神琳「いよいよ明日は、戦技競技会ですね。」
雨嘉「百合ヶ丘の競技会って、何をするの?」
神琳「高等部のは私も初めてね。だけど、きっと楽しめると思うわ。」
梨璃「へぇ〜。運動会みたいなものかな?」
神琳「表向きは、日頃の切磋琢磨の成果を披露する場。と言う事ですけどね。」
二水「クラス部門、レギオン部門、個人部門等の成績を競い合って、最後に選ばれる最優秀リリィには、素敵なご褒美があるそうですよ?」
梨璃「ご褒美!?」
二水「今年は、工廠科全面協力の元、CHARMに高級オプション付け放題だそうです!」
楓「それは残念。私のジョワユーズに足せる物などございませんわ〜。」
ミリアム「ワシ等工廠科を甘く見るでないぞ!どんな魔改造もお手の物じゃ!」
壱「へぇ〜。いい事聞いちゃった。電磁式シンクロナイザーとかヘンダットサイトとか予約しとこ〜っと。」
亜羅椰「ん?壱も狙ってるの?奇遇だわね。」
樟美「ダメだよ。最優秀リリィは天葉様の物だよ。」
鶴紗「出たなアールヴヘイム。」
ミリアム「もう勝ったつもりか?前にお主等のやり損なったヒュージをワシ等と京輔先生等が仕留めた事があったがの。」
壱「それはそれ。実戦の借りは実戦で返すわよ。」
亜羅椰「まぁ、そこ等辺のちんちくりんには負けるつもりはないけど?」
ミリアム「何じゃと!?」
壱「まぁ、精々頑張って〜。」
ミリアム「ぐぬぬぬぬぬ・・・!!」
挑発を喰らったミリアムに怒りが増した。
男湯。
龍馬「百合ヶ丘競技会かぁ。」
京輔「工廠科の全面協力があって、CHARMに色々カスタムし放題だそうだ。」
龍馬「レギオン部門があるから、俺達も出るのか?」
京輔「んな訳ないだろ?俺達は彼女達の先生だぞ?」
龍馬「そう言えば例の実験は成功したのか?」
京輔「あぁ。後は彼女達のCHARMを少し改造すれば完了だ。」
CHARMを用いて戦い続けている
ヒュージの前に
一柳隊・控室。
結梨「ほぉ〜。これが指輪?」
マギを起こす指輪が結梨に支給された。
京輔「CHARMと契約する指輪だ。」
梨璃「嵌めてみて?」
結梨「うん!」
指輪を右手の中指に嵌める。指輪がマギに反応して光った。
龍馬「光ったぞ。」
神琳「これであなたも正式に百合ヶ丘のリリィの一員ね。」
梨璃「・・・」
夢結「?・・・指輪にあなたのマギが馴染むまで、しばらくそのままにして?」
結梨「どん位?」
夢結「2〜3日位ね。そうすれば、CHARMとの契約が出来るようになるわ。」
理事長室。
史房「宜しいのですか?彼女にCHARMを与えて。」
眞悠理「記憶も無く、身元も定かではないリリィ。」
高松「リリィには、自らを守る権利が認められておる。ならば彼女がCHARMを持つのは道理じゃ。」
祀「学院の周辺でも、所属不明の組織が活動を活発化させております。分析待ちですが、ゲヘナも混じっているかと。」
高松「・・・ゲヘナかぁ。」
眞悠理「表向きは研究機関だけど、目的の為には人体実験も辞さない。悪名高い組織ですね。」
史房「えぇ。この学院にもゲヘナから匿ってるリリィは何人も居るから。快くは思われていないでしょうね。」
高松「どうあろうと、学院は彼女を全力で保護する。彼女がリリィである限りはな。」
結梨の正体は何か。そして彼女を狙う組織達の目的は一体・・・
その夜。梨璃と閑の部屋。
梨璃「今日。結梨ちゃんが初めてリリィの指輪を付けたんだよ。」
閑「そう。」
梨璃「マギもちゃんと流れて・・・あ!でも記憶喪失なだけで、初めてじゃないのかな?」
閑「・・・そう言えば梨璃さん。学院のセキュリティーが過去最高度まで引き上げられている事はご存知?」
梨璃「え!?」
閑「学院の外の野次馬さん達が、結梨さんに興味津々だから警戒してるんでしょう。」
梨璃「・・・結梨ちゃんは普通の女の子ですよ?何処かの戦いで傷付いて、ここまで流されて来ただけで、全然普通の・・・っ!」
閑「普通かぁ・・・そう。普通よね。ここに居るのは誰だって、本来なら普通の女の子よ。でも、そう思わない人も居る事よ。」
梨璃「どう言う事ですか?私達、皆でヒュージと戦っているんじゃ・・・」
閑「皆って?」
梨璃「それは・・・学院以外の防衛軍の人達とか・・・」
閑「だけど実際に、ヒュージと戦う力を持つのは稲葉先生と仁科先生の変身する仮面ライダーと、リリィだけよ。そしてそのリリィの戦力を脅威に感じる人達も居る事よ。」
梨璃「リリィの戦力・・・」
閑「ヒュージが出現してから半世紀。世界中から戦争が無くなったと言われているわ。人同士で戦ってる場合じゃないのよね。私、時々思うのよ。もし私達が、ヒュージを全て倒してしまったら、再び人間同士が争う世の中になるんじゃないかって。そして、その時に戦うのは誰なのかって。」
梨璃「え?・・・ええ!?リリィの戦力ってそう言う事ですか!?」
閑「試されているのかもね。人類はマギと言う力を見付けてしまった。その力をこの先どう使うのか。」
梨璃「そんな事私嫌です!!命令されたって絶対!!」
閑「心配させちゃったわね・・・ごめんなさい。ヒュージを倒した後の話なんて、してる場合じゃなかったわね。大丈夫。最前線で戦っているリリィと先生達なら、誰だってあなたと同じ思いよ。」
梨璃「・・・・」
翌日。一柳隊・控室で。結梨がCHARMに触れると指輪が光り、CHARMとの契約が完了した。
梅「ほぉ〜!」
京輔「契約完了だな。」
楓「ふんっ!北欧の田舎メーカーじゃなくグランギニョルでしたら、紗張りでワンランク上のが手に入りますのに。」
龍馬「コネで買おうとしたのかお前?」
ミリアム「このグングニルは中古じゃが、ワシ等工廠科が丹精込めて全ての部品を1から組み直しておる。新品よく扱え易いぞい。」
楓「あらそう。」
結梨「ねぇ梨璃。リリィって何で戦うの?」
梨璃「え?えっと・・・それは・・・ヒュージから皆を守る為・・・?」
夢結「誰だって、怯えながら暮らしたくない・・・それだけよ。」
京輔「リリィって色々難しい責務を背負ってるんだなぁ。」
結梨「くんくん。」
夢結「ん?」
結梨「夢結。悲しそう。」
夢結「そう?表情が読めないとかよく言われるけど。」
京輔「ちょっとさっきの撮り逃した・・・」
龍馬「撮らんでええ。」
梅「何だ?匂いで分かるのか?」
結梨「くんくんくん。」
雨嘉「ん?」
結梨「くんくんくん。」
梅「ん?」
結梨「くんくんくんくん。」
楓を嗅いだ。
結梨「くんくんくん。」
ミリアムを嗅いだ。
結梨「くんくん。」
雨嘉を嗅いで、ソファーに座った。
京輔「何だ?どうしたんだ?」
結梨「皆も、悲しい匂いがする。」
神琳「誰だって何かを背負って戦っているわ。そう言うものかもね。」
結梨「くんくんくん。」
梨璃「ん?」
結梨「梨璃はあまり匂わないのに。」
梨璃「お気楽なのかな?私。あはは・・・」
楓「いいんですのよ!!梨璃さんは何時までもそのままで!!純粋無垢な梨璃さんの取り柄ですもの!!」
鶴紗「無いもの強請り。」
龍馬「過保護の母親か。」
ミリアム「じゃなじゃな!」
結梨「くんくんくん。あ!でも今の夢結は梨璃が居るから喜んでる。梨璃がいないと何時も寂しがってるのに。」
夢結「そ、そうかしら?」
二水「夢結様が動揺してます!」
ミリアム「匂いは誤魔化せんようじゃな。」
京輔「流石結梨。夢結の全てを知ろうとしてる。」
結梨「・・・分かった!!結梨もヒュージと戦うよ!!」
梨璃「無理しなくてもいいんだよ?まだ記憶も戻ってないんだし。」
京輔「いきなりそう言っても、戦ってる時に死んだら元も子もないぞ?」
結梨「うん!ちっとも分かんない。だから沢山知りたいんだ!」
梨璃「結梨ちゃん・・・」
梅「あはは!そんな事言われたら断れないな。」
神琳「さて。結梨さんの事も一段落した所で、次は雨嘉さんね。」
雨嘉「え?」
神琳「これとこれ。」
何処からか巫女服とメイド服を出した。
雨嘉「え!?」
龍馬「神琳、それどうした?」
神琳「この日の為に用意したんです。」
ミリアム「こんなのもあるぞい?」
鶴紗「ひゃ〜ん!猫耳は外せない!」
ゴスロリファッションと猫耳カチューシャ。
雨嘉「ああ・・・嫌・・・止めて・・・」
追い詰められた雨嘉は3人から着せ替え人形にされてしまった。
梨璃「神琳さん達、何してるのかな?」
結梨「ん?」
二水「雨嘉さんをコスプレ部門に出場させるって。」
楓「雨嘉さんを?」
京輔「まさかコスプレ部門まであるとは。」
龍馬「百合ヶ丘は色々あるもんだな。」
外を見ながら会話してるこの2人。
楓「ちょっと地味じゃありません?」
二水「まだ何にも染まってない方がいいそうです。」
楓「そう言うものですか。」
梅「お前本当梨璃にしか興味ないんだな。」
楓「それはそうですわぁ〜!・・・はっ!!!」
猫耳巫女の雨嘉が現れた。
神琳「やりましたわぁ〜!」
ミリアム「やりきったのう!」
鶴紗「やったぁ・・・!」
雨嘉「えっとぉ・・・」
梅「おぉ!わんわん可愛いなぁ!!」
雨嘉「え・・・?」
龍馬「な、何だこのギャップ萌えは・・・」
京輔「なぁなぁ雨嘉!その姿チェキさせて!」
雨嘉「せ、先生!?」
スマホで猫耳巫女の雨嘉との2ショット写真を連写で撮った。
グラウンド。百合ヶ丘の生徒達が集まっている。
京輔「さて、いよいよ始まるな。競技会。」
龍馬「優勝者は誰の手にするのか楽しみだ。」
京輔「ん?理事長代行様だ。」
龍馬「本当だ。」
高松「さてと、本日の客人は?」
祀「15人が敷地に侵入しています。また、ドローンが3機程。」
高松「素性は?」
史房「偽装していますが、大半は国内外の政府系組織です。中にはCHARMメーカー、反政府組織や、自然保護団体と思われる者も。まだ分析中ですが、興味の対象は一柳結梨で間違いないようです。」
眞悠理「此方は何を探ります?」
高松「情報のルートを徹底的に。通信の量とその行き先じゃ。」
眞悠理「挑発行為があった場合は?」
高松「デバガメが分を超えた場合の対処は諸君らに頼もう。」
史房「はい。結梨さんには指一本触れさせません。・・・デバガメって何?」
その会話を聞いていた京輔と龍馬は。
京輔「バカな組織共が彼女を狙っているとはな。」
龍馬「結梨をどうするつもりなんだろうな。」
京輔「大半は人体実験か解剖。まぁ噂だがな。」
龍馬「ヒュージよりも彼女を優先するのか。ドラゴン!」
そこにクローズドラゴンがやって来た。
龍馬「結梨を狙う奴を発見したら撃退してくれ。速やかに。」
クローズドラゴンは頷き、結梨を狙う輩共を撃退しに向かった。
京輔「一応こっちも俺が開発したドローンビルダーで索敵中だ。」
ビルドフォンでドローンビルダーが映し出してる映像を確認してる。
京輔「お〜お〜。不審者共がうようよ居やがるぜ。」
高松「だがこの学院には、彼等も居る。」
史房「稲葉先生と仁科先生。」
眞悠理「確かに。」
祀「お2人を信じましょう。」
二水「まずはクラス対抗戦ですね!私達1年椿組は、2人1組で技を競い合います!」
楓「ウフフ♪お邪魔虫が入らないここならば、無防備な梨璃さんは私の思うがままにですわ〜!」
だが彼女が掴んだ手は、結梨の手だった。
結梨「ん?」
楓「え?何故結梨さんがここに?」
結梨「私も椿組だから。」
楓「何ですって!?」
梨璃「編入されてもう1週間は経ってるよ?」
楓「お邪魔虫2号・・・」
神琳「先生の話を聞いてないんですか?」
楓「生憎都合の悪い事は記憶に残さないタチなので〜。」
鶴紗「ポンコツか。」
京輔「それぞれペアは揃ったようだな。」
龍馬「さて、どんなものか見ものだな。」
クラス対抗戦が始まった。
梨璃「昨日練習した通り!いい?」
結梨「うん!」
グングニルで地面に丸を描き、結梨が乗るとマギに乗って飛翔した。手を伸ばして旗を取ろうとしたが、妹島広夢に取られてしまった。
結梨「ああ!」
広夢「頂き!!」
龍馬「おぉ〜!広夢が結梨よりも先に取ったな。結梨、ちょっと惜しかったなぁ〜。」
京輔「電波塔に監視野郎が2人かぁ。」
ビルドフォンで電波塔に映ってる監視2人を発見した。
広夢「初めまして。初心者にしてはセンス良いのね。」
結梨「むぅーーー!!」
梨璃「やったね結梨ちゃん!!」
結梨「出来なかったーー!!」
梨璃「そんな事ないよ!凄い凄い!」
負けた結梨を梨璃が励ます。
楓「ムキーーーですわ!!」
梅「あはは!何だかあの2人、シュッツエンゲルみたいだ!」
2人の仲睦まじい光景を夢結は笑顔で見守っている。
京輔「次はエキシビジョンか。」
龍馬「最初は六角汐里からだな。」
汐里「六角汐里!行きます!」
2つのCHARMを持ってマギに乗って大ジャンプした。
京輔「汐里はCHARMを2つ同時に操れるレアスキル・円環の御手の持ち主。」
汐里「やああああーーーーー!!」
ティルフィング・ガンモードを連射して、周囲の的を正確に打ち抜いた。
汐里「やりました!」
龍馬「おぉ!全て命中!」
京輔「やるなぁ!ホークガトリングで模擬戦した時より上達してるな!」
龍馬「お!次は工廠科が開発した新世代CHARMのデモンストレーションだ!使用者は2年生の長谷部冬佳か。」
京輔「精神連結式起動実証機のヴァンピール。」
冬佳がヴァンビールを射出し、ブレード部分でヴァンビールを操作して電撃を放射し、的を全て直撃させた。
京輔「次は1年生のルイセ・インゲルスが使うのは、格闘戦闘特化に開発されたヤールングレイプルの試作機。」
ヤールングレイプルをガンモードに変形させ、ガトリングのように高速連射で的を全て破壊した。大爆発が起こった。
龍馬「うおおお!?」
京輔「爆風凄え〜。」
プログラムが進み、あっと言う間に午後に移った。
京輔「午後1番目の競技は、混成レギオンによる的場倒し。的を落とすか、棒を倒せば勝利。」
結梨「よし!頑張るぞ!」
梨璃「あ。私達は見学ね。」
結梨「何で?」
そこに京輔と龍馬が来た。
京輔「この競技は選抜されたリリィだけが出場するルールなんだ。」
梅「結梨。梅と代わるか?」
結梨「え?」
梅「習うより慣れろって言うだろ?」
龍馬「本気か?」
梨璃「そんなのダメですよ!!結梨ちゃんはまだCHARMに慣れてないですし!怪我したらどうするんですか!!」
梅「へいへい。」
京輔「過保護だなぁ君。」
結梨「むぅ・・・!」
1組目・吉村・Thi・梅、谷口聖、森辰姫、倉又雪陽、黒川・ナディ・絆奈。
2組目・白井夢結、田中壱、清家知世、北河原伊紀、今川誉。
3組目・楓・J・ヌーベル・金箱弥宙、竹腰千華、高須賀月詩、石上碧乙。
4組目・遠藤亜羅椰、伊東閑、郭神琳、村上常磐、山梨日羽梨。
5組目・ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス、遠野㮈輝、木古都々里、ロザリンデ・フリーデグンデ・v・オットー、田村那岐。
壱「ん?ウフフ。」
ミリアム「ん?壱も出るのか。」
壱はジェスチャーした。
ミリアム「なっ!?ちびっ子には負けんじゃと!?んにゃろめ!!」
二水「競技開始です!!!」
”ゴーン!ゴーン!”
夢結「っ!!」
弥宙「私とお手合わせお願いします!夢結様!!」
月詩「こんな時でもないと構って貰えませんから!!」
辰姫「倒しちゃったらごめんなさいです!!」
亜羅椰「ちょっと!!抜け駆けしないでよ!!」
夢結はブリューナクを構えた。
依奈「コラ!!夢結は敬遠しなさいって言ったでしょ!!」
天葉「しょうのない子達ねぇ。」
樟美「いいなぁ〜。」
梨璃「お姉様!!」
結梨「あ〜。」
龍馬「夢結人気だな。」
京輔「・・・」
弥宙・月詩・辰姫「いざ!!」
夢結「ハァッ!!」
だが瞬殺された。
弥宙・月詩・辰姫「いやああああーーーーー!!」
夢結「もっと本気でいらっしゃい。」
ミリアム「ヘヘッ!迂闊じゃのう!!」
壱「隙だらけよグロピウスさん!!」
ミリアム「黙らっしゃい!!」
ミョルニールを壱のCHARMに強く叩き込んだ。
壱「私は本当は夢結様とお相手して欲しかったけど、今日はアンタで我慢してあげるわ!!」
ミリアム「なんの!!必殺!!フェイズトランセンデンス!!」
ミョルニールからビームを発射。だが壱が避けた。
壱「避けてしまえば皆同じよ!!」
ミリアム「ヘヘッ!避けてくれてありがとうなのじゃ!」
壱「え!?」
ビームが壱の後ろの的に直撃したのだ。
二水「ミリアムさんのフェイズトランセンデンスで勝ちです!!」
結梨「ん?フェイズ?」
ミリアム「まぁ!ワシがちょいと本気を出せばこの位・・・」
だが彼女はフラフラしてぶっ倒れて気絶してしまった。
アナウンス「救護班!!急げ!!」
京輔「ミリアム。やり過ぎたようだな。」
龍馬「マギの燃費悪。」
一柳隊・控室。
ミリアム「あぁ・・・・・」
百由「中々派手に決まったじゃない!さぁ!お次はグロッピのエキシビジョンの為に私手作りの仕掛けを用意しといたから!存分に踊って頂戴ね!」
ミリアム「百由様は、ワシのフェイズトランセンデンスを何と思っとるんじゃ・・・?」
百由「ほえ!?そりゃあもう、リリィを保有するマギを一瞬で放出するちょっとヤバげなレアスキルでしょ?」
ミリアム「ちゅー事で見ての通り、ワシのマギはスッカラカンなので今日は店仕舞いじゃ。」
百由「・・・あれ?どーーすんのよ!!!今日の為に私がどんだけ準備したと思ってんの!!!」
ミリアム「悪かったのう!!ちょっと調子に乗ってしまったのじゃ!!」
喧嘩勃発。だがすぐ鎮まった。
ミリアム「じゃがどうせ、他に適当な奴が居るじゃろう。」
グラウンドでは、ヒュージが出現していた。
結梨「・・・・」
梨璃「ちょっ!!ちょっとこれどう言う事ですか!?」
鶴紗「見ての通り。午後のエキシビジョンマッチ。」
龍馬「まさかヒュージが。」
二水「百由様が研究の一環で作成したヒュージロイドと、ミリアムさんの特別対戦のはずですが・・・」
梅「あぁ。梅がミリリンの代わりに登録し直したぞ。」
梨璃「そんな!?」
京輔「何故そんな事したんだ?」
梅「相手は百由の作った何かだろ?大丈夫じゃないか?」
楓「百由様だから心配なのでは・・・?」
京輔「それな。」
すると結梨とヒュージロイドの周りに檻が展開した。
梨璃「あわわわわわ!!!」
百由「あららー、間に合わなかったか。」
龍馬「張本人来た。」
梨璃「百由様!どうにかして下さい!!」
百由「いやぁ〜、この檻、勝負が付くまで開かないのよぉ。」
梨璃「ええええ!?」
梅「要は結梨が勝てば良いんだろ?」
雨嘉「エキシビジョンだから、当然リリィが勝つように設定して・・・ありますよね!?」
百由「いいえ!その逆よ!ゴリゴリにチューニングして、グロッピもイチコロのはずだったのに・・・結梨ちゃんが危ないわ!!」
ミリアム「百由様!ワシをどうする気だったんじゃ!?って慌てるの遅いわ!!」
百由「名付けて!メカルンペルシュツルツヒュンペル君よ!!」
ミリアム「名前まであんのかい!!余程お気に入りじゃの!!」
梨璃「初心者が無茶するのは私の役目じゃなかったんですかーーーー!?」
神琳「時代が変わったんでしょう。」
二水「はい!百合ヶ丘のゴシップは今はすっかり謎の美少女・結梨ちゃんに通って変わられましたから!!」
梨璃「二水ちゃんまで!?」
結梨「梨璃ーーー!!私やるよ!!」
梨璃「結梨ちゃん・・・」
結梨「私もリリィになりたいの!リリィになって、皆の事をよく知りたいの!だから見てて!!」
梨璃「・・・」
夢結「信じなさい。梨璃。あの子はちゃんと見ているわ。あなたもちゃんとご覧なさい。」
檻の中で、結梨がグングニルを構えた。
雨嘉「あれは!」
鶴紗「夢結様の型!」
京輔「頑張れよ結梨。」
檻の中。ヒュージロイドが高速回転した。
結梨「あっ!!」
グングニルで防いだが、ヒュージロイドが何度も攻撃し続ける。
那岐「押された時は前に出なさい!!」
ロザリンデ「そう!相手のペースは崩す為にあるのよ!」
眞悠里「止まらず動いて!!相手に隙を作らせれば勝機がある!!」
その言葉を耳にした結梨がヒュージロイドの攻撃を防いだと同時に走り出し、ヒュージロイドの胴体に乗ってグングニルを叩き込んだ。だがヒュージロイドが結梨を振り払った。振り払われた結梨が地面に落ちたが、すぐに体勢を立て直して走り出し、ヒュージロイドの攻撃をアクロバティックで避けた。
リリィ達「おおおーーー!!」
梨璃「皆・・・!」
他のリリィ達が結梨の戦いを応援している。
京輔「いいぞ結梨ーーー!!」
龍馬「そのまま押し切れーーー!!」
夢結「梨璃。私が最初に手解きした時の事、覚えてるでしょ?最初に教えたのは?」
梨璃「はい!敢えて受けて、流して斬る。」
夢結「そう。ホラ。」
檻の中でヒュージロイドと戦う結梨の姿を見る。
梨璃・夢結「敢えて受けて、流して・・・斬る!!」
結梨はその戦い方でヒュージロイドを十字型に斬り裂いた。
史房「やったーーーー!!!っと、失礼。」
高松「・・・・」
京輔「凄えぞ!!最高だ!!天才だ!!」
龍馬「凄えぞ結梨!!!」
結梨「梨璃!!皆!!見てたー!?私出来たよーーー!!」
梨璃「うわああーーーん!結梨ちゃん偉いよーーーー!!」
結梨「うんうん。泣くな梨璃。」
百由「あああ・・・メカルンペルシュツルツヒュンペル君がぁ・・・」
ミリアム「もうええじゃろう。」
”ピロリロリロリン”
百由「ん?」
携帯を出した。解析科からの着信が来た。
閉会式。
雨嘉「あわわわわわわ・・・・・」
競技会は、雨嘉がコスプレ部門で最優秀リリィに選ばれた。
鶴紗「雑なオチだな。」
雨嘉「ニャーーーー・・・」
鶴紗「ニャーーー!!」
リリィ新聞に雨嘉の記事がドドンと載った。
その夜。理事長室。
百由「解析科から、結梨ちゃんのDNAの解析結果が届きました。」
高松「うむ。」
百由「彼女のDNAは・・・平均的な女性である事は確かです。が、何処か不自然で・・・何と言うか・・・平均的過ぎるんです。普通の人間は何処かしら偏っているのが当たり前なのに・・・」
高松「要点を頼む。」
百由「・・・彼女はヒュージに由来する個体。と言うのが私の結論です。」
高松「人化したヒュージと言う訳か・・・」
百由「驚かれません?」
高松「残念だが、先手を打たれた・・・研究機関ゲヘナと、CHARMメーカー・グランギニョルが共同研究していた実験体の紛失を、国連に届け出た。連中・・・彼等が言うには、彼女はヒュージから作り出した幹細胞を元に生み出された・・・人造リリィだそうだ。」
結梨の正体は、ヒュージの幹細胞を元に造り出された人造リリィだった。
百由「その表現、胸糞悪いです・・・」
高松「可能なのか?」
百由「ヒュージのDNAは、多層源の無聴力を起こしていて、これまで地球上に現れた全てのDNA情報を備えていると言われています。その中には勿論、人の物もあって、箱舟に例える学者も居る程です。あぁまぁ、どうやったかは知りませんけど・・・行為としては可能です・・・」
高松「倫理を無視した完全な違法行為だ。しかも連中は、己共の不始末を晒してまで彼女の変換を我々に要求して来よった。」
史房「どうします?」
高松「彼女が人でないとなると・・・学院は彼女を守る根拠を失う事になる。」
百由「・・・」
史房「っ!CHARMメーカー・グランギニョルの総帥は、楓・J・ヌーベルの父親です。」
外では、楓が何処かへ電話していた。
楓「もしもし?お父様?」
彼女が父親に電話してる光景を、京輔が覗いていた。
京輔「・・・・」
アサルトビルド HAZARD!次・回・予・告
梨璃「大丈夫だよ結梨ちゃん。帰る場所はきっとあるから!」
第10話・狙われたリリィ
京輔「逃亡の法則は、決まった。」