その夜。ファヴラス城の城下町は、国民達と訪れた観光客で賑わっている。
一方で城下町から少し離れた丘の上の誰も居ない廃キャンプ場。二水を除いた一柳隊が夕飯を作っている最中に、京輔が指輪に掘られている小さな文字をマイクロスコープで調べている。
京輔「・・・この指輪、ルーン文字が彫られているな。」
龍馬「ルーン文字だと?何て彫られてる?」
京輔「光と闇、再び1つとなりて蘇らん。今から50年前に彫られてる。それに年号はギリシャ文字だ。」
龍馬「ヒュージ出現に作られた代物か。」
神琳「お待たせしました。」
京輔「おぉ〜!美味そう!」
豪華なキャンプ料理が完成した。
夢結「先生、指輪について何か分かったのかしら?」
京輔「具体的な事はまだ分からない。ただ、この指輪にルーン文字が彫られているって事は確かだ。」
二水「京輔先生。持ち主が判明しました。クローディア様っと言うお方です。」
京輔「クローディア?」
二水「はい。このお方がクローディア様です。」
タブレットに表示されてるクローディアの写真を見せる。
京輔「この子が?」
二水「はい。昨日修道院から戻って来られたようです。きっと素敵におなりでしょうねぇ〜。」
京輔「修道院?」
二水「そうなんです。公国の国民の皆さんはクローディア様と公爵様の結婚式を見に来ているらしいですよ。」
京輔「成る程そっかぁ。道理で観光客が多いと思った訳だよ。」
二水「でもクローディア様可哀想みたいです。公爵様は噂によると、有名な女誑しみたいですよ?」
京輔「おやま!俺みたい!今晩どう?」
梨璃「先生ってそんな趣味なんですか?」
京輔「いや大嘘。」
近くの茂みから人影が去って行った。
京輔(やはり公爵の犬が潜んでたか。)
龍馬「指輪を見て、目の色変えやがった。」
パスタを全部取ろうとしたが、京輔が抑え込んだ。
京輔「花嫁だけじゃダメか?」
龍馬「指輪も貰いたい!」
パスタをグルグル巻きにして全部奪おうとする。
京輔「そうはいく・・・か!!」
しかし呆気なく全部龍馬に取られた。
鶴紗「もしや先生、昼間のあの子が大公の姫だって事を知ってたのか?」
京輔「ん?あれま言わなかったけか?」
肉団子を食べる。
深夜。誰も居ない城下町に無数の影が現れ、丘の上を目指す。
丘の上のキャンプ場では、京輔がテントの外でジュースを飲んでる。
龍馬「光と闇、再び1つとなりて蘇らんかぁ・・・お宝でも蘇るのかな?ん?」
京輔「ん?龍馬。来るぞ。」
龍馬「おう。」
2人はドリルクラッシャーとビートクローザーを握って、周囲を警戒する。すると茂みが動き始め、京輔がドリルクラッシャーを振り上げたその瞬間。
京輔「なっ!?」
木の上から1つの影が落ちて来た。
京輔「おあ!?おっと!」
影の両手の突き刺しを避け、ドリルクラッシャーを振り下ろした。だが影が右手で防御した。左腕から刃が出現して京輔に振った。
京輔「クッ!」
だが京輔が間一髪避けた。
龍馬「この野郎!!」
後ろから龍馬がビートクローザーを振り下ろしたが、影が右手で受け止めた。
京輔「喰らえ!!!」
隙を見た京輔がドリルクラッシャーを振り下ろしたが、影が大ジャンプして退散した。それと同時に茂みの中から無数の影が現れた。京輔と龍馬がビルドドライバーを装着した。
『オクトパス!』
『ライト!』
『ベストマッチ!』
『ウェイクアップ!』
『クローズドラゴン!』
2人はボルテックレバーを回し、スナップライドビルダーが形成させた。
京輔「ワオワオワオ!団体様のご案内だぜ!」
『Are You Ready?』
京輔・龍馬「変身!!!」
『稲妻テクニシャン!』
『オクトパスライト!』
『イエーイ!』
『Wake up burning!』
『Get CROSS-Z DRAGON!』
『Yeah!』
仮面ライダービルド・オクトパスライトフォームと、仮面ライダークローズに変身した。すると影がテントを燃やし始めた。
龍馬「この野郎!!」
ビートクローザーを受け止めた影がクローズを左手の爪で突き刺そうとしたが。
龍馬「危ねえ!!」
クローズが間一髪で影の左手を殴り上げた。
京輔「さぁ来やがれ!!」
右肩アーマーのフューリーオクトパスで影達と戦う。
『ヒッパレー!』
『スマッシュヒット!』
龍馬「ダァッ!!」
スマッシュヒットを叩き込んだが、影は無傷だった。
龍馬「ビートクローザーが効かねえぞ!!」
京輔「此奴等の鎧、マギを使ってる!!」
龍馬「マギだと!?どんだけ化け物なんだ!?」
京輔「仕方ねぇ!逃げるぞ!」
右肩のBLDライトバルブショルダーを帯電させる。
京輔「手土産だ!!持って行け!!」
帯電したBLDライトバルブショルダーから眩い閃光弾を発光させた。影達が目眩ましを喰らった。
その隙にビルドとクローズが変身を解いてキャンプ場から逃げ出した。
丘の下の駐車場にバンが駐車している。
梨璃「先生!!」
バンに一柳隊が待機していた。
楓「こっちですわ!」
バンの運転席に京輔が、助手席に龍馬が乗り込んだ。
龍馬「急げ!!」
4つの影が迫り来る。
京輔「行くぞ!!」
アクセルを踏んで急速発車した。2つの影がバンにしがみ付いた。
二水「はわわわ!何かくっ付いてます!」
ミリアム「ワシに任せるのじゃ!!」
飛び出したミリアムが、左右の建物に壁キックしながら移動し。
ミリアム「トリャアアーーー!!!」
自身のCHARM・ミョルニールで2つの影を叩き落とした。ミリアムがバンに戻って来た。
ミリアム「ふぅ〜。何とかなったのう。」
龍馬「ヒェ〜!流石だぜミリアム!」
神琳「流石ですね。ミーさん。」
ミリアム「何じゃその呼び方?」
京輔「本格的に攻めて来やがった。この事件、裏が深いぞ!」
梅「だな!面白くなったみたいだな!」
バンはそのままある場所へ戻って行った。
ファヴラス城では、メイドのセレスが廊下を歩いている。
セレス「ここね。」
誰も居ない書斎に入り、周りを警戒しながら本棚の本を押した。すると本棚がドアとなって開き、そこに入って行った。
出て来た場所は、大広間にある暖炉。大広間を走って通り過ぎ、近くの部屋に入ってカーテンの裏に隠れる。そのカーテンの裏の壁を開けて覗いた。
覗いた先にあったのは、ファヴラス公爵が設計図を確認している光景だった。
ファヴラス公爵「良い出来ではないな。この所、質が落ちていくばかりではないか。」
開発主任「申し訳ありません。しかし、今のような大量生産を続けては・・・」
ファヴラス公爵「やり直せ。納期も遅らせてはならん。」
開発主任「はい・・・」
ファヴラス公爵「ん?誰だ!」
セレス「!?」
気付かれたとセレスが顔を引っ込めた。
しかし大丈夫だった。部屋に入って来たのはロベルトだった。
ロベルト「このロベルト、一生の不覚です。ネズミ共を取り逃がしました・・・」
深く頭を下げて詫びた。
ファヴラス公爵「ん?ロベルト、その背中の紙は何だ?」
ロベルト「は?」
背中に付いてる紙を剥がした。
ロベルト「こ、これは!何時の間に!?」
それは、Mr.ジーニアスが書いた予告状だった。
セレス「え?Mr.ジーニアス・・・京輔?」
ロベルト「Mr.ジーニアスと言う者の予告状です!」
ファヴラス公爵「読め。」
ロベルト「あ、はい!しかし殿下・・・」
ファヴラス公爵「構わん。」
ロベルト「・・・えー、色と欲の公爵殿。花嫁は頂きます。近日参上・Mr.ジーニアス。」
ファヴラス公爵「フフフ。良かったなロベルト。」
ロベルト「は?」
ファヴラス公爵「待とうではないか。あの男が来るのを。」
左手の中指に嵌めている金色の指輪を見詰める。
次回・城内スニーキング