陰陽絶唱シンフォギア~戦姫と十三人の転生者~   作:はんたー

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10話

 side奏

 

 

 

 

 

 ちょうど地下の実験室がある地点で爆発が起こりそれと同時にいままでにないほどの数のノイズが出現した

 

 何が起こってやがる……

 

 旦那と了子さんは無事なのか……? 

 

 ……!? まずい

 ノイズが観客を襲い始めた

 考えてる暇はなさそうだな……

 

「行くぞ! 翼っ!!!」

 

「でも、司令からは何も……」

 

 翼は戸惑っているがそうしてる間に犠牲者がでてしまう

 

 早く行かないと

 

「うわぁ──

 助けてくれ──ー!」

 

 まずい、早くしないと……

 

「 裂空魔弾(れっくうまだん) 喼急如律令!!! 」

 

 その時、客席から小石が飛び出しノイズたちを貫いた

 

「……テメーらふざけるなよ……

 今日は皆がめちゃくちゃ楽しみにしてた日なんだぞ……!?」

 

「太陽!!」

 

「狙ってこの日に現れたんなら

 相当タチ悪いぜっ!!!」

 

 太陽は裂空魔弾を使いながらノイズを倒していく

 

 気付けば飛鳥や白もバルコニー席やスタンド席でノイズと戦っているようだ

 

 私も観客たちを守るために戦わないと……

 

 私は自らの力を解放するための聖詠を唄った

 

「Croitzal ronzell gungnir zizzl(人と死しても、戦士と生きる)」

 

 するとペンダントが光輝き、私の身を包み込む

 

 そして様々なパーツが付与されていき、私はガングニールの装着を完了させた

 

「♪ ~♪ ~」

 

 私は歌を歌い、フォニックゲインを高めながらノイズを槍で切り裂いていく

 

「きゃああああ」

 

 っ!? まずい!! 

 悲鳴の方を見るとまだ幼い女の子がノイズに襲われようとしていた

 間に合え……

 

「おりゃああ!!」

 

 そこへ間一髪太陽がノイズを殴り倒した

 ふう、危ないところだったな……

 

「早く逃げるんだ」

 

「……うん」

 

 太陽は女の子が無事に逃げていったことを確認するとと再びノイズに向かって拳を構える

 その戦いかたは以前とは違う……

 特効まがいの戦いかたではなく、巧みに防御しながら相手の動きに対処している

 そして、太陽は突然巨大な瓦礫を持ち上げて呪文を唱えた

 

「み恵み受けても背く敵は

 篭弓羽々矢もてぞ射落とすっ! 

 

 

 やけくそだけど、喰らいやがれ!!! 

巨大裂空魔弾 喼急如律令!!! 」

 

 そう言うと太陽は人の何倍もある巨大な瓦礫に呪をかけノイズに向かって投げ飛ばした

 そしてその瓦礫に潰されかなりの数のノイズが姿を消していく

 

「私も負けていられないな」

 

 私は槍を分裂させ、ノイズに向かって放った

 

 

STARDUST∞FOTON

 

 

 

 私の槍はノイズたちを確実に仕留めていく

 しかし、今回のノイズの数はいままで一度も経験したことがないほどの数だ

 

「っ!??」

 

 私は後ろからノイズの気配を感じ、振り向くと今まさに私を攻撃しようとしているノイズの大群がいた

 

「危ないっ! 奏!!」

 

 

逆羅刹

 

 

 

 シンフォギアを纏った翼は逆立ちをしながら脚に展開された剣を使いノイズを切り裂いた

 

「よーし、まだまだ行くぞ……」

 

 私がノイズに突っ込もうとした矢先、槍の光が消え、力が出なくなってくる

 

「っ!? くそ!! 時限式はここまでなのかよ!!!」

 

「!? 危ねぇ! 奏!!!」

 

 太陽が私に向かってそう叫んだ

 その瞬間、ノイズの攻撃が私を襲う

 防御はしたが、「LiNKER」の効果時間が切れ、シンフォギアの適合係数が低下したため、私はノイズの攻撃に踏ん張りきれず吹き飛ばされてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 *****************************

 

 side飛鳥

 

 

 

 

 

 

 俺は目の前で人間を襲おうとしているノイズを片っ端から切り裂いていた

 

「速く逃げろ」

 

 そう言うと観客たちは礼を言いながら逃げ去っていく

 しかし……どうなっているんだこの数は祓っても祓ってもキリがない……

 いや、それだけじゃない

 ノイズの数が多いだけなら正直な話問題はなかった……

 問題なのは観客たちだ

 今回のライブには10万を越える数の観客がいる

 そんな大勢の人間が短時間に避難を完了させられる訳がない

 必然的に俺たちは観客たちを守りながら戦うことになる

 そうなってくると圧倒的に人手が足りないのだ

 懸念要素はまだある

 もうひとつが奏さんのことだ

 奏さんは今回のライブで不確定要素が混入しないように「LiNKER」の使用をしばらく前から控えている

 そんな奏さんがシンフォギアをいつも通りに扱えるとは思えない

 

「赤鶙無限屏風(せきていむげんびょうぶ) 喼急如律令!! 」

 

 おれは赤鶙無限屏風の羽根でノイズたちを祓っていく

 しかし、三十六枚の羽根では対処できる数にも限りがある

 俺は何匹かのノイズの突破を許してしまった

 そしてノイズは何人かの観客を襲おうとした

 

「きゃああああああ!!!!!」

 

「しまった!?」

 

 まずい、このままではあの人達がノイズに殺されてしまう

 しかし、羽根を戻そうにも間に合わない

 どうすれば……

 

「蒼穹龍眉之諧謔(そうきゅうりゅうびのかいぎゃく)!!! 」

 

 その瞬間、何者かによる蒼い弾幕がノイズたちを貫いた

 

「……今のは……?」

 

「大丈夫ですか?」

 

 上の席から声が聞こえ、そちらの方に目をやると、龍の装飾の彫ってある面を被るフードの男がいた

 そして、その両腕にはまるで龍のような形状をした籠手が装備されていた

 

「朱雀も案外、爪が甘いんですね~」

 

「あんたは……十二天将青龍なのか……?」

 

「はい

 お察しのとおり、僕は十二天将の青龍ですよ

 

 もっとも、正体は企業秘密ですが……

 あ、君速く逃げた方がいいよ……」

 

 そう言いながら青龍は観客を逃がした

 驚いたな……

 この世界にまだ、俺たち以外の陰陽師がいたとは……

 これでこの人を含め、十二天将は三人……

 もしかしたら、この世界で十二天将の力を受け継いだ転生者がまだいるのかもしれないな……

 

「考え事をしてる暇はありませんよ

 

 今はここにいるノイズたちを祓わないと……」

 

 青龍の言うとおりだな

 考えるのは後回しだ

 

 俺は陰陽師として、人々を守るために赤鶙無限屏風の羽根をノイズ共に向けた

 

 

 

 




今回のノイズの量は原作シンフォギアよりもはるかに多いです(三~四倍ぐらい)
これはネフシュタンの鎧を手に入れるため、シンフォギア装者と陰陽師相手の時間稼ぎのため
この数ならば装者も陰陽師も手こずるだろうと計算され、この数になりました


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