京輔「ビルドアップ!!」
『アンコントロールスイッチ!』
『ブラックハザード!』
『ヤベーイ!』
ビルドがホークガトリングハザードフォームへビルドアップし、ハザードトリガーを押した。
『マックスハザードオン!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
『Ready Go!!』
『オーバーフロー!』
『ヤベーイ!』
美鈴「ハァッ!!」
京輔「フンッ!!」
美鈴「があっ!!」
迫り来た美鈴を真上に打ち上げて紫色のエネルギーで閉じ込め、ホークガトリングを真上に向けた。
京輔「喰らいやがれ!!!」
真下からホークガトリンガーを連射した。
美鈴「ぐああっ!!」
ハザードフィニッシュを受けた美鈴が海に落ちた。ビルドがホークガトリンガーを美鈴に向ける。
京輔「まだやるか?」
美鈴「・・・いや、もう充分満足したよ。君は強いんだね。」
観念した美鈴。ビルドがホークガトリンガーを下ろす。
京輔「川添美鈴。お前は死んだのか?それとも生きてるのか?」
美鈴「いや、僕はもうこの世に居ないよ。君達なら、この世界を任せられそうだよ。」
徐々に彼女の体が透けていく。
美鈴「夢結を宜しくね。」
そう言い残し、笑顔になって消滅した。
京輔「・・・」
落下した戦艦型のヒュージのマギによって現れた新型巨大ヒュージの前にクローズマグマと梨璃が立つ。
梨璃「凄い敵意と憎しみを感じる・・・!」
龍馬「此奴は丸で・・・!」
避難場所では、百由がヒュージが張った結界の解析をしていた。
百由「ルナティックトランサー・・・」
祀「え?百由、今何て?」
百由「結界の中心部にあるこの波形。ルナティックトランサーのとよく似ている。避難が遅れていたら、私達も影響を受けていたでしょうね・・・」
まだ百合ヶ丘に残っている夢結は、工廠科の研究所へ向かっていた。しかし彼女は苦しんでいた。
夢結「っ・・・!!」
髪の毛が少しずつ白く染まっていく。ルナティックトランサーが発動する前兆が起こっている。
CHARMを用いて戦い続けている
ヒュージの前に
避難場所。
眞悠里「結界!?」
百由「先に落ちた3体のヒュージは、地下で繋がっているらしくて、そこから強力な力場・・・結界が展開されているの。兎に角マギの供給量が尋常じゃなくて・・・CHARMが起動しなくなったのも、その影響でしょうね・・・」
戦場では、梨璃がグングニルの弾丸を連射したが、巨大ヒュージの結界によって防がれた。
龍馬「効かない・・・」
結界が晴れ、巨大ヒュージが覚醒した。
梨璃「ちょっと!・・・じゃなくて、コラ!そこのヒュージ!あなたの相手は私達よ!!他の誰にも、手出しはさせないんだから!!」
龍馬「そんなに人間を殺したいなら、まず俺達に勝ってからにしろ!!」
梨璃(今は、少しでも時間を稼がなくちゃ・・・!)
龍馬(京輔が来るまでの辛抱だ・・・!)
工廠科の百由の部屋。
夢結「ハァ・・・ハァ・・・」
部屋に入った夢結は苦しみながら、ダインスレイフの前に立った。しかしそれは、美鈴を殺した殺人兵器でもある。夢結の髪の毛が徐々に白くなっていく。彼女は意を決して、ダインスレイフを握った。するとダインスレイフが起動し始めた。
夢結「あなた・・・まだ私を覚えていてくれいたのね・・・」
ダインスレイフを握った夢結が、ルナティックトランサーを発動してしまった。
戦場では、巨大ヒュージがマギの弾丸を連射した。
龍馬「何!?」
梨璃「うわあっ!!」
弾丸を避け続ける。すると巨大ヒュージの腕が2人に高速接近した。
龍馬「梨璃!!」
前に出たクローズマグマがクローズマグマナックルで防いだ。
龍馬「こんの野郎!!!」
力を振り絞って前に押したが、巨大ヒュージの腕が百合ヶ丘女学院に直撃した。するとマギが発動され、百合ヶ丘女学院の窓が破壊された。
梨璃「校舎が!!」
龍馬「あの野郎!!俺の力を利用しやがった!!」
巨大ヒュージの2つ目の腕が2人に迫った。
梨璃「はっ!!」
龍馬「しまった!!」
夢結「ハァッ!!!」
だがルナティックトランサーを発動した夢結が、ダインスレイフで巨大ヒュージの腕を防いで2人を守った。
梨璃「お姉様!?」
龍馬「夢結!?お前!?」
梨璃「ルナティックトランサーを!?それに・・・CHARMが使えないはずじゃ!?」
龍馬「っ!?ダインスレイフ!?それを使ってるのか!?」
夢結「ヤァッ!!」
力を振り絞って巨大ヒュージの腕を払った。
梨璃「お姉様が、私を守ってくれた・・・?はっ!待って下さい!!」
夢結はそのまま巨大ヒュージに猛ダッシュした。すると百合ヶ丘女学院に直撃した腕が夢結に迫り来たが、ダインスレイフで防いだ。3つ目の腕が夢結に迫り来た。夢結がダインスレイフで防いだ。
夢結「アアッ!!」
防いだ反動で宙を舞った。すると巨大ヒュージの照準が夢結に定まった。
梨璃「離れて下さい!!」
駆け付けた梨璃が、ダインスレイフにグングニルをぶつけた。するとヒュージが展開した結界が一瞬で消滅した。
避難場所。
ミリアム「何なんじゃ!ありゃ!」
鶴紗「誰が戦っている?」
二水「梨璃さんと夢結様と龍馬先生です!」
梅「夢結もか!」
神琳「ふーみんさん。レアスキル使ってらっしゃる?」
二水「あれ?そう言えば使っています!」
レアスキルの鷹の目が使えている。
雨嘉「マギは使えないんじゃ!?」
鶴紗「っ!動いた?」
ティルフィングが起動し、ライフルモードに変形した。
百由「結界が中和されてる?さっきの光と何か関係が?」
眞悠里「兎に角、CHARMさえ動けば!」
百由「結界が縮小しても、依然健在。近寄らないのは変わりないわ。」
眞悠里「クッ!何か出来る事はないのか!?」
神琳「ノインヴェルト戦術してみませんか?」
ミリアム「夢結様と梨璃の分はどうする?」
二水「いえ!お2人なら戦っています!」
雨嘉「なら、私達がそこへマギスフィアを届ければ!」
楓「んな事仰られても、肝心なノインヴェルト用のバレットは何処にありますの?・・・あら?」
ポケットから出たのは、ノインヴェルト用のバレットだった。
雨嘉「これ!」
二水「バレットです!」
梅「何で楓が持ってるんだ?」
楓「あの時!?」
それは、マギが発動出来ないままジャンプした楓を支えた梨璃が密かに渡したのだ。
戦場。
梨璃「・・・・・」
夢結「梨璃。」
梨璃「・・・ん?」
気絶していた梨璃が目覚めると、夢結が目に映った。彼女は優しい笑顔を梨璃に見せていた。
夢結「梨璃、まだ戦える?」
梨璃「はい。お姉様。」
龍馬「2人共、大丈夫か?」
梨璃「はい。お姉様が守ってくれました。」
夢結「っと言っても、私達だけでは勝負にならないわね。」
梨璃「はい。でも、時間を稼げば、きっと皆がやっつけてくれる方法を見付けてくれるはずです。」
夢結「そうね。」
龍馬「とは言っても、見付かるかどうかが問題だ。」
するとそこに、1台のバイクが到着した。
龍馬「?」
梨璃・夢結「!」
京輔「苦戦しているようだな。」
龍馬「京輔!」
京輔「少々お前達に任せちまったな。」
梨璃「先生!」
京輔「自意識過剰な正義のヒーローの見参だ!」
夢結「遅いわよ。先生。」
京輔「悪いな。あのヒュージが個体を密かに出しやがってな。倒すのに苦労したぜ。」
龍馬「兎に角、お前が来たのは幸いだ。」
京輔「無論だ。さあ、実験を始めようか!」
ジーニアスフルボトルのキャップを捻って、スイッチを押して起動した。
「グレート!」
『オールイエイ!』
ビルドドライバーに装填した。
『ジーニアス!』
ボルテックレバーを回した。すると特殊加工設備プラントライドビルダーGNが形成され、60本のエンプティボトルが展開された。
『イエイ!』
「イエイ!」
『イエイ!』
「イエイ!」
『Are you ready?』
京輔「変身!」
白いボディを形成すると同時にエンプティボトルに成分が注入され、プラントライドビルダーGNから射出された60本のフルボトルが全身に装着された。
『完全無欠のボトルヤロー!』
『ビルドジーニアス!』
『スゲーイ!』
『モノスゲーイ!』
仮面ライダービルド・ジーニアスフォームに変身した。
京輔「お前ら、行くぞ。」
龍馬「勿論だ!」
夢結「えぇ!」
梨璃「はい!」
”バァン!!!”
梨璃・夢結「!?」
京輔・龍馬「!?」
銃声が遠くから響いた。上空にマギスフィアが舞っていた。
京輔・龍馬・梨璃・夢結「マギスフィア!!」
最初にバレットを発射したのは、雨嘉のアステリオン。
梨璃(皆・・・気付いてくれたんだ・・・!)
二水「やらなくちゃ!やらなくちゃ!やらなくちゃ!」
緊張してる間にマギスフィアが迫り来る。
二水「うううぅぅぅ・・・えい!!」
グングニルを振るとマギスフィアが直撃し、そのままマギスフィアを飛ばした。
二水「はわわわわ!すみませーーーん!!お願いしますーーー!!」
楓「いいえ!良いパスですわよ!!」
マギスフィアが楓のジョワユーズに渡った。楓がマギスフィアにキックした。
閑「ノインヴェルト戦術!?」
汐里「あんな距離で!?面白い事しますね。一柳隊。」
百由「結界の外からって訳ね。ってかその前に夢結と梨璃ちゃんは何で戦えるのよ!?」
祀「カリスマ?」
百由「はぁ!?」
祀「梨璃さんは前にも、夢結さんのルナティックトランサーを鎮めているわ。同じように。彼女のレアスキルのカリスマがヒュージの結界に干渉しているんじゃ?」
百由「成る程。カリスマね。って!いえいえだからってそこまで!?」
梅「何か何時もより調子良いな〜!」
マギスフィアが梅のタンキエムに渡り、ミリアムにパスした。
ミリアム「ワシは絶好調じゃ!」
ミョルニールで受け止め、鶴紗にパスした。
鶴紗「何時もより体が軽い!!」
ティルフィングで受け止め、神琳にパスした。
神琳「夢結様!梨璃さん!」
マソレリックで受け止め、梨璃と夢結にパスした。
梨璃「あ!」
夢結「マギスフィアが来るわ!私が受けるから、フィニッシュはあなたが!」
すると巨大ヒュージの腕が分裂した。
夢結「え!?」
マギスフィアを分裂した腕で横取りしてしまった。
神琳「何ですって!?」
腕が円状になり、マギスフィアを転がした。
楓「マギスフィアが横取りされた!?」
京輔「彼奴、学習してやがる!」
龍馬「厄介だぞこりゃ!」
夢結「失敗だわ。逃げなさい!梨璃!」
梨璃「お姉様が逃げて下さい!!」
巨大ヒュージに立ち向かった。
夢結「っ!?」
立ち向かう梨璃を追う。
『フルボトルバスター!』
京輔「行くぞ!」
フルボトルバスターを握って構えた。
龍馬「ハァッ!!」
ソレスタルパイロウィングで飛翔した。
夢結「たまには私の言う事を聞いたらどうなの!?あなたは!」
梨璃「た、たまには!?」
夢結「シュッツエンゲルなのよ!私は!なのに、梨璃は私の言う事を何時も聞かなくて!」
梨璃「ええ!?お姉様は私の事をそんな風に思ってたんですか!?」
夢結「そうでしょ!?あなたは何時も気が付けば置いてけ堀にして!自分より、他人の事に一生懸命で。」
痴話喧嘩しながら連携が取れている。
龍馬「喰らえ!!」
クローズマグマナックルで腕の一部を破壊した。
龍馬「腕が多過ぎて厄介だな!」
すると巨大ヒュージが個体を無数に射出した。
龍馬「何!?」
地上では、ビルドがフルボトルバスターにフルボトルを装填していた。
『サメ!』
『クジラ!』
『ジャストマッチデース!』
『ジャストマッチブレイク!』
クジラ級のサメのエネルギー体が発射され、サメのエネルギー体が個体を喰い荒らした。
京輔「どんどん行くぜ!!」
『タンク!』
『ジェット!』
『ロケット!』
『ガトリング!』
『アルティメットマッチデース!』
『アルティメットマッチブレイク!』
巨大な青いエネルギー弾をガトリングのように高速連射して、巨大ヒュージに全弾命中した。
そして梨璃がヒュージが横取りしたマギスフィアをグングニルでキャッチした。
梨璃「やった!!」
だがマギスフィアが黒くなっており、グングニルの刃が黒く染め上げられた。
夢結「マギを吸い過ぎている!!」
すぐにダインスレイフでマギスフィアを弾いた。
天葉「行くよ!樟美!」
樟美「はい!天葉お姉様!」
マギスフィアを同時にキャッチした。
天葉・樟美「ハアアアアァァァ!!!!」
息を合わせてパスした。
梨璃「マギスフィアが!!」
マギスフィアを依奈が受け止めた。
依奈「壱!亜羅椰!」
パスした直後、依奈のアステリオンが粉々になってしまった。
依奈「え!?これだけでCHARMが限界だなんて!どんだけのマギスフィアなのよ!!かなりヤバい奴よ!気を付けて!!」
壱「望む所!!」
亜羅椰「後は頼むわよ!!」
壱・亜羅椰「皆!!」
マギスフィアが、他のリリィ達によってどんどんパスされて行く。
巨大ヒュージが腕を飛ばした。
龍馬「そうはさせるか!!!」
『Ready Go!!』
『ボルケニック・フィニッシュ!』
『アーチャチャチャチャチャチャー!』
全身に紅炎を纏い、マギスフィアに迫る巨大ヒュージの腕を高速ラッシュで弾き返した。
梨璃「マギスフィアがまだ!」
夢結「皆が繋いでくれているんだわ!」
閑「行っけーーーーー!!!」
汐里「ヤァッ!!」
史房「仕方無いわね!!」
百由「あははははは!!」
他のリリィ達も、マギスフィアを繋いでくれた。
梅・鶴紗「私達ももう1度!」
神琳・雨嘉「CHARMを限界まで!」
楓・二水「夢結様と梨璃さんに!」
ミリアム「頼むぞ!ワシの!!」
7人がCHARMにユリフルボトルを装填した。
『Ready Go!!』
『アサルトブレイク!』
マギスフィアが7人のCHARMに乗った。
7人「ハアアアアァァァ!!!!」
力を合わせて上空へ飛ばした。それと同時に7人のCHARMが限界に達して破損してしまった。
巨大ヒュージの腕がマギスフィアを受け止めようとしたが、マギスフィアが巨大ヒュージの腕を貫いた。
楓「ノインヴェルトは、CHARMを著しく消耗させるんですのよ!覚えておきなさい!」
梨璃「すみませんお姉様・・・私が無茶させたから・・・」
腕を痛めた夢結だが、梨璃に顔を向けて覚悟を決めた。
梨璃「・・・っ!」
理解した梨璃が頷いた。
京輔「梨璃!夢結!」
龍馬「俺達も一緒に!」
夢結「えぇ!」
梨璃「はい!」
すると梨璃と夢結の持ってるユリフルボトルが光り、ダインスレイフも光った。
梨璃「これは・・・!」
2つのユリフルボトルがダインスレイフの宝玉に吸い込まれた。
『Ready Go!!』
『アサルトブレイク!』
夢結「フルボトルがダインスレイフに吸い込まれた?」
龍馬「ダインスレイフがフルボトルに共鳴したんだ。」
ビルドがフルボトルバスターにジーニアスコアフルボトルを装填した。
『ファイナルマッチデース!』
そのままフルフルラビットタンクフルボトルを装填した。
『ラストマッチデース!』
『ラストマッチブレイク!』
京輔「ドリャアアアアア!!!」
浮遊能力で飛翔して、虹色に輝く巨大な砲撃で、巨大ヒュージの腕を全て破壊した。マギスフィアが迫って来る。梨璃と夢結がマギに乗って飛翔した。
京輔「勝利の法則は決まった!!」
龍馬「今の俺達は、負ける気がしねえ!!」
ボルテックレバーを回した。
『ワンサイド!』
『逆サイド!』
『オールサイド!』
『Ready Go!!』
ビルドとクローズマグマが飛翔し、梨璃と夢結の左右に並んだ。
梨璃・夢結「ヤアアアアアアア!!!」
マギスフィアをダインスレイフでキャッチした。するとダインスレイフの刃にマギスフィアが流れた。
『ジーニアスフィニッシュ!』
『ボルケニックアタック!』
『アチャー!』
京輔・龍馬「ダアアアァァァァ!!!」
梨璃・夢結「ヤアアアアアアア!!!」
ダブルライダーキックとノインヴェルト戦術の斬撃が巨大ヒュージを貫いた。貫かれた巨大ヒュージが大規模の大爆発を起こした。
空が晴れ、梨璃と夢結が海から顔を出した。
龍馬「凄え・・・」
京輔「終わった・・・か・・・」
ビルドとクローズマグマは浮遊している。
戦いが終わった後。
壱「はぁ〜〜〜〜〜!戦闘の後に入るお風呂は格別だわぁ〜!」
二水「確かに格別だけど・・・格別過ぎませんかーーー!?」
露天風呂で百合ヶ丘のリリィ達が浸かっている。
依奈「まさか温泉まで沸くとはねぇ〜。」
百由「大丈夫〜。今はどの監視も麻痺してるから、誰も見てないよ。」
二水「そう言う問題でしょうか・・・?」
亜羅椰「私は見られたって平気だけどねぇ〜。」
壱「亜羅椰は少しは恥を知れ!」
樟美「亜羅椰ちゃんエロい。」
亜羅椰「樟美から食ってやろうか!?」
天葉「下品なのはいけません!」
ミリアム「上級生とお風呂に入ると言うのは新鮮な気分じゃのう。」
梅「こうなったら学年なんか関係ないだろ〜。」
本日の露天風呂は混浴。勿論京輔と龍馬も居る。
京輔「ん〜〜〜・・・あぁ〜!いやぁ〜、露天風呂なんて久し振りだぁ〜!」
龍馬「入るのは何年振りだろうなぁ〜。」
京輔「ん?」
梨璃「うっ!」
湯に浸からず立っている梨璃は痛がっていた。
梨璃「彼方此方ヒリヒリします・・・お姉様・・・」
夢結「傷よりもお湯に集中なさい。風邪を引くわ。早くいらっしゃい。」
梨璃「は、はい!お姉様はどんな事態でも想定済みなんですね?」
夢結「リリィの嗜みよ。」
梨璃「うっ!!」
傷の痛みを我慢して湯に浸かり、夢結の横に座った。
梨璃「でも、こう言うの初めてですね。」
夢結「そ、そうね。」
楓「ううぅぅ・・・!ここだけは・・・!私と梨璃さんだけの聖域でしたのに・・・!!」
鶴紗「何と言う極楽〜♪」
神琳「冷たい風が心地良いですね〜。」
雨嘉「うん。故郷を思い出す。」
その夜。百合ヶ丘女学院・理事長室に京輔、龍馬、梨璃、夢結が呼ばれた。
百由「これが、私達百合ヶ丘女学院の管轄する7号由比ヶ浜ネストの現在の様子よ。」
モニターにヒュージネストを表示した。
梨璃「はぁ。」
百由「ここに映ってるのが、ネストの主と目されてるアルトラ級ヒュージね。」
梨璃「アルトラ級?えっと、もしかしてこれ・・・海の底ですか!?」
百由「そうそうそうそう!」
京輔「確かアルトラ級ヒュージの全長は400メートルだったり1キロだったりしたよな?」
百由「そうそう!」
梨璃「よく分からないけど・・・凄いですね・・・」
百由「ここ最近のヒュージは、このアルトラ級から大量のマギを半ば奪う形で供給されていたわ。」
史房「過剰な負荷を掛けられたせいで、今はネスト全体がその機能を事実上停止していると思われます。殲滅するにはまたと無い機会よ。」
梨璃「せ、殲滅?」
龍馬「そいつを倒せば殲滅するって事か。」
高松「そこで、一柳君と稲葉君と仁科君にその任務を頼みたいのだ。」
梨璃「はい。え?私!?」
京輔「俺達が?」
龍馬「任務を?」
翌朝。京輔がハザードトリガーとジーニアスフルボトルを出し、龍馬がクローズマグマナックルを出した。
「マックスハザードオン!」
「グレート!」
『オールイエイ!』
『ジーニアス!」
『ボトルバーン!』
『クローズマグマ!』
『イエイ!』
「イエイ!」
『イエイ!』
「イエイ!」
『Are you ready?』
京輔・龍馬「変身!」
『完全無欠のボトルヤロー!』
『ビルドジーニアス!』
『スゲーイ!』
『モノスゲーイ!』
仮面ライダービルド・ジーニアスハザードフォームに変身した。
『極熱筋肉!』
『クローズマグマ!』
『アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』
仮面ライダークローズマグマに変身した。
京輔「よし!」
龍馬「っしゃ!」
ビルドが浮遊能力で飛翔し、クローズマグマがソレスタルパイロウィングで飛翔した。そして梨璃と夢結を乗せたオスプレイが離陸した。
ビルドとクローズマグマとオスプレイが、ヒュージネストの真上に着いた。
京輔「あれがヒュージネスト。」
龍馬「いよいよかぁ。」
梨璃と夢結がオスプレイから飛び、夢結が傘を開いてゆっくりと降りる。ビルドとクローズマグマもゆっくりと降りる。
昨夜。
梨璃「だけど、どうやって?」
眞悠里「これだ。」
そこにはダインスレイフがあった。
夢結「これは!?」
京輔「ダインスレイフ!」
眞悠里「お前達の方が馴染み深いだろうな。ダインスレイフ。謂わば、この事態の元凶となったCHARMだ。美鈴様が書き換えた術式が、巡り巡って由比ヶ浜のヒュージを狂わせた。」
百由「それをヒントに、アルトラ級を倒す為の、謂わばバグとしての術式を仕込んだの。まさかこんなすぐに使う事になるとは思わなかったから、間に合わせの急拵えだけど。」
夢結「急ぐ必要があると言う事ね。」
史房「昼間の戦いを経て、私達はもうこの1振りのCHARMしか残されていないの。」
京輔「そうか。他のCHARMはマギスフィアの影響で破損しちまったもんな。」
眞悠里「もし今ヒュージが現れても、なす術がない。例え先生が戦っても、また別のヒュージが現れるかも知れない。」
祀「これを扱う事が出来るのは、カリスマ以上のレアスキルを持つリリィだけ。そうでなければ、バグを送り込む所か、自身が汚染される恐れがあるわ。」
梨璃「えっと、あの・・・カリスマって結局何なんでしょう?」
百由「今日の梨璃さんの戦い方は、通常のカリスマの域を超えているわ。全リリィのパフォーマンスが著しい向上を示したの。私達もつい参加しといて何だけど、全校生徒でマギスフィアを繋ぐノインヴェルト戦術なんて、常識じゃありえないもの。」
京輔「けど俺達にとって良い光景を目に出来たけどな。」
龍馬「今まで以上の良い連携だったぞ?」
百由「褒めてくれてありがとう。仮説だけど、より上位のスキルを発現した可能性すら。」
夢結「それでも、危険な任務に変わりないわ。」
史房「えぇ。」
京輔「その為に、俺達を梨璃の同行役になってくれと?」
百由「まぁそんな所ね。」
龍馬「単純な命令だな。」
梨璃「あの。理事長代行・・・先生。」
高松「ん?」
梨璃「ありがとうございました。」
高松「はて?ワシが?」
梨璃「結梨ちゃんの事。結梨ちゃんを最後まで庇ってくれたって、百由様から聞きました。」
高松「じゃが、救う事は叶わなかった・・・」
京輔「梨璃。あの時は本当に後悔してる。結梨を助けられなかった・・・すまない・・・」
梨璃「それでも、結梨ちゃんの為にありがとうございます。」
京輔「梨璃・・・」
梨璃「やります!私、もう誰にも結梨ちゃんみたいな事になって欲しくないんです。仲間が居なくなって、悲しい思いをするリリィも居て欲しくないから・・・」
現在。4人がヒュージネストの真ん中まで来た。
梨璃「静かです・・・」
夢結「ここはもう、海の中のはずよ。」
京輔「海を分断して潜んでいるのか。」
龍馬「ん?おい、見えたぞ。」
ヒュージネストの底に光る何かを発見した。
梨璃「あれが・・・アルトラ級ヒュージ・・・」
京輔「想像以上にデケェなぁ・・・」
昨夜。
夢結「その作戦には、私も同行します。」
梨璃「お姉様?」
夢結「今の梨璃の言葉は、私の願いでもあります。私が梨璃を思い、梨璃が私を思う限り。私達は必ず戻ります。梨璃は、私も守ります!」
梨璃「じゃあ、お姉様は私が守りますね!」
京輔「それじゃあ、俺達がお前達を守る役目な!」
龍馬「夢結、しっかり梨璃を守れよな。」
夢結「勿論よ。」
祀「夢結・・・梨璃さん・・・先生・・・」
史房「ごめんなさい。あなた達には大変な思いばかりさせて・・・」
夢結「いえ。皆自分のすべき事をしたのよ。」
龍馬「お前達が今まで担った事、全て誤りじゃない。」
京輔「そして、俺達と皆でこの世界にラブ&ピースを齎す。それが今の最大の任務だ。」
高松「・・・どうか、頼む。」
頭を深く下げた。
現在。梨璃と夢結が傘を手放した。ビルドがフルボトルバスターにジーニアスコアフルボトルとフルフルラビットタンクフルボトルを装填した。
『ファイナルマッチデース!』
『ラストマッチデース!』
クローズマグマがビートクローザーのグリップエンドを3回引いた。
『ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』
ダインスレイフを梨璃と夢結が握った。
梨璃「CHARMから、美鈴様を感じます。」
夢結「そう。」
龍馬「もう少しでアルトラ級に着くぞ。」
ゆっくりと降下し、そして。
京輔「今だ!!」
龍馬「ダァッ!!」
梨璃・夢結「ハァッ!!」
『ラストマッチブレイク!』
『メガヒット!』
虹色の斬撃のラストマッチブレイクとメガヒットとダインスレイフがアルトラ級ヒュージを突き刺した。ダインスレイフの術式をアルトラ級ヒュージに流し込んだ。
梨璃「あ!」
アルトラ級ヒュージが2つの光線が上空へ放たれた。
京輔「怯むな!このまま押し込め!!」
龍馬「負けるかああああああああ!!」
4人が力を振り絞って3つの武器をアルトラ級ヒュージに押し込んだ。ダインスレイフがアルトラ級ヒュージに飲み込まれた。アルトラ級ヒュージが苦しみ始め、ヒュージネストが崩壊し始めた。
京輔「海が流れ込んでいく!」
龍馬「ヒュージネストが崩壊していく!」
夢結「梨璃!!」
梨璃「お姉様!!」
ヒュージネストが消滅し、海が流れ込んだ。梨璃と夢結が手を繋ぎ、お互いのリボンを外して黒い球体を張った。
京輔「っ!」
ビルドが右手に光を集めて球体を作り、自身とクローズマグマを包み込んだ。アルトラ級ヒュージが大爆発した。爆風が結界と泡を吹き飛ばした。
目を覚ました梨璃。目覚めた場所は、部屋のベッドの上。
梨璃「・・・?」
結梨「梨璃?起きちゃった?」
そこには、戦死したはずの結梨が居た。
梨璃「結梨ちゃん・・・?」
結梨「眠れないの?」
梨璃「分からない・・・何か、悲しい夢を見ていたみたい・・・でも、思い出せなくて・・・」
結梨「大丈夫だよ。梨璃と夢結は、私がきっと皆の所に返してあげる。」
梨璃「え?」
結梨「ありがとう。梨璃・・・」
梨璃「結梨ちゃん・・・」
涙を流しながら目を瞑った。
夢結「梨璃。・・・梨璃。」
目を覚ました梨璃が夢結の声を聞いた。
梨璃「・・・?お姉様?ここは?」
夢結「私達は、アルトラ級ヒュージを倒したわ。そして、皆の所へ帰る所よ。」
梨璃「何だか、お姉様に包まれてるみたいです。」
夢結「何を言うのよ?」
2人が右手を合わせると、リングが光った。お互い下着姿になっていた。
梨璃「結梨ちゃんが来てくれたんです・・・」
夢結「そう・・・美鈴様は、私の所へは来てくれなかった・・・」
梨璃「美鈴様は、お姉様の事が本当に大好きだったんですね。美鈴様はあの時、何が何でもお姉様を守ろうとしたんです。その思いが、あのダインスレイフに強く、強く刻まれていて・・・私にも伝わって来ました!」
夢結「ヒュージを狂わせたのは、美鈴様の意図した事ではないと言うの?」
梨璃「はい。でも、私どうしても分からないんです。」
夢結「え?」
梨璃「だって、お姉様の事、好きなら好きでそれで良いと思うんですよね。でも、美鈴様はそう言う自分を受け入れられなくて・・・だからって、自分を呪ったりする事はないと思うんです。」
夢結「・・・そんな事で?」
梨璃「大事な事ですよ。だから、私はそう思うんです。」
黒い球体を引き揚げられた。楓がジョワユーズを突き刺すと、球体が割れ、梨璃と夢結が出て来た。
梨璃・夢結「あ。」
下着姿の2人に、周りは驚いた。
二水「皆でずっと探してたんですよ〜!お2人共、無事で良かったです〜!」
神琳「これは、良い記事になりそうですね。」
ミリアム「しっかしこの格好じゃ、新聞には載せられんのう!」
楓「ようやく見付けたと思ったら!真昼間から何してらっしゃいますの!!」
怒ってタオルを投げた。
梨璃「あ、ありがとう。皆さん。」
梅「おかえり!2人共。」
雨嘉「おかえりなさい。」
鶴紗「おかえりだ。」
リリィ達「おかえりなさい!」
他のリリィ達も迎えに来てくれた。
梨璃・夢結「・・・ただいま!」
夢結「あら?先生は?」
神琳「先生なら彼処に。」
2人の後ろを指差した。そこに京輔と龍馬が歩いて来た。
京輔「何だ?2人揃ってイチャイチャですかな?」
龍馬「無事で良かったな。2人共。」
梨璃「先生もご無事で。」
京輔「最っ高だな!」
海岸に巨大な化石が打ち揚げられていた。
あの戦いの後、週刊リリィ新聞に梨璃と夢結、京輔と龍馬の帰還記事が掲載されていた。そして、ミリアムと百由のシュッツエンゲルの電撃契約の記事も掲載されていた。
百由とミリアムは花冠を被り、2人でブーケを持った。京輔は2人のツーショット写真をスマホに残した。
中庭の草原では、梅と鶴紗と雨嘉が眠っている。神琳が雨嘉に膝枕してあげてる。茂みから二水がこっそり出て来て撮ろうとした時、眠っている梅に引っ張られた。
中庭に梨璃と夢結と楓とミリアムが来て、皆と一緒に眠った。
深海には、ダインスレイフが遺されていた。
百合ヶ丘女学院・屋上。
龍馬「ふぅ〜。ようやく、この戦いに終止符が打たれたみたいだな。」
京輔「けど、また新しいヒュージが現れるかも知れないな。」
龍馬「それもそうだな。」
京輔「そう言えば、言い忘れた事がある。」
龍馬「何だ?」
京輔「お前、チャック閉め忘れてるぞ?」
龍馬「え?・・・マジか!!」
ズボンのチャックが開いていた。すぐにチャックを閉めた。
龍馬「何時から!?」
京輔「アルトラ級ヒュージにトドメを刺す前から。」
龍馬「そんな前から!?何で言ってくれねえんだよ!?」
京輔「人に頼らずに自分で気付けバカ。」
龍馬「バカって何だよ・・・せめて先生って付けろよ!!」
京輔「イヤッホー!」
怒った龍馬が逃げる京輔を追い掛け回す。
夜の上空。1機の輸送機が謎の積荷を乗せて何処かへ向かっていた。その積荷から火花が飛び散り、輸送機が大爆発した。積荷は落下し、百合ヶ丘女学院のグラウンドに落ちた。その積荷の正体は、CHARMだった。
アサルトビルド HAZARD!次・回・予・告
京輔「次回は特別編がスタート!」
龍馬「一体何が起こっているんだ?」
特別編シリーズ・EVIL THE CASTLE