アサルトビルド HAZARD   作:naogran

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特別編3「リングの思い出」

少女が残したリングに心当たりがある京輔がマシンビルダーに乗って先へ向かった。龍馬達はバンに乗って京輔を追う。

 

龍馬「どうしたんだ!指輪見て急に目の色変えやがって!京輔!」

 

だが京輔は返事しないまま先へ進んだ。

 

 

 

 

着いた場所は、荒れ果てた廃墟の城。

 

楓「お城ですの?」

 

二水「廃墟みたいですね。」

 

京輔「・・・」

 

マシンビルダーから降り、スタンドを立てて廃城を眺める。

 

龍馬「おい京輔。この廃城に何かあるのか?」

 

神琳「ん?皆さん、あれを。」

 

梅「何だ?」

 

廃城にユニコーンの紋章があった。

 

鶴紗「あの指輪と同じ紋章だな。ん?先生?」

 

当の京輔は廃城の奥へ進んでいた。

 

 

 

 

廃城の奥。

 

ミリアム「無人になってからそう古くはなさそうじゃな。ん?」

 

足元にある黒い炭を踏んだ。

 

ミリアム「火事じゃな。」

 

 

 

 

???「誰だ!」

 

京輔「ただの通りすがりさ。」

 

 

 

 

ミリアム「何じゃ?」

 

遠くから京輔が誰かと会話している声が聞こえた。

 

 

 

 

???「観光か?」

 

京輔「まぁな。ここは確か、大公殿下の館だと聞いたんだけど。」

 

話している相手は、1人の老人だった。

 

老人「今でもそうじゃ。余所者がウロチョロしても良い所じゃないんだぞ。」

 

雨嘉「これが大公様の館ですか?でも廃墟になっていますけど。」

 

老人「・・・8年前の大火事でな。大公ご夫妻がお亡くなりになって以来、この通り荒れ放題になってしまっておる。」

 

楓「妙ですわね。大公様は王様の事でしょ?今は王様なしって事ですの?」

 

老人「摂政が居るからな。困りはしないそうじゃ。早く帰れよ。」

 

そう言って老人が去って行った。

 

夢結「そろそろ戻りましょう。」

 

梨璃「はい。」

 

だが京輔は忠告を聞かずに先へ進んで行った。

 

梨璃「あ、あの!先生?」

 

梅「怪しいなぁ。」

 

 

 

 

廃城の奥へ進む京輔。その奥は木々に囲まれた石道。その石道を進んで行くと、目の前に小さな湖に囲まれたガゼボがあった。そのガゼボへ行く石橋を歩いて行く。

 

京輔「・・・」

 

ガゼボに着いた京輔がガゼボを眺める。そこは、木の葉に覆われたベンチやブランコがあった。京輔は石橋の手すりに腰掛けて、腕と足を組んで公園を眺める。

 

 

 

 

”ゴーーーーン!”

 

 

 

 

時計塔の鐘が周囲に響き渡った。京輔は少女が残した指輪を微笑みながら見ている。

 

京輔「・・・大きくなりやがって。」

 

指輪を握り締めた。

 

 

 

 

そこに龍馬達が来た。

 

二水「わぁ〜!綺麗な所です〜!」

 

神琳「ピクニックでもしたい気分ですね〜。」

 

 

 

 

京輔「・・・」

 

指輪をジャケットの内ポケットに収めて、ビルドフォンでファヴラス公国の情報を調べると。

 

京輔「?」

 

皆が京輔をジッと見ている。

 

京輔「・・・・?」

 

明らかに怪しいと感じた京輔が尋ねてみる。

 

京輔「どったの?」

 

龍馬「惚けるんじゃねえの。」

 

京輔「え?何の事?」

 

龍馬「鶴紗。」

 

鶴紗「ハァッ!」

 

京輔「ぐえッ!?」

 

突然鶴紗に間接攻撃を喰らってしまった。

 

鶴紗「1人で格好付けて悩むな!言え!」

 

京輔「ぐ・・・苦じい・・・!!」

 

ミリアム「とりゃああーーー!!」

 

京輔「グエエェェーーー・・・!!」

 

今度はミリアムに腹を絞められた。

 

ミリアム「どうじゃ!言うか?」

 

京輔「分かった分かった!言うから言うから!許してーーーー!!」

 

 

 

 

解放されて、公園の更に奥へ案内する。

 

京輔「いててて・・・」

 

龍馬「お前はさっきから何を考えてるんだ?」

 

京輔「ちょっとした思い出さ。」

 

梨璃「思い出ですか?」

 

京輔「そう。その思い出が、あれさ。」

 

時計塔の後ろの展望台からある物が見えた。

 

二水「わぁ〜!」

 

雨嘉「綺麗〜!」

 

 

 

 

 

 

それは、湖に囲まれた巨大なお城だった。

 

 

 

 

 

 

夢結「あのお城が先生の言う思い出かしら?」

 

京輔「ファヴラス公爵の城だ。彼処を見ろ。」

 

梨璃「お城ですか?」

 

京輔「いやもっと下だ。」

 

梨璃「下?」

 

城の下の水道橋を見る。

 

京輔「水道橋の向こうだ。」

 

夢結「ん?さっきの船だわ。」

 

少女を攫った1隻の蒸気船が停泊しているのが見えた。

 

梨璃「花嫁さんはあのお城の中に?」

 

京輔「彼処に水門があるんだ。本当昔のまんまだぜ。」

 

龍馬「お前、あの城へ潜った事があるのか?」

 

京輔「あぁ。10年前の話さ。EVIL CHARMの謎を暴こうってな。まだ駆け出しの物理学者だった。」

 

ミリアム「それで、どうじゃった?」

 

京輔「それがコテンコテン!尻尾巻いてよ、逃げちゃった。」

 

ミリアム「何じゃ・・・」

 

鶴紗「ん?あれを見ろ。」

 

全員「?」

 

 

 

 

上空にオートジャイロが飛んでいた。オートジャイロはそのまま城の方へ向かった。

 

 

 

 

龍馬「オートジャイロとは古風だなぁ。」

 

京輔「あれ公爵。」

 

龍馬「あ!?」

 

京輔「さ〜て寝床でも探そうぜ〜。」

 

龍馬「おい!?おい!?」

 

二水「龍馬先生。行きましょう。」

 

龍馬「あ、あぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

オートジャイロに乗ってるファヴラス公爵が城のヘリポートに着陸して、オートジャイロから降りて歩く。

 

ファヴラス公爵「ロベルト。不始末のようだな。」

 

ロベルト「申し訳ありません。ご婚礼衣装の仮縫いでございましたもので、男共と女共が席を外していたのでございます。」

 

ファヴラス公爵「今は北の塔か?」

 

ロベルト「はい。お薬でよくお眠りになっていらっしゃいます。」

 

 

 

 

エレベーター内で、執事のロベルトがファヴラス公爵に服を着させた。

 

ファヴラス公爵「外国人?」

 

ロベルト「はい。女連れの2人の男が逃亡を手助けしたとの事でございます。」

 

エレベーターが最上階に着いた。

 

ファヴラス公爵「見付け出せ。後始末は任せる。」

 

エレベーターから降り、ロベルトがファヴラス公爵に深く一礼した。

 

 

 

 

北の塔。

 

メイド「ん?」

 

刺繍をしていた1人のメイドがファヴラス公爵を立って出迎えた。

 

メイド「お帰りなさいませ。公爵様。」

 

ファヴラス公爵「ご苦労だったセレス。休憩してくれ。」

 

セレス「はい。」

 

彼女は下がった。

 

 

 

 

北の塔の壁のユニコーンの剥製に鍵を挿して回した。すると壁が開いた。ファヴラス公爵が入って壁が閉じた。

 

 

 

 

部屋の中は夜を模した天井、窓、そして真ん中にベッドがあった。

 

ファヴラス公爵「フッ。」

 

そのベッドに眠っている人物の元へファヴラス公爵が歩み寄る。

 

 

 

 

ベッドの眠っている人物の正体は、蒸気船の男達に攫われた少女だった。ファヴラス公爵が眠っている少女の左手をゆっくりと持ち上げて、自分の左手と重ねた。

 

ファヴラス公爵「ん?」

 

だが少女の左手に違和感を感じた。

 

ファヴラス公爵「指輪がない!?」

 

それは、少女が嵌めていた指輪だった。

 

ファヴラス公爵「・・・・・」

 

指輪が盗まれた事に気付いたファヴラス公爵が、部屋から出た。

 

ファヴラス公爵「ロベルトを呼べ!」

 

『To Be Continued・・・』




次回・アサシンの襲撃
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