陰陽絶唱シンフォギア~戦姫と十三人の転生者~   作:はんたー

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ただし、更新速度は亀並みに遅い上いつ失踪するかもわかりません
それでもよろしければどうぞ


3話

 side太陽

 

 驚いたな……

 あの女の人の発言で俺以外にも陰陽師がいるというのはわかっていたが、まさか十二天将だったとは……

 

 そう思っていると朱雀らしき男が俺に近づいてくる

 

「俺は朝鳥飛鳥

 僭越ながら十二天将朱雀の称号を預かっている者だ」

 

 向こうは俺に向かって自己紹介をしてきた

 ……ならこっちも返すのが筋だな……

 

「俺は焔太陽

 一応陰陽師だ……」

 

 

「ほへー

 それって星装顕符のケガレの腕でしょ? 

 私初めて見たよ!」

 

 白虎らしき女性が俺の右腕を触りながらそう言ってきた

 

 陰陽師とはいえ、俺の星装顕符のことを知っている……? 

 ということはこの人達は……

 

「おい、白! いきなり失礼だろう!」

 

「あ、ごめんね

 私は虎居白

 十二天将の白虎だよ!」

 

 彼女はそう言いながら俺から離れる

 

 その様子を見ていた三人がため息をついていた

 

「私は天羽奏! 

 二課のシンフォギア装者やっている

 んで、こっちが風鳴翼だ!」

 

「よろしく」

 

 ……二課にシンフォギア装者……

 聞いたことないな……

 

「二課ってのは、簡単に言えば政府直轄のノイズ専門部隊。

 シンフォギアは二課が開発した対ノイズ用のプロテクターと言ったところか……」

 

 そう朝鳥さんが教えてくれた

 そして一呼吸置いた後、

 

「単刀直入に聞こう

 双星の陰陽師・焔太陽

 俺たち二課に協力してくれないか?」

 

 俺にこう告げた

 

「……理由を聞いても?」

 

「簡単に言えばノイズを倒せる者同士

 手を取り合おうってことだ

 

 ノイズを倒せる存在は希少だ

 現に政府直轄の二課ですら俺たち四人しかノイズに対抗できる人間がいない

 俺たちとしてはお前の存在をほっとけないという事だ

 

 

 それに……何かがあったとき、仲間がいると心強いぞ」

 

 彼はそう言った

 

 確かに今回、俺一人だけで戦ってたからピンチになったわけだしな……

 俺は少しだけ考えて答えを告げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お断りします」

 

 断った

 

 この反応に風鳴さんと虎居さんは少し驚いたような表情をみせる

 逆に天羽さんと朝鳥さんは落ち着いている

 

「……理由を聞いても……?」

 

「……俺は二課という組織を全く知らない。

 陰陽師の中でも最高位の十二天将とは言え、まだ会ったばかりのあなた達をそこまで信用できない」

 

 これもまた理由の一つではある

 実際、十二天将といえど俺にとって信用するしないは別の問題。

 そしてなにより……

 

 

 

「それに……

 ノイズは俺が全部祓います……

 

 

 

 あいつらは……」

 

 俺は懐から韋駄天符を出し……

 

俺が祓わなくちゃいけないんだ!!!! 

 

 そう言い残しながら、飛天駿脚を呪装し、その場を離れた

 

 ノイズは父さんと母さんを殺した

 俺がノイズを祓うのは言ってしまえばただの復讐でしかない

 そんなやつがいきなり仲間になっても迷惑でしかないだろう……

 俺は一人でいい

 他の人と一緒にいても……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 死んじゃったときに悲しくなるだけだ……

 

 

 

 

 side奏

 

俺が祓わなくちゃいけないんだ!!!! 

 

 そう言いながら太陽は足の速くなる呪装を使ってその場から逃走した

 

 

 やっぱりあいつは……

 

「逃げられちゃったね」

 

「あの剣幕……

 尋常じゃなかった

 

 それに今のノイズへの呪詛のような言葉……

 まるで……昔の……」

 

 翼は昔の私のことを思い出しているようだな

 

 プルルルル

 

 そんなことを考えていると二課から連絡がきた

 

「旦那か?」

 

『ああ、彼の速度から今さら追跡は困難だろう

 

 だが、名前がわかればこっちから調べることもできる

 こっからは俺たちの仕事だ! 

 お前たちはすぐに二課に帰投しろ』

 

「了解しました」

 

 飛鳥がそう答え私たちは一度本部に戻ることになった

 

 ……次会ったときは

 あいつのことをもっと知りたいな……

 

 

 

 

 

 

 

 side三人称

 

 奏たちが太陽と接触してから数日の月日がたった頃、弦十郎は二課が調べあげた情報を告げることとなった

 

「どうだったんですか? 

 弦十郎司令?」

 

 飛鳥の言葉に弦十郎は答える

 

「彼の名前は焔太陽、16歳

 十年前に起きたショッピングモールの惨劇の犠牲者の一人だ!」

 

「「「「!?」」」」

 

 その言葉に全員が黙ってしまう

 

 ショッピングモールの惨劇……

 

 

 十年前に大手ショッピングモールにノイズが現れたという事件だ

 

 現れたノイズの数は少なかったものの、パニックによる引火が原因で防火シャッタがしまり、多くの人が閉じ込められ命を落としたという

 

 その場にいた人間1/3が命を落としたと言われる未曾有の大事件だった

 

「彼はその後、何とか保護されたらしいが、

 彼の両親はそこで亡くなっており現在は独り暮らしをしてるようだ」

 

 両親をノイズに殺された

 

 その言葉を聞いて、奏はまるで何かを思い出したかのような悲しそうな顔となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 side奏

 

 弦十郎の旦那の言葉を聞いて納得がいった

 

 やっぱりあいつは私と同じなんだ

 

 私と同じでノイズに家族を殺され、幸せを奪われた

 

 だからノイズを恨んでいる

 

 でも……今の私には翼がいる

 翼だけじゃない、飛鳥や白、二課の皆がいる

 

 

 

 でも、あいつは一人だ

 ずっと一人で戦っていたんだ

 十年もの間ずっと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……? どうしたの奏?」

 

「え?」

 

 翼にそう言われ私は頬に涙が伝っていたことに気づいた

 

「カナちゃん……?」

 

「いや、なんでもない……」

 

 私は涙をぬぐいながら決意した

 

 あいつを絶対二課に入れてみせる

 

 あいつには、一緒に戦ってやれる仲間が必要だ

 

 そうじゃなきゃ

 あいつが報われない

 

 

 

 

 

 side太陽

 

 あの日から数日……

 俺はこの世界に来て初めてCDを買ってみた

 

 ノイズへの復讐には全く関係のない代物だが、あの天羽奏という女性の曲があったので、気になってしまった

 

 天羽さんとその相棒である風鳴翼さんはツヴァイウイングというユニットを組んでいて全国的にも人気らしい

 全然知らなかったけど……

 

「……早速聞いてみるか……」

 

 イヤホンを使ってツヴァイウイングの曲を聞いてみた

 

 ……やっぱり

 

 

 

 

 

 

「綺麗な歌声だな……」

 

 

 

 

 俺はまるで自分の心が洗われるみたいに

 清々しい気分となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side??? 

 

 とある公園のベンチで時期外れであるにも関わらずマスクをつけている青年が本を読みながら座っていた

 

「原作の流れで行けばもうすぐライブが始まるかな……」

 

 そう言いながら、彼は本を閉じ立ち上がった

 

「そろそろ僕も動きますか……」

 

 その青年は自分の青い髪をいじりながらその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 




青い髪、マスク

もうおわかりでしょう
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