てーててってっててーてーててってっててー
十分に休養をとった少女達は軽快に街道を進む。
てれてれてん!
そんな彼女達の前に不審な人影が立ち塞がった!
「ちょっとまちなぁ……!」
その二人組は全身緑色で背中に甲羅を背負い、片手に物騒なトンカチを握りしめていた。
「……か、かめ?」
「おらっ!」
さやかが首を傾げるのと同時に、問答無用と杏子の持つ槍はバラバラと分解。多節棍となり、うなりを上げつつ不審者に襲い掛かる!
ぎゃぎゃん!
攻撃は見事に当たり、派手な音が響き渡った!
「おっふぅ……。だが、甲羅のおかげで無傷!」
「なっ!」
ひるんだものの、へんなポージングで無傷をアピールする二人組に杏子は驚愕する。
「……なら、これはどう?」
ぱらららら……!
ほむらの、いつの間にか構えた軽機関銃が火を放った。近距離からのこれは、まさに必殺の威力!
「……おっふぅ。きくねぇ。だが、無傷!」
「なっ!」
弾丸着弾の煙を漂わせつつ、亀人間達は無傷をアピールするために、むっきりとサイドチェストをキメる!
ほむらはその信じられない光景に、目を瞬かせた。
「ゴッグ!ゴッグだよ!なんともないんだよ!」
「ごめんまどか。ちょっとなにいってるかわかんない」
ひるむまどかとさやかを含め、少女達になすすべもない。
カメカメとにじり寄る不審者たちに、じりじりと退却を余儀なくされる……。
「そいつらの弱点は頭です!頭を攻撃してください!」
不意にかけられた声に、さやかとほむらがすかさず反応!魔法少女の身体能力を生かし高く跳躍、亀人間の頭を着地がてらに踏みつけた。
「……縞!」
「……白!」
「あらよっと!」
かこーん!
謎の言葉を吐きつつ固まる亀人間を、杏子は一掃した。
「ふう。助かったよ。それで、あんたは……」
「私はキノコ人のキノヒコといいます。お見事でした」
声の主は木陰からゆっくりと現れる。赤く丸い斑点を散らした白い笠を被ったその男は杏子に会釈した。
「ああ、それより……」
杏子は同行者達に視線を向ける。
「きょうすけにもみられたことなかったのに……」
「…………………………」
「ひどい。あんまりだよっ!」
しゃがみこんでスカートをおさえて震えるさやかとほむらの横で、まどかが涙ぐんでいた……。
「……駄目だこりゃ」
杏子は額を手で押さえた。
*****
「ええっとキノヒコさんだっけ?あんた亀王の城って知ってるかい?」
「ええ実は私、姫様をお救いすべく亀王の城に向かう最中だったのです」
「そりゃいいや。道案内をお願いできるかい?」
「ええっ!こちらこそ大助かりですよ!それにしても……亀人間は狂暴凶悪!その巣窟になんの御用が?」
キノヒコの問いかけに杏子は溜息ひとつ。傾げた首につられ、赤いポニーテールが揺れる。
「仏がいうには勇者の手がかりがあるらしいのさ」
「なんと!仏様の使いの方々でしたか!私、腕っぷしのほうはからっきしで。できれば姫の救出にご助力おねがいできれば、と……」
「できるだけは手伝ってあげたいけどね……」
「ありがとうございます!」
食い気味なキノヒコの謝辞をよそに、杏子の同行人達に視線をむけた先には……。
「…………」
「…………」
「さやかちゃん!ほむらちゃん!」
どろりとした瞳でとぼとぼ歩くさやかとほむら。まどかが必死に励ましていた。
……だいじょぶかよ?
いまだ立ち直れていない同行者らの惨状に、杏子は静かに溜息を吐くのであった。
早速修正
むむむ。すんごい悩みました
それを1日悩むとかやばい;
異論はうけつけます……