

 

 下手にでたヨシヒコの説明に、若者の眉があがった!

 

「はああ?魔王?俺か?俺のことか?俺こそが魔王と恐れられるミツハシというものなのだがな?」

 

 両手をポケットにいれ、これ見よがしにのけ反りつつ、ミツハシはヨシヒコ一行をねめつけた!

 

「なっ!魔王だと?!貴様が魔王なのか?」

「ああ、そうよ!俺様こそが最強魔王!あ!魔王最強?うん。サイキョーマフォー?いやサイキョフマヲォーー!の、ミツハシサマよー!」

「なっ!」

 

 ヨシヒコは驚愕に顔を歪める!

 

「なるほど。この気配、流石の魔王。いや、マフヲォー!」

 

 緊張から額に汗を流し、ヨシヒコは唾をのむ。

 

「いや、ちげーし。明らかにちげーし」

 

 その横で、半眼のムラサキが言葉をはさんだ。

 

「タイラな姉さん。ちげくねーし?あ、ねーし?」

 

 ミツハシは不吉な顔でゆるゆるとムラサキにガンを飛ばす!

 

「ふむ。では仕方あるまいな」

 

 ダンジョーがゆっくりと腰の刀に手を掛ける。

 

「ま、まて!まてまてまってまって?ウィエイト!ウェイト!それ、剣だよね?」

「うむ。勿論そうだが?」

「んー!ええとね。そうゆうのってどうかと思うよ?危ないじゃん?お巡りさんに見つかったら没収よ?ボッシュートよ?ヒトシ君とちゃらららーんよ?」

「あ、うむ?」

 

 ミツハシの勢いにダンジョーは手を止めた。

 

「ほっ。そうそう。いい?だいたいね?魔王には剣とか効かないから!ね?」

 

 困惑に手を止めるヨシヒコ一行に、ミツハシは安堵の息を吐く。 

 

「んー、ごほんごほん。さて。この魔王に対峙したからは、覚悟はできているんだろうな?」

 

 仕切り直したミツハシは、ドヤ顔で不吉な視線を向けた。

 

「勿論です。私は勇者として、魔王を倒す!」

「まってー!まってまってってー!」

 

 厳しい表情で剣に手を掛けるヨシヒコに、ミツハシは慌てて待ったをかけた!

 

「うんうん。がんばってるね!とりあえず、今それはいいからさ!それで、なんか困ってることとかない?」

「ええと、私達は魔王を退治するのに必要な物を求め、ハレオラカウョキ村に向かっているところなのです」

「え!迷ってたの?いってよー!えーと、ここからだと、ああいってこういってねー」

 

 ミツハシは親身に行く先を教える。

 

「ありがとうございます!」

「ふ。困ったときはお互い様……。だろ?」

 

 ヨシヒコはキメ顔☆のミツハシと熱い握手を交わすのだった!

 

「えーっと。なにこれ。なに、このノリ。こんなんでいいの?再放送が面白かったってだけのこんなんでいいの?番宣?これ番宣なの?」

 

 眉をよせたメレブがやたらと金髪を揺らしつつ、首を傾げるのであった。




 →番宣かも?『今日から俺は』の再放送、くそおもしろかったので、つい;

 →→この共演観たかったなって、ヨシヒコ11話に賀来さんでてたらしいです!びっくり!

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