「ハッピーハロウィン!」
お化けかぼちゃを模した帽子を被ったまどかが、高らかに宣言した!
マミ宅で行われる、けんじゃのいしを用いてのソウルジェムを浄化させる定例会でのことだった。
「すごい。お菓子がこんなに?」
テーブルに並ぶ数々のケーキに、さやかが目を丸くした。
「ふふ!今日はハロウィンだし!マミさんと一緒に作ったんだよ!」
「ええ!鹿目さんと一緒に!二人きりで!」
「……」
満面の笑みのまどかとマミ。マミの笑顔は主にほむらに向けられており。ほむらの表情は変わらなかったが、不穏な圧をダダ漏らしていた。
「ほむらちゃん?おこってる?」
そんなほむらをまどかは心配そうに見つめる。
「……そんなことないわ」
「そっか。驚かせたかったから!喜んでくれると嬉しいな!」
安心したまどかから手を握られ、微笑みを向けられたほむらは顔を真っ赤に染めた。
「そうまでして私を喜ばせようとしてくれたのね?私のために!」
「!」
上目遣いなほむらからの視線に、ぴきりとマミの額に青筋が浮く。
「まあまあ、そのくらいにしておきなよ。さっさとはじめようぜ?」
あきれ顔の杏子が溜息をつく。
「そーそー。折角だし、楽しくやらないとまどかが悲しむよ?」
さやかがさりげなく牽制球を放ち、場を収拾させるのだった。
*****
そうして楽しい時間は過ぎていき。宴の後。
「ふー。食った食った!」
杏子が満足げに息を吐く。
「ソウルジェムの浄化も終わったよ!それと、お菓子のお土産もあるからね!」
まどかは預かっていたソウルジェムとお菓子を渡していく。
「はい、ほむらちゃん!トリックオアトリート!」
「……」
受け取ろうとしないほむらに、まどかは怪訝に首を傾げた。
「ほむらちゃん?」
「……トリック」
「うん?」
「まどか。私、トリックがいいわ」
「え?」
「いたずら、してくれるのでしょう?私がしてもいいのだけれど」
ほむらからのいたずらっぽい視線を受け、まどかは目を瞬かせた。
「ふーん。ほむらちゃん、そんなこというんだ?いたずら、しちゃうよ?」
目を細め、にんまりとしたまどかは、ほむらのソウルジェムに唇を当てた。
「!!!!!」
それは魂へのキス。と、なるのだろうか?あまりのことにほむらは言葉にならない悲鳴をあげ、気を失ってしまった!
「ちょ!ほむらちゃん?!」
まどかは慌ててほむらを抱き留めて、声を掛けるものの返事はなく。ほむらの顔は恍惚に蕩け、びくりびくりと体は痙攣する有様。
「ず、ずるいわ!鹿目さん!私も!」
「…………」
マミが慌ててまどかに言い寄る!杏子とさやかは顔を真っ赤にしてソウルジェムを隠しつつ、ドン引き。じりじりとまどかと距離を取る始末。
「ええええー」
よもやよもや。あまりにカオスな惨状に、まどかは動揺するのだった!
まどかサイドがなんだか百合百合しくなってまうー