アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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ある日の早朝。

美鈴「ルームメイトは早朝から仕事のようだ。生徒会も忙しいね。」

夢結は幻影の美鈴の声で目が覚めた。

美鈴「思うにこの僕は、夢結の罪悪感の現れなんじゃないかな?仲間を守り切れず、大切なシルトの心にも傷を負わせてしまった。誰のせいでもないと言いながら、君は自分を責めている。夢結が思う以上に、夢結自身の心も深手を負ったんだ。」

夢結「あなたはただの幻・・・本当のお姉様じゃない・・・」

美鈴「そうだね。だけど気を付けて。見ると言う事は、影響を受ける事でもある。」

そう言われた夢結は目を閉じた。




謎の生命体「ヒュージ」に対抗する為
リリィの少女達は
CHARMを用いて戦い続けている

更に繁殖し続ける謎の生命体
ヒュージの前に
仮面ライダーが立ち開かる



第12話「消滅のコントラクト」

同時刻。梨璃が制服に着替えて準備をしていた。

 

閑「ごきげんよう・・・早いのね・・・」

 

梨璃「ごきげんよう閑さん。ちょっと朝練に。」

 

閑「朝に弱い梨璃さんにしては、随分続くのね。」

 

梨璃「私、皆を守れるように、もっと強いリリィになりたいから!何だか、夢から覚めたみたい。私、お姉様に憧れてここまで来ちゃったけど、リリィって人を守るものなんだよね。分かってたつもりだったけど、私、自分の事ばっかりで・・・」

 

閑「そう自分を追い込まない方が良いわ。責任感と罪悪感はきちんと分けないと、身を滅ぼすわよ。」

 

梨璃「アハハ。ありがとう。ハッキリ言ってくれて。じゃ、行って来ます!」

 

閑「いってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

 

墓地では、二水が結梨の墓参りに来ていた。結梨の墓には花やお菓子や手紙が添えられている。

 

梨璃「二水ちゃん?」

 

二水「はうっ!」

 

梨璃「あ、ごめん。」

 

二水「り・・・梨璃さん。ごきげんよう。」

 

京輔「あらら?もう先客が来たのか。」

 

龍馬「おはようさん。」

 

梨璃「京輔先生。龍馬先生。」

 

2人も結梨の墓参りに来たのだ。

 

京輔「結梨。また来てやったぜ。」

 

龍馬「元気してるか?」

 

2人はカーネーションと水仙の花を添えた。

 

京輔「今日はカーネーションと水仙だ。綺麗だろ?」

 

 

 

 

ベンチに座って話した。

 

二水「リリィになれば、何時かはこんな事もあるって、覚悟はしてたつもりだったけど・・・」

 

梨璃「私もだよ。すぐにはどうにもならないって、お姉様も言ってた。」

 

龍馬「梨璃?お前随分変わったな。」

 

梨璃「え?そうですか?」

 

龍馬「あぁ。前より強くなったみたいな。」

 

梨璃「そうかなぁ・・・だったらそれ、お姉様のお陰です。」

 

二水「羨ましいです・・・」

 

梅「大丈夫。ふーみんならきっと。」

 

二水「うわあ!?」

 

後ろから梅が出て来た。

 

京輔「梅。」

 

梅「本当に誰も居なかったら、私がシュッツエンゲルになってやろうか?」

 

二水「本当ですか〜!?」

 

鶴紗「当分シルトは取らないんじゃなかったのか?先輩。」

 

猫を被った鶴紗が出て来た。

 

梅「そうだっけ?」

 

龍馬「鶴紗。頭に猫被ってるな。」

 

神琳「あら。先を越されましたね。」

 

梨璃「神琳さん。雨嘉さん。」

 

2人も来ていた。

 

龍馬「お前達も来たのか?」

 

雨嘉「あれ?さっき楓も見掛けたけど・・・」

 

神琳「出ていらしたら?」

 

 

 

 

楓「あら、どうなさったんです皆さん?がん首お揃いで。」

 

 

 

 

かくれんぼ禁止の茂みから楓が出て来た。

 

梅「お前照れてるのか?」

 

京輔「何故茂みから?」

 

楓「こう言うウェットなシチュエーションは、私の柄にそぐいませんから。」

 

梅「柄って柄か?」

 

二水「皆集まっちゃいましたね。」

 

京輔「まだ居ないのはミリアムと夢結だけか。」

 

神琳「ミーさんは昨夜、百由様の研究を手伝うのじゃ〜!とか何とか仰っていたから、夜なべでもしたのでしょう。」

 

梅「ミーさん?」

 

神琳「長いので。」

 

京輔「略されたな。」

 

梨璃「・・・」

 

楓「どうか致しまして?」

 

梨璃「私、この頃お姉様と会えてなくて・・・」

 

雨嘉「確かにこの何日か、ミーティングルームでもお見掛けしない。」

 

梅「あれ?講義や演習にはちゃんと出てるぞ?」

 

梨璃「最後にお会いしたのは、ここで一緒に結梨ちゃんのお墓参りに来た時で・・・」

 

龍馬「俺もたまにしか会わないな。」

 

京輔「最近の彼奴、ちょっと様子が可笑しい。」

 

 

 

 

 

 

理事長室。

 

百由「こう言うのは本来、私の役目じゃないんですが・・・情報分析の一環として、美鈴様について調べてみました。」

 

ここに百由が来た理由は、美鈴の素性調査の結果を伝えに来たとの事。

 

百由「皆の記憶にある美鈴様は品行方正で、その立ち居振る舞いには一点の曇りもない優秀なリリィだった。」

 

史房「えぇ。そうね。」

 

百由「では、美鈴様がカリスマ持ちだった事は?」

 

祀・眞悠里「え!?」

 

何と美鈴のレアスキルはカリスマだった。

 

史房「カリスマ?違うわ。美鈴様のレアスキルは・・・」

 

百由「そう。公式の記録にも、美鈴様のレアスキルがカリスマだったと言う記録はありません。でも、そうでないとちょっと辻褄が合わなくて・・・」

 

高松「辻褄とは?」

 

百由「CHARMの契約を書き換えるには、相応の手続くが必要です。」

 

史房「えぇ。」

 

百由「美鈴様は戦闘の最中に、契約と術式を瞬時に書き換え、マギを通じてヒュージに影響を与えたと言う事になります。」

 

高松「そして手負いのヒュージがネストに戻り、影響を広めたと?」

 

眞悠里「確か上位スキルの存在が予言されていたはず・・・」

 

史房「レアスキル・ラプラス。」

 

祀「人の記憶を操作する事すら可能と言われていますが、実例の報告はまだ・・・」

 

眞悠里「当事者にも話を聞くべきです。」

 

祀「では私が。夢結とはルームメイトですから。」

 

百由「あ〜いえ。それは私から。久し振りにちゃんと話してみたいんです。これでも中等部時代は仲良かったんですよ?主観ですけど。」

 

 

 

 

外に居る夢結の携帯に百由からのメールが受信された。

 

夢結「・・・」

 

 

 

 

 

別の場所では。

 

梅「なあ梨璃。今度パーティーをやろうよ。勿論夢結も呼んで皆で!」

 

梨璃「でも今はもっと訓練して・・・」

 

雨嘉「根を詰めるのも良いけど、息抜きは必要だよ。」

 

神琳「生活にはメリハリがありませんと。」

 

京輔「そうだな。」

 

二水「そうだ!ラムネパーティーなんてどうです?」

 

梨璃「え?ラムネ!?」

 

龍馬「良いなそれ!パーっと盛り上がろうぜ!」

 

梨璃「ラムネかぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

工廠科・研究所に夢結が入って来た。

 

百由「あ!いらっしゃい!」

 

ミリアム「おう!夢結様!」

 

夢結「ごきげんよう。」

 

ミリアム「じゃ、ワシは一休みじゃ。」

 

百由「うん。」

 

ミリアム「ふぁ〜・・・ごゆっくり。」

 

彼女は別室で休む。

 

夢結「また徹夜?」

 

百由「えぇまあ。気にしないで。好きでやってるから。」

 

夢結「毎日ご苦労様ね。」

 

百由「え?アンタ今、私に気遣った?」

 

夢結「え?い、いえ別に・・・」

 

百由「ウソウソウソ!孤高の一匹狼としてリリィからも一歩引かれたあの白井夢結がよ!」

 

完全に煽ってる。

 

夢結「あの・・・っ!」

 

隣の部屋にダインスレイフが保管されていた。

 

夢結「って・・・世間話をする為に呼んだ訳ではないのね?」

 

百由「回りくどい前置きは後回しにして、後回しにしたら、後ろ置き?違うか・・・ごめんね。私もちょっと覚悟がいるのよ。聞きたいのは、美鈴様の事。」

 

夢結「っ!?・・・CHARMの事ではないの?」

 

百由「これは元々、夢結が契約していたダインスレイフだけど、2年前の甲州撤退戦の時、最後に使ったのは誰?美鈴様よね。このCHARMね、術式が書き換えられているの。」

 

夢結「え?」

 

百由「知らないか。じゃあ、カリスマの事は?」

 

夢結「カリスマ?お姉様が?」

 

百由「カリスマは本来、リリィ同士で使うレアスキルよ。仲間の士気を高め、結果としてレギオン全体の能力を向上させる。その性質から、支配のスキルとも言われているわ。ただ美鈴様は、リリィではなく、ヒュージに対してそれを使った形跡があるの。」

 

夢結「・・・・」

 

百由「マギとは、ヒュージを使って古い秩序を破壊し、新しい世界を生み出す意志だとする説もあるわ。だけど、今私達の管轄するヒュージの行動には、これまでになかったパターンが現れるようになったの。何かがヒュージを狂わせ、闇雲な凶暴性が増しているような。」

 

ダインスレイフを保有していた巨大ヒュージを思い出した。

 

百由「変化の現れた時期は、これを回収した戦いの前後と一致するわ。2年前に仕込まれていた何かに、そこでスイッチが入ったとしか。心当たりある?」

 

夢結「分からない・・・お姉様は強くて、優しくて、立派なリリィだった・・・分からないわ・・・それしか・・・」

 

百由「そう・・・」

 

夢結「ごめんなさい・・・」

 

百由「いいから。気にしないで。」

 

夢結「・・・」

 

百由の背後に美鈴の幻影が立っていた。

 

夢結「百由・・・」

 

百由「ん?」

 

夢結「私・・・いえ、何でもないわ。」

 

彼女は研究所から出た。

 

百由「はぁ・・・まあ、そんな簡単に昔に戻れる訳ないわよね。」

 

 

 

 

 

 

まだ美鈴が存命していた頃。桜の木の下で夢結が美鈴に膝枕してあげていた。

 

美鈴『不思議だと思わないか?こんなに咲き誇っていても、ソメイヨシノが身を付ける事はない。人の手を借りなければ増える事のないこの桜も、この辺りにはもうこれだけだ。僕は、ヒュージはこの桜の木ににていると思うんだ。マギによって作られ、生まれた瞬間から、何も食べず、何も生まず、ただ戦って死ぬ為だけにある。』

 

落ちた桜の花弁を手に乗せた。

 

夢結『美しいものをヒュージと例えるのは・・・』

 

美鈴『だったら、リリィはどうかな?リリィもまた、マギによってヒュージ化した人の姿だ。ただ、リリィは迷いや弱さを抱えたまま戦う。人を超える力を持つ事への恐れや、それが命を懸けて守る価値のあるものだろうか。と言う問いを抱えたまま、この違いは何だろう・・・』

 

夢結『分かりません。守るものに価値を問うのは、私達の分を超えています。』

 

美鈴『正しい答えだ。こんな事、他の誰にも言わないのにな。夢結のそんな顔が見たかったかも知れない。』

 

 

 

 

 

 

そして現在。夢結は廊下を歩いていた。すると。

 

梨璃「お姉様!」

 

ようやく梨璃が夢結を発見した。

 

梨璃「捕まえました!お姉様!」

 

美鈴『梨璃。墓参り以来だね。』

 

夢結「・・・」

 

梨璃「あの、皆が私の為にラムネパーティーを開いてくれるって。お姉様も来て下さいますよね?」

 

夢結「・・・ごめんなさい。今は・・・」

 

その場を去ろうとしたが、梨璃が夢結の腕を掴んだ。

 

梨璃「待って下さい!」

 

美鈴『懐に入るのが上手いね。相手の隙を見逃さないのか、隙を作らせるのか、この子もカリスマ持ちなら後者かな?』

 

夢結「止めて・・・」

 

梨璃「!?」

 

頭の中がパニックになった夢結が、その場を静かに去って行った。

 

梨璃「お姉様・・・どうして・・・?」

 

 

 

 

 

 

自分の部屋に閉じ籠ってしまった。

 

夢結「・・・・・」

 

美鈴『夢結はカリスマ持ちに好かれるのかな?これは偶然だと思うかい?夢結は彼女を自分から受け入れたと思っているようだけど、それは本当に君の心にあったものなのかな?』

 

すると地震が発生した。そして外では、ヒュージネストから3つの光が空へ放たれた。

 

 

 

 

 

 

屋上。

 

京輔「何だあのヒュージネスト!?」

 

龍馬「今までより巨大だぞ!?」

 

 

 

 

 

 

理事長室。

 

史房「ヒュージネストから射出された物体は3つ。弾道軌道の最高到達点は3800キロで・・・」

 

眞悠里「目的地は?」

 

史房「それが・・・予想される放物線は、地球を1回りしてここへ・・・」

 

眞悠里「戻って来る!?3つともか!?」

 

射出された物体の標的は百合ヶ丘女学院。

 

祀「ネストにだって、相当な負担が掛かるでしょうに・・・」

 

高松「百合ヶ丘の全生徒に退避命令を発令する。各自持ち場を離れて、避難区域まで後退するように。」

 

史房「それで済むでしょうか?」

 

高松「分からん・・・じゃから、早急にな。」

 

 

 

 

彼がまだ若かった頃、南極戦役で同じような出来事が起こった。

 

 

 

 

百合ヶ丘の全生徒が避難を開始した。だが梨璃は夢結の事が心配だった。

 

 

 

 

宇宙に3体の戦艦型のヒュージが出現し、そのまま地上へ落下して大爆発を起こした。

 

 

 

 

避難した生徒達は。

 

京輔「殆ど避難したな。」

 

龍馬「全員避難までもう少しか。」

 

京輔「っ!梨璃!」

 

梨璃「先生!」

 

楓「梨璃さん!よかった。探しましたのよ。」

 

龍馬「楓。」

 

梨璃「楓さん。先生。お姉様は何処か知りませんか?」

 

楓「夢結様ですか?」

 

京輔「いや、見てないが・・・」

 

楓「さぁ?私達より先に避難・・・なさる方でもありませんね。あの夢結様が可愛いシルトを置いて先に避難するような・・・聞き分けの良いシュッツエンゲルな訳ありませんもの。」

 

京輔「そうか・・・」

 

 

 

 

 

 

『止めて・・・お姉様・・・』

 

 

 

 

 

 

梨璃「っ!?美鈴様?」

 

あの時夢結は、美鈴の名前を密かに言っていた。

 

梨璃(やっぱり、お姉様はまだ美鈴様の事を・・・)

 

すると再び大爆発が発生した。

 

京輔「今度は何だ!?」

 

 

 

 

 

 

落下した3体の戦艦型のヒュージがクレーターを作り、黒い球体を射出した。3つの黒い球体が接続され、巨大な黒い結界が広範囲に展開された。

 

 

 

 

 

 

龍馬「何だ!?空が!?」

 

京輔「黒くなった!?」

 

梨璃「私、戻って見て来ます!」

 

京輔「待て!俺も行く!」

 

龍馬「俺も!」

 

梨璃「はい!」

 

グングニルを起動させた。

 

楓「なら私もお供しますわ!」

 

マギを発動しようとしたが、マギが発動しない。

 

楓「っ!?」

 

龍馬「楓!」

 

バランスを崩した楓を受け止めた。

 

楓「マギが入らない・・・!?」

 

龍馬「楓、大丈夫か?」

 

楓を「え・・・えぇ。どうして・・・」

 

龍馬「ジョワユーズが動かないのか?」

 

楓「はい・・・」

 

梨璃「先行ってますね!」

 

京輔「行こう!」

 

『ビルドチェンジ!』

 

『クローズチェンジ!』

 

梨璃はマギに乗って飛翔し、京輔と龍馬は専用マシンで百合ヶ丘女学院へ向かった。

 

 

 

 

 

 

戦艦型のヒュージの黒い球体が接続されて、上空に巨大な黒い球体が生成された。そこから新型の巨大ヒュージが具現化された。

 

 

 

 

 

 

まだ美鈴が存命していた頃。美鈴が夢結の髪を整えてあげている。

 

美鈴『今朝、眠れなくて。窓から朝露のしずくを眺めていたんだ。それが、朝日を浴びると夢みたいに輝いて、あんまり綺麗だったから、僕はそれに触れようとして、壊してしまった。触れなければ、もっと見ていられたはずなのに・・・』

 

彼女は夢結の首を優しく触れた。

 

美鈴『夢結は僕にとって特別な存在だ。夢結だけが、僕の居るこの世界に彩りを与えてくれる。あの朝露のように。僕が夢結に抱く邪な感情を、どれだけ必死に抑えているか分かるかい?僕は、夢結を傷付ける事だけは絶対にしたくない。だけど、もし僕が僕を抑えきれなくなった時は、夢結は僕を殺してくれないか?』

 

夢結『そんな・・・お姉様だったら私は構わないのに。』

 

その言葉を聞いた美鈴が静かに激怒した。

 

美鈴『忘れてくれ・・・夢結・・・』

 

夢結「お姉様?私は・・・」

 

美鈴『忘れろったら!』

 

右手を突き出してマギを発動した。

 

 

 

 

 

 

そして夢結の部屋では、夢結がルナティックトランサーを発動してしまっていた。これが美鈴のレアスキルのラプラスの力。

 

美鈴『自分自身を認められない人間は、どうなると思う?憎むんだ。』

 

夢結「自分と自分以外のもの、全てを!」

美鈴「自分と自分以外のもの、全てを!」

 

夢結「そう・・・お姉様は自分自身を呪っていた・・・」

 

梨璃「お姉様!!」

 

窓から梨璃が入って来た。

 

京輔「夢結!!」

 

龍馬「何してるんだ!!」

 

そこに京輔と龍馬がドアを開けて入って来た。

 

夢結「梨璃・・・先生・・・」

 

梨璃「お姉様!お迎えに参りましたよ!行きましょう!」

 

京輔「早く避難しろ!」

 

夢結「無理よ・・・私は何処にも行けない・・・ここで戦う事しか・・・」

 

梨璃「何言ってるんですお姉様!!一緒に逃げましょう!!」

 

夢結「私に指図しないで!!梨璃・・・あなたもレアスキルで私を操るの!?」

 

梨璃「え?」

 

京輔「カリスマ?」

 

夢結「美鈴様の幻覚を見ているの・・・壊れているのよ・・・私・・・」

 

梨璃「お姉様・・・何を・・・?」

 

龍馬「おい何を訳の分からん事言ってんだ!」

 

夢結「美鈴様は・・・全てを呪っていた・・・これは罠だわ・・・あのヒュージは・・・私が倒さなくちゃ・・・!」

 

ブリューナクを構えた。

 

夢結「あなた達で逃げなさい!」

 

梨璃「お姉様・・・それ、マギが入っていませんよ。」

 

夢結「!!」

 

ブリューナクにマギが入っていない事に気付いた瞬間、梨璃がグングニルでブリューナクを破壊した。

 

梨璃「お姉様は行っちゃダメです!!レアスキルとか罠とか、そんなのどうでもいいです!私は・・・いいえ!私がお姉様をお守りします!あのヒュージは私達が倒します!!」

 

夢結「無理よ・・・あなた達にお姉様を倒せるはず・・・」

 

梨璃「美鈴様じゃありません!あれはヒュージです!」

 

龍馬「お前が何と言おうと、俺達は彼奴を倒す!!」

 

京輔「お前のその呪縛、俺達が解いてやる!!」

 

龍馬「行くぞ!」

 

夢結「待ちなさい!!待って・・・」

 

梨璃「行って来ます。お姉様。」

 

京輔「後は俺達に任せろ。」

 

3人が巨大ヒュージに向かって行った。

 

夢結「・・・・・」

 

 

 

 

巨大ヒュージに向かう3人。すると。

 

京輔「?」

 

何かの気配を感じた京輔が止まった。

 

梨璃「京輔先生?」

 

龍馬「どうした?」

 

京輔「何か居る。お前達は先に行け。後で合流する。」

 

龍馬「あ、あぁ。」

 

梨璃「はい。」

 

彼は海岸の方へ向かった。

 

龍馬「梨璃。俺も避難場所へ寄って来る。先に行ってくれ。」

 

梨璃「分かりました。」

 

 

 

 

 

 

避難場所では。

 

眞悠里「何でCHARMが動かない!?」

 

史房「他のリリィのCHARMも使用不能だそうです。こんな事って・・・」

 

百由「先の3体のヒュージは、墜落時の運動エネルギーを利用して、地中深くに潜り込み、マギの結界を展開しているようだけど、あの規模の躯体を構築しながら、リリィのマギにまで干渉するなんて・・・」

 

高松「マギをこうも湯水のように使うとは・・・」

 

祀「先に降りた3体のマギ反応はほぼ消失。新たに出現したヒュージに吸い尽くされたと思われます。」

 

眞悠里「あのヒュージ・・・ここからでも、殺気を感じる・・・」

 

空中に浮かぶ黒い球体が結界を展開していた。

 

 

 

 

一柳隊の元に龍馬が戻って来た。

 

龍馬「皆!」

 

二水「龍馬先生!」

 

龍馬「お前達のその様子、CHARMが発動されないようだな。」

 

二水「はい・・・」

 

楓「ああもう!こんな時にCHARMが使えないなんて!」

 

神琳「今は誰のCHARMも起動していないわ。悔しいのは皆同じです。」

 

雨嘉「先生の方はどうなんですか?仮面ライダーへの変身は?」

 

龍馬「あぁ。俺達は使える。マギを使用していないからな。」

 

楓「ならどうして梨璃さんだけがCHARMを使えたんです?」

 

ミリアム「梨璃のレアスキルと関係あるやも知れんな。」

 

そこにミリアムが合流した。

 

龍馬「ミリアム。」

 

楓「レアスキル?」

 

神琳「カリスマ・・・支援と支配のスキル。」

 

ミリアム「知っとったか。」

 

神琳「薄々見当は。」

 

雨嘉「カリスマ使いは他にも居るのに、どうして梨璃だけ?」

 

ミリアム「そこは謎じゃな。」

 

二水「梨璃さんと夢結様、大丈夫でしょうか・・・?」

 

楓「もし、今は自分しかCHARMを扱えないと知ろう者、梨璃さんの事ですから、たった1人であのヒュージに立ち向かい兼ねませんわ。」

 

ミリアム「そこまでおバカと思いたくはないが、梨璃ならありうるのう。」

 

二水「でも戦えるのは、梨璃さん以外にも京輔先生や龍馬先生だけですし・・・」

 

梅「梨璃は筋金入りの無鉄砲だからな。」

 

鶴紗「私も、無鉄砲したい!」

 

雨嘉「うん!こんな所で何も出来ないなんて嫌だ!」

 

神琳「勿論、諦めるには早過ぎます!」

 

雨嘉「うん!」

 

ミリアム「そらそうじゃ!ワシらが張り子の虎で終わるなでありえん事じゃ!」

 

楓「当たり前ですわ!」

 

二水「そうですね・・・そうですよね!・・・そう言えば、京輔先生は?」

 

龍馬「彼奴は今別行動中だ。何かあったようだ。俺は先に行く。」

 

ビルドドライバーを装着して、クローズマグマナックルにドラゴンマグマフルボトルを挿した。

 

『ボトルバーン!』

『クローズマグマ!』

 

ボルテックレバーを回し、背後にマグマライドビルダーが出現させた。

 

『Are you ready?』

 

龍馬「変身!!」

 

ヴァリアブルマグマを浴び、冷めて全身に固着したマグマを後ろから押し割った。

 

『極熱筋肉!』

『クローズマグマ!』

『アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

仮面ライダークローズマグマに変身した。

 

龍馬「力が漲る!魂が燃える!俺のマグマが迸る!!」

 

背部のソレスタルパイロウィングで飛翔し、梨璃の元へ向かう。

 

 

 

 

 

 

海岸に美鈴が海を眺めていた。そこにマシンビルダーが停車した。

 

京輔「アンタが川添美鈴か。」

 

美鈴「・・・僕が見えるのかい?稲葉京輔先生。」

 

京輔「アンタは幻なのか?それとも生きてるのか?」

 

美鈴「それはどっちだろうね?」

 

京輔「随分と生意気な事をしてくれたようだな。夢結に何を漬け込んだ?」

 

美鈴「答える必要はないよ。」

 

右手にダインスレイフが具現化した。

 

美鈴「話し合うのは退屈だし、僕の相手をしないかい?」

 

京輔「巫山戯やがって。夢結を呪縛から解放する!」

 

ビルドドライバーを装着して、フルボトルを振った。

 

『ラビット!』

『タンク!』

『ベストマッチ!』

 

ボルテックレバーを回し、スナップライドビルダーを形成させた。

 

『Are You Ready?』

 

京輔「変身!!!」

 

スナップライドビルダーが作動して、京輔に2つのハーフボディを纏わせた。

 

『鋼ムーンサルト!』

『ラビット!タンク!』

『イエーイ!』

 

仮面ライダービルド・ラビットタンクフォームに変身して、ドリルクラッシャーを握った。

 

京輔「行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

その頃梨璃は、巨大ヒュージの前に立ってグングニルを構えていた。そこに。

 

龍馬「梨璃!」

 

クローズマグマが合流した。

 

梨璃「龍馬先生!」

 

龍馬「今ここに居るのは俺とお前だけだ。行けるか?」

 

梨璃「はい!例え命に代えても、私達が倒します!」

 

龍馬「上出来だ。行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

京輔「ぐあっ!!」

 

ダインスレイフをドリルクラッシャーで防いだが、威力が強過ぎて後退りした。

 

美鈴「結構面白いんだね。」

 

京輔「近接なら、こっちは遠距離だ!」

 

2つのフルボトルを振った。

 

『海賊!』

『電車!』

『ベストマッチ!』

 

『Are you ready?』

 

京輔「ビルドアップ!」

 

海賊レッシャーフォームにビルドアップした。

 

『定刻反逆者!』

『海賊レッシャー!』

『イェーイ!』

 

『カイゾクハッシャー!』

 

ビルドドライバーが生成したカイゾクハッシャーを握り、ビルドオーシャン号からビルドアロー号を引っ張る。

 

『各駅電車!』

『急行電車!』

『快速電車!』

『海賊電車!』

 

京輔「喰らえ!!」

 

『発車!』

 

青と緑の2色の光線が発車され、それが1つの光線となって美鈴に迫る。

 

美鈴「ふぅ〜ん。」

 

だがダインスレイフで両断した。

 

 

 

 

 

部屋に1人佇む夢結は、破壊されてしまったブリューナクを茫然と見ていた。戦いに行こうとしても、CHARMは無い。

 

夢結「はっ!」

 

しかし、1つだけあった。

 

 

 

 

それは、研究所に保管されていた嘗て夢結が使用していたダインスレイフだった。

 

『To Be Continued・・・』




キャスト

稲葉京輔:千葉翔也

仁科龍馬:畠中祐

一柳梨璃:赤尾ひかる
白井夢結:夏吉ゆうこ
楓・J・ヌーベル:井澤美香子
二川二水:西本りみ
安藤鶴紗:紡木吏佐
吉村・Thi・梅:岩田陽葵
郭神琳:星守紗凪
王雨嘉:遠野ひかる
ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス:高橋花林

真島百由:水瀬いのり

出江史房:長妻樹里
秦祀:田中那実
内田眞悠里:櫻川めぐ

川添美鈴:川澄綾子
高松咬月:中田譲治





アサルトビルド HAZARD!

京輔「遂に俺達の最終決戦が始まる!」

龍馬「今の俺達は負ける気がしねぇ!」

第13話・ビルドとリリィの創る明日

京輔「勝利の法則は、決まった!」
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