H×H イル×メル   作:@れんか

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18話 追跡者×狩り人

森の中はまだ昼間というのに薄暗かった。

メルとキルアは一定の速度を保って歩いていた。

 

キルアはチラチラとメルを見る。

相変わらず足音しねぇ

というかこんなに近くにいるのにメルから気配を感じない。

メルは普通に歩いているだけなのに。

これが差ってやつなのか、嫌でも俺の立ち位置を思い知らされる。

 

昔からメルは凄い。

あのスパルタ兄貴の修行メニューを文句言いながらも全部こなしてた。

今じゃルイス家を代表とする暗殺者だもんな。

 

「キル?」

ぼうっとしているキルアの顔をメルは覗き込んだ。

「考え事?余裕だねぇ」

メルはにこにこと笑顔を見せる。

 

俺はこの笑顔に何度助けられたことか。

お前には感謝してるんだぜ?メル。

寂しい時にいつも傍にいてくれた、俺の大事な人。

 

キルアはメルの頬を両手でつかみ横に引っ張った。

「いへへ」

「ハハッ、変な顔」

「ひほい」

 

メルは頬をさすりながら辺りを見渡した。

「キルア、気づいてる?」

「あぁ。つけられてるな」

 

4人いるな。

キルアと半分こして2点ゲット。つまりあと1点とれば合格か。

これは仕留めるしかない!

 

キルアは後ろを振り向いて追跡者に声をかける。

「おい、出て来いよ。遊ぼうぜ」

 

だが誰も姿は現さなかった。

ったく、バレバレなんだよ。

下手に跡をつけられるこっちの身にもなってくれよな!!

 

キルアは苛ついて短く舌打ちをする。

「時間の無駄ですよー。私たちを付け回してよくわかったでしょ?隙なんてどこにもないって」

 

すると3人の男が姿を現した。

「ま、女子供だけだしどうにかなるだろ」

メルとキルアは呆れたようにため息をつく。

 

まさか相手の力量の差も分からない相手だったとは。

「キルア、軽く遊んでおいでよ」

「ほーい」

 

キルアはゆっくりと3人の方へと歩いたかと思えば、一瞬のうちにナンバープレートを全て奪ってきたのであった。

「お、手早いねぇ」

「まぁねー」

キルアは涼しい顔でナンバープレートを確認する。

「お♪ラッキー、俺のターゲットじゃん♪」

 

キルアの動きが速すぎて何が起きたのか理解できない3人は、そのまま逃げればいいものを、なんとメル達に向けて攻撃を仕掛けてきたのだ。

メルは一瞬で3人の背後を取り、手刀を首裏にあてて意識を奪った。

「悪いけど試験終了するまでここで眠ってもらうよ」

3人は冷たい地面へと倒れこむ。

 

「サンキュー」

「いいよこのくらい。それよりターゲットのナンバープレートがあったんだって?ついてるね!」

「これで俺は合格だ。次、メルのターゲットの奴探そうぜ。それかこの2点分と、そこに隠れている奴1人ヤッて3点分にする?」

キルアのその言葉を聞いて、身を潜めていた者は猛スピードでその場所から離れて行った。

 

 

「あの人は賢明な判断だね。逃げる人は追わないわ。それに、まだまだ時間はあるんだ。せっかくだし私もターゲットのゴズって人探して3点ゲットするよ」

 

「これから楽しくなりそうだな!」

「うん!!」

 

 

そんな二人をギタラクルは眺めていた。

ぎりぎりメルに気付かれない間合いを常に取りながら二人の動向を見守っていたのだ。

 

二人が一緒に行動してくれて俺としても監視しやすくて助かるよ。

メルは抜けてるし、キルアは大事な時期だし、俺がしっかりしないとね。

ギタラクルは静かに追跡しながら自身の獲物を探すのであった。

 




2話 暗殺者×ハンター に挿絵を挿入しています。
メルを描いたのでぜひご覧下さい♪
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